https://www.premium-j.jp/premiumcalendar/20190709_2344/#page-2 【第三十二候 小暑 次候「蓮始開」】より
蓮始開(はすはじめてひらく)夏のあけぼの、蓮の花の蕾がゆっくりと解かれていく頃
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された繊細な季節がある。
「今=ここ」にある季節を、コンテンポラリーに切り取ったビジュアル、そして季寄せ―――
季節の気配・花鳥風月・草木などの折々の自然に眼差しを向ける感性豊かな暦・歳時記を意識した日常ほど、贅沢なものはない。
第三十二候 小暑 次候「蓮始開」012019年7月7日〜7月18日
二十四節気 / 小暑
二十四節気の小暑(しょうしょ)とは、本格的な夏が到来する季節。この頃に梅雨明けとなることが多く、台風のシーズンとも重なり集中豪雨に見舞われる時季でもある。小暑から次の節気の大暑(たいしょ)までの間に、暑さをねぎらう暑中見舞いの便りを送る。陰陽五行思想に由来する青、赤、黄、白、黒の五色の短冊に願い事を書いて笹に飾る七夕は、江戸時代に始まった日本特有の行事だ。
七十二候では、小暑は第三十一候(初候)温風至(あつかぜいたる)7/7 〜7/12(2019)、第三十二候(次候)蓮始開(はすはじめてひらく)7/13 〜7/17(2019)、第三十三候(末候)鷹乃学習(たかわざをならう)7/18 〜7/22(2019)の三つの季節に分けられる。
熱と湿気を帯びた風が吹く季節。梅雨明けが待たれる時季でもあり、梅雨明けの頃に吹く風は白南風(しろはえ)と呼ばれる。水面の蓮の花が夜明けとともにひそやかに花開く清らかで幻想的景色は、芸術作品のようだ。この蓮の花が咲く頃、初めて空を舞うと言われるのが子鷹。独り立ちに備えて飛び方や狩の方法を親鷹から学び、秋には空高く弧を描く勇壮な姿を見ることができる。
第三十二候(次候)蓮始開(はすはじめてひらく)
重なり合う大きな葉の波間から、蕾を覗かせる蓮の花。夏の曙。空が白みはじめる時間。
ゆっくりと、ひとつ。またひとつ。瞑想から目覚めたように開き始めた薄桃色の花びらは、
やがて陽の光を浴びて透き通る。葉の上の玉のような雫は、夜露の名残。
小暑の歳時記・季寄せ
七十二候 /
第三十一候(初候)温風至(あつかぜいたる)7/7 〜7/12(2019)
第三十二候(次候)蓮始開(はすはじめてひらく)7/13 〜7/17(2019)
第三十三候(末候)鷹乃学習(たかわざをならう)7/18 〜7/22(2019)
(以下略)
https://www.543life.com/seasons24/post20200712.html 【蓮始開はすはじめてひらく
二十四節気と七十二候】 より
こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「蓮始開(はすはじめてひらく)」についてのお話です。
夏の夜、暗闇の中で蓮のつぼみがゆっくりとほころび、美しい花を咲かせます。
「蓮始開」は、そんな夏の夜の美しい営みを言葉にした七十二候です。
見る者を幽玄の世界へと誘う蓮の花は、朝の訪れとともに完全に開き、昼が過ぎるころには閉じてしまいます。そうやって3日ほど繰り返し花を咲かせたあとは、力尽きたように、そのまま花を開くことなく散っていきます。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますが、蓮は水底の地下茎から茎を伸ばし、水面に丸く綺麗な葉を浮かべます。そして、幾重もの花びらを開き、花を咲かせます。
蓮の原産地は、じつはよくわかっていないそうです。中国やインド、エジプトなどが候補に上がっていますが、未だ謎に包まれています。日本へは古くに中国からやってきました。奈良時代には蓮を鑑賞する催しが開かれていたようで、日本人との関わりはとても深い花です。
日本には、二千年蓮と呼ばれる「大賀蓮」がありますが、これは二千年前の弥生時代の種を、大賀一郎という植物学者が発芽させたもの。二千年前の種が発芽し、花を咲かせるなんて驚きです。蓮の種は外皮(がいひ)が厚いため、土の中で長い年月、発芽する力を蓄えられるそう。なんという生命の神秘。大賀蓮、ぜひとも一度この目で見てみたくなりました。
そんな蓮の花言葉は「清らかな心」「神聖」です。
見ていると心を清らかにしてくれそうな、美しい蓮にふさわしい花言葉ですね。
暑さが厳しくなる前の、涼やかな情景が目に浮かぶ綺麗な七十二候。
たった5日ほどの短い季節ですが、愛おしみ過ごすことができたらいいですね。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
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