Facebook出口光 さん投稿記事
皆さん、こんにちは。「初心忘るべからず」誰もが知っている言葉です。
世阿弥は「花鏡」(かきょう)の中で、三つの初心があると言っています。
いろいろな解釈があるので私の独断と偏見で。
一つは「是非の初心忘るべからず」自分だけが正しいのではないと常に省みる心を忘れてはいけない。
二つ目は「時々の初心を忘るべからず」どんなに経験を積もうとも、毎回が初めてであるという心を忘れてはいけない。
三つ目は「老後の初心を忘るべからず」どんなに老いても、向上心を持ち高みを目指す心を忘れてはいけない。
三つの初心を区別している世阿弥はさすがですね。
しかしこの三つの初心を知っていても周りにアドバイスや注意を与えてくれる人がいなくて
実際に人生でこれを行うことは難しいのではないでしょうか。
お互いの志を知り、互いの弱さを知り、互いの偉大さを知り、互いを思いやる関係があってこそ可能ではないでしょうか。こんな人たちを自分の人生で八人を創ろう。
これが氣脈です。
自分の弱さや偏見、そしてあなたの偉大さを知ってくれている人を何人持っていますか。
https://ameblo.jp/deguchi-hikaru/entry-12443420557.html 【氣脈とは】より
みなさん、こんにちは。幸せになりたい、成功したいと誰もが思っています。
なにがあればそれが実現可能なのでしょうか?お金?モノ?それとも情報?
その秘密は、それらを操る「人」にあります。
突き詰めてみると、素晴らしい人たちに恵まれることが成功への道だし、成功そのものだと言えると思います。それが、私は「氣脈」だと思っています。
それは、人脈とも社脈とも血脈とも違います。
「氣脈」とは、お互いの志を知り合い、高めあう仲です。それは同じ志である必要はありません。異なる志であってもそれを共有すれば、不思議にも尊敬や愛情、そしてお互いを応援する関係がでてきます。
なぜなら、志は例外なく、お互いに皆のため、良い世の中を創ろうという誰もが持っている究極の想いから発しているからです。そこに、人間の素晴らしさ、尊厳があります。
今日、あなたの人生で、志を知り合う関係を一人創ってみませんか。
https://ameblo.jp/pru5067/entry-12345160060.html 【「初心忘るべからず」の初心は3つ】より
先日までの最強寒波がウソのようにポカポカ暖かい一日でした。明日は雨のようですね。
【三端の会 風姿花伝 後半】
昨日に引き続き三端の会から、今日は杉本先生の講話をご紹介します。
杉本先生からは、世阿弥の残した言葉の解説と、私たちがどう活用するのかを中心にお話しいただきました。
①秘する花
世阿弥は能で勝負に勝つための奥の一手を「秘する花」と表現します。常に新しい一手を作り続けていかなければならない。自分が得意とする芸に安住してはいけない。成功は、次の失敗のもとと言います。
「秘する花」をボクシングで例えるならば、フィニッシュブローと同じ。
仕事もスポーツも相手のあるものは、最後の得点パターン(勝ちパターン)を持っておきなさいという世阿弥からの教えです。なんとなくはダメ。
ただフィニッシュブローも1回使うと相手にバレるので、いくつかのフィニッシュブローを持つか、常に新しいフィニッシュブローを作り出さないと勝利を手に入れたり、感動を与えることができなくなる。
②離見の見(りけんのけん)
世阿弥は観客席から見る自分の姿を常に意識せよと言います。目は前を見ているが、心は後ろに置いて自分の後ろ姿を見る感覚を「離見の見」と表現しています。
現代語でいうと「メタ認知」。
3ヶ月間、毎日座禅を組んでいると後ろから自分を見ているようなことができるようになる。
道元が言う「調身、調息、調心」も同じ。
息を整え、息を数える。100回数えると雑念がなくなり自分と向き合える。
自分の長所も短所も両方受け入れて、全面的に出す。皆んなに好かれようと短所を隠して長所ばかり出そうとする人は誰にも好かれない。
③初心忘るべからず
一般的には初めの志を忘れてはならないという意味だが、世阿弥が言った「初心忘るべからず」はもう少し複雑で繊細な意味を持っている。
今まで体験したことのない新しい事態に対応するときの方法・戦略・心構えのこと。
能役者には生涯で3回(3つの初心)初心があると説いています。
初心①24歳(是非の初心)
ちょっと成功すると自分の実力と勘違いする。本当の実力を蓄えないとやがて衰退する。
若い時にしか通用しない。
初心②34歳(時々の初心)
ここが人生の絶頂期。これから年齢的にも衰えていくので年齢に見合った新しい手を用意しなければならない。
初心③50歳(老後の初心)
父の観阿弥が50代で舞っているさまを見て、「枯れ木に最後の一輪の花が咲いているようだ」と表現。普通は満開の花で観客を魅了する、でも本物の能役者なら最後の一輪でも十分に魅了できる。
人生も仕事も同じ。
年齢や経験年数に応じた今やるべき事、今後への心構えや準備がある。油断や慢心を捨てて誠の花を咲かせてください。
まだまだたくさんの学びをいただきましたが、長くなるのでこれくらいに。
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