https://www.medicalherb.or.jp/introduction/about_medicalherb 【メディカルハーブとは 自然療法について】より
近代医学以外の主に伝統的な療法を代替療法(近代医学の代替案という意味)といいます。その多くには健康管理や病気の予防、治療を行うときに、人の体にもともと備わっている自然治癒力を利用するという共通点があります。これを「自然療法(ナチュロバシー)」と呼び、メディカルハーブもその一分野にあたります。植物と人の関わりは古代人の時代から連綿と続いていますから、最も歴史がある自然療法といってもいいでしょう。
自然療法では、健康なときの人の体は全体的に一定のバランスがとれた状態になっていて、そのバランスが崩れようとしたときには、元の調和した状態に戻す力が働くと考えます。これが自然治癒力です。つまり、病気になったときは体のバランスを元に戻す自然治癒力に働きかけます。人を心も含めて全体的(ホリスティック)にとらえ、その全体のバランスを見るといってもいいでしょう。ここが、外からくる病気の原因や病んでし、る部位だけに働きかけようとする近代医学との、一番大きな違いです。
たとえば、風邪などで高熱が出た場合、近代医学では抗生剤と解熱剤を使うのに対して、自然療法では体を温めて汗をかかせようとします。発熱は細菌やウイルスをやっつけようとする体の反応なので、それを助けるためです。自然治癒力に絶大の信頼を寄るのが自然療法なのです。
メディカルハーブと近代医学の違い
メディカルハーブと近代医学との違いもほかの自然療法と同じで「薬」という観点に絞るとそれはもっとはっきりします。近代医学の薬が単一成分なのに対して、メディカルハーブには非常に多くの成分が含まれています。これは、作用が穏やかで、一点集中ではなく全身に作用することにつながります。多くの成分がバランスよく働くからです。
含まれている成分の量自体も医薬品に比べると格段に少ないため、副作用など有害な作用の心配がなくなります。一方の長所はもうー方からすれば短所でもあるので、どちらがいいということではありませんが、違いが大きいことは確かです。
ただし、近代医学の医薬品のルーツがメディカルハーブにあることも忘れてはいけません。薬用植物に含まれている成分の中から有効なものだけを取り出し、さらにその成分と同じものを人工的に合成することで医薬品が生まれたのです。
https://m-herbcl.jp/herb/ 【メディカルハーブについて】より
ハーブ、herbは日本語では「薬草」。この中で、安全性や健康に役立つ成分について評価がなされているものはメディカルハーブと呼ばれています。
漢方薬は、長い年月をかけて東洋のメディカルハーブを組み合わせて作られてきたものともいえます。
お茶や料理に使用され、食品として比較的安価に購入できるものについて、「食事栄養指導」の一環として日常診療の中でお話しする場合があります。これらは「くすり」として処方されることはありません。
多くの現代医薬品は、薬草の一部の成分から科学的に開発されてきました。もともと人間の体にあわせて使用するべき薬草が、治療の指標が検査データ中心となってきたために、現代医学の問題点(副作用、エビデンス有無)が指摘されてきました。
このことが、薬草や漢方薬であっても、医師や薬剤師と相談の上、使用されることをお勧めする理由です。現代の先進医療については、医学研究を志したことのある医師として、そのスタンスを変えることはありませんし、さらなる発展を心から願っております。
当クリニックおすすめのメディカルハーブ
RECOMMENDED HERB
このサイトでは、掲載する上で以下の基準を念頭に置いて今後もご紹介していく予定です
1.有効成分の解析がすすみ、研究成果が発表されているもの。
2.安全性について『メディカルハーブ安全性ハンドブック』に記載され、米国ハーブ製品協会(AHPA)のクラス1(適切に使用する場合、安全に摂取することができる)。
3.日常生活の食品として、比較的安価に購入でき、気軽に摂取していただけるもの。
4.山陰(鳥取、島根)で生産、加工されていて、無農薬栽培、有機栽培されており、より多くの方に利用していただきたいと思うもの。
5.漢方生薬、ハーブの国産化促進に当クリニックとしても微力ながら協力できること。
※国産の生薬、メディカルハーブを丹精込めて生産していただいている皆様が末長く、栽培、加工していただけるよう、患者様の健康にも配慮し、微力ながらお役に立ちたいと考えています。
注意事項・ご購入に際して
アレルギーなど、体質により体に合わない方もおられます。また治療中の疾病や、薬との相性もありますので、必ず、医師、薬剤師に相談をうけるようにしてください。また、ある特定の疾患の薬としてご紹介しているわけではございません。
当クリニックでは、電話、ファックス、ネット等による通信販売はしておりません。生産・加工会社のそれぞれのホームページ等をごらんください。各社のご厚意により、了解を得た上で、掲載させていただいております。
おすすめメディカルハーブ一覧
エキナセア
生産メーカー:農事組合法人 陣構茶生産組合
おすすすめの方
普段から体力に自信がなく、風邪をひきやすい、疲れがたまりやすい方。体調不良を感じたら、ハーブティーとして飲んでみてください。感染症の予防などにも使われています。
ハーブの種類 北米原産のキク科植物(Echinacea purpurea):地上部、根部
有効成分 エキナコシド、シナリン、多糖体、イソブチルアミド
特長
味はクセが少なくかすかな甘い香りがします。
無農薬栽培の商品です。
のどあめやシロップなどの商品もおすすめです。
ご注意
キク科植物に対してアレルギーのある方、自己免疫疾患、結核、白血病、膠原病、多発性硬化症、HIV感染症の方は服用しない方が良いと言われています。
また、健康な方でも、8週以上長期間続けて服用されることはお控えください。
また、現代薬(とくに抗真菌薬、スタチン、経口避妊薬など)を内服している方は必ず医師にご確認ください。
マルベリー (有機桑茶)
生産メーカー:農業生産法人(有)桜江町桑茶生産組合
おすすすめの方
生活習慣病や動脈硬化の予防。ストレスを感じやすい方。食前に飲用すると食事中の糖分の吸収が穏やかになるといわれています。便秘になりやすい方にもよく、南米のマテ茶とともにダイエット中にもよく飲用されています。
ハーブの種類 クワ科植物(Morus alba):葉部
有効成分 デオキシノジリマイシン(DNJ), Q3MG, GABA, クロロフィル、ミネラル(鉄、カルシウム、亜鉛など)、フィトステロール
特長
日本で桑白皮を生産されている数少ない生産加工会社さんです。
味はクセが少なく、麦茶のように飲みやすいハーブティーです。
カフェインフリーです。
有機栽培の商品です。
https://lifekampo.com/kampo-to-herb 【漢方とハーブの違いを薬剤師が詳しく解説!私の漢方薬とハーブの使い方】より
こんにちは。ママのためのやさしい漢方 薬剤師の清水 みゆきです。からだにやさしそうで、ナチュラルなイメージがある漢方薬やハーブ。興味があるママさんもきっと多いですよね。
「漢方とハーブ、どちらがいいのかな?」「ハーブティーならカフェで飲めるし、ハーブの方が気軽に使えそうかも。」今回は、漢方薬やハーブ、ハーブティーに興味があるけれど、よくわからないママさんのために、漢方とハーブの違いについて、漢方専門の薬剤師の私が解説しますね。!
漢方とハーブは材料にも違いがあります
まず、漢方薬とハーブでは、使われる材料が違います。ハーブは、ほぼ植物だけを使います。それに対して、漢方薬は、もちろん植物も使うので共通点もありますが、骨や角といった動物由来のもの、化石といった鉱物も使うところがハーブとの大きな違いです。
セミの抜け殻や、牡蠣の貝殻なども使われるんですよ。あと、漢方薬は、ひとつの植物だけを単独で使うことはほとんどありません。決まった配合をもとにいくつかの材料を組み合わせて使われています。例外で、甘草湯(かんぞうとう)は甘草だけでできた漢方薬です。
甘草=リコリスのように、他にもシナモン=桂皮(けいひ)、サフラワー=紅花(こうか)など、ハーブティーに使われている植物で、漢方ニも使われることのあるハーブもあります。
漢方薬は医薬品、薬で、ハーブは民間療法
意外と知らない方も多いんですが、漢方薬は医薬品、つまり薬です。
漢方配合!とか、栄養ドリンク剤などに書いてあったりして、誤解を招くこともありますが・・・健康食品と漢方薬は、医薬品としてはっきり区別されています。
漢方薬は、漢方医学の理論のもとに処方される医薬品です。
漢方薬の材料となるのが生薬(しょうやく)。いくつかの生薬から漢方薬はできています。
例えば、麻黄湯という漢方薬は、漢方医学の理論に基づいて、麻黄・桂枝・杏仁・甘草という4つの生薬からできています。
医薬品の品質や規格を定めた基準で、日本薬局方(にほんやっきょくほう)という決まりがあります。ここで漢方薬の材料の生薬について、医薬品として、細かく基準が決められています。この基準を守った生薬を材料として使うことで、漢方薬の品質が保証されているんですね。漢方薬は医薬品なので、西洋薬と同じように、病院で処方された漢方薬にも健康保険がききます。
*一部、自費負担(=患者さんが全額負担)の生薬などもあります。医薬品である漢方薬は、確定申告で医療費控除もできます。
薬局で買う漢方薬は確定申告で医療費控除の対象になる!その見分け方
日本では、ハーブもハーブティーもアロマも、医薬品としては認可されていません。
最近は、日本でもアンチスタックス(赤ブドウ葉)のように、西洋ハーブ医薬品が販売されました。
海外では、エキナセアやセントジョーンズワートなど、医薬品として使われているハーブもあります
ハーバリストが漢方薬局での煎じ薬のように、その人にあったハーブのチンキ剤を処方する国もあります。
*チンキ剤:ハーブをエタノールやウォッカといったアルコールに漬けて成分を抽出したもの。ですが、日本では、ハーブはあくまで個人が自由につかう民間療法のひとつなんですね。メディカルハーブという言葉のように、ハーブは、美容や健康のためにも使われています。ですが、なにか健康被害があったとしても、原則としては自己責任になります。
だからこそ、アロマやハーブを使うときは、信頼できるメーカーのものを使うことが大切だと思います。
ゲンチアナやセンナなど、日本薬局方で医薬品として品質が決められているハーブもあります。基準をクリアしてきちんと品質が確保されているものは、<日本薬局方(日局) センナ>と記載されています。
ここまで、漢方とハーブの違いについてお話してきました。
最後に、私がどんな風に漢方とハーブを使い分けしているかをご紹介しますね!
私の漢方とハーブの使い分け
漢方とハーブティーの違い
昨日まであったかかったのに、急に寒くなってきたなあ、もしかしたら、風邪をひいたかも。
昨日食べすぎちゃったかな、なんだか胃が重たい、こんな風に、病院にいくほどではないんだけど、いつもとちょっと違う、元気じゃないそう感じるとき、私は自分で目的にあわせてブレンドしたハーブティーを飲んだり、アロマオイル(精油)でマッサージしたりしています。それでもスッキリしないときは、漢方薬の助けをかります。
私が漢方やハーブを使うときを考えてみると、ハーブティーやアロマは、予防がメイン。
病院にいくほどではない、ごく初期のなりかけのときに使います。
(漢方薬と一緒につかうこともあります)
漢方は、初期症状~つらい症状真っ只中のときに使います。このように使い分けています。
やはり、即効性のある漢方はキレ味抜群です!!
(体質改善的に続けて飲む漢方薬は使い方がちょっと違います。)
この使い方で私も家族も、風邪や頭痛、過労などで体調を崩してもこじらせず治っています。
わかりやすい漢方とハーブの使い分けなので、オススメです!
まとめ、漢方とハーブの違いを知って賢く使おう!
ということで、漢方とハーブの違いについてお話してきました。
ポイントは2つです。
・漢方薬とハーブには材料の違いがある、
漢方は植物だけでなく、骨や角といった動物由来のもの、化石といった鉱物も使う
・漢方薬は医薬品、つまり薬だけど、
ハーブ(ハーブティーやアロマも)は個人が自由につかう民間療法のひとつ
漢方もハーブも、私と家族の健康のためになくてはならないもの。
こころとからだをやさしくサポートしてくれています。
医薬品の漢方薬も、医薬品でないハーブも、賢く使って、みんなで元気な笑顔で毎日を過ごしましょう!
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