自然への畏敬の念

Facebook・竹元 久了さん投稿記事 ·

🔵縄文人から脈々と受け継がれてきた自然への畏敬の念を東北人は色濃く残している💚

自然への畏敬の念は縄文時代から脈々と日本人に受け継がれてきました。

近代社会になるまでは、この自然への畏敬の念が、集団を構成する一人一人の心に浸透し、集団で作られる規範の背後に潜む統合観念となっていたと思います。

東北人にはその縄文魂は今でも息づいており、東日本大震災に見舞われた東北が世界に賞賛された理由がそこにあるのでしょう。

以下、東日本大震災後、復興構想会議における復興に向けた提言を紹介します。

 東北は、常に体制から遅れ、体制を陰で支え、また時には体制から攻められるものとしてあった。ヤマトタケルや坂上田村麿の蝦夷征伐に象徴されるように、東北人はいつも主流を脅かす異端として存在してきた。同時に東北は、広く縄文文化の土壌であり、狩猟採集という、自然と共に生きる暮らしを脈々と受け継いできた。縄文時代には人間同士の殺し合いが一件も見つかっていないが、そのこともこの地方の文明の基本的性格を物語るものだろう。

今回、被災した人々の状況がさまざまに報道され、国内だけでなく国際的にも大いに称讃されたことを、我々は肝に銘じなくてはならない。世界が称讃したのは、東北人が農民や漁民として培い、今なお保ってきた忍従の徳、あるいは天災を従容と受けとめる謙虚だが力強い姿ではなかっただろうか。

この国の主流が、経済原理に基づく競争原理で都市を形成しているとすれば、東北にはまだ別な世界が色濃く残っている。「絆」とか「共生」などと敢えて呼ぶまでもなく、協働の思想が彼らのなかには当然のこととして今なお息づいているのである。

漁民が恵比寿神を祭るなら農民も稲荷神を祭る。特に漁村などでは正月14日までに葬儀をすると神さまの機嫌を損ない、船の安全が脅かされるとさえ考える。いわば彼らの独特の信心が、経済原理や効率主義に従わせないのである。

彼らの心根が、そのような信仰、つまり自然に対する畏敬の念によって形成されたのは明らかだろう。また農業の「結い」や漁業の引き網における協力を持ちだすまでもなく、彼らにおいて人との繋がりは当然のことなのである。

そこから導かれる復興構想の基本理念は、東北人に色濃く残っている「自然への畏敬」、および共同体の尊重だろうと思う。自然は、畏れ宥めるものであって、敵対し、戦って勝とうという相手ではない。

また人間は、同じ畏れの元で助け合い、和合しつつ暮らす存在である。むろんこれは、日本人すべてに本来は当て嵌まるはずなのだが、残念ながら無意識なほどに西欧化し、効率化した現代日本にはむしろ稀な考え方になってしまった。

地震にしても津波にしても、我々はそれと真っ向から戦うのではない。人事は尽くすにしても、あとは宥めて祭り、ご機嫌が悪くなれば逃げ隠れするしかない。その意味で、退路の確保、命だけは守るという基本姿勢こそが復興される市街地構想の核であろう。

今回の復興にとって最も大切なことは、我々の生きる同時代の仲間をかくも大勢喪ったこの震災を、彼らのためにも深く記憶して忘れないことである。

お金をかけ、これだけの備えをすればもう大丈夫、というやり方は、むしろ犠牲者のことを忘れさせると、鴨長明は『方丈記』に書いている。曰く「(新たに)家を作るとて、宝をつひやし、心を悩ます事は、すぐれてあじきなくぞ侍る」。(中略)「月日かさなり、年経にし後は、ことばにかけて云ひ出づる人だになし」。災害に遭うたびに家を小さくし、最後は「方丈」に住んだ鴨長明の真似はできないにしても、自然のなかに「仮住まい」する我々の作法として、自然への怯えと感謝を保つ復興こそを目指すべきだろう。


土壌も人間の腸も同じ

土が世界から消えているという話をした。同じことが人間の腸でも起きている。最近、『土と内臓』という本が出た。土壌細菌と腸内細菌の機能はそっくりで、生物多様性は私たちのお腹の中にもあり、掌や肌にもある。外なる生態系と内なる生態系のどちらでも生物多様性が失われようとしている。その原因の一つに遺伝子組み換えがある。遺伝子組み換えがどのような作用を与えているのか考えてみたい

 遺伝子組み換えはタネではなく細胞を操作する。精密な方法だと思われるだろうが、じつはパーティクルガン法といって、遺伝子銃で大豆のなかに大腸菌の遺伝子の一部をぶち込むというような方法が使われている。銃ででたらめに撃っていれば100回のうち数回はちゃんと入って農薬をかけても枯れない大豆ができる。またバクテリアを使って細胞を運ぶアグロバクテリウム法もある。こちらも100回のうち数回が成功という精度の低い方法だ。

 遺伝子組み換え食品を食べても問題は起きないというのがアメリカと日本政府の見解だ。だが今、アメリカの市民はこれを完全にウソだと考えるようになった。要因はアメリカにおける慢性疾患の急増だ。

糖尿病患者の推移をみると、ちょうど1996年、遺伝子組み換え農業が始まった年から急激に増えている。アメリカにおける大豆・トウモロコシの遺伝子組み換えの割合だ。1996年に始まり2010年には90%をこえており、現在は95%になっていると考えられる。真ん中の折れ線グラフが遺伝子組み換え農作物に使われるモンサント(バイエル)が開発したグリホサート(商品名ラウンドアップ)の農薬だ。これらが増えれば増えるほど、糖尿病患者が増えている。それだけでなくさまざまなガンも増え、子どもたちの健康が非常事態になっている。アメリカも日本も同じだ。自閉症が90年代後半から急激に増加しており、高齢者の認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病なども増えている。

 アメリカでは今、警告として「私たちの子どもたちは私たちと同じだけ生きられない」という言葉がくり返されている。実際に2015年以降、年々わずかだが平均寿命が短くなっている。殺人などさまざまな要因があり一概にはいえないが、顕著なのは40代未満の人たち、とくに子どもたちの健康がとても悪くなっていることだ。「40代未満」というのは重要だ。遺伝子組み換えは24年前に始まった。そのときすでに成人していた世代は、遺伝子組み換えが出てくる前に免疫をつくってしまっているが、その後に生まれた人たちは遺伝子組み換えを食べながら免疫をつくっている。そこでさまざまなアレルギーなどが生まれる可能性がある。日本でも発達障害などで特別な支援が必要な子どもの数は急激に上昇している【グラフ参照】(リンク)。

虫の腸を破壊するBt毒素とグリホサート

 では、遺伝子組み換えを食べるとどのような問題があるのか。例えばほとんどの遺伝子組み換えトウモロコシでは、虫が食べると死ぬようになっている。食品であると同時に殺虫剤でもある。このなかにはBt毒素が入っていて、虫が食べると腸の内壁に穴をあけて殺してしまう。

 また、遺伝子組み換え農作物には農薬・ラウンドアップが使われている。モンサントはラウンドアップを「世界で一番環境に優しい」「人間の健康にも影響を与えない」と宣伝してきた。これは、主成分のグリホサートが植物の葉などから吸収されると、「シキミ酸経路」(光合成をしてアミノ酸をつくる仕組み)をブロックし、アミノ酸をつくれなくしてしまう。そのため植物は枯れてしまうという仕組みの除草剤だ。確かに人間や動物は光合成をしないのでシキミ酸経路を持っていない。モンサントは「だから人間や動物には毒性が低く、安全な農薬だ」という。しかし本当なのか。

 私たちの体の中には大事なパートナーがいる。腸内細菌だ。腸内細菌は植物の仲間なので、ラウンドアップは植物を枯らすのと同様に、腸内細菌を殺してしまうことがあり得るのだ。しかし、すべての腸内細菌が殺されるかというとそうではない。大腸菌やサルモネラ菌など悪玉菌は強く、ラウンドアップをかけても影響をうけず、乳酸菌などの善玉菌がダメージを受けてしまう。そうなるとどのような問題が起こるか考えたい。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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