Facebook俳句大学投句欄 ·牧内 登志雄 さん投稿記事
今日31日の朝日俳壇の「俳句時評」で俳人、恩田侑布子氏に共感した。松本健一氏が歳時記的な季語について「死語の群れ」としていたことは知らなかったが、友人に俳句を勧めて最初に躓くのが実際の生活感とかなり乖離のある季語の存在だ。私は理屈抜きに「季語は季語」として俳句の世界に入ったが、現在の季語が「死語の群れ」ではこれから若い世代に俳句を引き継ぐことは出来るのだろうか。すでに俳句の世界では何度も繰り返されてきた論争だと思う。初学の者がこんなことを考えても詮方ないことだが、初学なりの杞憂であることに違いはない。 恩田氏は後半に沖縄の俳誌「天荒」と取り上げている。原発の句に共鳴する一方で、私が強く同意したのが 「人危める白い指先スマートフォン」(金城けい)
の句だ。何故に、簡単に殺したり死んだりするゲームが野放しにされ、テレビでCMが垂れ流されているのだろう。電車やバスでこの手のゲームに夢中になってる若者を見ると、背筋の冷たくなる思いがする。
Facebook市田忠義さん投稿記事
『光てふ縛れざるもの多喜二の忌』(向日市・松重 幹雄)
大串章・選評 「今日は多喜二忌。拷問によって獄死した小林多喜二は時代の光であった。」(今朝の朝日 俳壇)
作者の松重氏は、たぶん乙訓の教職員組合で頑張っておられたあの先生だと思う。京都時代、いろんな会合で出会ったことがある。
俳句も、幾つかの新聞で何度か拝見したことがある。「闇があるから光がある」。
多喜二のこの言葉を信じて頑張ってきた。
今や「日本共産党を除く」壁は崩壊した。光が見えつつある。多喜二がいま生きていたら………。多喜二らが灯した火を受け継ぎ、生き、たたかう‼️
Facebook松村 史基さん投稿記事
毎度の手前味噌で恐縮です。今朝の朝日俳壇に、入選させていただきました。
長谷川櫂 選 草の葉の先に蝗の重さかな
イネ科植物の細長い葉の先にとまっている蝗(いなご)。蝗らしいジャストな重さ。
草の葉のしなりが見えればそれでOKという句ですが、葉の先の蝗の姿まで鮮明に見えたら、あなたは俳句鑑賞上級者かも。
Facebook俳句大学投句欄 ·牧内 登志雄 さん投稿記事
昨日(17日付け)の朝日俳壇に俳句大学でもお世話になっている仲寒蟬先生が「学生と俳句」の一文を寄せている。若い人たちへの俳句の普及指導活動をされている仲先生の熱意かこもっている。また新興俳句運動の日野草城を紹介し「文学が戦争や政治から再び弾圧される日が再び来ないことを切に願う」と結んでいる。(すでに紹介済みでしたらご容赦を)
FacebookSusumu Ooeさん投稿記事
朝日新聞に日曜日に掲載される「朝日俳壇」であるが、10/15のそれにちょっと面白い記事があった。小学四年生のかとうゆみさんが一年生のときに入線した句が「こくどうにぞうきんみたいなたぬきかな」だ、等々。
それで思い出したのが私が以前所属していた詩誌に2015年に載せた句が「狸がひとつ落ちている国道七号線」という句である。かとうゆみさんの句が、轢死した狸の姿を直截的に詠んだのに対し、私のはかなり歪んでいる。七号線は実際に山形県庄内地方を駆け抜ける主要な国道の名称であるが、ときおり狸をはじめとする鳥獣がそれこそ物それ自体と化した姿で落ちていることがある。道路は”ラッキーセブン”なのに。
つい先日も、これは別の国道であるが、車にはねられた狸がちょうどセンターライン上にあった。そのままではトラックなどに轢かれてぺちゃんこになってしまうので、自分の車を農道に入れてからすこし歩いてもどり、死体を路側帯に移動させた。大きめの立派な狸であった。 [2023.10.26]
Facebook鈴木忍さん投稿記事
高浜虚子・高浜年尾に続き、朝日俳壇の選者を務めてこられた稲畑汀子先生が、今日9日付の朝日俳壇賞の選考をもってご退任となりました。
1982年9月から約40年にわたり、何万句に目を通されてきたことか!その膨大な選句をも糧として俳誌「ホトトギス」、日本伝統俳句協会を牽引されてきました。
今日の紙面では、同じく選者の長谷川櫂さん、大串章さん、高山れおなさんがそれぞれ汀子先生との思い出を語るとともに、投句者の方からのメッセージも寄せられています。「唯一の女性選者として、命あるものにやさしい視点の選句」をされていたという一文が印象的でした。
私自身、会社勤めを辞して独立し、40歳を過ぎて出産したことをご報告した時、「一生は早いわよ。やりたいことを存分におやりなさい。」と励ましていただいたきました。
あれから5年。朔出版では、汀子先生の集大成ともいえる『稲畑汀子俳句集成』を今年5月に向けて刊行の予定です。第一句集『汀子句集』から『月』までの既刊句集7冊に未刊句集を加えた大冊ですが、辞書を引かなかければ分からないような語句はなく、平明で、慈愛と明るさに満ちた稲畑汀子の世界。刊行まであとひと頑張りです。
初旅を終へ走り出すスケジュール 汀子(H30)
汀子年譜を辿ると芦屋のご自宅を拠点に全国を飛び回り、いかにご多忙の日々であったかが分かります。
汀子先生、朝日俳壇のご選句本当にお疲れ様でした。これからは少しでもゆとりのあるお時間をお過ごしください。
https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=640&iref=pc_culture_top 【朝日俳壇】より
朝日俳壇
<高山れおな選>秋光の砕けず唯(ただ)に透きとほる(筑西市)加田怜ゆふぐれに吸うて吐く息鹿の声(下関市)内田恒生きちきちの緑色の眼虚(めうつろ)なり(横浜市)佐藤祐一秋の声正倉院の扉開き(箕面市)中島・・・[続きを読む]
2023年10月29日 05時00分
朝日俳壇
<大串章選>一生を香車のごとく秋彼岸(松阪市)石井治亡兄の誕生日なり栗ごはん(東京都)酒光幸子推敲(すいこう)の筆の重さやけふの月(長崎市)下道信雄移住者がいきなり主役村芝居(栃木県壬生町)あらゐひと・・・[続きを読む]
2023年10月22日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<長谷川櫂選>どこでもドア色なき風の通り抜け(福岡市)釋蜩硯白桃は天の乳房か吸ひ尽(つく)す(市川市)吉住威典給食のさんま腸(わた)なし頭なし(栃木県壬生町)あらゐひとし食欲の秋や九十を楽・・・[続きを読む]
2023年10月15日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<小林貴子選>夜の道月とはぐれてまた出会う(横浜市)菅谷彩香どう見てもまなこの逸(そ)るる案山子(かかし)かな(東京都)望月清彦旅立ちし妻の手鏡色なき風(東京都)野口嘉彦敬老日二足歩行の孫・・・[続きを読む]
2023年10月08日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<高山れおな選>鬼やんまわが持たぬものすべてもつ(佐渡市)千草子ちちの汗ははの汗みなはるかなる(取手市)うらのなつめ☆露の世やとはいへ貰(もら)ふ処方箋(しょほうせん)(高槻市)若林眞一郎・・・[続きを読む]
2023年10月01日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<大串章選>敗戦日母の着物を米に換へ(北九州市)秋吉晃十歳の鼠小僧(ねずみこぞう)や村歌舞伎(東村山市)高橋喜和一生は片道切符秋の蝉(せみ)(神戸市)岸下庄二秋めくを見付けし雲の形かな(市・・・[続きを読む]
2023年09月24日 05時00分
朝日俳壇
<長谷川櫂選>目を病んで心眼てふをおもふ秋(筑西市)加田怜花の影探し一人の秋手入(川越市)大野宥之介露の玉ひとまたたきに落ちにけり(東京都)木幡忠文弥陀仏(みだぶつ)を流るる木目秋の風(東京都)望月清・・・[続きを読む]
2023年09月17日 05時00分
朝日俳壇
<小林貴子選>ほんのりと黄の光たつ新豆腐(淡路市)川村ひろみもう離れ行つてしまふか精霊舟(大和市)平子進処理水怖(お)づ藻に住む虫の音に泣く藻(大船渡市)桃心地習字の手取つて教へる夏休み(いわき市)岡・・・[続きを読む]
2023年09月10日 05時00分
朝日俳壇
<高山れおな選>鈴虫や奇跡のやうな返事来る(奈良市)藤岡道子ワクチンを西日に向かひ打ちに行く(松山市)正岡唯真炎帝のフルスイングに煽(あお)られる(東京都)野上卓しやかりきに愛車拭へり西日中(本庄市)・・・[続きを読む]
2023年09月03日 05時00分
朝日俳壇
<大串章選>闇空に体当(あた)りする花火かな(今治市)宮本豊香蝉時雨(せみしぐれ)今日を限りの蝉あらん(今治市)横田青天子宛名のみの葉書(はがき)の届く猛暑かな(南足柄市)吉澤フミ子打つ手なき地球に水・・・[続きを読む]
2023年08月27日 05時00分】
朝日俳壇
<長谷川櫂選>八月を真二つにして黙祷(もくとう)す(吹田市)太田昭九十歳あの世この世で夏休み(新座市)丸山巌子世界壊るを語りつつ桃齧(かじ)る(山梨県市川三郷町)笠井彰炎天を来て十分の面会日(伊丹市)・・・[続きを読む]
2023年08月20日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<小林貴子選>水差せば金魚は裳裾(もすそ)拡げけり(奈良市)田村英一海の日や海に謝ることばかり(日進市)松山眞風生の句で締め暑中見舞(みまい)かな(郡山市)寺田秀雄転生のりゅうちぇる憩え姫・・・[続きを読む]
2023年08月06日 05時00分
=入選取り消しあり
<高山れおな選>夕風に青む一人のシャワーかな(船橋市)斉木直哉くちなはや幻影いまも政治統ぶ(さいたま市)関根道豊甚平着て太郎冠者めく物腰に(吹田市)小井川和子青葉木菟(あおばずく)手紙出さねば手紙来ず・・・[続きを読む]
2023年07月30日 05時00分
朝日俳壇
<大串章選>草笛が発車の合図縄電車(柏市)物江里人子の本音短冊で知る星まつり(横浜市)高野茂箱眼鏡魚に顔を覗(のぞ)かるる(大村市)小谷一夫水脈(みお)の果て遠流の島の緑かな(横浜市)鈴木昭惠万緑に呑・・・[続きを読む]
2023年07月23日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<長谷川櫂選>どう折つても戦争の記事紙兜(かみかぶと)(所沢市)藤塚貴樹天地人まつたき青の七月来(福島県伊達市)丘野沙羅子箸剥げて貧乏の光冷奴(八幡市)小笠原信死を食らふ口を開いて蟻(あり・・・[続きを読む]
2023年07月16日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<小林貴子選>☆全力で波に呑(の)まれに行く子亀(仙台市)三井英二五月闇窓辺まで行き読む手紙(大津市)星野暁☆難民に鎖国の国や鳥渡る(八尾市)宮川一樹誰も彼もあつと驚く水着かな(青森市)小・・・[続きを読む]
2023年07月09日 05時00分
朝日俳壇
<高山れおな選>夜遊びが過ぎたか蚯蚓(みみず)干からびて(神奈川県湯河原町)増田道子身の内へ五度のワクチン七変化(広島市)金田美羽スーパーのパンみな消えて台風来(く)(藤沢市)朝広三猫子楸邨(しゅうそ・・・[続きを読む]
2023年07月02日 05時00分
朝日俳壇
☆印は共選作<大串章選>炎帝に向ふ矜持(きょうじ)の球児かな(大和郡山市)宮本陶生薫風や首脳居並ぶ爆心地(横浜市)加藤重喜半世紀ぶりの銀座や麦酒酌む(大村市)小谷一夫深夜バー青き光に舞ふ海月(くらげ)・・・[続きを読む]
2023年06月25日 05時00分
朝日俳壇
<長谷川櫂選>我よりも寂しき蠅(はえ)が今日もをる(いわき市)馬目空明易や昨日を眠る夜勤明け(岐阜県揖斐川町)野原武皆はいれ子も小鳥らも楠(くす)茂る(福津市)吉田ひろし戦争は八十八夜過ぎて尚(なお)・・・[続きを読む]
2023年06月18日 05時00分
朝日俳壇
<小林貴子選>余技などと言つてみたきや傘雨の忌(横浜市)高野茂母の日や静かに仰ぐピエタ像(高松市)桑内繭好きなこと続ける決意桐(きり)の花(岩国市)江見こずえ夕映えの加勢がうれし田植え済む(袖ケ浦市)・・・[続きを読む]
2023年06月11日 05時00分
アサヒ俳壇 (以下略)
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