「菫」は愛らしい花?それとも恐ろしい花?

https://www.premium-flower.com/hpgen/HPB/entries/46.html 【第36回:「菫」は愛らしい花?それとも恐ろしい花?】より

 スミレは誰からも愛される花の一つです。片仮名や平仮名で書かれることが多いようですが、漢字では「菫」と書きます。常用漢字ではありませんが、名前に使える人名用漢字には入っています。

スミレは見慣れた、愛らしい花

 スミレはスミレ属スミレ科の総称で、パンジーやビオラなども含まれますが、私たちが一般的に思い浮かべるスミレは日本に自生するViola mandshuricaという種です。春から初夏にかけて、直径2cmほどの深い紫色の花を咲かせます。

 花言葉は道端でひっそりと咲く姿にちなんで「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」「愛」。『すみれの花咲く頃』や『四季の歌』『春の小川』などの歌詞に出てくるスミレは、いずれも見慣れた、あの愛らしい花の姿と花言葉を連想させます。

植物界最強の毒花も同じ漢字だった

 『菫』の音読みは「きん」、訓読みは「すみれ」ですが、実はもう一つ訓読みがあります。“植物界最強の毒花”と言われる「とりかぶと」=写真=です。スミレとトリカブト。意外なことに、イメージの全く違う植物が同じ漢字だったのです。

盛夏に咲く、冠のような花

 トリカブトはキンポウゲ科トリカブト属の総称です。日本では約30種が自生し、8月から9月にかけて2、3cmの紫、白、黄色などの花=写真左側=を咲かせます。花の形が舞楽の常装束に用いられる冠の装飾品・鳥兜=写真右側(広辞苑無料検索から抜粋)=に似ていることから、「菫」の他に「鳥兜」とも書かれます。

ブスの語源はトリカブト?

 トリカブトに含まれる毒成分・アコニチン系アルカロイドは細胞活動を停止させる作用があり、心臓麻痺などを引き起こします。30数年前には、トリカブトを使った保険金殺人事件も発生しました。

 太い根から派生する細い根(子根)を乾燥させたものは、強心作用などのある漢方薬として用いられます。「ブシ(附子)」と呼ばれますが、これが不美人を意味する「ブス」の語源になったとも言われています。トリカブトの中毒になると神経がマヒし、表情が変わるという訳です。

スミレとトリカブトが同じ漢字になった訳は?

 それにしても、どうして「菫」は似ても似つかないスミレとトリカブトの二通りの読み方をされるようになったのでしょうか? 図書館で漢字の語源に関する本を片っ端から読んでみました。疑問は解消しませんでしたが、漢字源などには「菫」について次のような意味のことが書いてありました=写真は漢字源=。

 《草冠(くさかんむり)は草本植物の総称。その下は「わずか」「少し」などを意味する漢字。併せて「小さな野菜」を意味するようになった。》

 スミレとトリカブトは、花の形や花期は違います。あえて共通点を探すと、色と大きさが似ているというぐらいです。「小さな野菜」というキーワードから、ある人はスミレを、別の人はトリカブトを思い浮かべたということでしょうか。

花の数は漢字の倍もある

 漢字は10万字以上もある、世界で最も文字数の多い文字体系です。そんなに多くあるのなら、一つの漢字にわざわざ二つの花を当てはめることはなかったのに……。そう思って花の数を調べてみると、世界中で花は漢字の倍の約20万種もありました。それなら、一つの漢字で複数の花の名前を表現しなければ間に合わないな、と合点がいきました。


https://greensnap.co.jp/columns/violet_language#google_vignette 【【スミレの花言葉】白の花には怖い意味もある?】より

小ぶりでふわふわとした花をつけるスミレには、たくさんの花言葉がついています。今回はスミレの花言葉と、特徴、怖い意味の有無について解説します。

スミレの花言葉

スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」です。これらは控えめで奥ゆかしさのあるスミレの様子に由来します。

庭や道ばたに咲くスミレは、見つけたときに小さな幸せを感じます。そういった意味も花言葉に込められているのでしょう。小ぶりでふわふわとした特徴はファンも多く、ガーデニングとしても高い人気があります。

スミレの色別の花言葉

スミレはその花色によって違う花言葉をもっています。ここでは5色の花言葉についてご紹介します。

白いスミレ

白いスミレの花言葉は「無邪気な恋」「あどけない恋」「純潔」です。白い花の花言葉の多くは、純粋さを連想させるものが多くあります。そのため、白いスミレも同様の理由からつけられたと考えられています。

ピンクのスミレ

ピンクのスミレの花言葉は「愛」「希望」です。一般的な花言葉の場合、ピンクは愛情を連想させるものが多くあります。ピンクのスミレにも「愛」がついていますが、その一方で「希望」といったよりポジティブなものもつけられています。

黄色のスミレ

黄色のスミレの花言葉は「慎ましい喜び」「田園の幸福」です。

共通する花言葉が「謙虚」であることから、「慎ましい喜び」もスミレの特徴からつけられたのでしょう。「田園の幸福」も、広い田園の中で咲く一輪の黄色いスミレに、小さな幸せを感じたことからつけられたのかもしれませんね。

青いスミレ

青いスミレの花言葉は「用心深さ」「愛情」です。一般的な色のスミレは紫で、一緒に咲くと紛れ込んでしまいます。そのような特徴からしっかり見つけてほしいといった願いを込めて「用心深さ」とつけられたのかもしれません。

紫のスミレ

紫のスミレの花言葉は「貞節」「愛」です。「貞節」は純潔を守ることといった意味があるので、ミステリアスな雰囲気はあるけれど大切なものは守り続けるといった純粋さに由来しているのかもしれません。

スミレの花言葉には怖い意味もある?

スミレの花言葉に怖い意味はありません。

しかし、白いスミレには「乙女の死」といった花言葉もついています。 これはイギリスで人気の文学である『ハムレット』に由来しています。とはいえ、共通する花言葉は「謙虚」や「誠実」「純潔」といった花言葉が多いので、あまり気にする必要はないと言えるでしょう。

スミレとはどんな花?

スミレはスミレ科スミレ属に属する多年草の植物です。草丈は10~30cmに成長し、4~5月に開花します。日本全国に広く分布し、道ばたや草地、低い山の林床などで見られます。 花びらは5枚であり、中央の下向きの花びらに筋が入るのが特徴です。かわいらしい花はいつ見ても幸せな気分を誘うことから、ガーデニング用の植物としてたくさんの人に親しまれています。

スミレはお祝いのプレゼントにおすすめ

スミレはポジティブな花言葉が多くついていることから、お祝いのプレゼントにもおすすめです。ここではプレゼントに特におすすめのお祝いシーンを2つご紹介します。

卒園・卒業式

卒園や卒業式などのお祝いとしてスミレはおすすめの植物です。

共通する花言葉には「小さな幸せ」が、そしてピンクのスミレには「希望」といった花言葉がついているので、卒園や卒業を迎えた方へのお祝いにぴったりです。

ただし、お祝いシーンに植物を贈るときは、その価格帯に注意しましょう。低価格のものは失礼に当たる場合があり、祝福の気持ちをうまく伝えられません。お祝いに植物を贈るときは、5,000~15,000円の価格帯から、ブーケや花束にアレンジして贈ると良いでしょう。

誕生日

誕生日プレゼントにもスミレはおすすめです。誕生花は1月9日なので、1月生まれのプレゼントに選ぶと良いでしょう。 スミレはたくさんの花色があるので、色を組み合わせてブーケにアレンジするといつまでも心に残るギフトになりますよ。

スミレの花言葉を贈ろう♪

スミレにはポジティブな花言葉がたくさんついています。花色によってもさまざまな花言葉があるので、ギフトに選ぶならお相手をイメージしながら花束やブーケにしても喜ばれるでしょう。

GreenSnapSTOREでは、流通時期を迎えると宿根スミレや薄紅肥後スミレなど数多くのスミレを取り扱います。スミレが大好きな人をはじめ、ギフトにスミレを贈りたい方は、ぜひこまめにチェックしてみてくださいね。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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