射干

http://kampoguide.com/syoyaku/yakan.html 【射干読み方:ヤカン 英語名:Leopard flower】より

ヒオウギの根茎を生薬・射干、種を鳥羽玉と呼び、万葉集の中でも黒や夜の枕詞として登場しています。咽の疾患に対して主に用いる生薬です。

基本情報

別 名 射干片、烏扇、檜扇(ひおうぎ) 学 名 Belamcanda chinensis 原 材 料 アヤメ科ヒオウギ 薬用部位 素材の根茎を用いる

採取・時期 5~9月頃、根茎を採取し天日乾燥させる 産 地 日本, 中国, 韓国, インド

漢方医学的情報

生薬分類 清熱薬  薬 味 苦味  薬 性 寒性(食べると寒くなる)  薬効、薬理 利咽, 清熱解毒, 祛痰  帰 経 肝経, 肺経  配合漢方薬 別甲煎丸、射干麻黄湯

一般情報

主用成分 イソフラボン:イリジン、テクトリジン、テクトリゲニン、ベラムカンジン

主な効能 催眠作用あり

病気への応用 扁桃腺炎、咽の痛みに用いられる

副作用 ---


薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。

酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。

苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。

甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。

辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。

鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。

寒…身体を強く冷やす効果がある。

涼…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。

平…身体に熱的な影響を及ぼさない。

温…身体を穏やかに温める効果がある。

熱…身体を強く温める効果がある。

さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。

五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。

五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。

五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。

五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。

五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。

六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。

六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。

六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。

六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。

六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。

六腑:三焦…水分代謝全般を表します。

心包…五臓:心を包む膜


http://kampoguide.com/ 【お医者さん、薬剤師さん、そして自分とのコミュニケーション】より

漢方薬を試した方の中には、効果がいまいち感じられないといった方も多いのではないでしょうか?

漢方薬というものは本来オーダーメイドの薬であり、個人の身体との相性がとても重要です。

ドラッグストア等で時々見かける「風邪の時には葛根湯」のようなフレーズは、身体と薬との相性を考えておらず、あまり効果的とは言えません。

まずは自身の証(身体の状態)を知り、それに合う漢方薬を見つけてください。 そうする事で漢方薬の知識が深まり、お医者さんや薬剤師さんとのコミュニケーションも円滑に進むと思います。

虚実証とは

その人が生まれながらに持っている要素を「証」として分類したのが虚実証です。

実証

体格・骨格がガッチリしていて、筋肉量も多く、胃腸が丈夫な方。

虚証

体格・骨格が弱々しく、筋肉量も少なく、胃腸虚弱な方。

虚実間証

体格・骨格、筋肉量が普通で、胃腸も問題ない方。

自分が実証だと思う方は「実証~虚実間証」、虚証だと思う場合は「虚実間証~虚証」と判断すると漢方薬の選択が広がります。

陰陽証とは

陽証

冷たい飲み物や寒冷刺激を好む方、風邪で熱が出た時、身体が熱くなる方

陰証

温かい飲み物や温暖刺激を好む方、風邪で熱が出た時に寒くなる方

病気の進行状況によっても陰陽の表現が使われ、症状が強く現われる進行期を陽、病状が落ち着いてきた時を陰として判断する場合もあります。

気血水とは

漢方では気と血と水がバランス良く体内を流れることで健康を保つと考えられています。 「気」は根本的な生命エネルギーを表し、心身の活力や免疫に影響します。

「血」は血液やその機能、それによって運ばれる栄養、ホルモンなどを表します。

「水」は血液以外の体液や体内の水分、リンパ液や消化液、尿や汗などの機能を表しています。

気虚…気の量が不足し活力が低下している状態

気逆…気が上へと逆流している状態

気うつ(気滞)…気の流れが悪くなっている状態

瘀血…血流が悪くなり停滞している状態

血虚…血の量や機能が低下している状態

水滞(水毒)…余分な体液が体内に溜まった状態


Facebook・船木 威徳さん投稿記事【 熱中症予防に「あれ」がいい 】

この時期になると、熱中症じゃないか、どうしよう、脱水を起こしそうだから、「予防」のために「あれ」をガブガブ飲んでいます。という人がたびたびクリニックにいらっしゃいます。

いちいち説明するのも疲れるほど、みなさん同じようなことをおっしゃいますが、いわゆる「スポーツドリンク」はダメです。

まったく必要のない、どころか、単純に毒として身体に作用する糖分たっぷりです。

ちなみに、下痢をしている人が、糖分の高いスポーツドリンクをがぶ飲みしてかえって下痢がひどくなることもあります。

1. 水 2. 塩分(天然塩: ミネラル) 3. クエン酸 4. ビタミンB1、ビタミンC 5. アリシン

を意識して「食事」でとりましょう。最低限、水と天然塩。

天然塩を使って作られた味噌をつかった、味噌汁なら、具を工夫できて摂りやすいです。

個人的には、レモンを一日1個、400mL程度の水に絞り、すぐに飲むことをお勧めします。

夏場は、くさい野菜、臭いの強烈な野菜を組み合わせて野菜を多く摂りましょう。

トマト、なす、ニラ、ジャガイモ、枝豆などカリウムが豊富な食品がうまいです。

そこにビタミンB1の豊富な豚肉、うなぎを積極的に摂り、そのビタミンB1の吸収を

よくするアリシンを加えるといいです。

アリシンは「臭いのきつい」野菜に多く含まれ、玉ねぎ、ニンニク、ニラ、ネギ、らっきょうなど私の好きなものばかりです。

いずれにせよ、何より大事なのは水、と、天然塩、です。身体が欲しがるだけ、本物を摂りましょう。

卓上塩など塩化ナトリウムだけの塩では、ほかのミネラルが含まれていないので身体はかえって余計な塩分をほしがります。

天然の塩では、おいしいなあ、と感じる分には食べて良いし、摂りすぎるまで食べられないです。(心臓、腎臓が悪いと言われている方は、主治医の先生の指示を確認してください。)

~王子北口内科クリニック院長・ふなきたけのり

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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