https://ameblo.jp/yujyaku/entry-12865579660.html 【野に遊ぶ狐の孫や休み明け】より
野に遊ぶ狐の孫や休み明け( のにあそぶ きつねのまごや やすみあけ )
今日取り上げる「狐の孫(きつねのまご)」は、名前が非常にユニークな草花だが、花が小さく目立たないため、一般にはあまり知られていないのではないだろうか。
たた、花そのものは可愛らしく、野原に広がって咲く様は、春の「大犬のふぐり」に匹敵するのではないかと思う。
それ故、毎年取り上げるようにしているが、俳句の方は既に10句以上詠んでおり、正直なところ新しい着想のものができにくくなっている。
本日の掲句も、これまで詠んだ句とあまり変わり映えしないが、人間の孫は夏休みが明けて学校に通いだしたのに、「狐の孫」は今も野で元気に遊んでいると詠んだ。
尚、「狐の孫」は季語になってないが、秋の今頃に咲くので、掲句では、秋の季語に準じるものとして詠んでいる。
因みに、「狐の孫」に関しては、既述の通り10句以上詠んでいるが、以下には比較的好んでいるものをいくつか再掲した。
【関連句】
① かくれんぼ狐の孫が物陰に
② 母のなき狐の孫や野に数多
③ 原っぱは狐の孫の運動会
①は、「狐の孫」をある建物の裏手で見つけた時に詠んだ句である。草の名にある「孫」からの連想で、上五は「かくれんぼ」とした。
②は、この「孫」たちの母は見かけないが、一体どこに行ったのだろうと思いつつ詠んだ句。
③は、植物園内の原っぱの一角で「狐の孫」が繁茂している様子を運度会にかけて詠んだ。「運動会」」は秋の季語。
「狐の孫」は、キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。原産地は日本、中国など。花期は8月~10月で、枝の先に穂状の花序(花穂)をつけ、淡紅紫色の唇形の花を咲かす。
近縁種には、白い花をつける「シロバナキツネノマゴ」、花がより小さい「キツネノヒマゴ」などがある。
名前は、花穂が狐の尻尾に似ていて、花の形が子狐の顔に似ていることから付けられたといわれている。しかし、何で「狐の子」でなく「狐の孫」なのか、はっきりしない。多分どこかの爺さんが、子より孫が可愛いということで付けたのだろう。
意外にも、花言葉は、「可憐美の極致・女性の美しさの極致・この上なくあなたは愛らしく可愛い」だそうだ。
別名に「神楽草(かぐらそう)」「狐の卵(きつねのたまご)」「目薬花(めぐすりばな)」などがある。
季語になっていないせいか、「狐の孫」を詠んだ句はほとんどないので、参考句は割愛する。
https://plaza.rakuten.co.jp/jewelryryo/diary/201609040000/#goog_rewarded 【狐の孫】より
草の香蜜標光り神楽草
*季語 草の香 初秋 *狐のつく名の野草 狐の牡丹、狐の剃刀、狐薊etc 動物の名のつくものも多い カラス、イヌ、ネコ、ヘビetc
「狐の孫」別名「神楽草」色々な草に混じって小さな花を穂の中に咲かせ
人間の目には小さすぎて見えないけど花びらの細かい模様が虫を呼んで
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