魚は氷に上りて富士見櫓かな 高資
ゆく雲や櫓を満たす春の闇 高資 — 場所: 宇都宮城址公園
https://ameblo.jp/waraikamenn/entry-12724819257.html 【魚氷にのぼる・五句(その六)】より
魚氷にのぼりすなはち水となりにけり
氷にのぼり魚快哉の声をあげ
飲みくだす火の酒魚は氷にのぼり
氷にのぼる魚たち腐ってゆくぼくたち
街の燈にねぶられのぼるよ魚は氷に 【笑い仮面】
季語は《魚氷にのぼる:うおひにのぼる》。川にはまだ薄い氷が残っているけれど、なにやらきらきらするものが見えることがある。冬のあいだ、静かにしていた魚たちが、解けはじめた氷のうえにまでのぼってきているらしい。急に氷のうえの乗っかってであたふたしているやつや、まだぼんやりしているやつもいて、小さな川はそこだけ白と銀の花が咲き乱れたようになっていて美しい。なんとも長く扱いづらい季語だけど、それでも詠まずにはいられなくなちゃう気持ち、わかってもらえるだろうか?
https://www.543life.com/seasons24/post20200216.html 【魚上氷うおこおりをいずる】より
二十四節気と七十二候
こんにちは。暦生活編集部です。
今日は、七十二候の「魚上氷(うおこおりをいずる)」という季節についてのお話です。
2月14日から2月18日は七十二候の「魚上氷」。少しずつあたたかくなり、冬の間に凍っていた川や湖の氷が割れ、泳いでいた魚が跳ね上がるころ。氷が割れて、そこから魚が出てくる…。普段の暮らしの中ではあまり見かけることのない光景ですが、すぐそこまで来ている春の気配をひしひしと感じられるいい季節ですね。
2月からしだいに渓流釣りが解禁され、待ちわびた釣り人が竿を片手に川へ出かけていきます。イワナやヤマメ、アマゴなど、春を代表する川魚を釣り上げるのは、季節の楽しみのひとつ。これらの魚は、昔から住んでいる日本在来の渓流魚で、日本人とともに生きてきました。
漢字で書くと岩魚、山女魚、天魚。なんだか漢字が面白い。少し興味が湧いてきたので、イワナ、ヤマメ、アマゴについて調べてみました。
まずはイワナ。漢字では「岩魚」と書きます。
渓流の岩にひそむ魚という意味で、岩魚。
生息する環境によっても異なるそうですが、白と橙色の斑点があるのが特徴で、全長は30cm前後、大きいものは60cmほどに成長するそうです。けっこう大きいんですね!川魚って勝手に小さいイメージを持っていたので驚きました。どうやら冷たい水域を好むようで、川の上流域から源流域にかけて生息しているみたいです。神経質だけど食には貪欲。ときにヘビやトカゲまで食べます。塩焼きや唐揚げはもちろん、釣ったばかりのものは刺身にしても美味しいそう。
岩魚 イワナ
次にヤマメ。漢字では「山女魚」と書きます。
女性のように美しいという意味から、山女魚と書くそうです。緑豊かな川に生息し、その美しさから「渓流の女王」という素敵な呼び名もあります。そのほとんどが20cmほどの大きさですが、中には70cmまで育つ個体もあるのだとか。大きすぎますね…。70cmのヤマメ、実際に見るとちょっと怖いかもしれません。ちなみに、ヤマメは海に出るか出ないかで名前が変わり、海に出ずに川に残るものをヤマメ、海に出て産卵時に川に戻ってくるものをサクラマスと呼びます。
山女魚 ヤマメ
最後にアマゴ。漢字では「天魚」「雨魚」「甘子」と書き、雨がちな梅雨や初夏によく釣れる魚ということでこの漢字があてられています。
また、甘い(美味しい)魚ということで、甘子とも。姿形はヤマメと似ていますが、アマゴには赤い斑点があり、それで見分けることができます。ヤマメと一緒で、川にとどまるものをアマゴ、海に出ていくものをサツキマスと呼びます。アマゴに限らずですが、もともとその川に住んでいた天然魚は由来の分からない魚の放流や生息環境の悪化などにより、少しずつ減少しているそうです。
天魚 アマゴ
古くから日本人とともに生きてきた渓流魚たち。
今では貴重な存在になりつつあります。自分にできることが限られているけれど、これから先も、綺麗な川の中でいつまでも美しく生きていて欲しい。そんな風に思いました。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
https://ameblo.jp/kana202006/entry-12651902277.html 【今日は何の日? 歳時記七十二候 2月14日(3)魚氷に上る】より
2月14日は、歳時記:七十二候(第三)「魚氷に上る」(うおひ に のぼる)日でございます☆
…氷の下にいる魚たちが、氷上へ上がって来る季節。
氷の下では魚たちが陽気に泳いでいて・・・春の暖かさで氷の表面が割れ始め・・・
氷上に躍り上がる。。。といったイメージです💕🤗
本日は、絵画でも書道でも無い作品をご紹介致します❣️😆
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氷が解けて やったったぁ〜🌟と喜んでいるのは、、、上に登る(出世)の意味もある
鯉❣️😆👏✨
喜びを表現する為に、身体をあっちや、こっちやに ひねって飛び上がっています😍
飛び上がるのを後押しするように、波がぐいぐいと🌊🌊🌊
まだ氷が張っている時期には、波は立たないですね!
真正面からみるとこんな感じ🤗桐箱に絵を彫って布を貼り込む木目込みという
伝統工芸に挑戦してみました🌟😆
https://www.t-uta.com/20230214uo/ 【「魚上氷 (うおこおりにのぼる)」#25】より
水がぬるみ、割れた氷の間から魚の泳ぐ姿が見える頃、時折、飛び跳ねる姿も見られ、
春へのジャンプアップという感じですね。
春先の氷はとても薄く、薄氷と言って繊細な感じがします。
朝は一面が凍っていた池も、昼頃になると、所々にヒビが入ったり、穴が空いており、
水が温むといった様子が見てとれます。
ジャンプアップ
以前住んでいた琵琶湖では、春先水温が10度を超えると、魚の動きが活発になります。
深いところはまだ冷たいですが、浅瀬であったり、コンクリートで固められた湖岸や港付近は、2月中旬になると10度を超える日も増えてきます。
1990年ごろまでは、8センチ前後のモロコ釣りも始まり、年配の人々がこぞって釣っていました。
「本モロコの天ぷらはビールが何杯でも飲めるくらい美味い!」とおじさんが笑顔で釣っていたのを思い出します。
春になると、おじさんも家から出てきて飛び上がっていたんですね。
男子三日会わざれば刮目して見よ
さて、冬の寒さで表面が凍りつき、姿が見えなかった魚たち。
全く気配も見せず、もしかしたら死んでしまったかも?そんな心配さえするくらい「寒い冬」でした。
しかし、春の兆しが見え始めると、氷の隙間からは元気に泳いでいる姿。この冬の間、魚たちはどうしていたのでしょうか?
きっと色々あった事でしょう。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」という言葉が中国に伝わります。
これは最近見ないなぁ、と思っていた漢がとても立派になっていたという話に基づいた言葉です。
私たちも昨年の秋から「二十四節気七十二候」で前年の反省と、今年の目標達成に向けて、
自然と対話しながら過ごしてきました。
寒い冬の間、ただ通り過ぎるのを待つのではなく、色々と反省し、無駄なことを省いたりと改善策を考え、そうして今年の目標を立ててきました。
なので、この三日会わなかった男子とは私たちの事であり、この言葉は他人の事を指し言うのではなく、自分が人から言われるように努める、励ます言葉だと思うのです。
そうして、氷が溶け始めた今、私たちも本格的活動開始の時期なのです。
魚上氷「うおこおりにのぼる」この言葉から得られる教訓は氷の隙間から見える魚、
飛び出す躍動はただぼんやり春の到来を眺めるのではなく、自然界において、私たちの本来の目指すべき姿でもあるのです。
さぁ、今から氷の隙間から見える魚を観察しに行って、元気の源にしたいと思います。
また、そう言えば、春告魚と呼ばれる「メバル」も今が旬ですね。
30センチになると大物と呼ばれるメバルを釣りに行くものいいですね!
そして、春告魚の魂と勇気をいただくのです。
次回は2023年2月19日 7時34分、
春二番目の節気「雨水」になります。
初候「土脉潤起 (どみゃくうるおいおこる)」です。
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