臍峠(ほそとうげ)

臍峠(ほそとうげ)の名は 死と再生の山岳信仰を連想させます。

https://ameblo.jp/sisiza1949/entry-12519939980.html  【臍峠(ほそとうげ)】

○今回は、松尾芭蕉の「笈の小文」から、『芳野紀行』第六回で、臍峠(ほそとうげ)の話。

○「笈の小文」本文では、『初瀬』、『葛城山』の次に、『三輪』と『多武峯』の二項目を載せるが、肝心の本文が見当たらない。俳諧紀行文「笈の小文」を創作した川井乙州には、『三輪』と『多武峯』について、何か企画・立案があったのかも知れない。しかし、それを途中で何故か放擲している。

○旅の順序としても相当混乱を来している。本来ならば、行きが初瀬→多武峰→臍峠→龍門→吉野となり、帰りは吉野→高野山→和歌浦→紀伊三井寺→葛城山→三輪→奈良とするのが自然だと思うのだが、「笈の小文」では、初瀬、葛城山、三輪、多武峯と並んでいる。おそらく、行きと帰りの記事を混交した結果、現在のようなまるで現実と相違した構成となったのではないか。

○ここでは、松尾芭蕉の「笈の小文」から、臍峠の句と文を検証してみたい。

     臍峠(ほそとうげ)

      多武峠より龍門へ越す道なり。

    雲雀より 空にやすらふ 峠哉

○臍峠(ほそとうげ)とは、また珍妙な名であるけれども、本来、『細峠』であったらしい。嘗てはここには三十戸ほどの細峠村も存在したと言う。それに同音の『臍峠』の字を当てた。もっとも、『臍』は『へそ』の謂いであるから、別に謂われがあったのかも知れない。

○初瀬から談山神社を経て吉野に至るこの道は、古来、多く貴族や文人等が通う道でもあった。道の途次に談山神社が鎮座まします。藤原氏の祖、中臣鎌足の御廟がある多武峯妙楽寺が談山神社である。藤原氏の天下であった平安時代以来、ここには藤原氏以外の参拝者も多く訪れている。何しろ徳川家康の御廟、日光東照宮は談山神社を模して造営されたというくらいである。藤原氏のような、子孫繁栄を願ってのことであろう。

○芭蕉の句、『雲雀より空にやすらふ峠哉』は「曠野」では、

    雲雀より 上にやすらふ 峠哉

と中七が変化している。いくら推敲に推敲を重ねても満足しない芭蕉らしい。お陰で句は更に良くなっている。

○句からは、「うらうらに照れる春日」と、延々と続いて止まない雲雀のかん高い囀りがあちらこちらに聞こえている。しかし、実際、雲雀の声を聞いたのは、おそらく旅の途中であろう。山々の間から、それまで歩いてきたそれらの長閑な春の田園風景が遠望されたに違いない。臍峠(ほそとうげ)の標高は約700叩7觜集靴靴て襲曚┐任△襦C羲靴痢屬笋垢蕕奸廚砲蓮峠越えした時の芭蕉の喘ぎが反映されている。

○下五「峠哉」の切れ字『かな』は、次に続く気分を予想させるものである。当然、心ある好き者はそれを楽しむ。それはあくまで峠越えすることによって誕生する新しい世界であることは言うまでもない。俳諧連歌であるからには、それは七七で表現されるものであろう。芭蕉は句の読者にそういう強要ばかりして、なかなか手厳しい。芭蕉の句を読むのも大変である。

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山岳信仰 日本文化の根底を探る - 法藏館

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