木暮陶句郎・句集『薫陶』ふらんす堂
体ごと振るフライパン春隣 木暮陶句郎
音の無き刻をつないで流れ星 同
湯たんぽの命と思ふ湯をそそぐ 同
宇宙みな回りて轆轤始かな 同
毛の国の起伏を滑る初日影 同
水音の透けてをりたる谷若葉 同
太陽のかけらも運び蟻光る 同
水と土ぶつけて轆轤始かな 同
https://furansudo.ocnk.net/product/2764 【木暮陶句郎句集『薫陶』(くんとう)[9784781413518]】より
◆第三句集
水と土ぶつけて轆轤はじめかな
四季の移ろいに心を置き、五感を働かせ、愛という詩情を季題に託しつつ俳句を詠み続けてゆきたい。
(著者)
◆自選十五句
この窓の四半世紀や初景色 水と土ぶつけて轆轤はじめかな
窯口に人日の闇ありにけり 体ごと振るフライパン春隣
梅くぐる君は光となりながら 太陽の寿命を言へば亀鳴けり
心とはすぐ染まるもの桜の夜 水音の透けてをりたる谷若葉
航跡といふさよならやサングラス 夏帯を鏡の中に軋ませて
野分あと筆圧強き手紙来る 両の手は太古の器水の秋
目の前の未来信じてばつた跳ぶ 虹色の鳩降り立てる初時雨
銃口の最も暗き狩の森
https://www.hirosobikukai.com/pages/235688/profile 【木暮陶句郎プロフィール】より
ひろそ火主宰 木暮 陶句郎 Kogure Tokuro
陶芸家・俳人 1961年群馬県伊香保町生まれ
伊香保焼陶句郎窯主宰・Art Gallery Toukuro主宰
俳句結社「ひろそ火」・「レーヴ」主宰
(公財)虚子記念文学館評議員
夢二忌俳句大会実行委員長
ホトトギス同人
(社)日本伝統俳句協会会員
群馬県俳句作家協会常任理事
NHK学園俳句講師
高崎・前橋・深谷・熊谷カルチャーセンター講師
その他陶芸・俳句ともに県内外で講師として活動中
※指導句会はこちらへ
俳句について
俳句を作るようになって、大自然の一部である自分を意識するようになった。自然から分かれた存在が自分なのである。そう考えてから、あらゆるものに感謝できるようになった。この文学を、多くの若者が始めたなら未来は必ずよい方向に変わると思う。
私は運良く日本に生まれたから俳句と出会うことが出来たのである。そして今情報の時代といわれる21世紀に生きている。このホームページを通 じて、若者たちに俳句のおもしろさを伝えてゆけたらと思っている。五七五という日本人独特のリズムに乗せて感動を詩にしては如何だろうか。私は俳句を人を驚かせるために作るものではないと考えている。純粋な感動を読者に伝えられればよいと思う。また、それを一読して心に映像が甦る。そんな俳句を目指している。
【俳歴】
●師/稲畑汀子
1993年
俳句をはじめ、ホトトギス同人伊藤凉志氏より
「陶句郎」の号をいただく
1994年
ホトトギス初入選
1997年
YUKI同人
1998年
日本伝統俳句協会賞受賞
花鳥諷詠賞受賞
1999年
日本伝統俳句協会全国大会にて高松市教育長賞受賞
2000年
ホトトギス同人に推挙
東京四季出版の伝統俳句の100人に入選
毎日新聞社の21世紀を担う100俳人に入選
2001年
邑書林の現代俳句100人20句に入選
2003年
第一句集「陶然」上梓
2006年
毎日新聞社「現代俳句300人」に入選
2008年
渋川市「彌酔の句会」選者
NHK学園熊谷俳句大会選者
2009年
NHK学園伊香保俳句大会選者
2011年
俳誌『ひろそ火 句会ドットコム』創刊主宰
2014年
毎日新聞群馬版「文園俳句」選者
2016年
上毛新聞「上毛俳壇」選者
2018年
NHK学園主催「郡上俳句大会」選者
2019年
NHK全国俳句大会 ジュニアの部 選者
他、俳句総合誌「俳壇」、「俳句」、「俳句界」、「俳句四季」等に俳句、俳 論、鑑賞文を多数執筆
NHK『NHK俳壇』、NHK-BS『俳句王国』などテレビ出演、NHK-FM『トワイライトぐんま』内コーナー「季節の言葉」『ぐんまリクエス トカフェ』内コーナー「ココロの音」レギュラー出演
陶芸について
私の目標は、伊香保焼の復活である。明治時代、篠田仙果 という人が伊香保の 湯元に窯を築き伊香保焼と称し作陶した事が多くの文献に残っている。しかし彼 の死後それを継ぐ者はいなかった。
伊香保温泉のお湯は、多くの鉄分を含んでいる。その湯の花を焼物に用いるの が伊香保焼である。粘土に混ぜたり、釉薬や絵付けの絵の具として使う ことが 出来る。
陶磁器百科事典に「伊香保焼」の名前を見つけたときから、この手でもう一度 伊香保焼を世に出したいと思うようになり、1997年、「伊香保焼・ 陶句郎 窯」を開いた。
【陶歴】
1975年
14歳で陶芸と出会い、以後趣味として作陶
1997年
伊香保焼陶句郎窯を開く
1998年
群馬県美術展初入選
1999年
日本現代工芸美術展初入選
「使ってみたい北の菓子器展」初入選
群馬県美術展佳作賞受賞
渋川市「画廊あ・と」にて初個展
2000年
日本現代工芸美術展入選
「セラミックアートFUJI国際ビエンナーレ2000」
初入選
群馬県美術展佳作賞受賞
2001年
群馬県美術展奨励賞受賞
2002年
日展入選
日本現代工芸美術展入選
「セラミックアートFUJI国際ビエンナーレ2002」
入選
群馬県美術展県議会議長賞受賞
2003年
日本現代工芸美術展入選
群馬県美術展高崎市長賞受賞
2004年
日本現代工芸美術展入選
日本現代工芸美術展山梨展奨励賞受賞
「セラミックアートFUJI国際ビエンナーレ2004」
入選
群馬県美術展佳作賞受賞
2005年
群馬県現代工芸美術展記念大賞受賞
2006年
日展入選
群馬県美術展佳作賞受賞
ぐんまの達人認定
2014年
ぎゃらりーFROMまえばしにて7度目の個展
NHK前橋放送局「ほっとぐんま640」紹介
横浜髙島屋55人展
高崎・柏髙島屋にて初の個展
2015年
高崎高島屋にて群馬展に出展
横浜髙島屋にて8度目の個展
熊谷八木橋にて初の個展
2017年
新宿京王百貨店にて初の個展
2019年
陶句郎考案・製作の「スマートフォンスタンド」の意匠登録認定(陶スピーカーとして音楽を楽しむアイテムとして人気)
伊香保「Art Gallery Toukuro」にて初個展
ほか二人展、三人展、移動陶芸教室開催
NHK前橋放送局「ほっとぐんま640」、
群馬テレビ『グッドライフマガジン』などテレビ出演
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