満天星の花・俳句

https://ameblo.jp/masanori819/entry-12589623635.html 【一日一季語 満天星の花(どうだんのはな)  【春―植物―晩春】】より

朝森に点き満天星の豆ラムプ   楠本憲吉

壷形の花の形。この形を豆ランプと見立てたのは写生。別名の灯台(どうだん)との取り合わせ的にも面白いと思います。

春の朝、森に朝日がさして、明けてくる様子を、朝森という省略した言葉で表現していることも良いと感じます。杜の中に小さな満天星の花の白さが浮かび上がってきます。

【傍題季語】

満天星躑躅(どうだんつつじ)

【季語の説明】

ツツジ科の落葉低木の花。山野に自生するが、垣根に用いられたりして庭木としても好まれる。ドウダンは灯台の転訛(てんか)で、枝の分かれ方が灯台の脚に似ていることに由来する。満天星躑躅は春、新葉とともに壺状の可憐な白い花を開く。丸く刈り込んで秋には紅葉を楽しむ。

花色は白のほかに白地に赤い縞模様が入る更紗満天星(サラサドウダン)や赤い花を咲かせる紅花満天星(ベニバナドウダン)などがある。

【例句】

どうだんの花がこぼるる石遅日      山口青邨

触れてみしどうだんの花かたきかな    星野立子

満天星に隠りし母をいつ見むや      石田波郷

満天星の花がみな鳴る夢の中       平井照敏

子の声の花満天星や日の出前       齋藤玄

【満天星躑躅の語源など】

枝分かれする形が「燈台」(燈明台、または、結び燈台、燭台(しょくだい))に似ていることから「とうだいつつじ」になり、さらに次第に変化していって「どうだんつつじ」になったらしい。

ふつう略して「どうだん」と呼ぶことが多い。

灯台(どうだん)とは

灯台(どうだん)の名前は、海岸に立つ灯台(とうだい)ではなく、松明を燃やす「結び燈台」からきています。枝分かれした樹形が、3本の木を束ねた結び燈台の形に似ているところからきているそうです。

・「満天星躑躅」とも書く。

漢名として「満天星」とも呼ばれますが、これは昔、中国の太上老君が仙宮で霊薬を練っているうち、誤ってこぼした玉盤の霊水が、たまたまこの木の枝に降り注ぎ、かたまって壷状の玉になり、あたかも満天の星のように輝いたからだといわれています。

【満天星躑躅のルーツ】

ドウダンツツジは、もともと伊豆半島以西の山地に野生した日本原産のツツジです。葉がしっかりしていて萌芽力も強いので、思いきった刈り込みができること から、生け垣や玉仕立て(球形に刈込む)にも適した庭木として古くから親しまれています。春はスズランのような釣鐘形のかわいらしい白い花をつけ、花のあ とは黄緑色の若葉が冴え、そして秋はドウダンモミジとも呼ばれる紅葉と、ほぼ1年中楽しめます。


https://plaza.rakuten.co.jp/tennanshou/diary/201704290000/ 【満天星の花誰が為に鈴は鳴る♪】より

植物名:ドウダンツツジ(灯台躑躅:満天星躑躅)科属名:ツツジ科ドウダンツツジ属

開花期:4月~5月

特徴等:本州(中部・近畿)・四国・九州に分布し、明るい山地や蛇紋岩地のごく限られた地に自生する落葉低木です。樹高は1~2mで直立し、良く分枝します。葉は卵形で先端が尖っており、秋には濃紅色に紅葉してとても美しいです。葉腋から壺形の白い花を下垂して開花します。花の先端は5裂して反り返り可愛いです。

小宇宙満天星の花銀河かな

私のウォーキングコースの一つ、市内の公家緑道でも「灯台躑躅」の花が満開になりました♪。

緑がかった真っ白な可愛い壺状の花が鈴なりで、実に見事な光景です^0^*。

爽やかな微風に誘われて、涼しげにもチリ~ン♪チリ~ン♪と鈴の音が響きわたるようで、自然と心を和ませてくれます♪。

とても見事にハモった和音にツイツイ散歩する足を止めて、耳を澄ませて聞き入ります^0^。

今朝も快晴の空も眺められずに、俯いてばかりの演奏となるのです。

きっと振り漢字でしょうが「満天星躑躅」と書いて「どうだんつつじ」と読ませるには、どう考えても頭を抱えてしまい思考回路を狂わせてしまいそうです。

何れにしても、とてもロマンチックで素敵な当て字ですが、何故か語呂合わせをしたようで、少なからずもそぐわない気がしてなりません^-^;。

きっと、鈴なりの花を銀河の星にでも見たてたのでしょうね!。

因みに、俳句では「満天星の花(どうだんのはな)」とか、「満天星躑躅(どうだんつつじ)」が晩春の季語になっています。


https://www.mysai.net/cgi-bin/kaisetsu_disp.cgi?kisetsu_cd=1&kisetsu_kbn_cd=3&bun_ya_cd=07&bun_ya_kbn_cd=01&kigo_no=0038 【季語解説春(晩春)・植物【満天星の花】 どうだんのはな】より

◇「満天星躑躅」(どうだんつつじ)

ツツジ科の落葉低木。高さ4~6メートル。山地に自生するが、観賞用に庭園や生垣に栽植される。4月頃若葉とともに、壺状の可憐な白い小花を多数垂らして咲く。秋の紅葉も美しい。

例句 作者

灯ともせば満天星花をこぼしつぐ 金尾梅の門

満天星に突抜けてある木曽の空 波多野爽波

触れてみしどうだんの花かたきかな 星野立子

受難曲満天星の雨しろがねに 古賀まり子

満天星の花がみな鳴る夢の中 平井照敏


https://www.haiku-kigo-ichiran.net/dodannohana/ 【季語/満天星の花(どうだんのはな)を使った俳句】より

「満天星の花」を使用した俳句についてまとめてみました。

季語「満天星の花」について

【表記】満天星の花【読み方】どうだんのはな【ローマ字読み】dodannohana

子季語・関連季語・傍題・類語など

・満天星躑躅(どうだんつつじ:dodantsutsuji)

季節による分類

・「と」で始まる春の季語・「春の植物」を表す季語・「晩春」に分類される季語

月ごとの分類・4月の季語

満天星の花を含む俳句例

満天星の花天蓋に虫の塚/下山宏子       満天星に雀寝にくる金閣寺/萩原麦草

漫々と散歩満天星芽を用意/清水清山      満天星や谷崎の墓寂一字/肥田埜勝美

子の声の花満天星や日の出前/齋藤玄      満天星の花韻きあふ雨雫/柴田白葉女

満天星の花に人事の暮入る/攝津幸彦      秋寒し満天星紅をなさず散る/林原耒井

何時か鳴る満天星の鈴星の下/高澤良一     満天星の花が高円山に向く/西田美智子      朝森に点き満天星の豆ラムプ/楠本憲吉     満天星の花がみな鳴る萼の中/平井照敏        いつせいに咲き満天星の千の花/鷹羽狩行    師の影に満天星千の鈴振れり/石田あき子

板木いつ鳴るや満天星雨しづく/山本古瓢    満天星に隠りし母をいつ見むや/石田波郷

満天星の冬芽たしかに海の照り/館岡沙緻    満天星の花には止りづらき虻/木暮つとむ

満天星の花の盛りのあさきゆめ/長谷川双    満天星の花や山よく見えて暮れ/大井雅人

俳句例:21句目~

満天星の花ゆれて葉に消ゆる風/稲畑汀子   満天星の花のくもりの身におよぶ/橋本鶏二

満天星の百花の揺れて相触れず/大塚とめ子  満天星の花より蜂の大きけれ/阿部みどり女

満天星に突抜けてある木曾の空/波多野爽波  更沙満天星悪相をもて記憶せり/小檜山繁子

神ありやあり満天星の花あかり/大高芭瑠子  銀閣は寂びて満天星雨気に散らす/渡辺水巴

雉子羽摶けば満天星の花揺るる/福田甲子雄  満天星を見てゐてわれにかへりたり/仙田洋子

灯ともせば満天星花をこぼしつぐ/金尾梅の門 あすあさて満天星もみぢ掃き尽きむ/林原耒井

雲ひくし満天星に雨よほそく降れ/水原秋櫻子 

やまとことばの夫人らと立つて満天星/阿部完市

この露地のあかるきは満天星の咲きにける/水原秋櫻子

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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