蓮ひらく

https://www.kurashi-no-hotorisya.jp/blog/4seasons-things/72seasonal-signs/sign32.html 【第三十二候「蓮始華 (はすはじめてひらく)」 7/12~7/16頃】より

七十二候が小暑の次候に変わり、ハスの花が開き始める頃となりました。

ハスは、まだ薄明かりの早朝から花が開き始め、昼過ぎには閉じてしまいます。

これを3日間繰り返し、4日目には花びらは再び閉じることなく散っていきます。

蓮 (ハス) の花

「ハスは泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますが、優美で清らかなハスの花は、天上の花にも例えられます。

ちなみにハスという名前は、花の中心部分が蜂の巣に似ているところからハチス (蜂巣) と呼ばれるようになり、やがて転じてハスになったと言われています。

また「蓮」という漢字は、ハスの種子が連なるようにしてなることから、草冠に連なるで「蓮」となったそうです。

https://www.543life.com/seasons24/post20200712.html 【二十四節気と七十二候】 より

こんにちは。暦生活編集部です。

今日は七十二候の「蓮始開(はすはじめてひらく)」についてのお話です。

夏の夜、暗闇の中で蓮のつぼみがゆっくりとほころび、美しい花を咲かせます。

「蓮始開」は、そんな夏の夜の美しい営みを言葉にした七十二候です。

見る者を幽玄の世界へと誘う蓮の花は、朝の訪れとともに完全に開き、昼が過ぎるころには閉じてしまいます。そうやって3日ほど繰り返し花を咲かせたあとは、力尽きたように、そのまま花を開くことなく散っていきます。

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますが、蓮は水底の地下茎から茎を伸ばし、水面に丸く綺麗な葉を浮かべます。そして、幾重もの花びらを開き、花を咲かせます。

蓮の原産地は、じつはよくわかっていないそうです。中国やインド、エジプトなどが候補に上がっていますが、未だ謎に包まれています。日本へは古くに中国からやってきました。奈良時代には蓮を鑑賞する催しが開かれていたようで、日本人との関わりはとても深い花です。

日本には、二千年蓮と呼ばれる「大賀蓮」がありますが、これは二千年前の弥生時代の種を、大賀一郎という植物学者が発芽させたもの。二千年前の種が発芽し、花を咲かせるなんて驚きです。蓮の種は外皮(がいひ)が厚いため、土の中で長い年月、発芽する力を蓄えられるそう。なんという生命の神秘。大賀蓮、ぜひとも一度この目で見てみたくなりました。

そんな蓮の花言葉は「清らかな心」「神聖」です。

見ていると心を清らかにしてくれそうな、美しい蓮にふさわしい花言葉ですね。

暑さが厳しくなる前の、涼やかな情景が目に浮かぶ綺麗な七十二候。

たった5日ほどの短い季節ですが、愛おしみ過ごすことができたらいいですね。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

https://weathernews.jp/s/topics/202007/110075/ 【七十二候「蓮始開」朝に咲くハスの花の魅力】より

7月12日(日)から、七十二候は「蓮始開(はすはじめてひらく)」の期間となります。

こよみ通り、7月中旬~8月中旬に蓮の花は見頃を迎えます。

美しきものは短命

ウェザーニュースのユーザーから投稿される季節の写真の中でも、この時期はひときわ目を引くのが蓮の花です。蒸し暑さも忘れ、思わず見とれてしまいます。

夜明けとともに水を弾いて優雅な花を咲かせる蓮の花。しかし、花の命は3日〜5日と非常に短いのです。

泥の中から生長して美しい花を咲かせる気高く清らかな姿に、古代の人達は極楽浄土を見たといいます。仏教では慈悲の象徴とされています。

蓮が開く時間帯は限定的

そんな蓮の花ですが、実は限られた時間帯しか見ることが出来ません。開花するのは早朝で、特に見頃は午前7時〜9時頃、そして昼頃には花が閉じてしまいます。

見に行かれる場合は朝がおすすめです。人混みを避けて朝の散歩などで見に行かれるのが良さそうですね。

レンコンで夏バテ防止

「蓮って結局レンコンでしょ?!」

もちろん正解です。しかし厳密にいうと、蓮は食用蓮と観賞蓮(花蓮:はなはす)に分けられます。レンコンは食用蓮なんですね。

レンコンは暑くなるこれからの時期にピッタリの食材です!!

レンコンには夏バテになるのを防ぐ効果があるといわれています。ぜひ今晩のおかずにいかがでしょうか。

http://www.ibukinet.jp/book-new/itonoriko/itonoriko.html 【伊藤範子第1句集『蓮ひらく』】より                              角川書店

 この度、伊藤範子さんが、角川書店より第1句集『蓮ひらく』を上梓されました。心よりお喜び申し上げます。

 範子さんは平成16年に「伊吹嶺」に入会しました。そして、草創期のインターネット部のネット句会に参加し、5年先輩の河原地主宰とともに切磋琢磨してきました。さらに、「中日俳句教室」では、栗田先生から俳句の基本を学んできました。その成果があって、平成20年には、伊吹嶺新人賞を受賞され、同人に推挙されました。

 この句集は、平成16年から令和2年までの「伊吹嶺」誌に掲載された句、俳人協会大会入選句、伊吹嶺賞応募句などを含めた1100余句の中から365句を河原地主宰に選んでいただいたものです。

 そして、句集名『蓮ひらく』は、

   蓮ひらく祈りの十指解くやうに  平成19年 自選

から採ったものです。この句は「伊吹嶺」全国俳句大会で多くの選を受けた句であり、主宰の序文には「清らかな範子さんの俳句世界を象徴する一句」とあります。

 この句集には、家族に材を取った句が多く見られます。これは、範子さんの「自分史」を残したいという意向を受け、河原地主宰が家族を詠んだ句を中心に据えようという方針を立てたからです。

 範子さんはご家族を詠んでいても、ご自身の気持ちをあらわにせずに、季語や物、周りの景に溶け込ませています。それがためしみじみとした情感をもたらしています。

   ものの芽や娘の下宿まで坂登る  平成16年

   母逝きて長閑な日こそ淋しけれ  平成16年

   初鏡父似の眉をととのふる    平成17年

   肩うすくなりたる父や遠花火   平成17年

   抱き直す父の骨壺夕桜      平成19年

   門火焚く父似母似の顔寄せて   平成27年

   叱られし日の幸せや墓洗ふ    平成30年

 以前、範子さんの伊吹嶺賞応募作品「レガッタ」を読んだことがあります。題材が目新しく、佳句ぞろいの素晴らしい作品でした。そのとき、どうやってレガッタという題材を得たのか疑問でした。この句集を読んでその謎が解けました。

 ご主人は学生時代、漕艇部に属し、社会人になってからも各種の大会に出場しています。平成24年にはドイツで行われた国際競技にも参加しています。忘れてはならないのは、そこには精一杯声援を送る範子さんの姿があるということです。

   レガッタの夫へ母校の旗振れり  平成20年

   エイト漕ぐあかがね色に日焼して 平成20年 自選

   汗の胸大きく反らしエイト漕ぐ  平成20年

   レガッタの岸にホップの花揺らぐ 平成24年

   蒲の穂の絮とぶ岸辺エイト漕ぐ  平成24年

   しんがりの艇へ声援秋日傘    平成24年 自選

   胸厚き白髪のクルー天高し    平成24年

 最後に句集の帯に載っている自選12句のうち、まだ紹介してない9句を紹介します。

   父とゐるやうな匂ひや落葉焚   平成18年

   古里の涼しき土間に迎へらる   平成19年

   蒼天をのぼりつめんと鷹柱    平成21年

   海蹴つて空蹴つて海女鮑獲る   平成23年

   秋の灯を運河にこぼし花市場   平成24年

   こまやかな影を重ねて吊し雛   平成26年

   千切れ飛ぶ雲の白さよ子規忌来る 平成29年

   鷹鳩と化して遺跡の列柱に    平成30年

   ただいまと言へば金魚の泳ぎ出す 令和元年

      平令和3年8月        新井酔雪

発行所:公益財団法人 角川文化振興財団

発行者:宍戸健司

B5版  214頁

定価:本体2700円(税別) 

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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