https://chigai.site/258/ 【「観測」と「観察」の違い・意味と使い方・使い分け】より
観測は「ある変化するものを測定して記録すること」。「測定」「記録」と言い換えると分かりやすいです。
観察は「あることを注意して見ることや見張ること」。「検分」「監視」と言い換えると分かりやすいです。
観測は既に知られている現象の変化に関する事で、観察は結果が分からない場合に経過を見て何か異常が発生しないかを確認する事です。
観測は自然現象や災害対策で使われます
観測は桜の開花や初冠雪などの発生を知るために、日頃から基準を決めて基準に達したかを確認する事です。
また、雨量や積雪、雲量、気温、湿度、気圧などの自然現象の変化を測定して記録し天気予報をしたり、災害が起きないか川の水位や火山活動、地震前兆、台風、大雨、竜巻、雷などの災害を引き起こす現象の変化を見極めて、警報などの注意喚起を行います。
観察はどうなるのか見極めることです
観察は、例えば、小学生がカエルの卵から孵化する様子を見たり、朝顔の成長を見てどのようなことが分かるのか調べたりする事です。
あらかじめ決まっていることを調べるので無いため、何が起きるのかに興味があります。
また、警察が使う言葉で遺体の検分や、犯罪の程度が軽い場合しばらく異常が起きないか経過を見守る観察もあります。
学校の夏休みの活動として、気温と湿度の観測やアリの観察がなされた
夏休みには皆で各自あるテーマを決めて活動をするのですが、ある人は気温と湿度の変化を毎日何回も測定して記録し、気温と湿度の関係で何が言えるのか考えたりします。
また、ある人はアリの観察をして、アリの動き方や巣の作り方を良く観察して習性や生態を調べたりします。
観測や観察を通じて考えることを身に付けるようにするのです。
観測は変化を調べ、観察は経過を見ます
観測は自然現象などの変化を測定し記録する事で、あることが発生したり、測定値がどうであったかや基準値に達したりすることを知ることで、予報や注意報、警報などを発信します。
観察はあることについて期待を持って見守ったり、異常が無いかなどの経過観察をしたりする事です。
観測は測定する事で何が言えるのかということで、観察は見守ることで何が起きるのかということになります。
https://okurukotoba.tokyo/archives/2138 【観察」と「観測」の違いを解説!実は意外な差があるよ!】 より
「観察」と「観測」。まぎらわしい、2つの言葉。「観」が共通していますので、つまりどちらも「観る」ということなのか?
なんだか、どっちもアリの使い方ですね。
ですが、「観察」と「観測」では微妙な違いがあるようで…。しかも、切っても切れない関係が!ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「観察」と「観測」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「観察」と「観測」の意味の違い!
まずは、「観察」と「観測」の意味の違いを端的にお伝えします。
「観察」とは、物事を注意深く詳しく見ること。「観測」とは、自然現象の変化などを詳しく見て測ること。一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「観察」の意味とは!
「観察」は、物事を注意深く詳しく見ること。ありのままを、詳しく見るということですね。ですから、「昔の写真を眺めて懐かしむ」という行為は、注意深く見ていませんので「観察」ではありませんよ。
たとえば、風呂場に黒い汚れがあった時、「これはカビなのか?それとも、汚れなのか?」と注意深く見る行為、これが「観察」です。
ちなみに、「観察」は観察日記のように、記録をつけることでも測定や分析をすることでもありませんよ。ただ、注意深く見ること、これが「観察」です。
②「観測」の意味とは!
「観測」は、自然現象の変化などを詳しく見て測ること。主に、天体や気象などの自然現象に対して多く使われる言葉。そういった自然現象などを、「詳しく見て測ること」、つまり「観察」した後に測定するということです。
要するに、「観測」するためには「観察」が必要不可欠であるということ。具体的には、たとえば大雨が過去にないほど続いたとしますね。すると、当然ですが川が増水します。そうなると、災害に備えて河川の管理個所では「川の水位を観測」するわけですね。
川を注意深く「観察」して、水位の変化を測定します。この行為が「観測」。
それから、「観測」には全く違う別の意味もあります。それは、ある物事を注意深く見て、変わっていく様子を推測するという意味。
自然現象を見て測定する意味とは、雲泥の差ですよね…。具体的には、「政府の観測では…」とか、「希望的観測です…」といった使い方をする「観測」です。
この「観測」は、全て物事のなりゆきを推測する意味として使われています。
③「観察」と「観測」の違いを整理!
それでは、ここで一度「観察」と「観測」の違いを整理します。
物事を注意深く詳しく見ることが「観察」。
自然現象の変化などを観察して測定することが「観測」。
「観測」するためには、まずは「観察」が絶対必要です。
2.「観察」と「観測」の辞書での意味!
続いて、辞書による「観察」と「観測」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「観察」の辞書での意味!
【観察】
・物事のありのままを詳しく見ること。注意深く見ること。「―日記」「自然―」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で説明したとおりの内容です。
②「観測」の辞書での意味!
【観測】
①天体・気象など、自然現象の変化を観察し測定すること。「気象―」
②ある物事を観察して、そのなりゆきを推測すること。「希望的―」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりの内容ですね。
意味が2種類あります。
天体望遠鏡
3.「観察」と「観測」の使い方!
次に、「観察」と「観測」の使い方を例文で紹介します。
①「観察」の使い方!
・アサガオの成長を観察し日記をつける。
・すごく不可解な行動をとる彼の行動を観察する。
・空港での入国審査では表情なども観察される。
・この仕事をこなすには観察力を鍛えなくはいけない。
②「観測」の使い方!
・気象観測所を見学する。
・観測気球をあげて大気の状態を調査する。
・巨大な天体望遠鏡で天体観測を体験した。
・温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」。
4.「観察」や「観測」には似た意味の言葉がたくさんある!
「観察」や「観測」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
◆「観察」と「監察」の違い!意味を徹底的に解説するよ!
◆「観察」と「分析」の違い!わかりやすく具体例で徹底解説!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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