Facebook・中村 臣市郎さん投稿記事· 生命力の探求
生命毒 それは人類の生存と死に関わる深刻な問題である。だが、この問題を最終的に解決できるのは37億年の強靭で知性的な薬草の生命力であると確信している。
それを私は液体免疫と呼んでいる。動物の生体に存在する白血球のような自己防衛機能である。
それには色々あるが、特に生理活性が強いアルカロイド、フラボノイド、サポニン、タンニン、ポリフェノール、配糖体などがある
人類は現在まで様々な自然由来の天然毒と戦ってきたが、これからは人類が製造した作為的な人工毒との生死の壮絶な戦いになるだろう。
その中で薬草の持つ強力なエネルギーは神の杖となるだろう。
生きる。生き残る。薬草の学びは人類に光を希望をもたらすものとなるだろう。
永遠不滅の天然の解毒剤
神の杖 幻の霊木 キハダ
この木が山になければ私の命はすでになかったろう。壮絶な薬草探索で弾劾絶壁から滑落したことは数えきれないが、全身打撲と出血で瀕死寸前になった時に必死で皮を剥いで裂傷の部分に黄色い液体を塗布した。
それはほとんど原始的なものであった。800万年前の人類が森の中でやってきたような救命方であった。
三日後に奇跡が起きた。骨まで透けて見えるような深い傷の開口部が跡形もなく皮膚が融合していたのである。流血も止まりほとんど化膿もしなかった。、外科手術も輸血も抗生物質もなく、点滴さえせずたった三日で回復したのである。
これはキハダの液体免疫と人体の細胞免疫のある、種の融合によって起きた現象である。
そしてそれを統一させる力は生きたいという意識であり感覚として本能であった。
後で文献で調べるとそれは落葉種のミカン科のキハダであることが判明した。
2000年前に書かれた中国の東洋最古の本草書、神農本草径に黄檗、キハダとして記されていた。
https://ruo.mbl.co.jp/bio/product/allergy-Immunology/article/Cellular-immunity-Humoral-immunity.html 【細胞性免疫と液性免疫】より
わたしたちはなぜ予防注射で感染症から身を守れるのか?
獲得免疫は、活躍するヘルパーT細胞の種類や作用の仕方によって、さらに「細胞性免疫」と「液性免疫」に分けられます。
細胞性免疫
局所的に起こる免疫反応で、CTLやマクロファージが直接細胞を攻撃する免疫反応です(図.細胞性免疫)。ヘルパーT細胞の1種である「Th1細胞」が、樹状細胞が提示する抗原を認識して、サイトカインを産生し、そのサイトカインによって、マクロファージ、細胞傷害性T細胞(CTL)などの細胞が活性化されます。活性化されたCTLやマクロファージは、低分子を分泌して、病原体に感染した異常細胞を攻撃・排除します。一部のCTLは、メモリーT細胞となって、異物に対する細胞傷害活性を持ったまま宿主内に記憶されます。
細胞性免疫
液性免疫
液性免疫は、B細胞と抗体が中心となる免疫反応です。ヘルパーT細胞「Th2細胞」の産生するサイトカインにより、B細胞が刺激されると、B細胞が形質細胞へと分化し、大量の抗体を産生し、抗体は体液中を循環して全身に広 がります。また、刺激されたB細胞の一部は、抗原の情報を記憶しているメモリーB細胞となって、再度の感染の際には、最初の反応より迅速に、そしてより抗原に親和性が高い抗体を大量に産生することができます。 抗体の役割には下記のようなものがあります(図.抗体の作用)。
1) 抗体は病原菌に結合し(オプソニン化)、食細胞の貪食を助けます。
2) 抗体には、ウイルスや毒素に結合することで感染力や毒性を失わせる作用(中和作用)を持つものがあります。
3) 抗原と結合した抗体は補体経路を活性化します。補体はオプソニン化、 食細胞の炎症部位への誘導、血管拡張、溶菌、細胞傷害などをひきおこします。
抗体の作用
https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/6278 【人類の祖先は、毒を食べてエネルギーを得るモンスターだった!?】 より
稲垣栄洋(生物学者)
酸素は、実は「猛毒」!
「敗者」というと、戦いに敗れた弱い存在、みじめな存在だと考える人が多いだろう。だが、38億年に及ぶ生命の歴史の中では、むしろ強者こそが先に滅び、敗者のほうが生き残ってきたと、新著『敗者の生命史38億年』を上梓した植物学者の稲垣栄洋氏はいう。中でも、厳しい環境を強みに変えてきた「モンスター」こそが、我々の祖先なのだという。
SFの世界から誕生した今の人類
核戦争後の地球。
豊かだった大地は放射能で汚染され、人類は滅亡の危機にさらされた。
わずかに残った人類は放射能の届かない地中深くに逃れ、どうにか生き延びるより他ない。
驚くべきことに、すべての生命がいなくなったかにみえた地上には、充満した放射能からエネルギーを吸収するように進化を遂げた新たな生物が地上を支配しつつあった……まさにSFの世界。
しかし、これとよく似た話が、かつて地球に起こったのである。
まさか古代文明が、地下に逃れて地底人となったという話ではあるまい。
実はこれこそが、人類や植物の誕生につながるのである。
酸素という「猛毒」はなぜ現われたのか
私たちの生命の維持に欠かせない酸素だが、本来は、猛毒のガスである。
酸素はあらゆるものを酸化させて錆びつかせてしまう。鉄や銅などの丈夫な金属さえも、酸素にふれると錆びついてボロボロになってしまうのだ。
もちろん、生命を構成する物質も、酸化して錆びついてしまう。酸素を必要としている私たち人間の体でさえも、酸素が多すぎると、活性酸素が発生して老化が進むと言われている。
このように酸素は、生命をおびやかす毒性のある物質なのである。
古代の地球には「酸素」という物質は存在しなかった。ところが、27億年前に、突如として「酸素」という猛毒が地球上に現れる。
この事件は「大酸化イベント」と呼ばれている。
どうして、酸素がまったく存在しなかった地球に、酸素が出現したのか。これは大いなる謎である。しかし、その理由として「シアノバクテリア」という怪物の出現が考えられている。
シアノバクテリアとは、いったいどのような生物なのだろうか。
シアノバクテリアという「ニュータイプ」の登場
地球に生命が生まれた38億年前。
当時の地球には酸素は存在しておらず、おそらくは金星や火星などの惑星と同じように、大気の主成分は二酸化炭素だったと考えられている。
酸素のない地球に最初に誕生した小さな微生物たちは、硫化水素を分解してわずかなエネルギーを作って暮らしていた。微生物たちにとって、つつましくも平和な時代が続いたのである。
ところが、である。その平和な日々を乱す事件が起こった。光を利用してエネルギーを生み出すこれまでにないニュータイプの微生物が現れたのだ。彼らこそが、光合成を行うシアノバクテリアという細菌である。
シアノバクテリアが持つ光合成は、脅威的なシステムである。
光合成は光のエネルギーを利用して、二酸化炭素と水からエネルギー源の糖を生み出す。
この光合成によって作り出されるエネルギーは莫大である。まさに革新的な技術革命が起こったのだ。
ただし、光合成には欠点があった。どうしても廃棄物が出るのである。光合成の化学反応で糖を作り出すとき、余ったものが酸素となる。酸素は廃棄物なのだ。こうしていらなくなった酸素は、シアノバクテリアの体外に排出されていったのである。
もちろん、公害規制もない時代だから、酸素は垂れ流し状態だ。当時ほとんど酸素がなかった地球だったが、目に余るシアノバクテリアの活動によってしだいに大気中の酸素濃度は高まっていったのである。
酸素による大量虐殺が始まった
生命にとって酸素は、本来は猛毒である。
地球で繁栄していた微生物の多くは、酸素のために死滅してしまった。酸素濃度の上昇によって地球上の生物が絶滅した事件は酸素ホロコーストと呼ばれている。
ホロコーストというのは、第二次世界大戦中のドイツ人によるユダヤ人の大量虐殺を言う。毒ガスで人を殺す強制収容所もあった。
何とも物騒な言い方ではあるが、当時の地球に暮らす微生物にとって、酸素濃度が高まることは、それほど恐ろしい危機だったのだ。
そして、わずかに生き残った微生物たちは、地中や深海など酸素のない環境に身を潜めて、ひっそりと生きるほかなかったのである。
毒を食らわば皿まで
ところが、である。酸素の毒で死滅しないばかりか、酸素を体内に取り込んで生命活動を行う怪物が登場した。まさに毒を食らわば皿まで、である。
酸素は毒性がある代わりに、爆発的なエネルギーを生み出す力がある。酸素は諸刃の剣なのだ。危険を承知で、この禁断の酸素に手を出した微生物は、これまでにない豊富なエネルギーを生み出すことに成功した。それが、ミトコンドリアの祖先である。
そして、ある単細胞生物は、この怪物のような生物を取り込むことによって、自らもまた酸素の中で生き抜くモンスターとなる道を選択した。
これが私たちの祖先となる単細胞生物である。後に、このモンスターは豊富な酸素を利用して丈夫なコラーゲンを作り上げ、体を巨大化することに成功する。そして、猛毒の酸素が生み出す強大な力を利用して、活発に動き回ることができるようになるのである。
世界中に毒素をまき散らす植物
SF映画で描かれる核戦争後の地球。莫大なエネルギーを持つ放射能で生物は巨大化し、凶暴な怪獣となる。酸素によって巨大化し、猛毒の酸素をおいしそうに深呼吸する人間は、滅びた微生物から見れば、SF映画の未来の怪物さながらの存在と言えるだろう。
それだけではない。このモンスターのうちのあるものは、酸素を作りだすシアノバクテリアをも取り込んで、光合成によってエネルギーを生み出す進化を遂げた。そして、シアノバクテリアは細胞の中で葉緑体となり、葉緑体を獲得したこの単細胞生物は、後に植物となっていくのである。
それにしても、何という恐ろしい世界だろう。
平和に暮らしていた微生物たちの多くは、酸素に満ちた地球環境に適応できずに滅んでしまった。そして、酸素にあふれた地球では、酸素という猛毒を吐き出す植物の祖先となるモンスターと、その酸素を利用する動物の祖先となるモンスターとに二分して支配されるようになるのである。
人類が争うようになった理由も「酸素」にあった!?
光合成を行う生物たちは、酸素を放出し、それまでの地球環境を変貌させていく。
シアノバクテリアによって産出された酸素は、海中に溶けていた鉄イオンと反応して酸化鉄を作る。そして酸化鉄は海中に沈んでいったのである。
その後の地殻変動によって、酸化鉄の堆積によって作られた鉄鉱床は、後に地上に現れる。そして、はるか遠い未来に、地球の歴史に人類が出現すると、人類はこの鉄鉱床から鉄を得る技術を発達させるのである。人類は鉄を使って、農具を作り、農業生産力を高めた。やがて、鉄を使って武器を作り、争うようになった。すべてはシアノバクテリアのせいである。
さらに、大気中に放出された酸素は地球環境を大きく変貌させる結果を招いた。
酸素は地球に降り注ぐ紫外線に当たるとオゾンという物質に変化する。シアノバクテリアによって排出された酸素は、やがてオゾンとなり、行き場のないオゾンは上空に吹き溜まりとなって充満した。こうして作られたのがオゾン層である。まさに地球環境を大改変してしまったのだ。
「オゾン層」が植物の楽園を作った
ただし、このオゾン層は生命の進化にとって思いがけず重要な役割を果たした。
かつて地球には大量の紫外線が降り注いでいた。この紫外線は、お肌の大敵と言われるが、DNAを破壊し、生命を脅かすほど有害なものである。殺菌に紫外線ランプが使われるのもそのためだ。
じつは、オゾンには紫外線を吸収する作用がある。そのため、上空に作られたオゾン層は、地上に降り注いでいた有害な紫外線を遮ってくれるようになったのである。これまで紫外線が降り注ぎ、生命が存在できなかった地上の環境は一変した。
やがて海の中にいたシアノバクテリアは、植物の祖先と共生して植物となり、地上へと進出を果たすようになる。自ら吐き出した酸素によって、新たな住み場所を作った。そして、ますます酸素を放出し、植物たちの楽園を作ったのである。
古代の微生物たちの復讐が始まった?
植物は、酸素を排出し地球環境を激変させた環境の破壊者である。
しかし現在、その地球環境が今、再び変貌を遂げようとしている。今度は、人間が放出する大量の二酸化炭素がその原因だという。
人類はものすごい勢いで石炭や石油などの化石燃料を燃やして大気中の二酸化炭素の濃度を上昇させている。そして私たちの放出したフロンガスは、かつて酸素から作られたオゾン層を破壊している。遮られていた紫外線は再び、地表に降り注ぎつつある。そして、人類は地上に広がった森林を伐採し、酸素を供給する植物を減少させている。
生命38億年の歴史の末に進化の頂点に立った人類が、二酸化炭素に満ち溢れ、紫外線が降り注いだシアノバクテリア誕生以前の古代の地球の環境を作りつつあるのである。
酸素のために迫害を受けた古代の微生物たちは、地中の奥深くで再び時代が巡ってきたことをほくそ笑んでいるだろう。
数億年の変化が100年単位で進んでいる
38億年の地球の歴史の中で、地球環境は大きく変化してきた。それに比べれば、人間のやっている環境破壊など、ほんの小さなことかも知れない。
シアノバクテリアが出現する以前、地球の歴史で、最初に光合成を行う微生物が生まれたのは、35億年前と言われている。やがて、古代の海に生まれたシアノバクテリアが、酸素を撒き散らし、オゾン層を作り上げるまでに生命の最初の光合成から30億年の歳月を費やした。さらに地上に進出した植物が酸素濃度をあげるまでに6億年の歳月が必要だったのである。
人類による環境破壊は、たかだか100年単位で引き起こされている。これは、光合成による地球環境の変化の100万倍以上のスピードだ。この変化のスピードでは、生物たちの進化が環境の変化に追いつけることはないだろう。そして多くの生命が滅ぶことだろう。
たとえ、いくらかの生物が地球に生き残るとしても、人類はこの地球環境の激変に耐えられるのだろうか。
もし、遠くの星から、宇宙人たちが地球を観測しているとしたら、人類のことをどう思うだろうか。自分たちを犠牲にしてまで、本来の古代の地球環境を取り戻そうとする健気な存在だと思うのではないだろうか。
『敗者の生命史38億年』(PHP研究所)より一部抜粋
https://www.megabank.tohoku.ac.jp/genome/archives/tag/%E6%B6%B2%E6%80%A7%E5%85%8D%E7%96%AB 【新型コロナウイルスに対する抗体】より
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、本稿では「新型コロナ」と略す)に関する報道の中で、「抗体検査」は、「PCR検査」に次ぐ頻出用語の1つとなっている。そこで、新型コロナの抗体検査に関して現時点の情報を少しご紹介したい。
詳細な解説は他書に譲るが、新型コロナに限定して説明すると、「抗体」とは、血液中などにある免疫グロブリンというタンパク質で、ウイルスやワクチンに対する免疫反応の結果産生され、ウイルス粒子の構造を認識して結合する物質である。その中で、ウイルスの増殖を抑えて、感染症からの回復や、再感染の予防に働くものを「中和抗体」と呼ぶ。
新型コロナからの回復者に関する米国と中国の報告*1*2(正式な論文発表前の情報、重症例を除く)では、ほとんどの人が回復後に抗体を保持していることが明らかにされた。特に、中国の報告では94%の人が中和抗体を持っており、感染の終息や予防に働く免疫能が獲得されたことが示されている。ただし、新型コロナウイルスと同族のウイルスには、周期的に頻繁に風邪症状を流行させるものがあり、長期的な抗体の持続については今後の検討が必要とのことであった。
また米国の報告では、抗体陽性時点でのPCR検査によるウイルスRNA陽性例が35%見られ、その一部は症状消失から約一ヶ月後の再検査でもPCR陽性であった。この結果の解釈は難しいが、血液中に抗体が存在してもウイルスが鼻腔などに長期間潜んでいる可能性も示唆された。
このように、現時点では抗体検査が陽性となっても、数ヶ月後に再度新型コロナに感染する可能性や、他の人に新型コロナを広める可能性も否定できず、受検者自身にとっての抗体検査のメリットはかなり限定的であるといわざるを得ない状況である。
一方、集団調査としての抗体検査には研究上のメリットがある。疫学研究者によると、地域の住民の60%程度が抗体を持つようになれば「社会的免疫」が成立し、その地域では新型コロナの流行は終息するとのことである。しかし、新型コロナには不顕性感染者や未診断症例が多く、発症数の統計から地域の既感染者の割合を予想することは困難である。そこで、地域の住民をできるだけ無作為に抽出して抗体検査を行い、その時点での抗体陽性者(既感染者)と抗体陰性者(未感染者)の割合を明らかにする試みが世界中で行われ、わが国でも同様の調査が予定されている。ただ残念ながら、それらの結果からは、流行の終息までには相当の時間がかかることが推測されている。
免疫には、一度出会った病原体を覚えていて次の感染を防御する反応(獲得性免疫)として、抗体(液性免疫)の他に、直接細胞が攻撃する反応(細胞性免疫)があり、さらに、初めてである病原体に対しても撃退しようとする反応(自然免疫)も存在する。新型コロナのワクチン研究では、それら全体を活性化して自然感染よりも強力な免疫を与えるワクチンの検討もなされているという。また、治療薬としても、回復者血液の抗体を製剤として治療に利用する試みや、遺伝子工学を駆使した強力な抗体製剤の開発も行われている。そのような様々な研究の成果として、そう遠くない将来に、新型コロナが過去の疾患となる日が来ることを信じたいところである。
最後に、海外では新型コロナのために予防接種全般が中断している地域もあり、麻疹などの流行が懸念されている。特にお子様がおられる家庭では、定期予防接種は可能な限り自粛せずに進めていただくことをお願いしたい。
参考文献
1. medRxiv preprint
doi: https://doi.org/10.1101/2020.04.30.20085613
2. medRxiv preprint
doi: https://doi.org/10.1101/2020.03.30.20047365
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