Facebook・中医師 今中健二 中国医学Labo 同仁広大 投稿記事
健康の秘訣ってなんですか?そう聞かれると「陰平陽秘」ですよと答えます。
陰を平に?陽を秘めるって何?ここに健康の秘訣があります。
ブログにまとめましたので、どうぞ。
https://fufu-imanaka.com/2021/08/29/inhei1/ 【中国医学の健康の秘訣、陰平陽秘って】より
フーフーです。
陽と陽は中国医学で大切と言うことは理解しました。
では、健康の極意はなんでしょうか。陰陽を用いて解説してください。
と言う謎かけが来ました。お願いします。
こんな質問には、こう答えましょう。
“陰平陽秘”
人の体は、陰と陽が必要です。
そしてそれらは、常にバランスをとり平衡状態をとるものです。
この陰とは、肉体であり、血や津液。安定している落ち着きや安らぎの心です。
一方陽は、心や意識、気や向上心や欲の部分です。
もしその陰陽バランスが悪いなら、春はあるけど秋は無し、冬はあるけど夏はないと言った状態。すなわち四季がなくなります。
四季なくなると生長収蔵ができなくなります。人は1年草の様に枯れていきます。
生長収蔵とは、人の体でも新しく生まれ、成長し、栄養を収め、その栄養を使って新たなエネルギーを蔵する(発酵熟成させる)という、ライフサイクルです。
それがあるから新陳代謝を行えます。
ですから、私たちは陰陽を和にする必要があると中国医学の古典では説かれます。
ん?和とは、何をイメージしますか?
平和?調和?
この和とは、大昔の聖人が行っていることを指します。聖人は知恵を持った賢人を超えるもっと素晴らしい存在の方。そして、その聖人は自然と和することにより、いつまでも健康で立派な人でいられます。
だから聖人。知恵で無理矢理に調整することはありません。
自然に、いや、自然と和すること。もう存在が自然です。
それには陰平陽秘。
・陰は多すぎず少なすぎず、平が最高。どの内臓が強い弱いではない。全ていい感じバランスがとれてる。
食事も体のバランスがとれるように、することが大切。
・陽は、欲もあるので、勝手にあふれるから秘めておくように。
ある程度の年齢になると、欲を潜めて、エネルギーも自粛、言葉も外に出しすぎない。これが秘といいます。
それを陰平陽秘。
これが出来たら、精も神もきれいにコントロールできます。
【猫にきくのも一番、おすすめ動画はこちら】
https://ookawashouten.com/content/20190308-000383.html 【陰平陽秘:陰平(おさまり)て陽秘す】より
生理・病理・診断・治療法則・治療方法・処方など、中医学の全ての理論に一貫して重要なもののひとつに陰陽があります。
陰陽とは中国古代哲学の理論のひとつで、宇宙観、世界観を表現したものです。陰陽は相対的なもので対象によって変化します。人間を例に考えると、女性は陰で男性は陽となりますが、女性の右半身は陰で左半身は陽となり、血液や体液は陰でエネルギーや熱エネルギーは陽となります。
自然界の一部である人体はそれ自体が小宇宙で、人体の中で陰陽が互いに抑制や変化をしながらバランスを保って生命活動を営んでいます。
中医学では体液を津液、熱エネルギーを陽気といい、この2つで考えると、前者が陰、後者が陽になります。津液は皮膚や体毛はじめ各組織や臓腑、骨などを潤して乾燥から防ぎ、滋養し、過度の熱や興奮を抑制しています。陽気は体を温めて体温の維持、調節を行い、生理機能を促進しています。津液の生成や循行には陽気が、陽気の運搬や鎮静には津液が不可欠です。
津液>陽気となると、生理機能が低下するため、やる気が出ない、動くのが億劫、疲れやすい、冷えや冷えを伴う不調が現れます。反対に津液<陽気となると、心身が潤い不足となり、生理機能が亢進して、イライラ、不眠、ほてりやのぼせ、出血傾向などの症状が現れます。このバランスの崩れを治すことが中医学の治療に当たります。津液不足では不足した津液を補うことをベースに、興奮を落ち着けたり、熱を冷ましたりします。陽気不足では陽気を補い、温めて生理活動を活発にします。
季節、環境、性別、年齢などによって陰陽のバランスは変化するので、いち早く対処することで病気を予防することができます。
0コメント