Facebook・船木 威徳さん投稿記事【 正当に評価される方法 】
人間誰しも、他人に高く評価されたい、褒められたい、すごいと言われたい。それが本音でしょう。
高いお金を払って、女性がお酒をついでくれるお店におじさんたちが通うのも、「さしすせそ」を言われたいからでしょう。
砂糖、塩・・・ではなく、こちらです。
さ: 「さすがっ♥」
し: 「知らなかった♥」
す: 「すごーい♥」
せ: 「センスいいですね♥」
そ: 「そうなんですか♥」
口先だけの営業トークでもやはり、褒められたい。私も、褒められたい。笑。
以前と違って、私を褒めてくれる人たちは平均70歳の女性たちがメインですがそれでも、うれしいものです。
80代の認知症のおばあさまに「こちらの男性はずいぶんとハンサムね」と言われた時も、うれしかったものです。
それはそうと、本当は、だれもが、正当に、評価されたい、ありのままで「あなたがいてくれてうれしい」と本心から思われたいのではないでしょうか?
言い換えるなら、誰もがうそ偽りなく、「相手に受け入れられたい」のだと私は感じています。
何度か、その方法を尋ねられたときのことを想い出したので、私の考える「ありのままで、相手に受け入れられる」方法を書いておきます。
●かっこうをつけない
●うまくいかなかった経験を話す
●ありがとうをはっきり言う
私がこころがけている方法は、この3つだけです。
・格好良く振る舞っている
・なにもかもうまくいっている
・相手にこびない
・・・といった、「かっこよさそうな」人が、かっこよく活躍するのは、ヒーロー映画のなかくらいのもので、現実には誰もが、自分のコンプレックスに悩み、スマートに仕事ができない自分に嫌気がさし親しい人たちの愚痴や嫌みにさびしい思いをしているはずです。
私たちが、眼の前の相手に受け入れられるとするならば、それは、「この人でもこんなだから私も、このままでいいんだ」と、ちょっと、安心できる、時なのだと思います。
そもそも、きらびやかなレストランでシャンパンを傾けながら、高級な料理を食べている様子を誰かに見せられたり、見るからにかわいらしい子どもの写真や飼い犬の写真を見せられて、まごころから自分のことのように喜んでくれる人はせいぜい、親くらいでしょう。
人のうまくいった話になど、自分から、それを聴こうとしている人でなければだれも興味などありません。
そもそも、他人のことにいちいち興味を持つほどみんなひまではないはずです。
私やあなた、あなたの目のまえの人たちより優れた人、運のいい人、力のある人、美しい人、かっこいい人など、この広い世界にはいくらでもいます。これは事実です。
仮に、あなたが世界でなにか最高の技術を持っているとしても、やがては誰かに抜かれます。
他人と比べる意味などまったくないしそれは負けが確定しているナンセンスな行為です。
すべての人を測る共通のスコア表などないのです。
自分に言い訳するのをやめ、ムダに着飾ったり、暮らし向きの自慢をしたり、家族が優秀なことを他人に見せつけたり夫婦仲がやたらといい様子を他人にアピールしたりするのはやめたほうがよいと、私は考えます。
そうしたことをしている人を注意深く見ていると多くの場合、なんらかの強いコンプレックスを持っていてどうしようもない空虚が心のなかにあるためにそれをなんとか埋めようとして、やはり、他者に認められる、評価される、すばらしいねと言われることを(意図していなくても)、求めているのだと感じられてなりません。
(子どもが優秀だとか、夫婦仲がいいとかそんなことは家庭の中で喜んでいればいいだけです)
相手に、よい評価をしてもらいたいという客観的に考えれば無作法な要求をするのではなく、むしろ、相手を先に受け入れ、その気持ちをうそ偽りなく伝えるために、「いいかっこうをしない」ことなのです。(相手を不快にしないレベルで)
この人は、着ている服も、話していることも食べているものも、ほんとうに「ありのまま」。私も、無理をしないで「ありのままでいいんだ」と想えるとき、その相手は、「自分が受け入れられている」と感じます。
あなたが相手よりも優れているからではなくあなたがいつもありのままでいるから、そして無意味な競争をしないから相手は自分が受け入れられていると感じるし支配や依存のない、良好な人間関係が維持できるのだと私は考えているのです。
「それが通じない相手、例えば、上司や面倒な親類にはどうしたらいいのか?」と尋ねられることがあります。
まず、バカになること。バカなふりをすることです。知っていることも知らないふりをして初めて教えてもらったかのように対応します。
相手のことばや行為の誤りを指摘してはいけません。念のため言っておきますが、バカなふりをするには相当勉強をし続けなければなりません。
賢くならないと、バカにはなれません。
そして、「さしすせそ」を想い出してください。
さ: 「さすがっ♥」
し: 「知らなかった♥」
す: 「すごーい♥」
せ: 「センスいいですね♥」
そ: 「そうなんですか♥」
改めて、私も自分で自分に言ってみるだけでうれしい気持ちになってきました。
うまくいかなかったこと(だけ)を話し、さらにいつもことばに出して、ありがとうを言い続けてください。
~王子北口内科クリニック院長・ふなきたけのり
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