Facebok能村 聡さん投稿記事
昨晩の『仲秋の名月』、美しかったですね😊🎉
後でこの記事読んで、月が地球との絶妙な関係で存在していることに、感謝の気持ちにココロが、満たされました🙏❣️
今晩の満月もその想いをお月さまに伝えたいと思います🌕🌏👍💖
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddbf4770ecce55bb75314b925248373bf00a0355?fbclid=IwY2xjawFXVTtleHRuA2FlbQIxMQABHSFQKPt6ZcRlzVSuKFI3nEVHKfdk-AHozrqrFOwnx5In1WfVHwN0Jsi7AA_aem_hmETppAxQGhs7a8OOzYuHA 【もし月がないと「地球の環境」はどこまで過酷に? 今の3倍の速さで自転し、天候も大荒れになる】より
いつもそこにあって、しかし遠い存在の月。「実は毎年3㎝、地球から遠ざかっている」など、知らないことも多いのではないでしょうか?
宇宙 すずちゃんねるさんの『眠れない夜に読みたくなる宇宙の話80』よりお届けします。
【画像】月と地球の関係性
月が地球をまわる軌道は楕円形なので、月と地球の距離は最も離れているときで約40万㎞、最も近づくときで約36万㎞となります。
■遠ざかる月―実は毎年3㎝地球から月は遠ざかっている
そして、月は毎年3㎝ほど地球から遠ざかっています。これにより、長い目で見れば一日の長さが変化するといった影響があるようです。
実は、月ができたばかりの頃の地球は、1日8時間ほどの速さで自転(地球が地軸を中心にして1回転すること)をしていました。しかし、月が少しずつ遠ざかることで地球の自転速度が遅くなり、現在は1日約24時間の速さに落ち着いています。
月は現在も遠ざかっているので、ずっと先の未来では1日がもっと長くなると考えられています。地球の自転が約47日まで遅くなったとき、つまり1回転するのに47日もかかるようになったとき、月はようやく遠ざかるのをやめて同じ場所にとどまってまわります。
このようになるのは計算上、100億年ほど先のことのようですから、心配には及びませんね。これまでもこれからも、ずっと月は私たちのそばにいてくれるのです。
■月がもしなかったら
月と地球は、互いに引力で引き合っています。この引力と、引き合いながらまわる遠心力によって、海の潮の満ち引きが起こります。もしも月がなかったとしたら、潮の満ち引きはとても小さなものになってしまうでしょう。そして海だけでなく、地球そのものが今のような生命あふれる惑星にはなり得なかった可能性もあるのです。
では、もし月がなかったら、どのような変化が起きるのでしょうか。
前にご説明したように、月は地球の自転スピードを遅くする役割を持っています。もし月がなかったとしたら、地球は1日8時間という、今の3倍の速さで自転することになってしまいます。すると地表は風がとても強くなり、天候は大荒れになるでしょう。生命が誕生できたとしても気候は安定せず、今のように豊かな地球は見られなかったはずです。
また、月は、地球の自転軸を約23.4度傾いた状態に保つ働きもあります。この傾きのおかげで、地球に春夏秋冬の四季が生まれているのです。もし月がなければ、地球の傾きは予測不能な変化を起こし、それによって大規模な気候変動が起こっているかもしれません。
もっと身近なところで考えると、満月の夜は月明かりを感じて少し明るい夜を過ごせますが、月がなければ夜は今よりずっと暗くなるはずです。
月を詠んで楽しんだり、月を眺めて寂しくなったりすることもないのです。このように、月があるからこそ、私たちはさまざまな恩恵を受けられ、地球上で穏やかに暮らせているのです。
■月での暮らしはどんなイメージか
地球から月までの平均距離は約38万㎞。月面に人類最初の一歩を記した「アポロ11号」は、地球を発ってから月に着くまでに4日と6時間かかりました。
月の重力は、地球上の重力の約6分の1。単純に計算すれば、体重60㎏の大人が10㎏になる計算です。しかし、重い宇宙服を着ているのと、小さすぎる重力のもとでは歩くのは決して楽ではありません。アポロ計画で月面に降り立った宇宙飛行士の映像では、何かを拾おうとしては簡単にこけてしまう様子なども見られます。宇宙飛行士たちは、月では小さく飛び跳ねるように歩いていたようです。
また月面には、地球上の砂浜の砂よりもずっと細かい月の砂「レゴリス」があります。この砂は、岩石の粒子や小天体の衝突によって生成したガラスを含む粉末などから成っています。レゴリスは、静電気によって宇宙服や観測機器などにくっつく、少々やっかいな存在でもあります。
さらに、月に太陽の光が当たる昼間の温度は110度まで上がり、一方で日が当たらなくなる夜にはマイナス170度まで下がります。昼と夜の温度差は約300度。このような温度差ができるのは、月には地球にあるような大気がほとんどないからです。大気がほとんどないため、月では真昼でも空は真っ暗です。
このように、地球とはまったく異なる環境ですが、いつか人類が月に住むときがくるかもしれません。
■魅惑的な世界
2022年、NASAの国際宇宙探査計画「アルテミス計画」(2026年以降に月面に人類を送って月での持続的な活動を目指す)の最初のミッション「アルテミスI」が成功しました。月の軌道には、新たな宇宙ステーションとなる「ゲートウェイ」も建設予定です。日本のJAXAも居住棟の技術提供を担当しています。さらにNASAはアポロ計画以来、約50年ぶりに月面に人類を送る計画を進めています。
再び月面へと向かう人類ですが、月にはいったいどのような魅力があるのでしょうか。
まず一つは、エネルギー源として期待される「ヘリウム3」という物質の存在です。ヘリウム3は大きなエネルギーを生み出す核融合反応の材料になります。地球上にはほとんどありませんが、月の土壌には数十万tあると推定されています。磁場によって守られている地球とは異なり、磁場の弱い月には太陽から吹き出す太陽風によって大量のヘリウム3が運ばれているのです。このヘリウム3が1万tあれば、全人類の100年分のエネルギーが賄えるとも言われているのです。ただし、ヘリウム3を取り出すには、大量に月の砂を処理する必要があり、さらに高度な核融合技術も必要なため、実用化はまだずっと先になりそうです。
次に、月面に「巨大望遠鏡」を作る計画があります。月には大気がないので、星の光が途中で吸収されたり散乱されたりせずに届き、地球よりも観察がしやすいのです。また、月の裏側は地球からの人工的な電波が届かないので、電波望遠鏡を建設するのに理想的な場所のようです。
そして、月での暮らしを考えたときには、月にはアルミニウム、チタン、鉄などが豊富にあり、月面で利用できればさまざまな素材を現地調達することが可能です。さらに、月の南極や北極には、「永久影」と言われる場所があり、そこには水が氷として地下にあるのではないかと考えられています。
そのため、現在世界中で月面での水探査の計画が進められています。生物が生きていくには欠かせない水ですが、月面で水が豊富に発見されれば、月面基地への大きな一歩になりそうです。
課題を一つ一つ確実にクリアしていけば、月面基地の建設は十分に実現可能だと言います。月で暮らす未来は、それほど遠くはないのかもしれません。
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