Facebook清水 友邦さんさん投稿記事 「人はあらゆる可能性が開かれている」
すべての人にあらゆる可能性が開かれています。
けれども、イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクはこう言っています。
「人は、苗を植えられ種をまかれた庭のような状態で生まれてくる。この世はあまりにも貧弱で一粒の種さえ実らすことはできない」
脳が「急成長」する時期は胎児の時と誕生時、そして乳幼児期の各発達段階がはじまる1歳、4歳、6歳のときです。
およそ1歳になった時点で大脳奥深くの大脳辺縁系が急成長します。
生後18ヶ月の幼児の頭骨の大きさは成人の三分の一しかありませんが、すでに神経フィールドの数は成人と同じくらいあります。
そして、経験と言語の膨大な量の情報が脳で処理されます。
四歳頃までの間に基本的な世界認識の80%ができて、6歳ごろまでに完成されます。
6歳以降は新皮質が発達して、知性、論理が発達します。
子ども時代は世界観や自己イメージを形成する最も大切な時期です。
子供が可愛らしく微笑むと両親も喜び抱きしめたり頬ずりやキスをします。
両親の気に入らないことを子供がすれば罰をうけ愛してもらえません。
幼児は本能や感情のおもむくままに自由に行動しますが、成長の段階で親は感情エネルギーが自由に流れるのを許しません。
親は強い口調で言い聞かせようとします。
「泣き止まないと置いて行くわよ」すべて両親に依存している子供は安全が脅かされる恐怖を感じます。
子供はあるがままの自分を否定されると社会に順応するために植え付けられた条件付けを受け入れて人格を形成して衝動をコントロールするようになります。
親に拒絶される恐怖と苦痛を内側に抱いて、純粋さと天真爛漫さを失います。
コントロールされた自我はおとなしくて良い子という仮面・ペルソナをつけます。
抑圧された自我は影・シャドーとして、人格の影に隠されます。
知覚は思考によって制限されてしまい、世界とはこうゆうものだと決め付け、あるがままの世界を分離して見てしまいます。
自分は世界から切り離されているという間違った思い込みは潜在的な不安となって生涯つきまといます。
連続殺人者に共通するのは幼児期に見捨てられたり、支配的な母親に育てられた人が多く、ほとんどが子供の頃に精神的、肉体的虐待を受けていました。
2019年に36人が死亡した京都アニメーション放火事件の青葉真司容疑者の家庭はストレスが日常的に存在している機能不全家庭だったようです。
母親と不倫した父親は家と田畑を勝手に売ったために最初の奥さんと6人の子供は家から追い出されて路頭に迷っています。
駆け落ちした両親は10年もたず母は兄と妹の三人の子供を残して家を出ています。
母は不倫のために実家から勘当されていました。
中学時代はいじめにあって引きこもりがちで、中学2年生のとき父親が家賃滞納で家から追い出されて転校してから不登校になっています。
青葉真司容疑者が21歳の時に、父親は生活苦から自殺しています。
アパート暮らしの青葉真司容疑者は奇声を発し、音楽を大型スピーカーで大音量で鳴らす隣人トラブルを頻繁に起こしていました。部屋の壁はハンマーで叩いたような穴がいくつも空いていました。
下着泥棒、コンビニ強盗を重ねて刑務所から服役後今回の犯行に及んだのです。
2018年に東海道新幹線で無差別に3人を死傷させた小島一朗容疑者(23)は5歳の時に「発達障害」と診断され学校ではいじめにあい不登校になっています。
被告の叔父は「父親は厳しく、母親は好きな事ばっかりやっていて、子供の方を全然向いてくれなかった」と証言しています。
中2で学校を休みがちになり、自室にこもってパソコンやゲームに没頭していました。
中学三年の時に激昂して包丁と金槌で両親を襲い、それ以来両親は匙をなげてしまい、会話がなくなりました。
両親の元を離れ、施設に下宿という形で居住。定時制高校はオール5で4年のところ3年で卒業しました。
就職しても人間関係ですぐに退職、職を転々としました。
21歳の時に両親の戸籍から離脱して祖母の養子となりました。
4度目の家出で疲れて祖母に連絡するも縁を切ると言われて自暴自棄となり無差別殺傷事件を起こしたのです。
祖母は「私を気遣って外出の際も歩調を合わせてくれる優しい子。信じられない」といっていました。
2008年に7人が死亡した「秋葉原通り魔事件」加藤智大容疑者は極端に支配的な母親に育てられていました。
『完ぺき主義の母親は、「10秒ルール」で作文指導をして「この熟語を使った意図は?」の質問に答えられずにいると、「10、9、8、7...」と声に出してカウントダウンを始め0になると、ビンタが飛んできた。』
『食事の途中で母が激高すると、廊下に新聞を敷きその上にご飯や味噌汁をばらまいて、「そこで食べなさい!」と言い放ち、加藤智大容疑者は泣きながら新聞紙の上に積まれた食事を食べていた。それを父は黙っているばかりで助け船も出さず、弟も横目で見ながら食べ続けていた。』
『見ることが許されたテレビ番組は「ドラえもん」「まんが日本昔ばなし」だけで、それ以外は禁止。友人の家に遊びに行くことも、友人を家に呼ぶことも禁止だった。』
『成績優秀でスポーツ万能な「秋葉原通り魔事件」の加藤智大容疑者だったが高校に進学すると母に暴力を振ったり教室の窓ガラスを素手で割ったりするようになった。』
加害者の弟は事件の後「あれから6年近くの月日が経ち、自分はやっぱり犯人の弟なんだと思い知りました。加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです。それが現実。僕は生きることをあきらめようと決めました。
死ぬ理由に勝る、生きる理由がないんです。どう考えても浮かばない。何かありますか。あるなら教えてください」
「兄が母のコピーなら、僕はコピー2号。でも、僕は兄と同じことはしない」と悲痛な叫びをあげて、自殺しています。
子供は愛を必要としています。
成長期に十分な愛を受けとることができなければ自分が愛そのものだということを忘れてしまいます。
自分の本質が愛だとわからなければ相手に愛を与えることは難しくなります。
内部でエネルギーの流れが阻害されているので孤独感を強く感じます。
人との関係がうまく築けないので長く仕事が続かなかったりします。
内部で分離感が強くなっているので他人の苦しみや痛み、悲しみを感じることができません。
マインドは機械的なので暴力を使うことしか知らないで育てば、暴力をふるってしまいます。
感受性が発達せずに希薄だと、相手に苦痛や被害を与えても平気になってしまうのです。
けれども虐待を受けて育った人々が必ずしも全員が他人に暴力的になるわけではありません。
内部に蓄積された膨大なエネルギーが内側にむかえば自己破壊的になってしまいます。
愛を十分に受けとることができなければ、衝動を抑えきれずに反社会的な行動を起こすか心が病んで苦しんでしまうのです。
無意識に抑圧された衝動に気がついていない親は子供の成長の芽を摘み取ってしまいます。
親もまた心の中で両親に反発したり、怯えている内なる子供が大人に成長できずに苦しんでいます。
怒り、無力感、孤独や絶望などマインドに浮かび上がる印象はすべて後から植え付けられたものです。
最初からあったのではありません。
過去の記憶で成り立っているのがマインドなのです。
幼児が可愛らしく振舞うと周りの大人もみな微笑み嬉しくなります。
愛を受け取り愛を与えることで自分の愛に気がつきます。
人の本質は愛の存在なので愛の真実に気がつくことができれば世界に光を放つことができます。
本当の自分はマインドを超えているので気づくことができればマインドの囚われから自由になります。
物質である身体は限界がありますが非物質的な心は時間と空間を超えているので無限の可能性を秘めています。
古い世界は終焉を迎え、新たな文明に向かって再生が始まっています。
最も困難な苦しみを通り抜ける変容の時期です。
暗くて狭い産道を通り抜けなければ新しい生命は誕生しません。
マインドの思い込みの世界がマーヤ(実体のない幻影)だと見抜くことができれば勇気が湧いて、光の道を歩むことができるでしょう。
0コメント