https://pr.kyoto-np.jp/campaign/nwc_2011/serial/06/0610.html 【自然の営み自然の物差しをよく知って、】より
人間の方を作り直す謙虚さを
さの・とうえもん「植木屋」 佐野 藤右衛門 さん
1928年京都市生まれ。江戸期より植木を手がける「藤右衛門」を襲名。16代目。「桜守」としても有名で、京都・円山公園、ドイツ・ロストックなど内外の桜を育成。「桜のいのち庭のこころ」などの著書がある。
最近、異常気象や大きな災害が起きたと大騒ぎするが、自然とはもともとそんなものだ。自然の営みはここ一億年くらいはそんなには変わっていないはず。人間が自分勝手な物差しを作って、その物差しで自然を測ろうとするから大変だ、と大騒ぎしなくてはならなくなる。
自然に逆らいすぎている
人間の身勝手
人間は自然に逆らいすぎている。他の生き物は逆らうことなく、自然に合わせて生きている。私の仕事も、自然に合わせてやらないと仕事にならない。木をひとつ動かすにも時期がある。自然の営みを無視してはできない。
以前、宇宙に円山公園の桜のタネを持っていく話があった。私はタネは下へ落ちたがるものだ、ばかなことをするなと反対した。結局、100粒持っていったが、ほとんど発芽しなかった。そういう発想をすること自体が人間の身勝手だ。
日本人についていえば、日本の自然、気候風土の中での立ち位置を忘れてしまっている。現代はもろもろの機械の力を借りて生活するようになった。詰まるところが原発で、手に負えなくなったら大騒ぎだ。昔のように水力で発電していたころは、電気はどうしてできるのか私たちは分かっていた。けれども今、原子力による発電の仕組みは専門家しか分からない。しかも専門家はそれだけしか分からないから始末が悪い。全体を総合的に見通せない。基本的に自然の仕組み、営みが分かっていない。
個々人をみてもそのことはいえる。自分のことだけを考えている。自分の存在感だけは分かっていて、回りのことは何もかも忘れてしまっている。
「米の文化」を忘れ「麦の文化」を安易に受け入れた
なぜこうなってしまったのか。思うに日本は「米の文化」なのに、それを忘れて西洋の「麦の文化」を安易に受け入れてしまったからだろう。稲の刈り取りが終わって麦をまく。麦が終わって苗を植える。始まりが逆だから発想も逆なのが当たり前なのに、麦に合わせた発想をするようになってしまった。
家を見ても高層マンションがもてはやされ、上へ住むのがいいように言い立てる。町中の川も両岸をコンクリートで固めて雨どいのように水を流す。これは米の文化ではない。地面(平地)と水回りを重視し、これらをうまい具合に加減しながら使うのが米の文化だ。特に水の使い回しは昔から第一級。なのに現代人はその価値を忘れてしまっている。
しゃくし定規で、本来あるべき「遊びの間」もない
だから、日本の社会に本来あるべき「遊びの間」もなくなってきている。しゃくし定規に物事を考え、わずかでも自分の物差しに合わないと間違いだという。「1+1=2」というのは固定的な考えだ。2は0.5を四つ足してもいい。2に導く答えはいくつでもあるのに自分で考えて答えを出そうとしない。私たち職人はあほなことをいいながら、間をもって弟子に考えさせて仕事への心構えや技を伝えてきた。
今すぐ昔に戻れというのではない。大事なのは、相手(自然)の物差し(営み)を知り、それが人間の物差しと合わなかったら、人間の物差しを作り直す謙虚さだ。
Facebook・竹元 久了さん投稿記事 🌏世界で4億人を救ってきた大村智先生が発見されたイベルメクチン💕
🌷大村智先生の原点は百姓にあり
大村 智先生は、日本の化学者。北里大学特別栄誉教授、東京理科大学特別栄誉博士。2015年ノーベル生理学・医学賞受賞。 微生物の生産する有用な天然有機化合物の探索研究を45年以上行い、これまでに480種を超える新規化合物を発見し、それらにより感染症などの予防・撲滅、創薬、生命現象の解明に貢献している。
代替療法も農業を学ぶためにあるのでは!
農業は根っこから人を育て、人類を救済、世界の平和に役立つ🌏
🔵吉田松陰の父親は
侍であるが同時に百姓なんです。
両親は貧しい侍ながらも泥まみれになって働いたわけでしょう。
それだけを見ても吉田松陰の人格は、ここで築かれたのだと思います。
🔵大村先生もしかりです。大村先生のことば
🔹百姓の長男だった
こどものころよかったのは、百姓やの長男だった。父親は百姓を次がせなければいけないから、なんでも教えてくれる。種をまくことから刈り取って束ねて、馬に付けて。これをすべて中学から高校までで、村の青年がやることすべて私がマスターさせられる、跡取りですから。それはきつかったけど、今になってみるとそれはいろんな面で助かっている、勉強になっていると思う。
「自然から多く教えられる山梨で、1935年に農家の長男として生まれて、子どもの時から農作業を手伝った。「農業は科学に通じる。実験の段取りや予測に役立ったと思う」
♦土を耕し、種を植え 芽が生え成長する。この過程が先生の心も成長した気さくで、人々への思いやり、救いたの思いが、人類を救うためになった。
現代は論理的で成果主義になってしまったようですが、根っ子から育てないことには、本物は育たない。我々も風雪に耐えようとも、夢を実現したい!
https://honz.jp/articles/-/43211 【『自然が答えを持っている』大村智をもっと知りたい!】より
「読み進めるほどに、どんどんと素直になり、最後には気をつけ状態になって、はいはいとありがたくお話を聞きたくなってしまうのである」と、仲野徹が評した大村智の伝記を、私も面白く読んだ記憶がある。実は私はそれまでに科学者の伝記というジャンルをあまり読んだことがなく、科学者はユーモアに溢れていて、科学だけではなくて、幅広い趣味を持っている人なんだな、と惚れ惚れしてしまった。
本書は、ノーベル賞受賞講演「自然が答えを持っている」を含めた、大村智先生のエッセイ集である。研究以外のいろんな側面、例えば絵画との出会いや、ふるさとへの想い、夢を追いかけることなどがメインとなっていて、大村先生を多方面から知ることが出来る魅力的な一冊だ。ノーベル生理学・医学賞を受賞した先生は信じられないほどたくさんのことをやってのけている。
まず、大村先生の芸術への情熱を抜きにしては語れない。大村先生は絵画の造詣が深く、設立に関与した北里メディカルセンターを絵画でいっぱいにし、ふるさとの山梨県韮崎市には「韮崎大村美術館」を建設している。そんな先生は、小さい頃から両親が画用紙を与えてくれて、絵だけは描きなさいと言われていた。大村先生は、「自分だけの表現、逆転の発想」を絵との付き合い方から学んだと言う。
北里メディカルセンターに飾られている多くの絵も、「病院にふさわしい絵」といった縛りはなく、皆が自分の視点で楽しめるように様々な流派、作家の絵が飾られている。絵を収集する方法がユニークで、「人間讃歌大賞展」といい、入賞した人には賞金を用意し、代わりに絵は病院に寄贈してもらうというやり方を先生が発案した。人は病気になると謙虚になるとともに、心は沈む。芸術が人に生きる勇気を与える。
先生のこの行動力の裏にある信念とはどのようなものか。例えば、《実践躬行》はその一つであるようだ。
発起したことが、そのまま実現することはあり得ない。事を進める中で、社会情勢や得られる人的資源の変化に即応することが求められる。そして、関わる人々の誠意、情熱、良好な人間関係といった事柄が構築された時に、成功への道を歩み出す。その道を切り開くのが、リーダー自らの《実践躬行》である。広辞苑には「口だけではなく、実際に踏み行うことの大切さをいうこと」である。
”
さらに、「どうしたら人のためになれるか」を常に考えている先生の生き方の根本姿勢があった。いかに世の中のためになるか、どうしたら人に喜んでもらえ、意義あることを行えるか。そういう発想だからこそ多くの方々の協力を得られ、物事を推進することが出来る。自分しかできない発想、方法で、多くの人のためになることを成す。科学も美術も、その積み重ねで発展してきたのだと言う。
こうして丁寧に読んでいくと、エバーメクチンの研究はとても大村先生らしいと思う。自らの中から生まれた独創的な発想を大切にし、人のためにどうすればいいか突き詰めた結果がノーベル賞で、8億人もの命を救う結果となった。その現状に満足せず、ふるさとの韮崎市や日本国を想い、科学の発展に貢献し続ける姿勢がある。そんな先生に導かれながら私たちは日本を背負っていくこととなる。私は科学者ではないが、こうしてノンフィクションを楽しく読んで、いろんな科学の可能性を知って、日常生活を少し新しい視点から見つめる事が出来るのは、先生のような大人がいるからだ。自分の立場で将来の日本づくりにどのように貢献出来るのか、考える姿勢を先生は教えてくれる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d2d33e9aca1eb5bae69f1c4c865dc8422b78f4e 【イベルメクチン、 誤った科学が生んだ新型ウイルス「特効薬」】より 10/9(土)
レイチェル・シュレア、ジャック・グッドマン、BBCリアリティー・チェック(ファクトチェック)
「イベルメクチン」は新型コロナウイルス感染症COVID-19の「奇跡の」治療薬と呼ばれ、ワクチン反対派に支持されているほか、一部の国の保健当局が使用を推奨している。しかし、BBCの取材で、この薬を推進している人々が根拠としている多くの重要な研究には、深刻な誤りがあることが明らかになっている。
イベルメクチンはここ数年、人間や動物の治療に欠かせない抗寄生虫薬として使用されてきた。
ところが、新型ウイルスのパンデミックの最中には、イベルメクチンを別の用途で使用するよう求める声が、一部の推進派から上がるようになった。COVID-19の治療に、そして死者が出ないようにするために。
アメリカ、イギリス、欧州連合(EU)の保健当局はイベルメクチンについて、COVID-19対策として使用するには十分な証拠がないと判断した。しかし、何千人ものイベルメクチン支持者(その多くは反ワクチン活動家)は、この薬の使用を求めて精力的なキャンペーンを続けている。
ソーシャルメディアに作られたグループの中では、メンバーがイベルメクチンの入手方法を交換し合ったり、動物用のイベルメクチンの使用さえも推奨している。
研究に対する強い信念に基づく、イベルメクチンの過剰な売り込みにより、世界中の多くの人々がイベルメクチンを使用するよう駆り立てられている。
イベルメクチン推進派は、多数の科学的研究を引用し、こうした証拠が無視あるいは隠蔽(いんぺい)されていると主張することが多い。しかし、独立した科学者グループの評価では、研究結果に大きな疑問が投げかけられている。
BBCの取材では、COVID-19治療薬としてのイベルメクチンの使用に関する主要な治験26件のうち、3分の1以上について、深刻な誤りや不正行為があった可能性があることが明らかになった。それ以外の治験では、イベルメクチンの有効性を示す説得力のある証拠は得られていない。
こうした研究を調べる調査グループのメンバーの1人、カイル・シェルドリック博士は、イベルメクチンがCOVID-19による死を防ぐことが示されたと主張する臨床試験の中に、「明らかな捏造(ねつぞう)の兆候あるいは研究を無効にするほどの重大な誤り」を含まないものは「1つもなかった」と述べた。
イベルメクチンの有効性を主張する治験に含まれる主な問題点は次の通り。
・同一の患者のデータが、別人とみられる人々に対して複数回使用されている
・治験グループに参加する患者が無作為に選ばれていなかったことを示す証拠がある
・自然には起こりえない数字が含まれる
・誤って算出されたパーセンテージが含まれる
・各研究が行われた地域の保健機関が研究を把握していなかった
調査グループの科学者、ギデオン・マイヤーオウィッツ・カッツ博士、ジェイムズ・ヘザース博士、ニック・ブラウン博士、シェルドリック博士はそれぞれ、信用できない科学研究を暴いてきた実績がある。4人はパンデミックの最中、非公式かつ自発的に、遠隔で共に調査にあたっている。
4人は、生物医学生ジャック・ローレンス氏がエジプトで行われた影響力のある研究に問題があることを発見した後、イベルメクチンの研究を詳しく調査するグループを結成した。この研究には、治験開始前に死亡した患者のデータが含まれているなど、複数の問題が見つかった。同研究について掲載していたジャーナルは、これを撤回した。
独立した科学者グループは、イベルメクチン推進派がよく引用する重要な研究など、実質的にほぼ全てのイベルメクチンとCOVID-19に関するランダム化比較試験(RCT)を調査した。RCTが示す根拠は理論的には最も質が高いとされる。
RCTでは被験者が無作為に選ばれ、治験対象となる薬と、有効成分を含まないプラセボ(偽薬)のいずれかを投与される。
調査チームはまた、特に影響力のある6つの観察治験を調べた。この種の治験は、薬を投与された人に何が起こるかを調べるもので、被験者のタイプによって結果に偏りが生じることがある。
計26件の研究のうち5件では、データが偽造された可能性があった。例えば、事実上不可能な数値が含まれていたり、同じ患者のデータが複数回使用されるなどしていた。
さらに別の5件では、数値のつじつまが合わなかったり、パーセンテージの算出に誤りがあったほか、地域の医療機関が治験の実施を認識していないなど、重大な問題が見つかった。
こうした治験の不備に加え、これらの研究の著者14人は独立調査チームにデータを返送しなかった。このことから、調査チームの科学者たちは、不正行為があった可能性があると指摘している。
調査チームが調べた研究論文のサンプルには、世界各国の質の高い研究も含まれていた。しかし大きな問題は、イベルメクチンの効果を大きくうたう研究にあった。実際、イベルメクチンで救われたとされる命や感染の数が大きいほど、捏造や研究結果が無効なのではないかという懸念が大きいことがわかったとしている。
これらの治験の中から人為的ミスを排除するのは非常に難しいが、豪シドニーにあるニューサウスウェールズ大学の研究者で医師のシェルドリック博士は、これらの治験には故意に操作されたものが含まれている可能性が高いと考えている。
レバノンで最近行われた研究では、患者11人に関する詳細が繰り返しコピーペーストされていることが判明。治験でデータが使用されていた患者の多くが、実際には存在していないことが示された。
この研究の著者はBBCに対し、「もとのデータセットは不正に操作されたか、妨害されたか、あるいは最終ファイルに誤って入力された」と述べ、この研究を掲載した科学雑誌に撤回を申し入れた。
イランにおける別の研究は、イベルメクチンがCOVID-19による死を防いだと示しているように思えた。
しかし、この研究を調査した科学者らは問題を発見した。患者の血液中の鉄分濃度の記録に、不自然な数値が含まれていたのだ。
また、プラセボを与えられた患者はイベルメクチンを投与された患者に比べ、治験に参加する前から、血液中の酸素レベルがずっと低かったことも判明した。つまり、プラセボを服用した患者たちは元から病気の傾向が強く、統計上は死亡しやすい状態だった。
こういったパターンは、別のさまざまな測定数値についてもたびたび見られた。数値が「悪い」人々はプラセボのグループに入れられ、数値が「よい」人々がイベルメクチンのグループに振り分けられていた。
こうしたことが無作為に起きた可能性は限りなく小さいと、シェルドリック博士は話した。
イランでの研究を主導したモルテザ・ニアイ博士は、研究の結果と手法に問題はないとし、指摘を受けた問題点についても見解が異なるとした。数多くの異なる要素を検討し、それらの要素が必ずしも治験参加者のCOVID-19のリスクに影響しない場合には、「こうした無作為状態が出現するのはごく普通だ」というのが、彼の意見だ。
それでも、レバノンとイランの治験は、科学的根拠を検証する多国籍の専門家集団コクランに提出された論文からは除外されていた。「ひどい報じられ方をした研究」だったからだという。検証の結果、イベルメクチンがCOVID-19に対して効果があるという証拠はまったくなかった。
イベルメクチンに関してこれまで発表された研究の中で、最も大規模で質が高いのは、カナダ・マクマスター大学のトゥギャザー治験をめぐるものだ。その研究でも、COVID-19に対する効果は何ら確認されなかった。
イベルメクチンは、副反応の報告がいくつかあるものの、一般に安全な薬と考えられている。アメリカではイベルメクチンの中毒とみられる症状での電話は急増したが、そもそも基となる数が小さく(435件から今年は1143件に)、症状もほとんどは深刻ではなかった。患者に見られたのは嘔吐(おうと)、下痢、幻覚、混乱、眠気、震えだった。
とはいえ、人々に誤った安心感を与えることで、間接的な害を生み出す場合がある。COVID-19への対応として、病院に行ったりワクチンを接種したりするのではなく、イベルメクチンを選ぶ場合が、まさにそうだ。
ペルーの公衆衛生の専門家、パトリシア・ガルシア博士は、病院で会った患者15人につき14人がイベルメクチンを服用していると思われる時期があったと説明。患者たちは、来院した時には「本当にかなり具合が悪かった」と話した。
イベルメクチン支持派のフェイスブックの大型グループは、どこでイベルメクチンを購入できるかのアドバイスを求める人たちのフォーラムになっている。動物向け製剤の購入に関する情報も、そこでは提供されている。
グループの一部には、イベルメクチンをめぐって隠蔽がなされているとする陰謀論が定期的に投稿される。反ワクチン感情を高めたり、イベルメクチンを出さない病院からは去るよう勧告したりする投稿もみられる。
そうしたグループは往々にして、メッセージが暗号化されるアプリ「テレグラム」にある、より過激なコミュニティーの入り口になっている。
それらのチャンネルは、イベルメクチンを処方しない医師に対する嫌がらせを組織化するもので、科学者も攻撃対象にしている。英リヴァプール大学のアンドリュー・ヒル教授は、イベルメクチンを前向きに評価する、影響力あるレビューを書いた人物だ。当初、世界は「準備し、供給を受け、(イベルメクチンの)承認に備える」べきだと訴えていた。
だが現在は、イベルメクチンをめぐる研究は精査に耐えられるものではないと主張している。ヒル教授は新たに出てきた証拠をもとに見解を変えたのだが、悪意ある嫌がらせを受けた。
イベルメクチンに関する議論では、少数の医師が水増しされた影響力を誇っている。有名な推進派、ピエール・コリー博士は、治験が大きく問題視されても、自らの見解は変えていない。問題だとする人たちについては、「続々出現する治験データを表面的に解釈している」と批判している。
妊娠と出産が専門の医師テス・ローリー博士は、英イベルメクチン推奨開発(BIRD)グループを創設した。
彼女はCOVID-19のワクチン接種の停止を要求。安全データに関するよくある読み間違いを基に、同ワクチンが大人数の死を招いたと示唆する、裏付けのない主張を展開した。
オンラインの討論会で、どんな証拠があればイベルメクチンは効かないと納得するのかと問われると、ローリー博士は「イベルメクチンは効く。何も私を納得させることはできない」と答えた。BBCには、「効果を示す証拠をめぐる唯一の問題は、その価値を損なおうとする執念深い努力が存在することだ」と話した。
世界各地で人々をイベルメクチンに飛びつかせたのは、もともとはワクチンへの反対ではなく、ワクチン不足だった。
インド、南アフリカ、ペルー、南米の他の多くの国々、スロヴァキアでは、イベルメクチンは別々のタイミングでCOVID-19対策として承認され、推奨され、処方されてきた。
ペルーとインドの保健当局は、治療ガイドラインの中でイベルメクチンを推奨するのをやめた。
イベルメクチンの製造メーカーの1つ、メルクは2月、「COVID-19に対する治療効果の可能性を示す科学的根拠は何もない」と説明した。
南アフリカでは、イベルメクチンが論争の的となっている。医師たちは証拠不足だと指摘。一方で多くの患者たちは、ワクチン接種にむらと問題がある中、どうにかしてイベルメクチンを入手しようと躍起だ。ある一般開業医は、親類の看護師がワクチン接種を受ける資格があるにもかかわらず予約せず、新型ウイルスに感染してしまったと語った。
「彼女は悪化し始めると、適切な検査や治療を受けず、イベルメクチンで自分を治療した」と、その女性開業医は話した。
「彼女は医師に相談するのではなく、イベルメクチンを服用し続け、家庭用酸素を買った。血中酸素飽和濃度がどれほど下がっているか(66%)耳にした時には、私は彼女の娘に対し、お願いだから緊急治療室に連れて行ってほしいと頼んだ」
「最初、彼女たちは消極的だったが、私は行くように説得した。数時間後、彼女は息を引き取った」
追加取材:シュルティ・メノン
(英語記事 The false science behind the ivermectin hype)
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