Facebook相田 公弘さん投稿記事 『 ココロの鍵 ~抑圧と投影~ 』
オレの名前は江戸川コナン、探偵さ どんなトリックも論理的に考えれば 解けない謎はないんだけどずっとわからなかった 「抑圧と投影」のトリックがわかったんだ。
人には、「世間に見せる顔」と「実際の顔」というのがあって、俺達は、自分の内面とは裏腹な顔を世間に向けがちなんだ。
傷つきやすさを隠すために強がりを重ねる人、悲しみを覆い隠そうとしてお笑いの仮面をかぶる人もいる。
知ったかぶりをする人は自分の劣等感を隠そうとしている場合も多く、傲慢にふるまう人は自信のなさを隠したままなんだ。
本当の自分を見つけるには、自分が身につけている社交用の仮面の奥をのぞかなくてはならない。
人の心の中には「自分が見たくない感情」というものがあって、他人に実際の自分を隠すばかりでなく、自分自身にも 実際の自分を隠すということがよくあるんだ。
たとえば、 (毛利のおっちゃんのように)心の底では自分はケチだと感じているけど、
自分の中のケチな部分を認められない人は、他人の中にケチな性質を見つけ、「あいつはケチだ」と批判(投影)しはじめる。
自分が臆病だと認められない人は、(自分は臆病だと思いたくないので)他人の中に臆病な性質を見つけ、「あいつは臆病だ」と非難(投影)しはじめる。
自分が冷たい人間だと認められない人は、他人の中に冷たい性質を見つけ、「あいつは冷たい」と非難(投影)しはじめるんだ。
こんなふうに自分の実際の感情を認めることがあまりにも苦しくて、自分の意識から追放してしまうのを、「抑圧」って呼ばれてて、自分の心の中に「抑圧」されたものがあると、
無意識のうちに相手に「投影」してしまうんだ。試しに手をまっすぐ前に伸ばして、誰かを指さしてみて。
1本の指は相手を指し、3本の指は自分のほうをさしているよね?このことが暗示するように、他人を批判するとき、じつは自分自身を批判しているんだ。
逆に、相手の中の善い部分を見つけたときは、きみ自身の中の善い部分を見つけているんだよ。
俺たちはあたかも マイナス面がないかのように振る舞い、嫌いな性質を 親や他人に投影してきたんだ。
他人の言動に感じる憤りは、ほとんどの場合、自分の未解決な感情への憤りで、この「抑圧と投影」が 多くの人間関係を邪魔しているんだ。
まず、大切なのは、不快な気持ちをごまかさず、自分自身に対して隠しごとをしないこと。
そして「ふり」をやめること。ふりをやめた「ふり」もやめること。
「自分で自分に隠そうとしているものはなんだろう?」って問いかけてみて。
自分のネガティブな一面を抑圧するとき、俺たちは知らず知らず、自分の貴重なパワーも封印しているんだ。
自分の醜さを否定すれば、美しさも損なわれ、恐怖を否定すれば、勇気もしぼみ、
感情を殺せば、それとは正反対の感情も押し殺すことになる。
きみの光の部分を引き出すには、まず闇の部分を受け入れる必要があるんだよ。
これは、闇を好きになれ、って意味じゃないんだ。
ただ 存在を認めてあげることであって、長所(光)と短所(闇)、両方あるからこそ、自分なんだ
ってゆるしてあげることなんだ。
自分の中の闇と向き合い、マイナスを性質を自分のものと認めれば、俺たちはもう無理にプラスを追い求める必要がなくなる。
だって、自分の中にプラス面とマイナス面、善と悪、天使と悪魔、すべてを肯定的に持ち合わせていることを知っているからね。
自分の内にある矛盾、対立を認めるということが、どんな素晴らしい奇跡を生むか、みんな想像できる!?
「より良い自分に変わったら自分を愛そう」じゃなくて、今のありのままの自分を愛した時 人は変わるんだ。
ひとつの逆説だけど、ありのままの自分の価値を認められる人ほど、真の向上心をもって行動できるし、今の自分の境遇に満足し、感謝できる人が、本当の意味で能動的、主体的に生きていけるんだ。
そうやって 自分と他人の光と闇を受け入れていくと自分独自の長所が見えてきて、
素晴らしい自分と出逢うことができるんだからね。
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