https://gimon-sukkiri.jp/sand-mud-soil/ 【 全然違う!「砂」「泥」「土」の違い】より
子どものころに「砂遊び」や「泥遊び」をしたことはありますか? 年を取ってからは、田舎でゆっくり「土いじり」をしたいと思ったことはありますか?
私たちの生活に密接にかかわっている「砂」「泥」「土」の違いは何でしょうか。
結論:砂と泥は無機物、土は有機物
「砂」と「泥」は無機物です。大きさによって呼び分けられています。
一方、「土」は有機物です。砂や泥に、有機物がまざってできたものが「土」です。
「砂」をもっと詳しく
「砂」は、大きさ1/16mmから2mmの岩石の粒です。何となく使っている「砂」という言葉には、実はちゃんとした基準があるのです。
大きな岩石も、時間とともに崩れていきます。雨や気温差などによる「風化」や、川の流れによる「浸食」などによって、次第に壊れます。岩石が小さく削られると、砂になるのです。ちなみに、砂よりも粒が大きいものは「礫(レキ)」と言います。
「砂」と言えば、砂漠を思い浮かべるでしょう。「砂漠」とは、植物が生えていないところを指すので、砂が広がっている場所とは限りません。事実、世界の砂漠のほとんどは礫や岩石の砂漠なのです。海岸が必ずしも砂浜になっていないのと、似たような話です。
「泥」をもっと詳しく
「泥」は、大きさ1/16mm以下の岩石の粒です。
泥は、さらに2種類に分かれます。1/16mmから1/256mmまでの大きさのものを「シルト」、1/256mm以下の大きさのものを「粘土」と呼んでいます。
粘土には、水とよくまざる性質があります。古代メソポタミア文明で使われていた「粘土板」は、水と混ぜた粘土を広げて文字を書いて乾かしたものです。
現在でも、乾燥した地域では、家に「日干しレンガ」が使われています。日干しレンガとは、水と粘土を混ぜて、型枠に入れて乾かしたものです。大雨が降らない限り、かなりの強度をもちます。焼かなくても強度があるレンガを作れて、自由に家を建てられます。
「土」をもっと詳しく
「土」は、礫や砂、泥などに有機物がついたものです。有機物とは、酸素を含むものです。少し荒っぽい言い方ですが、火をつけると燃えるもの、生き物に関係するもの、と覚えておけば問題ありません。
ミミズは土を食べて生きていますよね。土の中に住んでいる微生物や、土に含まれる有機物そのものを栄養にしているのです。ミミズのエサとなる微生物も、元をただせば、土に含まれる有機物を食べているのです。
では、有機物はどのように作られたのでしょうか。答えは、動植物の死骸(しがい)や排泄物(はいせつぶつ)などです。生き物は有機物なので、死骸や排泄物なども、有機物なのです。
土は、地層の表面のごく一部です。長い時間をかけて砂や泥などが積もって、さらに、そこで生きてきた生き物の死骸や排泄物が分解されて積もり、はじめて土ができます。
土は、水分と栄養分(有機物・無機物)を含むため、植物の成長に欠かせません。また、山が土におおわれているおかげで、大雨が降っても簡単には土砂崩れが起こらないのです。土は、私たちの生活を支えてくれています。
まとめ
以上、この記事では、「砂」「泥」「土」の違いについて解説しました。
砂:大きさ2mmから1/16mmの岩石の粒
泥:大きさ1/16mm以下の岩石の粒
土:砂や泥などに有機物がくっついたもの
どれもありふれたものですが、私たちの生活に欠かせないものです。足元に注目してみてもいいかもしれません。
http://lance3.net/chigai/z0408.html 【土と粘土の違い】 より
- 概要 -
土は陸地をおおう物質で、風化した岩石などの礫(れき)つまり小石や、砂、粘土、また生物の遺骸や腐敗物、微生物などからなる。粘土は、地層から得られる土の中でも粘り気のあるものをさし、焼き物の素材にもなる。学術上は非常に細かい粒子でできた堆積物のことをさす。
- 詳しい解説 -
土とは陸地をおおう物質で、風化した岩石などの礫(れき)つまり小石や、砂、粘土、また生物の遺骸や腐敗物、微生物などからなる。土壌とも呼ぶ。太陽系において土をもつのは地球だけである。フランス語で土とはTerreであり、La terreというと地球のことをさす。
生物には欠かせないものであると同時に、また土は様々な生物の活動によって作られたものであるといえる。
粘土とは、地層から得られる土の中でも粘り気のあるものをさし、焼き物の素材にもなる。学術上は非常に細かい粒子でできた堆積物のことをさす。
粘土は水を加えると柔らかくなり、手でのばしたり細工することができ、熱したり焼いたりすると固くなって元に戻らない性質がある。このため陶器や磁器、レンガ作りなどに利用されてきた。また余分な皮脂や汗を吸着するので化粧品の原材料にも使われる。
工作や立体造形などに使われる紙粘土や油粘土、石粉粘土などの原料は、堆積物の粘土ではなく合成素材や石粉、パルプ、小麦などさまざまである。
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