http://blog.livedoor.jp/omtakebe/archives/85456042.html 【五島列島・野崎島の王位石-10 王位石へ-1愛宕神社の鳥居】より
3月13日8時過ぎ「野崎島ビジターセンター」を出発して、集まったメンバー7人とガイドの計8人で、「王位石」に向かって出発。
世界遺産に登録されている「集落跡」を過ぎると、真っ赤な斜面が広がる。
この赤さは、火山の噴火故。
ここは「王位石」に向かう入口。
野崎港の北側の湾が噴火口跡。(「Googleマップ」の衛星写真をコピー)
火山としては小規模だけれど、噴火の熱で土が焼かれ鉄分が「ベンガラ」のようになっているのだと思う。
赤い土と散在する石、冬枯れの野芝、306.4mの「二半岳」、異次元に迷い込んだ光景だが、電柱と電線が現実世界に意識を引きずり戻す。
真赤な土と石、電柱がなければ意識はどこかの次元に飛んで行くかもしれない。
石垣とは別の石群も、意図的に並べられているような感じを受けるのだが・・・
組まれた感じの磐座。
「スクレーパー」状の石が挟み込まれている。
「スクレーパー」は方位を示していることが多いので、「透明コンパス」で撮影して見ると、
ほぼ「南北」を指していた。鳥居が現れ、周辺には石。石組は明らかに磐座。
周辺に一升瓶が散らかっていて、祭りの痕跡。このような一升瓶も世界遺産の一部らしい。
石垣で囲われた中に祠が在り、「愛宕神社」とガイドが説明してくれた。
火山でもあるので、火の神「火之迦具土神(ホノカグツチノカミ)」が祀られているのだろうか?
登山の無事を願って、挨拶。
鳥居の柱には「明治四十三年五月」と。鳥居の傍の石が面白い。
以下は「王位石」からの帰りに撮影したもので、場所は鳥居の下部。
周辺には一升瓶。山は「二半岳」。見晴らしもよく「歌垣山」でもあったろうか?
この辺りの石は「溶結凝灰岩」と思われ、赤土をもたらした噴火による石とは思えないのだが・・・?
石組の纏まりも美しい。
近くまでは行けなかったが、火口が見渡せそうな位置に在る石群。
「野崎島」には旧石器時代の痕跡も在るようなので、縄文時代すでに人が住んでいたのだろう。
この場所周辺の人為的に組まれたような石組群は、あるいは超古代からのものだろうか?
勿論立証は難しが、直感的にはそのように感じる!!
https://minamiyoko3734.amebaownd.com/posts/37134449 【五島列島・野崎島の王位石-11王位石へ-2ホトの磐座と鏡岩】より
「愛宕神社の鳥居」を過ぎると、「二半岳」の山腹を登る登山道となる。(「五島列島・野崎島の王位石-10 王位石へ-1愛宕神社の鳥居」参照)
樹木で視界が悪くなるが、その隙間から見えたこの光景が面白い。
海に突き出た岩のラインと島。
地理院地図によると、岩島は「ケムタ瀬」と言うらしい。
ガイドの説明によると、噴火口のようで、岩のラインと島は繋がっているらしい。
ズームアップしてみると、その様子がよく分かる。
この形から、「ゴジラの尻尾」と言うらしい。
検索すると、ドローンでの撮影など出てくる。
ここから先は、殆ど四海がきかなくなるが、面白い岩が現れる。
洞窟状の磐座。このような磐座を「ホトの磐座」と呼んでいる。
「ホト」は「火床」でもあるが、女性器を表す。洞窟状の物は割れ目の磐座は、多く見かける。向かって左側は、丸い岩に、平たい石が乗っている感じ。
内部。
内部の詳細。
中央の突起に、水が滴っていた。男七人、かわるがわる中に潜り込む。
帰り、「透明コンパス」で撮影してみた。
ほぼ「東」を向いている。
位置情報
N33°11’41.08” E129°07’57.90” 高度:137m
樹木で覆われていなければ、春分・秋分前後の日の出の光が、洞窟の内部に差し込むはず。
貴人の誕生譚に「日輪が入り、懐妊」という話が多い。
これから行く「王位石」と何らかの関連があるのかどうか?
「ホトの磐座」から少し登ったところに、このような岩が、木漏れ日で光っていた。
一本立ちでメンヒルなら「男岩」と言えるのだが、感じは少し違う。
スパッと切れた岩の面が光っていたので、小ぶりながら「鏡岩」と言えそうだ。
これも「透明コンパス」で撮影。
少し南に振っているが、朝日で光り輝く「鏡岩」。
位置情報
N33°11’43.74” E129°07’54.14” 高度:191m
この辺りの石質は「溶結凝灰岩」と思われる。
大規模な噴火で噴出した「火山灰」が、熱と圧力で凝結し、一度海中に没し、再び隆起して現在の姿になっているのではないかと思う。
「ホト型の磐座」と「鏡岩」の位置を「地理院地図」で示しておこう。
ここから少し登ると「二半岳」への分岐点。そして尾根に出る。
https://www.youtube.com/watch?v=1IgnaYTazBE
野崎火山火口跡「ゴジラの尻尾」・ドローン長崎空撮4K
五島列島の北に位置する野崎島。
世界遺産の集落や教会跡が注目される自然あふれる島の隠れた名所「野崎火山火口跡」は別名「ゴジラの尻尾」とも呼ばれています。
噴火口の跡が波の影響で浸食され、見事なシッポが形成されています。
自然が作り出した美しい景色を、空から目線でご覧ください
https://www.youtube.com/watch?v=OSKkTN7dZ0U
【野崎島(長崎県小値賀町)】丘の上に、世界遺産の美しい教会がある。
長崎県 小値賀町にある野崎島(のざきじま)。
面積7.10平方キロメートル、周囲15.6キロメートル、標高306.4メートル
人口1人(2010年10月現在)。
小値賀島の殿崎鼻の東約2.5キロメートル沖合に浮かぶ。
300メートルを超える山々が連なる。
縄文~中世にかけての遺跡が発見されている。
平岳頂上付近にある沖神嶋宮は、上五島一円の信仰を集める聖地で、巨石の王位石は、ドルメンとも言われている。
日本の神様の深い場所でもあるが、野崎島はかくれキリシタンの島だった歴史もあり、野首地区にある野首天主堂は、2018年に世界遺産に登録された。
昭和30年には人口648人を数えていたというが、2001年以降無人になっている。
野首集落の南4キロメートルには、舟森集落があり、瀬戸脇教会があったが、こちらは1966年に無人化、協会は解体されたという。
現在野崎島は無人であるが、現在、廃校を利用した、アイランドツーリズム協会の、
野崎島自然学塾村があり、予約をしておけば野崎島に宿泊することもできる。
島には、野生の鹿が多く、約500頭とも言われる。
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