https://www.lukesashiya.com/blog/2022/12/post-38.html 【ミニ講演会『なぜ人は病むのか?〜わたしたちがお手伝いできること〜』】より
『なぜ人は病むのか?〜わたしたちがお手伝いできること〜』
特別ゲスト:川畑のぶこ先生(サイモントン療法協会代表理事)
当院ではホリスティック(全人的)な観点から、栄養療法や腸内環境改善、心理療法などを組み合わせた治療を行っています。できるだけ自然に近い形で、その方がその方らしい方法で自己治癒力を引き出せるようお手伝いをいたします。
この度、それらの治療の実際を皆様にもっと詳しく知っていただくためにミニ講演会を開催いたします。
今回は特別ゲストとして日本でのサイモントン療法の第一人者の川畑のぶこ先生をお招きしてサイモントン療法についてご紹介いただきます。
ホームページだけでは伝わりにくい治療の実際について触れていただけると幸いです。
https://www.lukesashiya.com/blog/2023/01/1281.html 【1月28日(土)ルークス芦屋クリニック・ミニ講演会「なぜ人は病むのか?」内容紹介その1】より
昨今の医学技術の発達とともに、腸内環境に関連するさまざまな情報がわかるようになって来ました。
特に腸内細菌が私たちの健康に及ぼす影響が大変大きいものであることがわかるようになり、腸内細菌(腸内フローラ)に対する注目度が一層高まっています。しかし、その腸内細菌の種類やバランスに、私たちの自律神経の働きやさらにはストレスが関与していることも明らかになって来ました。
過敏性腸症候群(IBS)は慢性的な腹部不快症状に加え、下痢や便秘などの便通異常を伴う状態の事を指しますが、最近の腸内細菌の研究により、IBSでは腸内細菌の乱れがあることが判明しています。
さらにIBSでは、本来細菌の多くない小腸内でも細菌の異常増殖(SIBO)を伴うことが多いことも知られるようになり、これに対する治療がIBSの治療としても効果を認めることがわかり注目されるようになって来ました。
しかし、これらの治療により一時的に症状の改善が認めらるものの、症状がまた再燃する例も少なくありません。
これは、腸内細菌が乱れる背景にある自律神経の働きの悪さが関連していると考えられています。
自律神経がうまく働いているときは、少々のガスが増えたり、腸内細菌が乱れて一部の菌が異常増殖したとしても、MMC(Migrating Motor Complex)と呼ばれる大きな腸蠕動が、それらを上手く排出してくれます。逆に腸の蠕動運動を支配する迷走神経の働きが悪いと、異常増殖した細菌やガスを自然に排出できにくくなります。
これらの自律神経の働きには私たちが感じている「ストレス」が大きく関与しているため、ストレスをうまく発散したり、ストレスを増やさないための暮らし方をすることが必要となります。
さらにそのストレスの原因を詳しく見ていくと、幼少期のストレスが関与している例が多いこともわかって来ました。このようにストレスと腸の働きが大きく影響し合うことを脳腸相関と言います。
幼少期に「安心」「安全」という感覚を享受し、周囲の人との愛着形成がうまくいくと、迷走神経をはじめとする自律神経がうまく発達します。しかしこれがうまくいかないと神経が過敏な反応をするようになったり、逆に感覚鈍麻のように様々な刺激に対して鈍感になってしまい、消化管をはじめとするさまざまな臓器の機能障害を起こしやすくなります。
IBSの発症にもこのようなプロセスが関与していると考えられる場合が少なくありません。
1月28日のミニ講演会では、ストレスがいかにIBS/SIBOにおける発症に関与しているかや、当院で行なっている「腸内フローラ移植」についてもお話いたします。
https://www.lukesashiya.com/blog/2023/01/128-2.html 【1月28日(土)ミニ講演会 「なぜ人は病むのか?」内容紹介その2】より
内容紹介その2:「サイモントン療法」 講師:川畑のぶこ先生
サイモントン療法は、米国の放射線腫瘍医で心理社会腫瘍医であるカール・サイモントン博士 ( O. CARL SIMONTON, M.D.)により開発された、がん患者さんとご家族(または支援者) のための心理療法です。 近年では、がんのみならず、ストレスに起因するさまざまな病気に対してサイモントンのプログラムが提供されています。
米国にて、学会認定の放射線腫瘍医として、がん治療の第一線で活躍していたサイモントン博士は、臨床で患者さんの治療を重ねるにつれ、診断と治療が同じでも、成果が出て健康を取り戻す患者さんと、全く成果が出ずに死を迎える患者さんとに分かれるという矛盾に直面します。
ここで、患者さんの精神・心理状態、またそれにともなう生きる姿勢が、病気や治癒の過程に影響を与えることを認識します。希望をもって治療や日常生活に取り組む患者さんと、絶望感に苛まれながらそうする患者さんとのあいだに、大きな回復の差を見たのです。その後、がんと心の関係に関する研究を行い、そのことを実証しました。
現代ではさまざまな科学的研究により、精神・心理面、感情面が人間の免疫機能に大きな影響を及ぼしていることが証明されるようになりましたが、標準的な医療現場では、残念ながらそれらの面への効果的アプローチは体系的に取り入れられていないのが現状です。
病状が緩和されたり治まるだけでなく、こころも 身体も 魂も ― すなわち人間そのものが健全なバランスを取り戻して、私たちは初めて真の健康を獲得することが可能となります。
サイモントン博士は現代医学の盲点にメスを入れるべく、プログラムを開発、約40年にわたりがん治療の分野で活躍しました。
サイモントン療法は当初、「がんのイメージ療法」でその名が知られるようになりましたが、イメージ療法はプログラムの一部であり、多角的・包括的、かつ体系的に健康へのアプローチがなされています。また、より洗練されたプログラムの拡充を図るべく、日々改良が重ね続けられています。
(NPO法人サイモントン療法協会HPより抜粋)
1月28日(土)14時開催のミニ講演会にサイモントン療法協会代表理事の川畑のぶこ先生をお招きして「サイモントン療法」についてお話しいただきます。
ご関心をお持ちの方は是非ご参加ください。
https://www.noharagenki.com/information/211/ 【「サイモントン療法」とは…】より
カール・サイモントン博士
みなさん、こんにちは。いかがお過ごしですか。のはら元氣クリニック局長の野原貴子です。こちらのコラムを担当させていただきます。どうぞ宜しくお願いします。
私はクリニックでカウンセリングのお仕事をさせていただいています。今このコラムを読んでいただいている方は、私をご存知の方も多いでしょう、又、お会いしていない方もこのコラムを読んで興味をもって頂けたらと思います。
このコラムでは、私がカウンセリングのベースにしている「サイモントン療法」や「催眠療法」そして、心と身体は一つという信念から身体の方の「オンセラ療法」「ケイシー療法」など私が興味をもっていることをお伝えしていきます。そして薬剤師でもあるのでお薬のお話し「命薬(ヌチグスイ)」も少しだけお話ししますね。一つでも皆さんの心に響くものがあれば幸いです。
さて、先述しました「サイモントン療法」とは何ぞや?とおっしゃる方も多いでしょうね。「サイモントン療法」とは、アメリカの精神腫瘍医であるカール・サイモントン博士が「ガン患者とその家族の為の療法」として確立した精神免疫療法です。
「サイモントン療法」の名前が日本で広まった経緯として、NHKで放映された事が大きいのではないでしょうか。「脳腫瘍の子どもにサイモントン療法を行ったら腫瘍が消えた」という実話が放映されたのです。これは、サイモントン博士が実際に関係したことではなく、女医のニック・ノリスというドクターが受け持ったギャレット・ポーター君との闘病の中で、色々な事を体験しながらサイモントン療法を治療の一つとして選んだお話しです。
9歳で脳腫瘍を発病したギャレット君は自分の身体が自分でコントロールできなくなっていく恐怖に耐えながら、自分の頭の中を太陽系とイメージしました。自身をブルーリ—ダーという名の戦闘機編隊の隊長としました。脳腫瘍は太陽系に侵入してきてその存在を脅かす小惑星という設定です。ノリス博士は管制塔の司令官という役です。
このようなイメージ物語のやりとりを二人はテープに吹き込み、脳腫瘍との闘いのテープとして活用したのです。このイメージ療法がサイモントン療法の中の一つであります。誰しもがこのイメージをした方が良い、というのではなく、ギャレット君自身がその当時スペースインベーダー類いのゲームが大好きだったことからこのようなイメージが出来上がったのです。その証として20年後の彼は、小型飛行機のパイロットとして再度テレビに元氣な姿で出演していました。
サイモントン療法の中には、いくつかのトピックがあります。イメージ療法もその中の一つですが、ギャレット君の出来事が広まった事がきっかけに、サイモントン療法=イメージ療法としての色合いが強く認知されました。他のトピックとして、他の心理療法ではあまり扱わない「死生観」に付いてサイモントン療法では扱っています。私たちが「生きる」ことに前向きになる為には「死生観」は看過できない問題だからです。
アメリカを中心に日本、ドイツ、オランダ。。。など多くの国で提供されています。一番多くのセラピストを輩出しているのが日本です。そうは言っても日本のサイモントンセラピストは未だ30名弱なのですが。。。そのうちの沖縄のセラピストは私一人です。もっと沢山の方にサイモントン療法に関心を持ってもらいたい、そして沖縄で一家に一人サイモントンセラピストが居るのが私の夢です。
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