https://makoto-aoki.hatenablog.com/entry/2021/02/09/000000 【俳句の近代化の特徴、正岡子規や山口誓子など(ドイツ、ミュンヘン大学】より
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*ミュンヘン大学、2021.2.9、22:15-23:45。
*ドイツのミュンヘン大学の日本学研究者、エヴリン・シュルツ先生の大学院授業枠での特別講演。正岡子規の俳句革新前後で変容した江戸俳諧と近代俳句の差異を指摘しつつ、近代俳句の特徴を発展させた山口誓子の作品を例に、第一次世界大戦後のドイツの新興映画や新興写真と近代俳句の関連性等を述べた。
近代化は封建制度から資本主義への転換と言えます。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/290718【私が東京五輪に断固反対する理由 宮本亞門さん「私が一番心配なのは国民の心が折れること」】より
公開日:2021/06/20 06:00
宮本亞門さん(演出家)
このパンデミック禍でなぜ今、五輪をやらなければいけないのですか?
IOCは国民の多くが中止を求めていても知らん顔。菅首相も国会では答弁ではなく、ただ同じことを繰り返すばかりで会話を遮断。国民はそれを悶々としながら眺めている。私が一番心配しているのは、このまま何も論じ合わず、説得することもなく開催したら、国民が「どうせ、何を言っても変わらないんじゃないか」「どうせ日本はいつもこう」「いちいち選挙に行っても無駄」と無気力になったり、心が折れることです。
私は、今年1月のある世論調査で国民の約80%近くの人が、中止か再延期、つまりNOと言ったのはとても素晴らしいことだと思っています。むしろ、日本の誇りに思っていい。
57年前の東京五輪は素晴らしかった、でも、それは五輪憲章に基づいていたからです。しかし今はコロナ禍で世界的格差が進み、予選も出られない選手や練習状況も悪化した中、選考もフェアではなく、五輪憲章が言う「人類の尊厳や平和な社会の模範」とは、正反対の強引な弱肉強食で強権的な状況です。
憲章では、IOCは模範となって、いかなる種類の差別を受けることなく、権利及び自由を享受されなければならないとあります。でも現実は、開催地の国民の意見を聞かないだけではなく、科学者や医療関係者の意見にも耳を傾けず、利権と損得を軸に、強引に開催へと進める。菅首相やIOCの行動はどう考えてもおかしくないですか。どうしても五輪を実行するなら、単なる一つの「スポーツイベント」にして、五輪憲章を外してください。
■リオ五輪行きの機中で見た異様な光景
私がIOCや五輪関係者への疑問を持ち始めたのは、2016年、リオ五輪に行ったときです。航空機のエコノミー席の周りには、五輪の選手たちが鍛え上げた大きな体を小さく縮め、リクライニングを倒すこともなく座っていた。ところが、トイレへ行こうと近くのビジネスクラスのカーテンを開けると、そこは大宴会場。選手の雰囲気とはかけ離れ、背広を着たIOCや関係者がワインボトルをいくつも開け盛り上がっていた。
これは初めて言いますが、東京の招致決定後、あるトップの方とお会いした時、招致が決まった会場で、裏でいかに大金の現金を札束で渡して招致を決めたか、自慢げに話してくれたのです。驚いた私は「それ本当の話ですか?」と言ったら笑われました。
「亞門ちゃん若いね。そんなド正直な考え方で世の中は成り立ってないよ」
それからです、透明性のない現実の恐ろしさを知ったのは。お金や利権の場所に集まる人はいます。でも、五輪は美辞麗句を盾にした、生半可じゃない利権だらけの集合体だったのです。
途上国に対する対応や、反対意見を聞かない独裁的な判断。IOCこそが選手を守るべきはずなのに、選手も不安を感じながら、コロナ禍の強引なルールで厳しく取り締まられる。
もう一度、言います。なぜコロナ禍の今、五輪を行われなくてはならないのですか?
コロナによって亡くされたご家族の思いは、一人でも同じような悲しみを味わって欲しくないはずです。この世界中が苦しんだコロナ禍の一年、我々は何を学んできたのでしょう?
僕は、どんな宣誓が行われようと、誰が金メダルを取ろうと、何も感じないと思います。それがとても残念です。
▽宮本亞門(みやもと・あもん) 1958年1月4日生まれ。63歳。東京都出身。両親が新橋演舞場前で喫茶店を営んでいた影響で、幼い頃から演劇に親しむ。87年に演出家デビュー。2004年、東洋人初の演出家としてニューヨークのオン・ブロードウェイにてミュージカル「太平洋序曲」を上演し、トニー賞4部門でノミネート。今年4月、スペイン風邪のパンデミック禍を生きた女優、松井須磨子を題材にしたリーディング演劇「スマコ」をYouTubeで無料公開。
Facebook・船木 威徳さん投稿記事【 17億6千5百万人のくれくれ星 】
鉄郎「どうして働かないんだろう・・・?」メーテル「大昔はこうじゃなかったの。
たしかにみんな働いていたわ。でも、いつからか働く人々と、それを支配する人々が、生まれてしまったの。
支配者と言われる人々は、丘の上の環境のいいところに住み、働く人々からお金を吸い上げたわ。そして、そのお金の一部は、あるところへ運ばれたの。市民の生活の貧しさに比べて、支配者と言われる人々は、賄賂や汚職で生活を楽しんでたわ。
そのころから、市民はどうやっても暮らしが楽にならないと分かって、人から物をもらって暮らすことを考えたの。
ところが、支配者と言われる人たちも、国民が働かなくなってしまったので、賄賂も取れなくなってしまったわ。おかげで彼らまで、おもらいで暮らさなければならなくなってしまったの。
それから100年、200年とたって、いまでは、浮浪者とおもらいさんが正常で、人に恵んでもらうのを恥とは思わなくなってしまった。」
鉄郎「働く気力をなくした人ばかりだなんて、あんな星に生まれなくてよかったよ・・・。
あんなに人がたくさんいれば、力を合わせればなんでもやれるのに・・・。」
メーテル「信念も、意志も気力も失ってしまった人間には、なにもできないの・・・。なにも。」
~銀河鉄道999 第74話
「17億6千5百万人のくれくれ星」(1980年5月8日放送)より~
1980年と言えば、私が小2のとき。もう41年も前になります。
パソコンも、スマホもなかった、あの頃。でも、もうすでに、40年、50年先の社会が
どうなってゆくのかを予見し、「他の星」を描きながらも人間の弱さや本質的なところは、ほとんど、進歩していないところを見せつけられているようでさみしくなってきます。
ことば巧みに「よさそうな未来」を掲げるSDGsもベーシックインカムも、そうです。
「お金だけを目的にあくせく働くのは虚しい」というのは、確かにその通りなのですが、
それがいつの間にか、「働かなくても、地球の富を分け合えばいい」「働いても、一部の支配者を富ませるだけだから働くことに意味はない」などという、巧みな論旨のすり替えを意図して行なっている人間たちがいるように感じられてしょうがないのです。
メーテルの言う「支配者」の、汚いコントロールのわなにはまりたくなければ、常に、働くことの意味を考え続けなくてはならないと私は思います。
鉄郎と同じように、私は、この地球に生まれ他の星のことなど知るよしもありませんが、
「自分が苦しみながら、悩みながらやった仕事がだれかを、一人でも二人でも、笑顔に
することができたなら、それこそが、働く最高の喜び、働けるという最高の幸せ」
ではないかと、思えてなりません。
私は、たびたび自分に問うのです。
「いま、10億円もらうなら、この仕事を辞めるか?」
「いま、100億円もらうなら、この仕事を辞めるか?」
・・・、仮に、1兆円をもらおうが、この世の、すべての富をもらったとしても、朝起きて、患者さんたちの診察をして、寝たきりの方たちの訪問をして、という仕事は辞めようとはまったく思いません。
「信念も、意志も気力も失ってしまった人間には、なにもできないの・・・。」
少年の頃の憧れだった、メーテルのことばがいまも、50を目前にした私の胸に刺さります。
~王子北口内科クリニック院長・ふなきたけのり
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