Facebook俳句大学 俳句学部投稿記事
月刊「俳句四季」2023年12月号!
〜 「今月のハイライト」に俳誌「俳句大学」が紹介さる 〜
◎「今月のハイライト」
「俳句大学 創立10周年」
・74p~75p
「俳句大学」は二〇一五年一月、「花冠」元主宰の高橋信之の発案で、「俳句スクエア」代表の五島高資とともに、インターネット時代の俳句の可能性を探ることを目的に設立した。具体的には、北野和良運営によるインターネットの「俳句大学ネット句会」、Facebookの「俳句大学投句欄」に於ける、講師による「一日一句鑑賞」、野島正則担当の会員による「一日一句互選」や週ごとの「席題で一句」「テーマで一句」「動画で一句」、山野邉茂提供による特別企画「写真で一句」、さらに、歌代美遥が指導する「俳句大学投句欄初心者教室」を展開している。「俳句大学国際俳句学部」は国際俳句交流のFacebook「Haiku Column」を運営している。向瀬美音は仏語・伊語、中野千秋は英語を担当し、一日も休むことなく原句に近い形で五七五訳している。これらは機関誌「HAIKU」や『国際歳時記』に収録して、海外へも百五市村十部ほど贈呈している。Facebookの「華文俳句社」では洪郁芬が国際俳句学部と同じ理念に基づき、二行俳句を提唱して、選集や句集を刊行している。十月発行の機関誌「俳句大学」第九号はネット句会やFacebookの投句欄の活動などは無論のこと、「「Haiku Column」のhaikusや「華文俳句社」の華文俳句を掲載して、二二二ページの俳句誌になった。七月には第5回「俳句大学三賞」授与式を開催し、俳句界に新風を吹き込む俳人を顕彰した。
「俳句大学」代表句
青蛙空より降るは雨か詩か 永田満徳
会員25句
田を植ゑてより高天原そよぐ 五島高資
白象のごとき地吹雪に出遇ふ 斎藤信義
窓際のハンガー冬日吊り下げて 辻村麻乃
遮断機の向こう鎌倉灼けてをり 歌代美遥
神代よりしるけき鹿の子まだらかな 向瀬美音
消ゆる文字書き続けたり夏の雲 洪 郁芬
かき氷二人の距離の縮みけり Anikó Papp
ぶつ切りの鯰よ父の味噌汁よ 安倍真理子
禅定の境より忽と蛙跳ぶ 大津留 直
眼にあふれ声にこぼるる桜かな 加藤直克
薄物を脱ぐや心の鎧まで 北野和良
和菓子みな名前を持ちてあたたかし 熊谷房子
目覚めゐて夢のどこかに春の雷 桑本栄太郎
四月来る駅にぶつかる人ばかり 十河 智
雨蛙付きの借家を内覧す 大工原一彦
入梅す旅の終はりを告ぐるごと 辻井市郎
蓑虫と同じ一日を過ごしけり 土谷純一
春愁や戸に破れある懺悔室 寺澤 始
身に染むや嘘がソの音ラの音で 徳重玻璃
あの辺りならば乗れさう花筏 中野千秋
火葬場の自販機にあるレモン水 西村楊子
春昼や鐘一つなるのど自慢 野島正則
ほんたうの空を見てゐるとりかぶと 干野風来子
蟻ぞろぞろ金輪際より湧き出る 山野邉 茂
らんまんや麒麟の背なる花ミモザ 吉野敬子
※「俳句四季」2023年12月号記事
※著作権保護のためにボカシを入れています。
※上記の「俳句大学」の会員の方は会費とは
別に私費で贈呈します。
・この「俳句四季」は機関誌「俳句大学」とともに、
本日24日(金)に発送しました。
https://ameblo.jp/masanori819/entry-12321303493.html 【2017.10.20一日一季語 【秋―植物―初秋】】より
おばさんしきりに述べる背高泡立草 五島高資
長崎県長崎市出身。幼いころより俳句に触れ、1982年には長崎新聞ジュニア俳壇年間優秀賞を受賞している。
1998年にはインターネット上の俳句会「俳句スクエア」を開設する。
同年「吟遊」(代表・夏石番矢) 創刊同人。同顧問・金子兜太に師事。
平成15年 「俳句スクエア」を再編し、「俳句スクエア」代表となる。
平成27年 俳句大学 副学長 兼 俳句学部長。
月刊「俳句界」(文學の森)俳句トーナメント選者。
「俳句スクエア」創刊20周年記念特別号刊行
来年の平成30年3月に「俳句スクエア」創刊20周年を迎えます。
俳句大学 建学の理念
俳句は日常生活から森羅万象を五七五の十七文字に詠むことで宇宙的次元の詩境にさへ迫る素晴らしい言語藝術です。そのことは自分自身の再発見のみならず、「古き良きものに現代を生かす」ことによって言霊の幸(さきは)ふ日本文化の興隆にもつながっていきます。まずは、ぜひ、多くの方々に俳句の素晴らしさを知って頂いて、そして、お互いに俳句作家として世界に開かれた「場」をここに築いていきたいと考えています。
さらに私たちは、和歌の伝統を受け継いでその粋を極めた文藝である俳句を世界無形文化遺産と位置づけて、その学術的かつ藝能的価値の再評価を推進していきたいと考えています。
【傍題季語】
秋の麒麟草(あきのきりんそう)背高泡立草(せいたかあわだちそう)
【季語の説明】
背高泡立草は、キク科アキノキリンソウ属の多年草。
北アメリカ原産で明治時代末期に切り花用の観賞植物として導入された。
高さは通常1m~2.5mぐらいになるが、良く肥えた土地では3.5m~4.5mにもなるとのこと。
秋、五十センチくらいの直立した細い茎に黄色い小頭状花を密生させる。高山のものは背が低くミヤマアキノキリンソウという。
【例句】
火葬場のけむりに靡き泡立草 鷹羽狩行
七草のため背高泡立草を攘つ 川崎展宏
擁き起こすことなし泡立草末期 中原道夫
新木場の夕日背高泡立草 三枝成子
煙るまま枯れて背高泡立草 辻美奈子
【名前の由来など】
名前は、背丈が高く、花が酒を酒造する時に出る泡に似ていることからつけられたとのこと。
1940(昭和15)年以降に各地に広がり、1965(昭和40)年以降に大繁殖し、現在では日本全国に分布するに至っています。生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。別名に「秋の麒麟草(あきのきりんそう)」がある。
繁殖力が強すぎてかえって自ら 繁殖力を弱めている、との説もある。
英名は、Tall Golden rod(背高金の鞭)や Yellow-weed、又はYellow-top。アワダチソウ(泡立草)は、ベンケイソウ科のキリンソウ(麒麟草)の事です。
虫媒花(主として昆虫類を媒介として、受粉がされる花です。虫を誘引するために美しく目立つ姿や強い香りを放つものが多いです。)養蜂の重要な蜜源になります。
以前は花粉症の原因と言われていましたしかし、。虫媒花の花粉は風媒花と比べて重く、風で遠くまで飛ばないので、花粉症への影響は少ないと思われます。
果実は痩果です。1株あたり21,000~50,000個の種子を付けます。ロゼット(タンポポやおおばこなどがあります。根出葉が円盤状に並んだような植物体を現す言葉)で越冬します。
従って、繁殖制御を目的とした場合、ロゼット周辺の草刈りを行う事は、かえって生育を助長させる逆効果を生むということです。
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