氷が解けるとき

Facebook天外 伺朗さん投稿記事

3月21日 23:23 ·

***教訓㉓***

人類が進化してくると「武力行使」が通用しなくなる社会が実現すると思います。それは理性のレベルの戦争反対運動が功を奏して実現するのではなく、「宇宙の流れ」として表現されるでしょう。「武力行使」が宇宙にサポートされず、様々な不運に襲われて、ひどい目に合う、という予想です。

 その「宇宙の流れ」は、人々の集合的意識(無意識)で決まってくると思います。つまり、「戦士」が多い社会では「武力行使」が通用してしまうし、「平和の守り手」が多くなれば通用しない社会になるでしょう。

 プーチンを悪の権化と決めつける人は多く、逆にゼレンスキーを非難する声も少数ながら聞こえてきます。これは両サイドとも「正義と悪」のパターン化であり、「戦士」の得意技です。誰かを「悪の権化」と決めつけて、そのパターンにはまっていると、人類全体の「戦う力」、すなわちシャドーのモンスターを強化してしまうことになり、「武力行使」が通用しなくなる社会から遠のいてしまいます。

 つまり、プーチンを「悪の権化」と決めつけて激しく非難することが、かえって「武力行使」が平気でまかり通る社会を延命させてしまうことになるのです。


https://news.yahoo.co.jp/articles/f3941946707b9dc14606c52d999daddc45fb7949 【ロシア沈没? 溶ける永久凍土に焦り始めたプーチン政権】より

2021/11/26(金) 6:01配信

ロシアにとって温暖化は、北極海航路が開拓されるなどメリットもある(Jean Landry/gettyimages)

 地球温暖化は極寒の国、ロシアの発展に寄与する――。プーチン政権幹部はほんの数年前までは、こうした趣旨の発言をして憚らなかった。いわく気温が上がれば、シベリアでの農業に適した耕作地が増え、一方で、海の氷が溶けて、スエズ運河経由に代替するアジア・欧州間の北極海航路が開ける、と。

 しかし、ロシアは2019年9月に気候変動に関するパリ協定に批准する1年ぐらい前から、その姿勢を劇的に変化させる。そして、プーチン大統領は21年10月に「2060年までに二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロ」を表明。その理由はロシアの地球温暖化のスピードがほかの地域よりも早く「気候変動と永久凍土融解、ロシア経済脅かす」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)からだ。

気温上昇は北極海航路開拓の好機

「確信をもって言えるのだが、ロシアの力と可能性は北極地域によって大きくなるだろう」

 プーチン大統領は毎年、国営テレビ、ラジオ、ネットでの生放送を通じて、国民からの質問に答える「国民との直接対話」というイベントの主役になる。2000年に就任以来、毎年欠かさず行われており、年によっては対話時間が5時間弱に及び、90以上の質問に答え続ける。

 17年6月には北極圏開発というテーマが設定され、「北極はロシアの将来を保障する最重要地域だ」と前置きしながら、カメラの前でこう語り始めた。

 「2050年までに炭化水素資源の約30%が北極で採掘されることになるだろう。『ノヴァテク』(ロシアのガス大手)は北極圏ですでに工場を建設しており、都市を丸ごと作り、飛行場や港湾施設まで建設した。経済的観点から北極は極めて重要なのだ」

 大統領は北極海航路についても言及した。アジア・欧州間の貨物輸送はスエズ運河からマラッカ海峡経由が大動脈だが、北極海航路を利用すれば、輸送時間が最大40%にまで短縮が可能。ロシア政府が用意した原子力砕氷船団のエスコートにより、安全な貨物輸送を保障できる。カナダとともに広大な北極圏を治める国家の主は、この地域の軍事的重要性にも触れながら、こう話した。

 「温暖化傾向が続き、北極圏航路では航行可能な時間が延びるだろう。これは北極海航路が今よりはるかに頻繁に利用されることを意味している。いわゆる『非地域大国』(筆者注・中国や日本を念頭にしていると思われる)もこの地域に積極的な関心を示しており、そうした大国と協力する用意がある。航路の利用やそれらの領土における経済活動を完全に確保し、(この地域の)自国の主権を確保する必要がある。軍事的側面も忘れないようにしよう。国の防衛力の確保という観点から極めて重要な地域だ」

排出量は多くても対策には消極的

 近年、政権が力を入れてきた北極圏開発。この時の発言は地球温暖化がもたらすロシアのメリットを国民に説明しているようにも聞こえた。モスクワ駐在の各国外交官や報道機関の特派員はさぞかし、プーチン氏の北極圏開発の発言に力点を置いて、本国に打電したに違いない。

 国際機関などの統計によれば、ロシア一国でのCO2排出量は1位中国、2位米国、3位インドに続き4位となる。全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)は1年間に出す一人当たりの排出量(CO2換算)で、ロシア人は10.6㌧と中国人(6.7㌧)、インド人(1.6㌧)を上回ると指摘する。

 しかし、ロシアは地球温暖化防止のための多岐にわたる国際的な協力態勢が構築されている中で、消極的な姿勢を取り続けてきた。2015年12月の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で採択された、産業革命前からの世界の平均気温上昇を2度未満に抑えることを目指すパリ協定についても、批准したのは、協定参加197カ国・地域のうち、187番目。それは、多くの領土が氷の大地と海に覆われるロシアが、地球温暖化のメリットを享受できるからにほかならない。ロシア政府内部でも、このパリ協定批准に対して、相当の議論が組み交わされたことが推察できる。

温暖化のスピードが早いロシア

 気温上昇がもたらす影響は、農業国ロシアの農産物の価値をさらに高める。これまで農作物の生産は、比較的、気温が温暖なウラル山脈以西の欧州地域南部が主流だった。ところが、温暖化によって、ツンドラ地帯の地中に広がる永久凍土層が溶け、農作地に適した土地が飛躍的に広がる。米紙ニューヨークタイムズが昨年まとめた気候変動問題の特集では、ロシアの研究者ナデージュダ・チェバコワ氏の研究成果が紹介された。

 「(これまでのように)CO2が多く排出された場合、2080年までにシベリアの約半分が農地の適するようになる」

 筆者が1991年の大学入学後、3度の長期滞在を得て、ロシア暮らしを体感するようになったこの30年間だけを見ても、モスクワでの降雪期間や川や池などが凍る期間が格段に短くなっている。シベリア地域でも、前世紀までは春の訪れは5月が通例だったが、今では4月になれば雪がすっかりと溶けるようになったという。

 ロシアは世界のどの地域と比べても地球温暖化のスピードが速いことが科学調査によってわかっている。2017年に公表したロシア天然資源環境省が発表した「2017年のロシア連邦の環境保全と状況について」という報告書によれば、1976~2017年の40年間の比較で、地球全体が10年間に0.18度上昇したのに対して、ロシアではその2.5倍の同0.45度上昇している。2016~17年では特に、冬と春の時期に、シベリア南部や東部の北極圏地域での気温がこれまでの平均気温より2~3度あがる異常気象に見舞われた。

 10月の気温上昇で、欧州地域南部やシベリア地域で初雪の時期も遅くなっている。北洋艦隊の発表で、北極圏では氷河が減少し、5つ以上の新たな島が発見されたとの報告もあった。北極海航路の航行については現段階でも航路全域で1年のうち6~7カ月は航行が可能であり、原子力砕氷船団を使用すれば通年の航行も可能になっているという。

マンモスの遺体から炭疽菌が……

 地下の温度が2年以上連続して0度以下になる地面のことを「永久凍土」という。ロシアの国土の10%以上は何百年前に形成された永久凍土に覆われている。ここ10年を見ても、各地でその凍土が溶けて、地中に冷凍保存されていたマンモスの死体がそのままの形で発見されたケースが数多く報告されている。その死体から氷の中に封印したはずの危険な細菌が空気中に大量に放出されてしまう恐れがあるという。

 マンモスの遺体から炭疽菌が発見されている。さらに、1980年に世界保健機関(WHO)が根絶宣言を出した天然痘ウイルスもどこかに眠っている恐れがある。専門家からは、過去に感染症ウイルスにかかって大量に死んだ動物の墓も地表に露出する恐れがあると警告されている。

 こうした古代の細菌が人類にどのような影響を及ぼすかについて研究分析がまたれるが、露メディア・スプートニクは「これらのウイルスは、感染力が非常に強く、死に至る危険性も高い恐れがある。これらの性質を研究し、対応するワクチンの開発を怠ったなら、人類の文明の存在が脅かされうる」とも報じている。

 気温上昇による永久凍土の融解は、ロシア国民の生命にかかわる問題となりうるのだ。

国内からも噴出するマイナス面の指摘

 さらに、永久凍土の中には大量の有機物が貯蔵されており、凍土が溶ければ、それまで凍結されていた有機物が分解されて、大気中にメタンや二酸化炭素などの温室効果ガスが放出されることも懸念されている。

 このまま根本的な対策をとらなければ、国際社会におけるロシアの立場はますます危うくなる。プーチン政権はパリ協定への批准で、はっきりとした針路をとるようになった。2019年にはマイナス面を強調する要人の発言が相次いだ。

 「ロシアは北極の永久凍土が溶けることで、毎年500億~1500億㍔(775億~2325億円)の損失をうんでいる」(露極東開発副大臣)

 「気候変動は農業をはじめとするロシアの主要産業発展のリスクを高める。さらに、永久凍土帯に住む人々の脅威となり、自然災害の発生件数も増加するため、ロシアにとってパリ協定への参加は重要だ」(メドベージェフ首相=当時)

 「ロシアの領の70%は高緯度地域にあり、一連の都市は永久凍士の上に建設されている。もし、永久凍士が溶け始めたら、我々にとってどのような影響が生じるのかを想像してほしい。極めて重大な影響だ。モスクワで今、温度に関する記録が次々と生まれているように、ある場所では気温が上昇し、一方で土地の砂漠化を引き起こす可能性がある」(プーチン大統領)

 そして今年、プーチン大統領が2060年までのCO2ゼロ目標を発表する半年前。国内で行われた国際環境会議で、コズロフ天然資源環境相が、ロシア経済にとっても最も大事な石油ガス採掘に関連して、永久凍土の劣化がどれほど損失をもたらすのかを発表した。

 「気候変動によって、北極圏にある道路や鉄道などのインフラ施設の4割超が変形している。原油や天然ガスの採掘にも影響を及ぼし、2050年までに損失は5兆㍔に達する恐れがある」

プーチンはブレーキとアクセルを踏んでいく

 結局、プーチン大統領は11月、英グラスゴーで開かれ、温室効果ガスの排出削減強化や石炭火力発電や化石燃料からの脱却にも取り組むことを決めたCOP26の首脳会議には出席しなかった。欧米主導の枠組みになることを抑制した可能性もあるが、もうすでにロシアの気候変動対策への関与は損失額からみても明確だ。

 ただ「もろ刃の刃」である気温上昇も、農業面や北極圏の石油ガス田開発、北極海航路の開発には多大なメリットもあり、プーチン政権は今後、国際社会の中で、ブレーキとアクセルを両方踏みながらの運転をしていくことになるに違いない。

 ロシアでは毎年1月中旬の深夜から早朝にかけて、カチカチに凍った池や川で水を浴びるロシア正教の宗教行事「洗礼式」が行われる。氷点下10度の極寒の中で身を清めることに大きな意味があるのだが、地球温暖化が進めば、将来、この真冬の恒例行事も、池や川の氷を切り抜くような従来のやり方が変わっているかもしれない。


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『暴力によって得た勝利は、敗北に等しい』ガンジーの言葉

(1)心の中に暴力性があるのなら、暴力的になった方がよい。無気力を隠そうと非暴力を口実にするよりは。

(2)すべての善の行動は、最後は必ず実を結ぶ。

(3)重要なのは行為そのものであって、結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、自分の力でどうなるものではなく、生きているうちにわかるとも限らない。

だが、正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ。

(4)満足は努力の中にあって、結果にあるものではない。

(5)敵と相対するときには、その敵を愛で征服しなさい。

(6)「目には目を」では、世界中を盲目にするだけだ。

(7)非暴力は臆病をごまかす隠れみのではなく、勇者の最高の美徳である。

非暴力を行うには、剣士よりはるかに大きな勇気がいる。

(8)私は、苦い経験を通じて、最高の教訓をひとつ学んだ。怒りをコントロールするということだ。蓄えられた熱がエネルギーに変わるように、抑制された怒りを、世界を動かす力に変えることができる。

(9)私は自分が死ぬ覚悟ならある。しかし、私に人を殺す覚悟をさせる大義はどこにもない。

(10)どんなときでも理解し合える関係を求めることは友情とは言えない。

本当の友情とはお互いがどんなに違っていても、そのあるがままの違いをしっかりと受け止めることなのだ。

(11)この7つが私たちを破壊する。労働なき富、良心なき快楽、人格なき学識、献身なき宗教、理念なき政治、人間性なき科学、道徳なきビジネス。

(12)子供は真実を映し出す鏡である。彼らには驕りも、敵意も、偽善もない。

もし思いやりに欠け、嘘つきで乱暴な子供がいたなら、罪はその子にあるのではなく、両親や教師や社会にあるのだ。

(13)私たちにはもともと困難を乗り越える力が授けられている。心の中からこの恐れを追い出せば、その力が蘇る。恐れるな、道は開ける。

(14)暴力によって得た勝利というものは敗北に等しい。それはつかの間のものだからである。

(15)目的を見つけよ。大義は後からついてくる。


コズミックホリステック医療・現代靈氣

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吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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