雲蒸龍變

竜淵に潜む光のなごりかな  五島高資


秋雲のめぐる六道珍皇寺  五島高資

竜淵に潜む空音や珍皇寺  五島高資

地にかよふ色なき風や珍皇寺  五島高資


竜淵に潜むあたりの濁りかな  高資

A dragon lies hidden

under the sound depths

around muddy water    Takatoshi Goto


Facebook今野 華都子さん投稿記事   潜竜

その大なる魂は昼行灯のように目立たず 微生物のように繊細で自分を主張せず、

今を道化者の様に楽しみ 神、邪、正、悪、いずれにも属さず

この混沌の時代に間に合う様に 降ろされ準備されていた

昼の太陽 夜の月とは違う役割 暗い世界を 真理で導く北天の星

北天の中央で動かず騒がず それはただ静かに光る北極星の様だ

昼の太陽の6000倍もの光を 430光年を経て届けてくれる

明るい時には目に見えず

あらゆる星々が巡り去っても

変わらぬ真理を示し 準備が出来た人にだけ明確な指針となりうる光を放つ

暗い夜道を歩く人が行き先を 自分で判断できるように置かれていた

目は知覧から飛び立った若者の光を宿し 耳は黒潮に戦艦ヤマトの慟哭を聞く

戦い服従させるのではなく 自らが気づき調和を導く その働き海底に潜む潜龍の如し

時来れば昇竜となれ大和人よ

〜〜〜♪〜♪〜〜〜

潜竜(せんりょう)とは

1.池や淵(ふち)に潜(ひそ)んでいて、まだ天に昇らない竜。

2.1が転じて、まだ即位をしていない天子や、世に出ていない英雄、世間に知れ渡っていない優れた人物などのこと。


髭跳ねる昇龍のごと滝飛沫く.  佐藤十全 


Facebook林 義雄さん投稿記事

【今日の季語3558<636】竜淵に潜む(りゅうふちにひそむ):中国の『説文解字』に「竜は…春分にして天に登り、秋分にして淵に潜む」とあるのに基づく仲秋の時候季語。深く秋水を湛えた淵にはそのような趣を感じさせるところもある。

◆竜淵に潜めり火星近づけば(新井秋鴨) #kigo

【今日の季語3558:別記①】上掲故事に基づく「竜天に昇る」は江戸期の『俳諧歳時記栞草』<1851>「春・追加」の部に「二月」として収める。これに対して山本健吉が本題を秋に配したとされ、そこは定かでないが、近代以降の新造季語であることは確実。

【今日の季語3558:別記②】字典類の部首字には「龍」が用いられ「竜」はその略字のように扱われるが、甲骨文や金文などには「竜」の字体が先行し、「龍」は後の篆文などに見えるところから、「竜」が古体で「龍」はこれに装飾字素を加えて後に生まれたものと解される。

【今日の季語3558:別記③】「竜」の字源は、ヘビを表す「甩」に、霊獣類であることを示す「辛」字の冠「立」を頭に載せた姿をかたどったもので、この生類が霊的な存在であることを視覚的に表した「象形」文字にあたる。

【今日の季語3558:別記④】「竜・龍」の字音は、呉音リュ、漢音リョウで、学習音にあたる後者は、淵ばかりでなく「坂本龍馬」の名にも潜んでいる。現在通用するリュウの読みは、日本で独自に生まれた「慣用音」にあたる。

【今日の季語3558:別記⑤】9世紀末以降の成立とされる『竹取物語』には「はやて(疾風)もりう(竜)のふ(吹)かする也」とあり、この生類名に「りう」の仮名をあてている。これは当時、文字通りこれをリウ[riu]と発音したことを示すものである。

【今日の季語3558:別記⑥】古代の日本語音韻には、中国本音のリュ・リョウのような「拗音」は存在しなかったので、はじめは呉音リュを日本語に馴染みやすいリウの形に和様化して受容したのが、やがて拗音が日本語の新たな音韻に加わった後に、リウ(流)がリュウに転じたと同様の拗音化によって、慣用音リュウが生まれたものと筆者は解釈する。



http://www.fukushima-net.com/sites/meigen/1794 【No.1531 【雲蒸龍變】 うんじょうりょうへん】より

【雲のごとく蒸し龍のごとく変ず】と訓読みされまして、英雄や豪傑が時運に乗じて活躍することを言います。天に昇る龍は雲を巻き上げ、変幻自在に活動して勢いを増すことを表します。

【龍】を「リュウ」と読むのは呉音読みで、「リョウ」と読むのは漢音読みです。

【雲蒸龍変】は、『史記』魏豹(ギヒョウ)・彭越(ホウエツ)伝で司馬遷のコメントにあたる、太子公曰く のなかで記載されています。

  太子公曰く

  魏豹・彭越は卑しい身分の出身ではあったが、千里の地を席巻し、敵を殺して勝ちに乗じ、その名声は日ごとに高まった。

ところが、叛逆の意をいだいて敗れると、自決せずに虜囚の身となり、刑戮をこうむったが、

これはなぜであろうか。 得攝尺寸之柄、尺寸(セキスン)の柄(ヘイ)を攝(も)つを得(え)ば、わずかでも権力を握ることができれば、 其雲蒸龍變、

 其の雲のごとく蒸し龍のごとく變じ、 機会を見て雲のごとく立ち上がり、龍のごとく変化して、 欲有所會其度。

  其の度(ド)に會ふ所有らんと欲す。思いのままに活躍することを狙ったものである。

  以故幽囚而不辭云。

故をもって幽囚(ユウシュウ)せられて辭(ジ)せざれしと云う。このために捕虜となることも辞さなかったのである


https://www.kaerusan73.com/entry/%E9%9B%B2%E8%92%B8%E7%AB%9C%E5%A4%89 【雲蒸竜変(うんじょうりゅうへん)】より

今回は雲蒸竜変(うんじょうりゅうへん)です。 優れた人がチャンスを得て活躍すること、です。雲がわきあがり、竜が自在に動き回るさま、そこから、大活躍の意味が出てきたのかな。そうですね。いいね、かっこいい。

 ただ、この言葉の元になった人物は、一時は活躍し、有名になったが、最後は反逆をしようとして捕まって処刑されました。

え、そうなの?

普通なら、当時の考え方だと、捕まってしまう前に自決するのが普通なのですが、彼は、生き残りさえすれば、雲蒸竜変しようと思って、生き残ろうとしたのである、という説明で出てくる言葉なんです。

ありゃ、そうなんだ。かっこいい言葉だからってカッコイイエピソードとは限らないんだね。

まあ、そうですね、竜って入っているとかっこよい感じしますよね。

出典は「史記」でした。



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