https://www.walden-karuizawa.com/2019/08/09/%E5%A4%95%E7%AB%8B%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%A8/ 【夕立のあと】より
梅雨が明けてから晴天が続いていますが、一日中ずっと晴れているわけではなく毎日のように雷を伴った夕立があります。
「夕立のあとで」という野口五郎の歌がありますが、雨が去ったあとは新緑がキラキラ輝いてそれはもう美しい光景が現れます。
夕立のあとの街は きれいに洗われたようで緑の匂いが よみがえります 野口五郎 – 夕立のあとで –
しかし
東京は「谷あまたあり」
https://mojim.com/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%B0%B7%E9%96%93.html?j4 【【 ビルの谷間 】 【 歌詞 】 合計500件の関連歌詞】より
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11.愛彌々瞳の奥堪えてる思い合う愛し合う溢れる感情ビルの谷間泳ぐただ日々が暮れる弛まない鼓動いつの日も忘れない繋いだ手は離さない Hello Babyさぁ涙拭いてよさぁ笑顔見せてよ愛いつ会い…でも会えない今会いたいや愛い
21.シンクロ・シティin'昼ごはん済ましその後テキトーにしてビルの谷間差す太陽にあくびしてる楽にして日々を耕して頭は空っぽにしてこんなchillな日どうせなら連れ出したり押しかけたくなるそんな気分たそがれのまちを歩いて帰れば忘れて
33.東京砂漠に咲いた花あれは十八…そしてわたしはあなたに出合いビルの谷間で恋をした小さな星一つ東京砂漠訛(なまり)が取れない不器用な娘(こ)だと言われればよけいに黙るそんな子だった…逃げちゃ駄目だとあなたは叱り生きる勇気を教えたの一
41.夏のミラージュSOMEDAYいつまでも待っているのよビルの谷間に浮かぶ飛行船目まいによく似た予感がするのよ指を伸ばして文字のない手紙風にあずけたら逢えるでしょう LOVE MEエターナリー風に舞う白い鳩たち TELL ME
52.DON'T YOU FEEL LONELY?奴だと笑い飛ばしてくれガラクタばかり並ぶビルの谷間で這いつくばって生きたあの頃が懐かしいペニンスラ・ホテルで得意げに肩組み三人並んだ写真を指で弾く Don't you feel lonely Baby?泣くのは
https://haikuvariety.blog.fc2.com/blog-entry-262.html 【20211125 プレバト!!俳句紹介【秋の東京駅】】より
●お題:秋の東京駅
1 才能アリ1位70点 武尊
十円のもやしで晩餐春を待つ じゅうえんのもやしでばんさんはるをまつ
2 凡人2位65点 野口健
木枯らしに駅名告げる声かすむ こがらしにえきめいつげるこえかすむ
3 才能ナシ3位35点 LiLiCo
夜長には都の駅ももみじ色 よながにはみやこのえきももみじいろ
4 才能ナシ4位20点 村上
(マヂカルラブリー) 行く秋と行かぬ駅の赤 ゆくあきとゆかぬえきのあか
5 名人4段で現状維持 ★千賀健永
(Kis-My-Ft2) 凩や人吸い人吐くターミナル こがらしやひとすいひとはくたーみなる
6 名人10段★1へ1つ後退 ★村上健志
(フルーツポンチ) 銀杏のひかり肴に一口目 ぎんなんのひかりさかなにひとくちめ
7 永世名人39句で掲載ボツ ★梅沢富美男
ますかけの手にある我の木の葉髪 ますかけのてにあるわれのこのはがみ
→編集後記
●それでは順位別にみていきます
◆1位 才能アリ70点 武尊『十円の もやしで晩餐 春を待つ』
【本人談】
「東京駅」で上京した時の気持ちを思い出した。上京当時(17歳)はお金がなくてバイトしながら毎日練習をし、もやしをいっぱい買ってもやしでご飯をかさ増しし、少しでも美味しくご飯を作って自炊して食べていた。「いつかチャンピオンになってお金を稼いでやる」という気持ちを思いながら、「春を待つ」という言葉で詠んだ感じ。
梅沢永世名人 いや、これはね。私もよく分かります。私も(当時20歳)そうでしたから。もうほとんど売れなくてね、もやしをよく食べてましたよ。
浜田 あら。
梅沢永世名人 いい句ですよ。ただ語順を変えたらもっと良くなる。
浜田 あら。語順が違う?
梅沢永世名人 そう。「晩餐の」から始まった方が良い。
浜田 あ~、なるほど。
梅沢永世名人 「晩餐の何ちゃらかんちゃら…」。
浜田 「何ちゃらかんちゃら」って(笑)。
梅沢永世名人 「10円もやしで春を待つ」みたいなね。
本人 なるほど。
梅沢永世名人 今、急ですよ。急に私が考えただけですから(笑)。
夏井先生
おっちゃん、それももっと自信持って言えば良いんだよ。時々当たるんだから(笑)。
梅沢永世名人 当たった?
村上 当たってたのか。
夏井先生 当たってる。
中七「で」が散文的な使い方で、難はあるが素材は面白い。
素材が良い時は大体本人の実体験でリアリティーがある。
リアリティーがあるということは実体験としてのオリジナリティがある。
そういうところが作者分かってみて「あなたが苦労した10円もやしの方だったのか」と。今しみじみと顔を拝見している。
問題点はおっちゃんの言う通り。(語順は)「晩餐」から。
色んなやり方はあるが「晩餐は」と持ってきても良い。
「十円もやし」とくる。そうすると、「晩餐は」で凄く豪華なものを一瞬思う。
晩餐が何か?と思って「十円もやし」がポツンと出てくると、この2つの言葉の対比・ギャップが非常にストレートに読み取れる。
そして最後の季語がゆっくりと出てくる。
いいじゃないですか、この調子で頑張ってください。
浜田 素晴らしい。才能アリ1位…。
添削後『晩餐は 十円もやし 春を待つ』
◆2位 凡人65点 野口健『木枯らしに 駅名告げる 声かすむ』
梅沢永世名人 うん。
【本人談】
だんだん冬になると寒くなる。(電車の)ホームで待っていると風が吹く。そういう時、人間の心理はキュッとなる(両手をグーとして頬に近づける)。その時、ホームで「東京~」「新宿~」などアナウンスが流れる。アナウンスが「東京~東京~」とだんだん遠のいていくような。山も同じで、冬山で寒い時にひゅっと風が吹くと仲間の声が聞こえない。
梅沢永世名人 これね、やろうとしていることは素晴らしいんですけど。下五の「声かすむ」。これがちょっとぼやけてるんです。
浜田 お~。
梅沢永世名人 これがちょっと気に入らない。
浜田 なるほど。
夏井先生
問題点は「かすむ」だけ。
本人 やっぱ「かすむ」なんだ~。
夏井先生 これだけ。
春の季語で「霞(かすみ)」(※春の山野に立ち込める水蒸気のこと)があるため、冬の「木枯らし」の厳しい感じと「かすむ」の語感がやはり損している。
「声かすむ」と最後に動詞が来るのではなく、最後に「声」で終わらせると効果が変わってくる。
「木枯らしに」の後に動詞を持ってくる。「千切れ」。木枯らしは人の声を千切れさすようだ。
名詞止でパシッと止めることでこの「声」が読んだ人の耳に残る。そうすると、今日は文句なく才能アリ。
本人 うーん…いや僕もちょうど「千切れ」って途中まで書きかけてた。
浜田 ウソつくな!(笑)
添削後『木枯らしに 千切れ駅名 告げる声』
◆3位 才能ナシ35点 LiLiCo 『夜長には 都の駅も もみじ色』
野口 いいねぇ。
【本人談】
「東京駅」よりも「都の駅」の方が美しいかなと思った。レンガの東京駅がもみじ色のように赤い。凄くいいじゃない。
浜田 いや違う違う。今認めてんの野口だけや(笑)。
野口 いいですよ、とっても。
梅沢永世名人 これ才能も何もあったもんじゃない。普通の言葉を五七五にしただけのこと。
野口 ダメなんですか?それじゃ。
梅沢永世名人 意味も分からない。しょうがない。
浜田 いやその~具体的に「ここダメだよ」っていうとこは…。
梅沢永世名人 全部ダメ! 普通の文章ですから。
本人 それが俳句じゃないんですね。
梅沢永世名人 これは俳句じゃない。
野田 「俳句じゃない」。
夏井先生
季語を押さえたい。「夜長」が秋の季語となる。
「もみじ」そのものは(秋の)季語となるが、「色」と展開しているため、季語としての力は弱くなる。ここ(=季重なり)は心配することはない。
ただ、「には」「も」の叙述が散文の言い方になっている(※「散文的」=詩的な情景に乏しい)。
それをおっちゃんは「普通の文章になってる」という言葉で今一生懸命言っていた。おっちゃんの言い方も伝わりにくかった(笑)。
分かりやすく言うと「散文的」ということ。
浜田 そうですね、それを言って頂ければね。
夏井先生 その通り。
一番良くないのは「には」。「夜長なる」と柔らかくしたい。
「都の駅も」の「も」もとても良くないため「駅舎」と建物そのものにする。
そうすると、散文的な部分は消すことができた。
ただ、添削したところで普通(笑)。
添削後『夜長なる 都の駅舎 もみじ色』
◆最下位 才能ナシ20点 村上(マヂカルラブリー)『行く秋と 行かぬ駅の赤』
野田 いいですね~。
梅沢永世名人 バカ者!(笑)
【本人談】
これは、秋に色づいた紅葉の季節が終わっていくのに、東京駅は場所も動かなければ色も変わらない。秋が終わり、季節が変わっていくのに取り残されてしまうような寂しい東京駅を詠んだ。
千賀名人 いや…ははっ。
本人 なんですか?どっちらけの空気(笑)。
千賀名人 説明を聞いても訳が分からない。
浜田 なるほどね。じゃあ、こっちの村上さんちょっとお願いします。
村上名人 そもそもなんでこの謎の五・八ですか?(笑)
本人 謎の五・八ってなんです? あえての五・八ですよ!
梅沢永世名人 100年早い。
野田 「100年早い」。
梅沢永世名人 調子こくのもいい加減にしろよ。1回ぐらい才能アリ貰ったからって。ちゃんと五七五で詠みなさいよ!
浜田 ほら。
本人 前1位だったから、もう五七五は卒業かなと思ったんですよ(笑)。
梅沢永世名人 バカヤロー!(笑)
夏井先生
1回才能アリになったから「もう卒業」だなんて…。
浜田 あ~今のアカンかったか。
夏井先生 そんなことをホントに…。
本人 先生、それはちょっともう売り言葉に買い言葉と言いますか(笑)。
夏井先生 いやいや。そういう根性ではダメです!
本人 すみませんでした。
夏井先生 謎の五・八を私もどうしたら良いか分からなかった(笑)。
野田 「謎の五・八」。
夏井先生 「行く秋」と何か行かないものを対比する前半はギリセーフ。
ところが「行かぬ駅」で何だか分からなくなり、「の赤」で"そうか、コイツは五七五を指で折って数えられない人か"と(笑)。
本人 先生、数えてたんですよ、今までは。教育を受けてます。
夏井先生 これはね、無理ですよ。やろうとしていることは。カッコイイことやろうとしているからダメ。
浜田 そういうことですね~。
夏井先生 「行く秋や」くらいでしっかり持っていく。「や」は詠嘆。
「ああ、秋が行くよ。しみじみと」と。そして「赤」に行きますか? 投げやりになってきた。
「赤々」。赤いんでしょ?(笑)
野田 どうせ「赤いんでしょ」。
夏井先生 どうせ赤いのよ。「赤々とある」。行かないで良い。「東京駅」でいいんじゃないですか。
本人 先生、ちょっと。もうちょっとじっくり吟味して…。
夏井先生 「行く秋や赤々とある東京駅」。さようなら!(笑)
本人 先生!
添削後『行く秋や 赤々とある 東京駅』
★特待生昇格試験★
トーク集▼
◆『凩や 人吸い人吐く ターミナル』 千賀健永(Kis-My-Ft2)
【本人談】
東京駅の絵を描いたことがある。実際に見ると大きい巨人のようなイメージで、東京駅に入っていく人・出て行く人を「人吸い人吐く」という言葉で表現した。
梅沢永世名人 私、個人的な意見ですけど、中七がちょっと気になるかなと。
浜田 中七。
梅沢永世名人 8(音)になってるんですよ。「人吸い人吐く」。これがどうかな?と。
浜田 なるほど。
本人 それが良いと思って作ったんだけど、違うのか…。
浜田 なるほどね。
★評価ポイント
中七・下五の表現の是非
本人 やった…頼むよ。上がりたいよ。
■査定結果 名人4段で現状維持
理由:ありがちな発想
本人 またか~。
梅沢永世名人 そうだろうね。
(査定評後)
本人 一番言われてイヤなやつ(笑)。「ありがちな発想」一番イヤ。
夏井先生
駅の人の出入りを「人を吸っている・吐いている」と表現するのは、俳句の世界ではそれなりにある。
そのため、発想の点で損している。さらに、おっちゃんの指摘した中八の問題だけは解消した方が良いと私も思う。
そうなると、この語順ではない方が簡単に音数調整できる。
「人吸うて吐く」の後に「凩のターミナル」。後半で映像が出てくる。
そして「凩」だが、平場の句に出てきた「木枯らし」も同様に同じ風を意味する。
「木枯らし」は映像として枯れ木のイメージが強く出る。「凩」は風の吹く方にイメージがある。
本人 あ~。
夏井先生 そのため、「人吸うて吐く」は「凩」を使ったのも大変良かった。でも今「あ~」って言ったね。
本人 いやいや。ホント、そういうつもりでしたよ。
梅沢永世名人 あははっ。
本人 違う…違う。「あ~」って言わなきゃよかった(笑)。
添削後
『人吸うて 吐く凩の ターミナル』
【プロキオンの分析・感想】▼
★永世名人への道★
トーク集▼
◆『銀杏の ひかり肴に 一口目』 村上健志(フルーツポンチ)
【本人談】
銀杏は食べても美味しい。でもそれだけでなく、銀杏自体に光っているのが映る。あの光自体を見て、「うわ~良い季節になったじゃん!」って言いながら、この光だけで(酒を)グイってやるんですよ(笑)。それを詠みました。
浜田 腹立つ~。
梅沢永世名人 これはね、じじいの一言だと思って聞いてちょうだい。食べ物を私何度も詠んだんです。その時に、先生から言われたのが「食べ物の俳句を詠むなら美味しそうに詠め!」。
浜田 あら。
梅沢永世名人 この句を見ると、美味しそうに見えないです。
浜田 そうですか?
梅沢永世名人 うん。「一口目」って言ったらもしかしたらお酒かと思っちゃう。
本人 お酒ですよ(笑)。「ひかり」を「肴」にして…。
梅沢永世名人 銀杏でしょ?
本人 でも本当に「じじいの一言」だった。
野田 あ、ヤバイヤバイ。
村上 もめちゃった。
千賀名人 やめてくれ~。
★評価ポイント
「肴に一口目」という叙述の是非
本人 また叙述のじぇしじゃん(笑)。
梅沢永世名人 永世名人を狙う句じゃないよ、これは~。
■査定結果
名人10段★1へ1つ後退
理由:後半が雑!
本人 え~!後退?ああ~、あぁ~あ。うわぁ~。やったやった。なんでやるかな~。
夏井先生
「肴に」の言い方が本当に雑。
今回、手を抜いてきたんじゃないかと思うくらい雑だった。
銀杏の光そのものを肴にするというイメージなんですね?
本人 そうです。
夏井先生 それなら「肴に」すると説明せず、光を映像として見せるべき。
「肴に」と言わなくても下五を操作すれば「お酒を飲もうとしている」と分かるように書くことは可能。
上五は漢字でも良いが光を見せるなら「ぎんなんの」と平仮名の方が綺麗。
それを一粒手に取るような印象。「ひかり一粒」。その一粒にずっと映像が寄ってくる。アップになり、光が映像化される。
お酒を飲む。「まず一献(いっこん)」で良い。
梅沢永世名人 あ~いい!(笑)
夏井先生 もうちょっと上手になってから一緒に酒を飲みましょう(笑)。
本人 飲むか!
浜田 「飲むか」ちゃうわ。
村上 最低。
浜田 どうですか、直されると。
本人 直されると凄く良いです(笑)。
添削後
『ぎんなんの ひかり一粒 まず一献』
【プロキオンの分析・感想】▼
★永世名人 富美男のお手本★
トーク集▼
◆『ますかけの 手にある我の 木の葉髪』 梅沢富美男
【本人談】
私は両手とも「ますかけ」(※「ますかけ線」=強運の手相といわれる珍しい線)。これは徳川家康さんもそう。芸能界でも何人しかいない。確か私の知ってる中では、キムタクさん、イチローくん、浜田さん(※1)。 天下を獲るんです。私はまだ天下を獲ってませんよ、皆さん(※2)。天下は獲ってませんけど、この歳になるまで芸能界にいられたのもこの"ますかけ線"のお陰かなと思っている。ただ一つ心残りなのは、年々薄くなる私の髪の毛。これを俳句にさせて頂いた。
※1
一同 へぇ~。
浜田 いやいや。僕は左手だけ。
※2
村上 分かってます。
本人 いや、「分かってます」って言うんじゃない(笑)。
***
村上名人 「木の葉髪」(※秋から冬、髪が多く抜けることを木の葉が散るのに喩えた語)っていうのが、初冬の頃に髪がよく抜けるということなんですが、「ある」という必要があるのか、「我」という必要があるのかっていうところが、是非なんじゃないですかね?
浜田 はぁ~。
本人 くどいって言うの?
村上名人 まあ「ある」と言わなくても「手に木の葉髪」でも伝わるんですよね、同じ意味が。
本人 ふん。
浜田 なるほど。
■査定結果
永世名人39句で掲載ボツ
理由:配慮が足りない
千賀名人 はぁ~。
浜田 せんせ~い。
→本人はとぼけた顔に
村上名人 いい顔してるなあ(笑)。
村上 この顔。
夏井先生
「ますかけ」が「ますかけ線」とすぐ分かる人と「ますかけ」って何だろう?と思う人と世の中には分かれるのではないかと思う。
そういう人が「調べてみよう」と思わせる小さな配慮が永世名人ともなれば…。
浜田 そういうことですか。
夏井先生 していただけるのではないかという意味。
浜田 なるほど~。そらそうだね!(笑)
野田 声出てるな~。
浜田 そら手相のことやねんから、「手相」って書けよって話…。
夏井先生 その通りです。それ書いとくだけで、読み手は手相の一種かと思うだけのこと。
浜田 (小さな声で)当たってもうた。
夏井先生 そこの「手相」を入れることによって、村上さんが指摘した「にある」が本当にいるのかどうか?とくっついてくる。
「ますかけの手相ぞ」と偉そうに言う。強調し、「俺にはこの手相があるぞ」と。ここでカットが一回切れ、「我に」。
「そういう我であるけど、今は木の葉髪の時期であるよ」と。これで謙遜した感じが出てくる。
「俺は天下を獲る偉い奴だ」とギャーギャー言ってるわけですから、前半で(笑)。
こうすると、おっちゃん自身が多少奥ゆかしい人にも見えるため、こうした方が良い。
浜田 確かにそうですね。
添削後
『ますかけの 手相ぞ我に 木の葉髪』
【プロキオンの分析・感想】▼
浜田 さあ。これはね、もう世に出せないので。
梅沢永世名人 待って下さい。
浜田 はい、ボツですから。せぇ~の、ドン。
(シュレッダー演出)
千賀名人 あぁ~あ。
村上 あ~いいわ。
千賀名人 可哀想。
浜田 これはもう、永世名人の句はこの世には残せないので。
梅沢永世名人 それにしても(裁断が)細かすぎませんか(笑)。
浜田 いや、そういうもんですから。
梅沢永世名人 シュレッダーレベルが上がってるんじゃない?(笑)
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