血汐いま衣に凪いで御座しけり

鑑眞和上に捧ぐ

血汐いま衣に凪いで御座しけり  五島高資

Dedicated to the priest Ganjin

Waves of blood

calmed in the monk's robe

as he sat          Takatoshi Goto


連想するの尾は空海の衣替え、大谷観音(風死して観音の裾ゆれ止まず)そして宇宙服。

  

https://ranyokohama.amebaownd.com/posts/2964582  【死と再生はセット】


http://koya-hkds.main.jp/blogs/%E8%A1%A3%E6%9B%BF%E3%81%88/【衣替え】より

お彼岸が過ぎ、北海道は実り・収穫の秋が来ると同時に赤く染め上げていた紅葉が冷風により地面に落ち、朝夕は急に冷え込み、すっかり冬も間近となりました。

先の8月・9月に北海道を襲った例年にはない台風で、人や作物・野菜等にも甚大な影響を与え、また、被害に遭われた方・生産者の方々には心より御見舞い申し上げます。

さて、10月に入ると衣替えの季節となります。皆様は衣替え済まされましたか?私事ですが、道北地方の山間部に住んでいる為、道内の他地域よりも冷え込みが早く厳しい為、済ませたばかりでございます。

高野山では年に1回、弘法大師空海の御衣替えの法要が旧暦の3月21日、正御影供に執り行われます。

空海は御廟に御入定される前に「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」と誓願を立てられ、この宇宙の生きとし生けるもの全ての衆生が仏となり、涅槃を求めるものがいなくなった時に、私の願いは成就すると言い残され、それから約80年後、空海に弘法大師の諡名(おくりな)を観賢というお坊さんが弟子の淳祐を伴って弘法大師号を送られた報告に高野山奥の院に行き、開かずの御廟を開けて中へ入りました。すると御大師様が生前そのままの姿で座っておられ、ボロボロの衣に髪・ヒゲは伸び放題、見かねた観賢僧正は御大師様の衣を替え、髪・ヒゲを剃ったと言われます。

御大師様は人々の幸福や救済を一番に案じて自分の身なりは気にせず、やさしく救いの手を差し伸べて下さる。私達と共に生き続けておられるのです。


http://ocn1.net/yamamtso/newpage45.htm 【「入定」 その後の空海】 より                                

835年空海は予言どおり「入定」(ここでは宗教的瞑想)に入りました。

弟子たちは入定した空海を現在の奥の院の「御廟」の地下にある石室に移して生前と同じようにおつかえしたそうです。

空海は死んだのか?

「空海は死んだ。しかし死んだのではなく入定(にゅうじょう)したのだという事実もしくは思想が、高野山にはある。」(「空海の風景」より)

言い伝えによれば空海の入定後、80年以上経った延喜(えんぎ)年間、東寺の長者であった観賢が醍醐天皇から「弘法大師」の送り名が勅許されたことを空海に報告しようと奥の院を訪ねて行くと突然奥の院の霧が晴れて空海が現れたそうです。石室にいた空海の髪や口ひげが延びほうだいであったため、観賢は髪や口ひげを剃ってあげて、醍醐天皇から賜った御衣に着替えさせてあげたそうです(「高野大師行状図」より)。

しかし「今昔物語」によると、その後観賢が石室の扉を封印してしまったとの事‥

そして現在。

午前6時に御廟にいる空海に毎日食事が届けられます。それを先導するのは維那(いな)と呼ばれる空海の世話役を代々務める僧侶です。

現在の御廟の中にいる空海の模様は代々維那で他言した人はおらず、そのために現在でも生前と同じ姿で座っているのか、代わりに木像があるのか、何もない神聖な空間に食事を届けたり、引いたりしているのかこの維那以外誰一人知らないといわれています。

で、空海は本当に生きているのだろうか?

弘法大師信仰を信ずる者なら生きて今もなお奥の院の御廟の中で修行を続けていると信じたいし、現実的には「そんなことない」と思うのも一理。

「空海の風景」のあとがきで、作者の司馬遼太郎が、

「‥‥本来零であることを望んだ空海らしくていいようにも思える。」と語っています。

私が思うのはやはり空海はゼロであり、しかも無限なのかもしれません。

ゼロだけど凄い存在感。この一言で締めくくっていいものなのか解りませんがそれ以外思いつきません。

だから現在の空海が(実態として)生きているのか、ミイラになっているのか、無くなってしまっているのかなど考えること自体、「野暮」なのかもしれません。

高野山の言う「入定」。その言葉の意味がほんのちょっと解った気がします‥。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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