FacebookNakako Yamamotoさん投稿記事· 「消えた子猫と幽体離脱と」の巻
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ちょいと涼しくなる実話です。
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これは私が学生の頃、学童保育所でアルバイトをしていたときのちょっとミステリアスなお話です。このとき初めて幽体離脱というのも経験しました☆
「せんせーい!見て~~!」
と5~6人の子どもたちが、ある冬の日、小さな段ポール箱を大切そうに抱えて学童に戻ってきました。中をのぞくと、生まれたばかり子猫が6匹体を寄せ合ってうずくまっていました。
「せんせい、お願い!この子猫をせんせいのお家で育ててー!」
子どもたちに懇願されました。まあ、なんとかなるだとうと、私は子どもたちの依頼を承諾してその日から6匹の子猫の親になることなりました。
ですが、子猫が毎日1匹づつ死んでいくのです。おそらくかなり弱っていたのでしょう。なにか病気になっていたのかもしれません。
学童で子どもたちに子猫のことを聞かれると本当のことが言えずに、かなり心が痛かった。そんなことで、私は必死に子猫たちを介抱し、ほとんど寝ていない日が5日続いていました。
その日は学童がお休みだったので、私はお布団の中に入りながら、最後の1匹になった子猫をストーブの前において、「なんとかキミだけは元気になって!」と祈りながらその体をさすっていました。
いつの間にか寝てしまったようです。
次に気がついたとき、私は自分の寝ている姿を天井から見ていました。ストーブの前には微動だにしない子猫が1匹…。
すると部屋の角にちょうど楽器のトライアングルの形状をした蛍光色の七色の光を発する物体が現れ、その数がどんどん増えて、部屋中を極彩色の三角形が超スピードで回り始めました。
そのとき、遠くから猫の声が聞こえ、その声がどんどんと近づいてきました。私はその声の主がこの子の母親だと分かりました。直後にベランダが開き、一匹の大きな猫が入ってきて、子猫をくわえて出て行ったのです。一瞬の出来事でした。
ハッ!と目を覚ましました! すぐに子猫のいた場所を見ました。
「いない……」
一歩も歩くこともできなくなっていた子猫がどこにもいないのです。振り返ってベランダを確認するとしっかりと閉まっていました。それから家の中をくまなく探しました。2間しかない小さなアパートです。すぐに、探す場所も尽きてしまいました。
1年後、引っ越すことになったのですが、家具をすべて除けた部屋の中にもやはり子猫の姿はありませんでした。
完全に消えてしまいました。
いっぺんに起こった不思議の数々に、実は今も消化されない思いが残っているのですが、子猫が母親のもとに帰ったのだと思うとちょっと救われる気持ちになります。
Have a wonderful day💃
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中ちゃんおばさんのセルフコンタクト日記(再)これは新潮社文庫に連載(真夏のミステリー)してたものの1つです。
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