Facebook清水 友邦さん投稿記事
60年代のアメリカに生まれた新しい知の潮流はニューエイジ、ニューサイエンス、トランスパーソナル、スピリチュアリティ、カウンターカルチャー、対抗文化、新霊性運動などと呼ばれ、自己変容や高次の意識に関連する書籍が本屋の精神世界コーナーに置かれるようになりました。
そのほかにもマクロビオティック、瞑想、東洋体育 、女性原理の復権、ヒーリング、ホリステックヘルス、チャネリング、ディープエコロジー、シャーマニズもありますので、一口にニューエイジといってもあまりにも多様で広範囲なので定義するのは難しいのです。
そのためにニューエイジのイメージは人によって様々であり、中にはニューエイジにくくられるのをいやがる人もいます。
思想家ケン・ウィルバーは次のようにいっています。
「少々反発があります。ほとんど同じような立場に置かれている学者のことを考えてみてください。
好むと好まざるとのかかわらず、ニューエイジの理論家と呼ばれることの多い実に聡明な学者は何十人もいる。(略)
彼らはぶしつけにシャーリー・マクレーン、オーラ・クリーニング、サイキック・マッサージ、ラムサ、フィリピンの心霊手術、ラザリスなどと同じ扱いを受けてしまう。こういったことはそれほど喜ばしいことではない。
つまり、ニューエイジ運動を定義することを困難にしているのは、良かれ悪しかれ、10いくつもの異なった運動、哲学、理論が無差別に同一視されてきたという事実があるからです。不幸なことに、こういった種類の無差別ないい加減さが、実際、ニューエイジ運動の唯一の定義になってきているわけです」
実際、ニューエイジと呼ばれるものの中には妄想、誤認、欺瞞などの、自我防衛の逃避、投影、依存や病的な退行も含まれているので「あなたの前世はクレオパトラ」のような「うさんくさいオカルト」と一緒くたにされたくないというウィルバーの気持ちは理解できます。
ニューエイジと括られているものの中には資本主義社会で趣味的に消費される単なる商品文化にしかすぎないものもあります。
様々なエンジェルカードや誘導瞑想のCD、書籍などのニュー・エイジ・グッズを販売して多額の利益をあげていたドリーン・バーチュー(Doreen Virtue)が2017年にキリスト教に転向して、次のように発言しました。
「エンジェルカードを燃やすか捨てなさい」
「スピリットガイド(アセンテッドマスター)を信じてはいけない」
「女神を信じるのは悪魔の教え」
「天使を呼んではいけない・お願いをしてはいけない」
「占星術やホロスコープは悪魔の嘘」
「今まで悪魔(デーモン)に騙されていた。いままで私がやってきたことは全ては偽物だった」
今までやってきたニューエイジ・ ビジネスをドリーン・バーチュー(Doreen Virtue)は全否定してタロットや天使カード愛好者を驚かせたのです。
ドリーンバーチューのマインドにどこかでキリスト教のプログラミングが書き込まれてニューエイジ・ビジネスのマインドから保守的キリスト教のマインドに水平移動したのです。
人間は機械ではありませんがマインドは機械のように働くので組み込まれたプログラム通りに動いてしまうのです。
変容できずに特定のマインドの状態に固着してしまう事を退行と言います。
自己変容とはマインドを超えることです。
アメリカの宗教人口の割合はプロテスタントが約50%、カトリックが約25%、その他(モルモン教・ユダヤ教・イスラム教・仏教・ヒンズー教など)が約5%、無宗教が約20 %と言われています。
プロテスタントの約半分は保守的な福音派(ボーン・アゲイン)とよばれます。大統領選挙ではその8割がトランプ氏に投票したと言われています。
http://www2.jiia.or.jp/pdf/research/H28_US/15_fujimoto.pdf
保守的なキリスト教の神父はニューエイジをサタンや悪霊の手先と見て嫌悪しています。
正統派キリスト教から見るとカード占いや霊媒、死者との交流、異教の女神を信仰するのは異端です。
キリスト教は人間を神とすることは偶像礼拝と考えます。
キリスト教の霊感や導きは神からのものですが、オカルト的な霊(宇宙人・高次元マスター)から霊感や導きを得ているニューエイジ、スピ系の人々はサタンや悪霊から背後で操られているわけです。
聖書に古代ユダヤのヘロデ王の演説を民衆が神の声だと叫ぶと主の使いがヘロデ王を打って死なせたことが聖書に出てきます。
人間を神格化するのは罪を犯すことになるのです。
ですから神=人間のニューエイジは聖書から逸脱した非常に危険な悪魔の宗教になってしまうわけです。
世俗的なキリスト教では聖書を信ずる者は天国に行き、聖書を信じない者は地獄に行くと教えます。
天国で病人は癒され、虐げられている者は解放され、平和で健康と喜びに満ちあふれます。
天国の反対の地獄では永遠の苦痛、苦悩、病気、死が待っています。
精霊と悪霊が戦っている世界が保守的キリスト教のパラダイムです。
人間が聖書を翻訳、選択、解釈しているので解釈の違いによって正統と異端に分かれて争ってきたのがキリスト教の歴史です。
一つの世界に分離をもたらしているのが自我の機能です。
自我は社会に適応するために良い人間の仮面を被ります。そして、自己イメージに合わない衝動は抑圧されてシャドー(影)になります。
抑圧された影はやがて表面化してきます。不安と恐れを境界線の外側に投影して敵を作ります。
境界線を引いて、そこで争って来たのが人類の歴史です。かつて、ブッシュ大統領はアメリカの敵対国を悪の枢軸といいました。
自分が正義で自分のシャドー(影)を投影した相手が悪です。
世界を単純化して片方を根絶すれば天国がやって来ると想像しました。
しかし、片方の極をなくそうと戦いそして努力した結果、人類が今、手にしているのは富の偏在、資源の枯渇、暴力と戦争、病と貧困、対立と争いの世界です。
善を追求したはずが、悪がはびこってしまったのです。
シャドー(影)は抑圧すればするほど力を増すのです。
世界を分けても真実は見えません。
この世界のすべてのものは相互に関係し依存しあっています。
物質も生命も魂も、この宇宙が織りなす網の目の一部であり一つの生命のネットワークとして響きあっています。
ナカムラクリニック@nakamuraclinic8
"お前の言っているのは陰謀論だ。そう、単なる'論'だよ。石に刻まれているわけでもあるまいし"
"人口削減アジェンダはジョージアガイドストーンに書かれている。文字通り、石に刻まれている"
【アルカナ】
タロットカードの一枚一枚は「アルカナ」(秘伝という意味)と呼ばれています。
何故秘伝なのでしょう?
タロットの歴史は 古代エジプトにまで遡ります。
哲学の祖・ピタゴラス密儀教団では自己解放や 人間完成のため グノーシス(神智)の知恵と密儀が散りばめらた象徴画を 弟子の啓発と教育のため使ってきました。
しかし、それはなにぶん秘伝であるため、師から弟子へと口伝(アルカナ)によってだけ、読み解く鍵が与えられました。
ところが、キリスト教会の歴史の中では グノーシスを異端視する凄まじい弾圧がありました。
ローマ帝国の時代にキリスト教は生まれました。
ネロの迫害で知られるように キリスト教徒はローマから大迫害を受けました。
クリスチャンの間では反ローマ勢力が起こり、ローマ市民の知識人が信奉するギリシャ哲学を忌み嫌い グノーシスとして異端視し 激しく排斥したと考えられます。
この密儀の伝統が失われるのを恐れた人々は、これをゲームのカードの中に隠す事を思いついたのです。
公に発行された一見稚拙にも見えるカードの絵柄の中に 深い智慧が潜んでいようと誰が想像できたでしょう。巧みな隠し場所でした。
しかし、時代の変遷とともに、だんだんと口伝が失われ、カードだけが一人歩するようになり、芸術家や魔術師によって独自にアレンジされたりして、いつの間にか絵柄に多くの変更が加えられ、
その象徴体系はひどく歪められてしまったのでした。
そこで、フランスのマルセイユで代々タロットカードの印刷・発行を生業としていた、フィリップ・カモワン氏はこれを復刻する事を思い立ちました。
彼は、家伝の秘図や資料をもとに本来の形に最も近いものを完成させました。それがカモワン版タロットカードです。
カソリックが権威を振るった中世への反発から プロテスタント、ルネッサンス運動により ヨーロッパではキリスト教とギリシァ、ローマ文明の融合が起き 密教思想(ピタゴラス、アリストテレス、プラトン、ソクラテスなどで知られる ギリシャ哲学の祖)を秘めた タロットカードが甦りました。
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