ファシリテート力の評価

評価基準

受験者のファシリテート力で評価すると良いのではないでしょうか?

評価基準は句会に臨む姿勢、メンバーをどのように生かせるか(会の運営力)、句評ができる力 言語感覚 などが考えられます。

審査委員をメンバーとした「通常の句会運営」「俳句による構成的エンカウンターグループのファシリテート」2種類の句会運営を実施していただき、審査委員の合計評価点で合否を決める

否の場合は特に何が不足しているかを明確に伝え それを補う講座を紹介するとよいと思います。


https://jhaiku.com/haikudaigaku/archives/215 【くかいのやりかた・句会のやり方【超初心者向け俳句百科ハイクロペディア/蜂谷一人】】より

まず、短冊を用意します。よくテレビに登場する俳人のイメージに、宗匠頭巾をかぶり、手には短冊と筆、というものがあります。はっきり言って、いまどきそんな格好をしている俳人はいません。それは芭蕉のコスプレ。現代の俳人とはかかわりのない姿と断言しておきます。脱線しましたが、芭蕉のコスプレが持っている和紙の短冊。あれは高価で日常使うものではありません。句会で使う短冊は、A4のコピー用紙を横に八等分、または十六等分したもの。裏が白ければ印刷された紙でも構いませんが、企画書などは用いないこと。そこから大切な情報が漏れないとも限りません。

さて句会では三句から七句程度を短冊に書いて提出します。一人五句で十人の句会であれば五十句が集まります。これをシャッフルして手分けして五句ずつ清書します。楷書で読みやすく間違えないように書き写してください。あなたが今清書した句は、作者がひと月寝ないで考えた句かもしれません。その句を書き間違えたら大変。作者の悲しみはいかばかりでしょう。

これで五句ずつ清書した紙が十枚出来上がりました。この紙を清記用紙と呼びます。清記作業を写経と呼んだりもしますが、丁寧に書き写すことで確かに心が静まってきます。

さて、これで作者の筆跡が消え誰の句かわからなくなりました。メンバーは四角か円を描くように座り、清記用紙には時計回りに一番から十番まで番号を振ります。書き終えたら右へ右へとこの紙を回します。野球と同じように、打ったら一塁へ(右へ)。回された紙の番号が増えて行くようにします。紙が回ってくると気に入った句を予選用紙と呼ばれるメモ用紙に番号とともに書き留めます。予選用紙は専用の紙でなく、ノートなどでも構いません。NHK俳句の司会をつとめる岸本葉子さんはジャポニカ練習帳を用いています。このノートは縦書きで俳句の選にぴったり。しかもどこの文房具店でも安価に売っています。

五句選であれば最終的に五句選べばよいわけですから、全部の句を書き写す必要はありません。それをやっていると、時間がかかってしまい隣の人がこつこつとペンで机をたたき始めます。俳人の岸本尚毅さんは「下手な句を写すと下手がうつる」とおっしゃっていますが、あながち嘘でもないような気がします。

こうして紙が一周し、あなたの手元には自分が清記した紙が戻ってきました。これで、投句された五十句をすべて見終わったことになります。この中から予選のメモを参考に自分以外の五句を選び選句用紙に書き写します。並選四、特選一など、選句数が句会ごとに決められています。

ある大家がテレビ句会で自分の句を選び話題になったことがありました。他のひとの句のレベルが低くて取る気がしなかったのかもしれませんが、それはレジェンドだけに許されること。あなたは決してやってはいけません。早く選び終わって他のひとが追いついていないようであれば、この時間にトイレに行ってください。

全員が選び終わると披講となります。披講役に選ばれた人が選句用紙を回収し、一枚ずつ番号とともに選ばれた句を読み上げます。自分の句が読まれたらすぐに名乗るやり方もありますが、私はお楽しみを後にとって置きたいほう。ひとまず句を読まれても黙っていることにしましょう。呼ばれた番号が手元の清記用紙と同じであれば、「はい」と返事して句の上に選んだ人の名前を書き込みます。特選であれば名前を丸で囲みます。書き込んだら「いただきました」とか「いただき」とか大きな声で告げます。どんなに注意していても集中力を欠いて書き漏らす人が必ず出てきます。そうならないよう、この「いただき」でちゃんと書きとめたことを確認します。披講が終わると、清記用紙を主宰が回収します。主宰がいない場合は、誰か司会役を選んでおいてください。披講役と重なってもかまいませんが、披講と司会、両方やるとなるとかなりの負担となりますので、句会のあとにビールをおごる必要があります。

披講の次は点盛りです。並選一点、特選二点などと決め、それぞれの句の合計点を出します。それが終わるといよいよ合評です。どの句から鑑賞しても自由ですが、主宰の特選句や高点句からのことが多いようです。一句ずつ、選んだ人が理由を述べ(選評)、そのあとで作者が名乗ります。ここが句会のクライマックスです。大人になって褒められることはあまりありませんが、句会で名乗ると一座の賞賛が得られます。主宰の特選であれば、「生きててよかった!」と感じるほどの嬉しさです。決して誇張ではありません。是非あなたも主宰の特選を経験してみてください。反対に坊主といって一点も入らないとかなり落ち込みます。すべての点の入った句の名乗りが終わると句会は終了。時間によっては、特選や高点句のみ選評を行い、他の句は名乗りのみとすることもあります。これが句会のおおまかなルールです。

四百年もの間俳句が受け継がれてきたのは句会があったればこそ。主宰も一般参加者も名前を伏せて選びあう民主的なシステムが、封建時代の日本で生まれたことはひとつの奇跡のようにも感じられます。


https://haiku.jp/tsukuru/2777/ 【その八、句会を開きましょう〜必要なのは紙と筆記用具だけです】より

「俳句は座の文芸」ともいい、句会でのライブ感を味わうのも俳句の醍醐味の一つです。

ここでは少人数での一般的な句会の方法を紹介します。

1 座り方

参加者は輪(ロの字)になる状態で切れ目なく座ります。

2 投句

参加者全員が投句用紙に無記名で句を書いて提出します。

3 清記

全員の投句を混ぜ合わせ、投句数と同じ数の句を参加者全員に配布し、それを1枚の清記用紙に書き写します。

(それぞれの清記用紙には1番から時計回りに連番を記入します。最期の人は数字の横に「トメ」と書きます)

4 選句

自分の書いた清記用紙の中から良いと思う句を選び、選句用紙に書き写します。

終わったら右の人に廻し、左隣の人から次の用紙を受け取ります。

一巡したら選ん だ句の中から決められた数の句をさらに選びます。(自分の句は選びません)

※選句用紙は常に小さい数字から大きい数字の順に選句します(「トメ」の次は1番)

5 発表(披講)

選句用紙を集めて披講者が全員の句を読み上げていきます。

(自分の俳句が読まれたら、即座に大きな声で俳号を名乗ります。ここで初めて作者が明らかになります)

6 選評

その句会の主宰が選んだ俳句の句評をします。

(参加者の意見や質問に答えるなどして句会を締めくくります。慣れてきたら全員が一句評をしたり意見の交換をしたりすることもあります。)


https://gokoo.main.jp/001/?page_id=4788 【句会の鉄則】より

平等ということ

句会を貫いている最大の原則は平等ということです。

職業、性別、人間関係などではなく、作品だけで句を選ぶのが句会です。

平等を守るために句会にはいくつかの仕掛けがあります。

・投句のとき、短冊には句だけを書き、無記名であること。

・投句された句は別の人が清記用紙に清書すること。

 筆跡でわからないようにするためです。

・主宰(先生)も会員といしょに(互選の披講の前に!)選句を披講者に渡すこと。

これらの原則が守られていないような句会は句会ではありません。

主宰が互選の披講を聞いて自分の選を直しているならば、その句会はすぐやめたほうが賢明です。

先生の句は?

全部写さない

句会で選句をするとき、清記用紙のすべての句をノートに写している人がいます。

理由を聞いてみると、勉強のためとか作者への敬意という答えが返ってきます。

しかしながら、これはとんでもない見当違いであり、ぜんぶ写すのは百害あって一利なしです。

・披講がそこで滞り、句会に時間がかかる。

・下手な句も写すので、下手になる。

・もっとも大きな問題は選句といいながら、全部写したのでは選句になっていないということです。

全部写せばあとであらためて選ばなければならないわけですが、たとえばそこでもし倒れれば選句はできません。

全部を写している人は自分はいつまでも生きていると勘違いしている人です。

いいかえれば、いつ死んでもいいという覚悟ができていないわけです。

選句のときは選句をする。

そこで倒れても、その人の選んだ句がわかるというようでなくてはなりません。

作句と選句はちがう

句会にゆけば作ってきた句を出し、当然のように選句をするわけですが、作句と選句はまったくちがいます。

句を作るときは誰でも一生懸命に作ればよい。

「俳句は頑張らないほうがいい」などという人がいますが、とんでもない見当違いです。

ともかく作句のさいにはこの「一生懸命」が大事です。

これに対して、選句では「冷静」になって選ぶ、これが大事です。

この「冷静」は「冷徹」さらに「非情」といってもいいものです。

なぜかといえば、句を選ぶということはその句が文学作品(一編の詩)として成り立っているかどうかを判定することだからです。

くわしくいえば、詠んでいる対象はこれでいいのか? 発想捉え方は? 表現はこれで十分か? そして、こういう作品が過去にないか? あるとすればそれを超えているか?などを判定するわけです。

単に「共感したから」というだけで選んでは行けない。

そうした選ができるようになるには俳句をはじめ文学や世の中の勉強(精進)をしなければなりません。

いいかえると、誰でも句は作れるし、句会にゆけば誰でも選句をしますが、誰もが選句ができるわけではないということです。

互選の点数は意味がない

互選の点数がまったく意味がないのはこのためです。

互選は点数でなく、誰がその句を選んだかが大事です。

いいかえると、選句力のある人がどの句を選んだかこそが大事です。


https://gospel-haiku.com/hl/kukai.htm 【句会の心がけ】

自由題と兼題との違い

テレビ番組のプレバトなどでは兼題で詠むスタイルが多いですが初心者にはあまりお勧めできません。

俳句は文芸(詩)ですから心に響いた感動や喜び、驚きを十七文字に写しとるというプロセスで詠むのが基本です。 兼題はやもすると頭で考えた作品になりやすく初心者がこれを真似ると悪い癖がついて上達の妨げになるからです。

自由題というのは、兼題に対応した分類で、「当季雑詠」という言い方のほうが一般的です。 季語はいまの季節(つまり当季)から選びますが、テーマは何でも自由(雑詠)という意味です。

当季厳守とされる指導者もまれにおられますが必要以上に神経質になることはなく、真冬に真夏の句を詠むというような極端な作品を詠まない限り許容されます。

参加者としての準備

句会に参加するときに最低限持っていた方がよい物を説明します。

句帳:詠んだ句メモするもの。手作とか使い古しの手帳とか何でもよい。

大学ノート:選句作業をするときに予選句を書き留めておくのに必要です。

小型の国語辞典:分からないことば直ぐに調べるようにしましょう。

歳時記:最近は季語も載っている小型の電子辞書を使われる方が多いです。

筆記用具:短冊や清記は太いサインペンがよく、視力の弱い人に配慮して太く丁寧に書くのがマナーです。

句会前の準備

全員に短冊(出句の数だけ)と白紙(A4程度)を2枚配ります。1枚は清記用、もう1枚は選句用です。

句会のルールとして、出句5句、選句5句という具合にあらかじめ世話役が宣言しておきます。

10人程度の句会であれば、この数が標準です。馴れてきたら7〜10句にしてください。

選句用紙には、右端に「浦島太郎選」というふうに縦書きで名前を書いておきます。清記には何も書きません。

選句用紙は、選句作業が終わるまで必要ないので机の下などに退避しておく方がいいでしょう。

選句中は、別途用意したノートに書き写していき、最後に選句用紙に清書します。

参加者の心がけ

出句の心がけ

短冊に番号は要りません。書き終わった短冊は、あらかじめ指定された場所に出句します。

出句した短冊は、1枚ずつ20センチ間隔ぐらいにわけて横一列に並べておきます。

短冊は上へ重ねて置いていくので、5句出句であれば5つの短冊の山が出来ることになります。

あらかじめ出句〆切時間を決めておきます。時間厳守することは当然の義務です。

通常は〆切時間の5〜10分まえまでに出句を終えるのがマナーです。

〆切5分前になったら、「出句〆切5分前です。」と世話役がアナウンスし遅れている人を促します。

全員が出句を終わったら、右端から短冊の山をとり左隣の山に重ねます。

順次左端まで重ねていって最終的に一つの束にします。

このようにすることで、同じ作者の短冊が連続して配られることが避けられます。

清記の心がけ

全ての短冊を束ねたら、上から順番に出句数に応じて短冊を配布していきます。

どこから配ってもいいのですが、指導者がいるときは指導者から配りはじめます。

短冊が配布されたら、あらかじめ配られた清記用紙に短冊の句を清記していきます。

太く大きい字で、句と句との間隔も適切にとり見やすく書きます。

短冊の字が明らかに間違っている場合以外は、短冊に書かれたとおりに清記します。

勝手に略字に変えたり、ひらがなを漢字に変えたりなどしてもいけません。

送り仮名やかな使いが間違っていると思ってもそのまま書きます。

明らかな間違いで短冊の作者が特定できそうな場合に限って、こっそりと確認してもいいでしょう。

短冊の書き間違いは本人の責任ですが、間違った内容で清記した場合は清記した人の責任です。

これら一連の作業を「清記する」といいます。またこの用紙のことを「清記用紙」呼びます。

短冊の句を清記することで筆跡が隠され誰の作品かが分からなくなります。

選句の心がけ

5句選だからといって初めから5句に絞って選ぶことは無理です。

まずは自分が用意したノートに少し多めに抜き取って予選していきます。

全ての句を書き写そうとすると時間がかかりすぎて他のメンバーの迷惑になります。

選句数の3倍程度(15句)を目安に予選し、その中から最終のベスト5に絞ります。

仮に清記が10枚として、平均1枚に1句予選すると10句、1枚に2句予選すると20句です。

ですから1枚に付き1~2句抜き取るというのが予選の目安の数になります。

予選句をノートに書き写すときは、1行ずつ空行を開けて書いておくと便利です。

分からない言葉の読み方や意味を調べて書き添えたり、指導者選の添削結果などをあとから書きたせるからです。

句会の進め方

清記番号を決める

頃合いを見て、指導者が「1番」と声を出し自分の書いた清記の右肩に「1」と大きく書きます。

指導者を起点に時計回りに次の人が「2番」と声を出し、自分の清記用紙右肩に「2」と書きます。

3番以降も順番に声を出して、それぞれ清記に番号を付していきます。

最後の人は、たとえば10人であれば、「10番止め」と声を出し清記用紙右肩に「10止メ」と書きます。

指導者不在の句会では、世話人もしくは最長老を番号の起点にするといいでしょう。

選句の手順

清記番号を書き終わったら、その中から良いと思う句を選んで予選ノートに書き写します。

予選し終わった清記は、自分の右手側の人に回します。つまり反時計回りに回していくのです。

スムーズな進行を保つために自分のところで清記が渋滞しないように注意しましょう。

清記は裏向けにして右隣へ回すのがマナーです。きちんと番号通りに回すことも重要です。

もし清記を3枚以上たまる場合は、自分の選句作業が遅いのだということを自覚しましょう。

いろいろ考えて選ばないで直感で選びます。気になる句はとりあえず写しておけばいいのです。

清記が滞らないためにも選句中に歳時記や辞書で調べるのは最低限にします。

ベテランメンバーは、常に気配りし、おかしいと思ったらやさしく注意して下さい。

選句が終わったら

すべての清記がまわって予選が終わったら、その中からベスト5に絞ります。

控えてある作品の中から、行頭に○印をつけて10句程度にまで絞り込みます。

更に一番良いと思う順番に◎に変えてゆき最終5句に絞るのです。

最後に、初めに用意してあった選句用紙(名前を書いた用紙)に最終の5句を清書して披講子に提出します。

披講と名乗り

披講を聞くときの心がけ

披講子が披講を始めたら私語をやめ、余計なことを考えないで集中して耳を傾けます。

自分の句が読み上げられたら、間髪を置かず名乗りを上げます。

名乗りが遅れるのは披講子に対してとても失礼な行為とされています。

誰がどんな句を選んでいるのかと耳を研ぎ澄まして披講を聞く姿勢が大切です。

「え〜、はい私です」「梅子です」というような名乗りではなく、「太郎!」「梅子!」と一声で名乗ります。

タイミング良く名乗りの声が上がらないと披講子の調子が狂い、句座の雰囲気を壊してしまいます。

指導者選の場合は、添削で直されている場合もあるので、とくに注意して聞きましょう。

「もう一度お願いします」というような割り込み発言をすることは禁止です。あとから確認すればいいのです。

集中していれば添削されていても自分の作品であることは分かります。躊躇せず自信をもって名乗りましょう。

句会のあとの交わり

俳句は座の文学ともいわれ、句会は、コミュニティー、社交場でもあります。 参加者同士、ひとことも言葉を交わすことなく退席するのではなくて、互いに存問の言葉をかけあって交わりましょう。

結果に執着する余り、成績がふるわないと不機嫌になって寡黙になる人もまれに居ます。逆に好成績に有頂天になって誰彼構わずハイテンションに接して喜ぶというのも大人げないです。 謙遜に思いやりと祈り心を持ってよき交わりを育みましょう。このようにして培ったよき人間関係はやがてあなたの宝物になります。


コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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