季語から学ぶ

https://xn--4kqq8ibtdjv4ay2r.com/haiku-kigo/ 【俳句の勉強も資格講座なら学びやすい】より

資格講座で季語を学ぶ

俳句を学ぶには、季語の使われ方を観察する必要があります。俳句は季節感が命です。季語を使用して季感を表現し、より情景描写することに全身全霊で取り組みます。

何かをとにかく自分の言葉で表現する詩や西洋のポエムのようなものと違うのは、この限られた言葉数の中で季節を表現するという特徴が関係しています。

俳句の勉強も資格講座なら学びやすい

通信講座などで俳句を勉強すると、何気なく言葉遣いやうっかり見逃してしまうような季語に注目し、なぜそこでその言葉が効果的なのかを詳しく分析することができるようになります。

さらには有名な季語ばかりでなく、初心者には難しいような季語も豊富に扱っているものもあり、言葉で表現するという点でさらに一歩先へと進めることができるでしょう。

季語の使われ方を勉強する

読解力が上がれば表現力も上がる、と言われます。俳句を勉強するのは単に理解するためではなく、自分が自分の言葉で俳句を作り上げていくからだ、という目的意識を持つことで、より深く言葉の世界へ入っていくことができるでしょう。

言葉で表現するには、単に季語や知識を知っている以上のことが問われるとも言えます。俳句は自然界や人間を鋭く観察することから生まれる作品です。

季語が多岐に及ぶのは、その言葉で連想させる情景や言葉の意味が自然や人間を的確に表現しているからです。こうした知識は自分で自然を観察するだけで身に付けるのは難しいでしょう。

前述のように、まずは読解力を身に付けて言われていることを理解できるようにするのが近道でもあります。資格講座などでは過去の作品を分析することでどのように言葉が機能しているかを知る必要があります。

自由な俳句の世界に飛び込んでみよう

とは言うものの、俳句は基本的に自由な世界です。季語や季節の現象を格式高く表現するばかりが俳句ではなく、自然と人間を表現できれば何でも構わない芸術でもあります。

家の中や庭の様子でさえ、俳句の材料として十分に成り立ちます。非常に有名で、江戸時代には既に俳句そのものの代名詞とさえなっていた、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」という作品でさえ、春にカエルが孵化して水に飛び込むという平凡な日常を詩にしたものでした。

俳句に大切な観察力は、二十四節気などの暦の数え方にも関連しています。この日本独特の暦の数え方は、季節の変わり目に自然界で見られる非常に小さな変化などを元に季節を感じます。

こうした知識を身に付けることで、身の回りの変化や当たり前の事象をドラマチックに表現することができるようになるでしょう。


https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1121190.html 【季語から学ぶ俳句のきほん

~鑑賞と実作~】より

講師俳人、作家 三田 完

俳句は季節の移ろいを詠む文芸です。歳時記には花や動物、生活行事など、万葉の昔から日本人がいつくしんできた季語が網羅されています。たとえば「夜長」と「短日」──。「夜が長く、日が短い」と同じ意味のように思えますが、「夜長」は秋、「短日」は冬の季語です。さて、両者の背後には、季節に対する日本人のどんな心情が息づいているのでしょうか?

この講座では歳時記に載っている〈季語〉を毎回一つずつ採りあげ、その成り立ちや、季語に込められた日本人の感性を丁寧に解説し、古今の名句を鑑賞。さらに、受講者の実作を

合評します。初心者も経験者も大歓迎。俳句の基本中の基本である〈季語〉を一緒に身につけていきましょう。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/86020 【季語を使いこなすフランスの子どもたち 授業で深まるアイク(俳句)の魅力と国際交流】より

 フランスで「Haïku(アイク)」として仏語辞書にも掲載され、高い認知度を得ている俳句。20世紀初頭には愛好家がいたとされ、近年は公立校の授業にも取り入れられているという。パリ市内の小学校でその一例を見学し、児童たちが遠い日本に思いをはせながら句を詠む姿を垣間見た。 (パリ・谷悠己)

音節数で「5・7・5」を表現

 「アイクにはキゴ(季語)が必要だ。どういうものか、覚えている人は?」

 今月初旬、パリ北部のブルソー小学校。5年の国語(フランス語)の授業でジェローム・ラバ教諭が質問すると、児童たちが一斉に手を挙げ「季節を表す単語のことです」と答えた。

 「よし、今日は春の季語で作ってみよう。情景を思い浮かべながら考えて」。教諭の呼び掛けと同時に取り組み始めた児童たち。フランス語では文字数ではなく音節の数で「5・7・5」を表すのが特徴だ。

 「日本では春と言えば桜だと聞いたことがある」というスカンデル君(10)は、「芽が開く 桜の中を 歩きたい」と詠んだ。音節数の関係で「桜」は本来の単語「cerisier」ではなく「fleurs roses du Japon」(日本の桃色の花)という表現を選んだ。パリにも桜が咲く場所が複数あるといい、多くの児童がちなんだ句を作っていた。

授業導入で異文化交流のチャンスに

 「テーマと音節にぴったり合う単語を探すのは難しい。児童たちにとって語彙ごいを増やすいい機会になった」。こう話すラバ教諭が、これまで経験がなかったという俳句の授業を企画したのには理由がある。

 同校は昨秋、東京都北区の滝野川もみじ小学校と姉妹校提携を結んだ。「次回オリンピック開催都市の学校として今大会を開催する東京の学校と提携できれば、異文化交流のチャンスになると考えた」。こう狙いを話すポール・カサビアンカ校長は、各教諭に日本にちなんだ授業のアイデアを求めたという。

 そこでラバ教諭が注目したのが、パリ市教委の週報に掲載されていたパリ日本文化会館主催の俳句コンクール。クラスの全児童27人での応募を決め、授業で取り組み始めたという。

 「コロナ禍で変化した日常」がテーマのコンクールには、フランス語で768句の応募があり、俳人の黛まゆずみまどかさんらによる選考結果は先月末に発表された。「ウイルスの 日々長くして 蒸し暑い」と詠んだラバ教諭の教え子リナさん(10)は小学生以下の部門で審査員賞を受賞した。

 リナさんは「都市封鎖で家に居続けなければいけなかった時期の寂しさや怖さを表現した。考え始めた時は難しくて嫌になったけど、いい俳句ができてうれしかったので、これからもたくさん作りたい」と話す。

◆俳句で育まれる「生」への興味

 2003年に創設された「フランス語話者俳句協会」によると、日本などアジア文化への関心がもともと高く、自然や内面の美を大切にする傾向が強いフランス人にとって、俳句はまず大人の教養として定着。10年ほど前からは学校教育にも導入され始めた。

 同会のメンバーが授業を補助する学校は幼稚園から高校まで約250校あるといい、中学1年の国語の教科書に松尾芭蕉や小林一茶といった巨匠らの俳句の仏語訳が掲載されるようにもなった。

 同会の学校教育担当イザベル・アスンソロさん(55)は「俳句は自然への敬意や身の回りの『生』への興味をはぐくみ、何げない感情を簡潔な言葉で表現する力も付く。教育的効果は非常に大きい」と話す。

 フランスの若年層は漫画やアニメなどの「クールジャパン」コンテンツを通して日本文化の現代的側面に触れていることが多いだけに、俳句を学ぶことで伝統的側面にも興味をもった親日家として育ってくれることも期待できそうだ。

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