エゴノキ科エゴノキ属

https://akasabinohimajin.web.fc2.com/mokuhon/sinmokuhon/egonokifamilies/egonokigenesis.html 【エゴノキ科(Styracaceae) 】 より

科名はエゴノキ属名("Styrax"は ギリシャ語の storax(安息香)に由来するギリシャの植物名から)の科名化。  

エゴノキ属(Styrax)

属名はギリシャ語の"storax(安息香)に由来するギリシャの植物名から。

エゴノキ(Styrax japonica var. japonica) 野茉莉   

果実の皮がエグいことから・・・が和名の由来とか。「茉莉(マツリ)」や「茉莉花(マツリカ)」は"ジャスミン"のこと。 「茉莉」はどちらの文字も音("末"と"利")を借りたもの。それにしても発音からは何と想像し難たい表記なのでしょうか?

『大汝 少彦名の 神代より・・・  世の人の 立つる言立 ちさの花 咲ける盛りに 

はしきよし・・・』  大伴家持 (18-4106)

伊達騒動を題材にした芝居"伽羅 先代萩(めいぼく せんだいはぎ)"に登場する「ちさの木(萵苣の木:チシャノキ)」はこの種のこと・・・だそうです。

エゴサポニンという有毒成分を含み、皮をすり潰して川に流すと魚が麻痺して浮き上がると云う(実験はしていません)。 ”池の傍に植えてはならない”という園芸訓からも想像できます。


https://blog.goo.ne.jp/momono11/e/5b77f36977c5b2b6389f4455720f4ebb 【ハクウンボク(白雲木)・エゴノキ科】より

青空に満開の花。空を覆いつくす白い雲のように見えることから付いた名前。

この樹の地方名はたくさんありますが、その名前は「大きい葉」に由来するものが多く、別名としての代表は「オオバヂシャ」で、学名もこの「ヂシャ」から取られています。

オオバヂシャ(大葉萵苣)は、「大きい葉のチシャ(エゴノキ)」という意味ですが、花と実が良く似ています。(ページの下段にエゴノキの画像があります)

「ハクウンボク」も「エゴノキ」も「エゴノキ科エゴノキ属」、「落葉高木」で、用途は違いますが、用木です。  

ハクウンボク花の数に比べて実が少ないのは「ヒヨドリ」がこの花をついばむからです。

身体が大きく、大食漢のヒヨドリに眼をつけられたら、一房なんかあっという間に食べつくされます。

幼苗だったころ、家のワンコが皮を食べちぎり、すんでのところで枯れそうだったのですが、今は立派な大木。

定期的に切り戻しをしなければならないほどに育っています。

葉がかなり大きいのですが、丸みがあるので、うるささを感じることもなく、庭木としても、楽しめます。

葉が大きいためか、地植えでありながら、天気が続いた時は葉水をあげないと、葉が萎えてしまします。


https://824.at.webry.info/200805/article_5.html【エゴノキ(野茉莉) - 木の名前の由来】より

   エゴノキ科エゴノキ属

 初夏(5月~6月)に多数の白い花を総状につけ、シャンデリアのような花を咲かせ庭木として人気があるエゴノキをとりあげてみましょう。

 エゴノキといえば、てっきり英語のエゴイスト(egoist)=利己主義者のエゴ(ego)からついた名前だと勝ってに解釈していたのは私だけではないでしょうか?

もちろん、学校の時の英語の成績は自慢できるものではありませんが・・・(苦笑)

名前からして、海外の木かと思っていたら、原産地は日本、朝鮮半島、中国でして、海外では、japanese snow bell(日本のスノーベル)→(雪の鈴)と呼ばれ親しまれているようです。

特に日本で品種改良された花が美しいピンク色の品種ベニバナエゴノキ(ピンクチャイム)も人気があります。

その他、シダレエゴノキ、セイヨウエゴノキなどの品種も出回っています。

めずらしい所と言いますか、細かい分類ではオオバエゴノキも同じエゴノキ。

これは伊豆諸島や沖縄以南のものは葉や花が大きいため区別するために付けられた名前です。

エゴノキの名前の由来も諸説あるようですが一般的になっているものが、かじると果皮がエゴイ(えがらっぽい)味がしたことによるものとされています。

たぶん方言か古語なんでしょうエグイならわかるのですが(笑)

ようは、それがなまり→エゴノキになったというものです。

この実がエゴイのは人間だけでなく、ほとんどの鳥はハナミズキなどと違い見向きもしないようです。

というのも、この実の外皮は有毒のエゴサポニンが含まれているためで、魚に対する麻酔効果を利用し、昔はこの実をすりつぶして、川に流して魚とりに使用していたようです。

サンショウの樹皮にも同じ効果がありますが、現在では禁止されていますのであしからず。

なんだか、有毒と聞くと嫌な感じがしますが、この実をお手玉の中に入れたり、実が新鮮なうちは、実をつぶし洗濯石鹸に利用したため別名で「石鹸の木」とよぶ地方もあります。

材としての利用は白く、堅く割れにくいので、ろくろ細工やこけしなどに使われた他、唐笠や番笠のろくろ(骨集めて開閉する円筒状の部分)にも使われたため別名で「ロクロギ(轆轤木)」とも言われます。

他にも材は粘り強いので、火であぶって曲げ、「背負い籠」や「輪かんじき」などに利用されていたようで岡山県の県北では、別名で「ちない」と呼んでいるとか。

結構別名も多いじゃないと思われたかたも多いと思いますが、混乱をまねく名前の別名があります。

エゴの木の別名の一つ「チシャノキ」は同じ名前の「チシャノキ」(ムラサキ科チシャノキ属)と呼ばれる木も存在しますので間違いのないよう注意したいです。

チシャノキは「チサノキ(萵苣の木)」からのなまりのようで、歌舞伎の「伽羅先代萩」に登場するチサノキ(萵苣の木)はエゴノキのチサノキをさすとか。

「花と木の名前」1200がよくわかる図鑑


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