鬼子母神

http://michiruhibi.com/2014/06/28/old0602/ 【名は石榴。果実は、鬼子母神に由来するというのに花の可憐さはなぜ?/旧6/2・庚午】より

2014/6/28 2014/9/4 365日の暦日記, 植物のこと

雨降りが一段落した早朝。

駅へと急ぐ視界の中に入ってきたのは、赤い星??

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…が落ちていた???

帰路、わざわざ同じ道を通って確認すれば、可憐な赤い花が咲いていました。

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寄ってみれば…(実際は、デジカメのズーム機能を使えば…)

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おおっ!なかなかに美しい花です。

そして、落ちていたのは、蛸さんウインナー?

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数日後、違う道を行けば、アスファルトに、同じ赤い星がちらばっていて、見上げれば…。

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花に交じって星が咲いていますね!

このかわいくも可憐な花は、さらに日にちを経て、昨日、これに変わっているのを発見!

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ああっ!ザクロです!

ザクロは、柘榴とか石榴とか書いて、鬼子母神に由来ある果実。

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鬼子母神さんは、かつて、たくさんの子供を持ちながらも、ヒトの子を捕まえて食らう、恐ろしい神さまだった。

ところが、お釈迦様によって、子を失う親の苦しみを悟らせられて、仏法に帰依。

それからは、仏法の守護神となり、子供と安産の守り神となった。

といっても、守護神ですから、やっぱり、戦えば強くて怖いカミサマなんでしょうね…たぶん。

ごつごつとして、割れば、ちょっとグロテスクな印象のザクロの実。

そして、それに似ても似つかない赤い花の可憐さ。

その対比が、恐ろしさと優しさが表裏一体であるような…鬼子母神のイメージをうまく表しているような気がします。

そうと思って印象に残ったからなのかどうなのか、この赤い花が、あちらにもこちらにも。

我が町は、ザクロの密集地帯のごとくです。

…なんで、いままで気が付かなかったんだろう?

実が熟して、ざっくりと割れ、なかからつぶつぶがはみ出してくるのは、10月とか11月でしょうか?

それまで、忘れないよう、ご近所の花地図でも作っておこうかと思います。

しかし…。

恐れ入谷の鬼子母神にも、雑司ヶ谷の鬼子母神にも、このザクロの花はなかったような…。

朝顔市ばかりが、フーチャーされるので、知らなかっただけでしょうか?


https://blog.goo.ne.jp/kyotoengeiclub1923/e/4b8c0a1ec15016550b787685dbe54f9c 【鬼子母神と吉祥果】より

妙顯寺の境内の鬼子母神堂の前でザクロ(石榴)の実がたわわに実っていました。写真はそのひとつを撮影したものです。

ところで、日本では、鬼子母神がお祀りされている御堂の近くにザクロが植えられていることが多いのですが、その理由をご存じでしょうか?

インドでは訶梨帝母と呼ばれ、王舎城の夜叉の娘として生まれた鬼子母神は、五百人とも千人ともいわれるほどの子供を産み、過去世の因縁で人間に恨みを抱いていたため王舎城の街に行っては人間の子供を殺して食べ、困った人間たちがお釈迦様に助けを求めたところ、お釈迦様は神通力で鬼子母神の末っ子を隠しますが、それを知った鬼子母神は嘆き悲しみ、気も狂わんばかりに探し回っても末っ子は見つからなかったので、最後にはお釈迦様に助けを請い、教えを説かれて改心し、安産や子供の守護神になって祀られるようになったという話は有名かと思います。

この鬼子母神の祀られている姿をよく見ると、子供を一人抱きかかえて、果物を手に持っています。この果物は「吉祥果」と呼ばれ、魔障を払い子孫繁栄をあらわす縁起のよい果物です。ただ、インドから仏教が伝わった中国では、この「吉祥果」が何の果物かわからなかったため、仏典などから推測して「ザクロ」で代用したそうです。このことがそのまま日本にも伝わり、鬼子母神の御堂の近くには吉祥果としてザクロが植えられていることが多いのだそうです。

では、インドではこの吉祥果は何の果実だったのでしょうか。調べてみてもわからなかったのですが、空想の果物なのでしょうか。中国西北部が原産の桃の実も魔除けや子宝の縁起をかつぎますが、ザクロは西南アジアが原産の落葉小高木で、果実が割れると中に半透明の赤紫色の果肉がたくさんあり、中国ではこれを子供と捉えてザクロとしたのだと思いますが、インドでは本来何の果実だったのか、ちょっと気になります。

そうそう、鬼子母神ではありませんが、本満寺では七面天女とも呼ばれる七面大明神が祀られている御堂の前にも1本のザクロの木が植えられています。日蓮宗では法華経の守護神として七面大明神が祀られていることが多く、神仏習合の考えから七面大明神は吉祥天や弁財天の本地垂迹とされていますが、仏教では吉祥天は鬼子母神の娘とされるので、七面大明神の御堂の前にも吉祥果であるザクロが植えられているのかもしれません。

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