黒曜石

https://ranyokohama.amebaownd.com/posts/6906136?categoryIds=2101336  【木幡神社 黒曜石・坂上田村麻呂】

https://www.aso-denku.jp/recommend/2022/03/toolsmadeofobsidians/ 【阿蘇の古代ロマン~3万年前の狩猟の民と阿蘇系黒曜石のお話~】より

みなさん、こんにちは^^ Kanaです。

阿蘇もそろそろ本格的に春がやってくるかな?4月までは、まだ暖房の出番がある日もありますが、寒暖の差が大きい阿蘇。そろそろ日中は暑いくらいの日も出てきそうです。

桜も少しずつ開花し始めました。あまり雨に会わず、長く咲いてくれるといいなあ。。。

さて、先日、阿蘇内牧にある「福の神大黒天」様のサテライト代表をしていらっしゃる湯浅さんより、何やら興味深いお電話をいただきましたよ。

大観峰近くの古墳(遺跡)から、黒曜石の原石が出たのでよかったら見に来てください、と。

古墳?遺跡?黒曜石。。。。

外輪山には、昔狩りをしていた形跡があるということは聞いたことがあったのですが、実物にまみえることができるの?

ということでお話をお伺いしてきました~♪

阿蘇内牧にあります、阿蘇草原保全活動センターで待ち合わせ、湯浅さんのお宝を見せていただきました!

今回見せていただいたのは、長倉遺跡、象ケ鼻遺跡から出土した黒曜石の原石とそれを加工したと思われる石器たち。

長倉遺跡は遠見ヶ鼻(大観峰)に、象ケ鼻遺跡は象ケ鼻に、とともにとても見晴らしのいい場所にあり、現在行って見ても、火砕流台地である北側の草原がきれいに見渡せ、これは狩猟にもってこいだな、と思われる場所なのだそう。以前の調査で、2万3千年前と3万年前に人が生活していた痕跡があると確認されている場所だとのこと!

去る3月20日、野焼きの終わった後の牧野に、特別に許可を得て、数人の特別調査チームで調査をされたそうです。

湯浅さんご自身もご高齢であるため、若い方々、阿蘇の子どもたちにこういった遺跡があるということ、阿蘇の古代よりの歴史を伝え残していきたいとお話されていました。

さて、黒曜石というのは、大規模な火山の噴火で出されたマグマが冷え固まってできる、ガラス状の石です。石でたたくと避けるように割れて鋭くなり、旧石器時代の古代人はすでにこのことを知っていて、石器によく使われているようです。

以前の調査で、石器などが出土した当初は、黒曜石は別のところから持ってこられたものだと思われていましたが、その後の詳しい調査の結果、阿蘇系黒曜石だと判明しました。

ちなみに、阿蘇は24万年前から9万年前にかけて、4回の巨大噴火をしており、最後の9万年前のものが一番大きく、今私たちが生活するカルデラもその時に形成されたものだといわれています。

湯浅さんが見せてくださった、黒曜石。矢じりや、ヘラ、ナイフのほうな道具の形のものも実際に触らせていただきました。

3万年前の人類が作った道具。長い長い年月を経て、私が触れているなんて。。。。

何とも言えない感動に鳥肌が立ちました。

その昔、阿蘇のカルデラには水がたまっていて、巨大なカルデラ湖があったといわれています。縄文時代くらいから人が生活していたという痕跡が徐々に外輪山から降りてきてカルデラ内へ移動しているとのこと。

3万年前の旧石器時代の古代人は、まだ阿蘇の大きなカルデラ湖を見ながら、カルデラ湖の縁(今は外輪山)で狩りをして生活していたんですね。

こちらは秋の雲海ですが、今年は春になってからもすでに数回雲海を見られるチャンスがありました。

雲海の景色は、そんな昔のカルデラ湖があったころの景色を連想させてくれるので大好きです。

今回黒曜石のお話を聞いたことで、雲海の景色はますます特別になりました。古代の人々もこんな景色を見たのかな、と。中央火口丘の形は少し違っていたかもしれませんが、巨大なカルデラ湖が美しかったことでしょうね。

壮大な地球の営みが見られる阿蘇、それによって作られた類まれな地形、自然。そしてそれとともに生活してきた人々の歴史、文化。阿蘇にはたくさんのものがつまっています。

あなたの興味がどんなものであっても、きっと受け入れてくれる、そんな引き出しの多い阿蘇。

古代よりの歴史を感じながら、この阿蘇の景色を見るとまた違った感動があることでしょう。

間もなくすると、野焼き後の草原も綺麗な若草色に染まりだします。

春の阿蘇にどうぞ遊びにお越しください🌸


https://www.fukuoka-u.ac.jp/column_list/research13/15/12/24110001.html 【〔研究者コラム〕ー「噴火史研究から浮かぶ火山のイメージ(第4回)」カルデラ形成噴火とカルデラ火山ー】より

全5回シリーズでお届けしているコラム「噴火史研究から浮かぶ火山のイメージ」の第4回です。コラムを担当するのは、奥野充教授(理学部地球圏科学科・国際火山噴火史情報研究所長)です。

2014年9月の御嶽山の水蒸気噴火は多くの尊い命が奪われる戦後最悪の火山災害となりました。この他にも桜島をはじめ、口永良部島や阿蘇山、箱根山で噴火が起こるなど、日本列島の火山は活動期に入ったように見えます。この連載コラムでは、「火山噴火とは何か」という基礎的な話から噴火史の規則性や火山噴火の防災・減災まで取り上げます。

第1回:火山噴火とは(上)火山噴火とは(下)

第2回:アラスカ・アリューシャン列島でのテフラ研究と考古学

第3回:地形や地質から火山噴火史を読む

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福岡大学がある九州島には、阿蘇カルデラ(熊本県・図1)などカルデラ火山(図2)が多くあります。火山の地形といえば、成層火山である富士山(静岡県・図3)のように山頂火口を中心にした円錐形を思い浮かべますが、阿蘇カルデラをはじめとするカルデラ火山は、「カルデラ」がスペイン語で「お鍋」を意味するようにへこんだ形をしています。このカルデラは、火口と違ってこの大きなへこみ地形の全体から噴出物が出た訳ではなく、それまで地下にあった大量のマグマが一時期に噴出した結果、陥没したと考えられます。

このようなカルデラを形成する噴火では、大規模火砕流堆積物が噴出します。阿蘇カルデラでは、4回の大規模火砕流噴火が起こっていることが知られていて、最新のものが約9万年前の阿蘇4火砕流堆積物です。火砕流堆積物は、火山灰や軽石などが高温のまま周辺に流れ下ったもので、一部は堆積した場所で溶け固まり、溶結凝灰岩とよばれる岩石になります(図4)。

(図1)阿蘇カルデラ北西縁から見た阿蘇谷と阿蘇五岳(2006年10月25日撮影)。カルデラ底には田畑が広がっている。五岳のうち、写真左端の根子岳は阿蘇4火砕流よりも古く、その他はそれ以降に形成された後カルデラ火山。

(図2)火山地形の分類(守屋、1992を簡略化)。カルデラ火山では、カルデラ内に小規模な火山があり、周囲に火砕流台地が広がっている。成層火山とカルデラ火山は、複数回の噴火で火山体を成長させるのに対し、溶岩ドーム、スコリア丘、マールなどは、1回の噴火でできるため、単成火山と呼ばれる。

(図3)成田から福岡への航空便から見た富士山(2013年11月21日撮影)

(図4)阿蘇4火砕流堆積物の溶結部からなる原尻の滝(2015年9月9日撮影)。

溶結時に軽石粒がつぶれて生じた黒曜石のレンズや柱状節理が見られる。

カルデラ火山では、カルデラ中央や縁に小規模火山ができます。阿蘇では中岳や米塚などが小規模火山の例で、後カルデラ火山といいます。南九州では、桜島(鹿児島)が姶良カルデラ(第3回参照)、開聞岳(鹿児島県)が阿多カルデラの後カルデラ火山になります。中岳、桜島、開聞岳は成層火山ですが、富士山のように独立した火山に比べるとはるかに規模が小さくなります。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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