Facebok相田 公弘さん投稿記事【私たちの魂は、肉体という衣を着ているにすぎない】
小林正観さんの心に響く言葉より…
死ぬことを心配し、怖がっている人に一言。
“生きているときは、まだ死んでいないのだから、死を恐れる必要はない”
“死んだら、もう死んでしまったのだから、死を恐れる必要はない”
死ぬことは、今私たちが住んでいる三次元の世界から単に引っ越しをするだけです。
私たちの魂は、肉体という衣を着ているにすぎません。
ですから、今、この三次元の世界で肉体という「貸衣装」を着てお付き合いをしている人たちとは、握手したり、抱き合ったりできるならば、しておいたほうがいいのです。
最後に会ったときに眉間にシワを寄せて口が「への字」だったというのは、悔いが残るでしょう。
いつ最期になるかわからないのですから、つねに悔いが残らないような触れ合いをしていくことをお勧めします。
この世界で神様と呼ばれている存在とは、肉体という「貸衣装」のレンタル会社の社長のようなものです。
私たちの魂は、肉体という衣を着ているにすぎません。
ですから、私たちは最期に、神様にその貸衣装をボロボロにして返却したら申しわけないと思います。
神様だって「この人は、せっかく高級品を貸してあげてもこんなにボロボロにしてしまうのだったら、次は高級な衣装を貸すのはやめよう」と思うのではないでしょうか。
酒、タバコ、暴飲暴食に加えて「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言い続けて『貸衣装』をボロボロにしてしまった」と思う人は、これから死ぬまでの間に、肯定的な言葉や「ありがとう」という言葉をたくさん言ってみること。
「ありがとう」を言うことで、この衣装は修復されるらしい、という法則を知った瞬間から、ひたすら実践してみることをお勧めします。
そうしてボロボロのままではなく、ちゃんと修復して返せば、「この人は貸衣装を大事にしてくれるから、次は安心して上等な衣を貸してあげようかな」と、レンタル会社の社長(神様)はニッコリ笑ってくれるのではないでしょうか。
『この世の悩みがゼロになる』大和書房
我々人類は今もって、生命体をゼロから作り出すことはできない。
大腸菌ひとつ、つくり出すことはできない。
人間の肉体など論外だ。
つまり、それだけ精緻で細部にわたりきめこまかくできている肉体は、神様からの贈り物と考えるしかない。
しかしながら、自分の肉体は自分のもの、と思っている人は多い。
自分のもの、と思う人は、乱暴だったり、ぞんざいに扱ったりする。
もし、神様からお借りしているのだ、と思うなら一瞬たりとも粗末に扱うことはできない。
借りて住んでいる家でさえ、出ていくときは、部屋をよごしたり、傷つけたりしたら修復を要求される。
お借りしている我々の肉体も同じ。
肉体を一番傷つけるのは、我々が日頃使う言葉。
「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」は、人に言っているつもりでも、実は自分が一番影響を受ける。なぜなら、自分が一番聞いているからだ。神様からお借りしている自分の体を大切にしたい。
Facebook佐坂 輝久さん投稿記事【 なぜ小林一茶の俳句は心に響くのか? 】
「痩蛙 まけるな一茶 是に有」「春風や 牛に引かれて 善光寺」など、耳馴染みのよい名句で知られる俳人・小林一茶。65年で2万句を産み落とした
その生涯は悲愁に始まり、悲愁のうちに終わっています。
自らも長く一茶の句を愛誦し、このたび、弊社より『心を軽やかにする小林一茶名句百選』を
上梓された齋藤孝先生が、稀代の俳人の足跡、出版に込める思いを、『致知』8月号で語ってくださいました。
…………………………………………………
俳句というものを五七五の短い詩と捉えれば、俳人・小林一茶は“国民的詩人”と呼べるのではないでしょうか。
作品の親しみやすさでは短歌の石川啄木と並び立つ存在であり、俳聖・松尾芭蕉をも凌いでいると言えます。
「雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る」「やれ打(うつ)な 蠅が手をすり 足をする」
私も小学校に上がる頃には、このような一茶の句をいくつか覚えていました。
おそらく日本中の人が同じように、いつ出会ったのか気づかないうちに一茶と出会ってしまっているのでしょう。
子供、雀、蛙、蠅、蛍と、一茶には小さいものに温かな目を向けた句がいくつもあり、
ほどよく力の抜けた句風が読む人の心を掴んできました。
私自身も長らくそんなイメージを抱いていましたが、大人になって一茶の生涯を振り返った時、見方が一変しました。
後でお話ししますが、物心つく前に母を亡くしたことに始まり、その生涯はこんな人生があるだろうかと思うほど悲愁に満ちたものでした。
彼の句文集『おらが春』に、長女さとを失った悲痛のうちに詠まれた一句があります。
「露の世は 露の世ながら さりながら」
この世は露のように儚いことは知っていた、命も儚いものだと知っている、それでも、そうは言っても……。最後の「さりながら」の五文字が、強烈に印象に残りました。
あまりに切ない心境が迫ってくると共に、これほどの悲しみに遭っても、一種の「軽み」が句に失われていないからです。
古来、武士が持つような物事に動じない強さは臍下丹田(せいかたんでん)に宿るとされ、胆力と呼ばれてきました。
二十代の頃この胆力を研究対象にしていた私は、一茶のその「軽みのある胆力」の源泉を求め、関連書を読み漁るようになったのです。
そうして『一茶全集』(信濃毎日新聞社)を手にした時、その重みに感動を深くしました。
一茶が六十五年の生涯で遺した句は約二万。あれほどの苦難を経た人間が、時代を超えて共感を呼ぶ句を二万もつくっていた。
これは一茶からの贈り物、プレゼントだと。その贈り物を、現代の私たちはちゃんと受け取れているのか。
せめて百句だけでもしっかり受け取ってみようではないか――。
この度、私が『心を軽やかにする小林一茶名句百選』を致知出版社より上梓するに至った大きな理由は、名句を味わうことで一茶の精神力、「軽みのある胆力」を自然に受け取れると考えたからです。
…………………………………………………
「小林一茶名句百選」 ここがポイント
…………………………………………………
1、小林一茶俳句入門の決定版
―――――――――――――――
一茶の句をこよなく愛してきた齋藤孝先生が、 初心者にも親しみやすい100句を厳選。
大人の教養としても身につけておきたい名句が並びます。
2、一茶の壮絶な人生を辿りながら、句を深く味わえる
――――――――――――――――――――――――――
幼少期で母と死別、継母からのいじめ、 遺産相続問題、4人の子の相次ぐ死……など、
名句誕生の裏に隠された波瀾万丈のストーリーを 辿りながら、紡がれた句を深く味わえます。
3、読めば心が軽やかになる
――――――――――――――
さまざまな試練や逆境と対峙しながら、その壮絶な人生体験を、軽やかな句に 昇華させてみせた一茶の姿と珠玉の句が、 いつもあなたを支え、励ましてくれることでしょう。
4、関連句も含め、約300の名句を収録
―――――――――――――――――――――
厳選した100の名句に関連する作品も、 それぞれ1~2句ずつ掲載。
「蛙」「蝸牛」「蝶」など、 生き物の名句を紹介したページも。
5、齋藤孝先生によるイラストが20点以上
―――――――――――――――――――――
句の情景が浮かびやすくなるよう、 齋藤先生自らがペンを取り、 丁寧に描いたイラストを20点以上収録。(「致知BOOKメルマガ 」より)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63306260R00C20A9L01000/ 【霊場・出羽三山に大型風力発電計画 山形県など反発】より
山形
2020年9月1日 19:15
修験道の霊場・出羽三山(山形県)で今夏、風力発電計画が明らかになった。最大で40基の風車を建設する東北でも有数の規模で、山形県の吉村美栄子知事が「ありえない」と述べるなど地元は猛反発している。ただ、予定地は県が風力発電の適地としていた場所で、土地利用を巡る適切な指針も必要となりそうだ。
「(開山から)1400年つないできた祈りの聖地を、我々の代でつぶしてはならない」。山伏の著書もある星野文絋さんをはじめ地元山伏ら5人は8月31日、鶴岡市内で記者会見を開いた。急きょ結成した団体で署名を集めるためで、「全国から『こんなものができるのか』と驚きの声が寄せられている」という。
記者会見した山伏の星野文絋さん(中央)ら「出羽三山の風車建設に反対する会」の共同代表(8月31日の記者会見、山形県鶴岡市)
風車は8月7日に前田建設工業が縦覧を始めた「風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」で明らかになった。羽黒山など2カ所に最大180メートルの風車を40基設置、総発電出力は最大12万8000キロワットとなる。実現すれば現在、県内に17カ所ある風力発電の合計出力を上回る規模となる。
鶴岡市の皆川治市長は記者会見で「重大な懸念を持っている」と指摘。吉村知事は「出羽三山は日本遺産にもなった日本の宝。しっかり守る」と反対した。同じ庄内地域にある酒田商工会議所の弦巻伸会頭も「経済活動の一環といっても、神聖な場所」と語る。
庄内地域にすでに稼働している風力発電(山形県庄内町)
庄内地域には農地や沿岸部に風力発電があり、風車はおなじみの風景ともいえる。しかし、月山、羽黒山、湯殿山の総称である出羽三山は今でも山伏の修行の場で、近年は精神文化が残る聖地として欧米系の観光客の注目も集めていた。
前田建設工業は全国16カ所で風力発電を手掛けている。今回の計画について、「山形県の適地調査報告書などを参考にした」(広報部)という。再生可能エネルギーを促進する県が2012年に公表した報告書には、羽黒山周辺が適地の一つにあがっている。
報告書には「重要な信仰地で景観に注意」といった留意事項がある。県は「機械的に適地としたもので、ここがいいと保証したものではない」(エネルギー政策推進課)とするが、「景観に注意」ではすまない反発を招いたようだ。
配慮書では24年7月から建設工事を始め、27年に営業運転開始とする。同社は「まだ計画段階。地域住民の意見を踏まえ、今後の進め方を検討していく」とする。今後、知事の意見などを求めていくが、「届け出のみで建設でき、止める手段はない」(県エネルギー政策推進課)という。
建設に反対する会が風車完成時を想定して作成したイメージ図(大鳥居の後ろに羽黒山)
福島県大玉村が昨年、調和を欠く太陽光発電の「設置を望まない宣言」を出すなど各地で問題が起きている。再生可能エネルギーの普及を目指す認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(東京・新宿)の飯田哲也所長は自身が山伏体験をした経験があり、「出羽三山のような景観を壊す場所は避け、地域の資産を守る必要がある」と語る。
適地が不足しそうだが、「先進地のデンマークもゾーニングで建設可能用地はわずか。それでも一部の土地があれば十分な量を確保でき、日本も農地や洋上の活用で推進できる」と指摘。開発者優位のなか、「自治体が『最低限ここはダメ』というルールを住民と作り、自然や景観との共存を図るべきだ」と語る。
(山形支局長 浅山章)
0コメント