いまこそ、感性は力

Facebook長堀 優さん投稿記事

関ジャニの村上信五さんが「人生で最も影響を受けた本」として、TVで紹介された「今こそ感性は力」のご著者、行徳哲男先生と芳村思風先生の講演会に参加してきました。 https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2020/09-gyoutoku_yosimura_murakami

/【感性を磨く生き方】より

行徳哲男(日本BE研究所所長)芳村思風(思風庵哲学研究所所長)村上信五(関ジャニ∞)

5月18日にフジテレビで放映された『関ジャニ∞クロニクルF』にて、村上信五氏が「人生で最も影響を受けた本」として紹介した一冊――それが『いまこそ、感性は力』である。この出来事を機縁に本書の著者である行徳哲男氏、芳村思風氏との鼎談が実現した。村上氏が本書と出逢ったきっかけ、感銘を受けた言葉やエピソード。また、いまなぜ感性が大事なのか、いかにして感性を磨くか、コロナ禍を過ごす上で大切な心構えとは何か。異色の組み合わせが織り成す人間学談義から学ぶものは多い。

自分を鮮やかに生きていない人間が人を鮮やかには絶対しません。

現代人の多くは〝紛れもない私〟を生きていない。人に見せる自分ですよ

行徳哲男 日本BE研究所所長

村上

 『いまこそ、感性は力』は十年前に刊行されていますけど、先ほど致知出版社の方からお聞きしたら、最初に先生方が『致知』で対談されたのは33年前だそうですね。僕まだ5歳です(笑)。

行徳

 きょうは古びた本を持ってきたんですが、これが思風先生と私の出逢いの原点です。いまから四十四年前、私は財閥系の会社で労働組合対策という特殊な仕事をしていました。あの頃の労働争議は凄まじいものがあり、私は経営陣の立場と労働者の立場の板挟みで大変に苦しんでいましてね。

 そんな中で、忘れもしません、十二月四日。渋谷の大盛堂という本屋さんに行き、ふと目に留まったのが思風先生の『感性論哲学の世界』だったんです。ぱっと開けてみたら、「考え方が人間を決めるのではなく、感じ方が人間を決める」という一文があった。

 当時は共産主義や左翼のイデオロギーが圧倒的な力を持っていた時代です。イデオロギーって考え方ですよね。その考え方より強いものが感じ方だと。そこで私は過激なイデオロギーと闘う勇気を思風先生の本から頂戴したんです。だからこれが私の教典になっている。

命が燃えるような努力をするならば、単なる理屈や遺伝子の潜在能力をさらに超えた、宇宙のエネルギーが自分の命を通して沸々と湧き上がってきます

芳村思風 思風庵哲学研究所所長

村上

 思風先生が最初に感性が大事だと思われたのは、どういったきっかけだったんですか?

芳村

 私は中学生の時から『論語』や『老子』といった東洋古典を読み始め、大学では西洋哲学の書物を貪り読みました。それは真実の世界、真実の人間のあり方を知りたいという探究心からでしたが、結局、自分の求めているものは自分の力でつくり出すしかないんだと思い至りましてね。

 で、勉強を重ねるうちに、理性よりも感性のほうが大事だということをだんだん感じ始めたんですけど、一番大きな気づきになったのは、実はエルビス・プレスリーの『監獄ロック』です。

 昭和三十年代にプレスリーの『監獄ロック』を聴いて、「これやー!」って思ったんです。

 もう理屈を言うとる時代やないと。この迫力、この感動やと思ってね。感性の時代が必ず来ると確信しました。

『いまこそ、感性は力』を読んでいる途中で、一度本を閉じ、目を閉じ、天を仰ぎ、〝うわっ、なるほど〟と噛み締める箇所がありました

村上信五 関ジャニ∞

行徳

 村上さんはどうしてこの本と出逢ったんですか?

村上

 もともとは友人からの紹介でした。飲食店を営んでいる友人が東京で事業に失敗して、広島の実家に戻る時、親御さんから「これを読め」ということで、先生方の本を読んだそうなんです。その時にすごく感銘を受けたと。

 で、いまから5~6年前、その友人に「村上君も一回読んでみぃ」と言われて、思風先生の『人間の格』と先生方の共著『いまこそ、感性は力』が送られてきました。その友人は僕より10歳ほど年上の方ですが、人に対するおもてなしの精神などが非常に魅力的で尊敬していましたので、その友人からの薦めなら素直に読んでみようと思ったんです。

 最初に読ませていただいた時はもう分からんことだらけでした。なぜそもそもこの二冊なんだろうというのが正直な感想でしたし、やっぱり哲学は難しいと。そんな入り口で、分からない言葉はメモを取って調べながらだったんですけれども、気がつくとスラスラと最後まで読み終えていました。

 読んでいる途中で、一度本を閉じ、目を閉じ、天を仰ぎ、「うわっ、なるほど」と噛み締める箇所がいくつかあったんです。

プロフィール

行徳哲男ぎょうとく・てつお─昭和8年福岡県生まれ。35年成蹊大学卒業。46年日本BE研究所設立。行動科学と禅を融合した感性を取り戻す研修を行う。著書に『感奮語録』(致知出版社)など。

芳村思風 よしむら・しふう─昭和17年奈良県生まれ。学習院大学大学院哲学博士課程中退。45年思風庵哲学研究所設立。感性論哲学の創始者。名城大学元講師。著書に『人間の格』(致知出版社)など。

村上信五 むらかみ・しんご─昭和57年大阪府生まれ。中学3年生の時にジャニーズ事務所入所。平成14年関ジャニ∞を結成し、16年CDデビュー。歌手やバラエティータレント、俳優、司会者など多方面で活躍。フジテレビ系列での東京五輪メインキャスターに就任。

編集後記

特集を締め括るのは日本BE研究所所長の行徳哲男さん、思風庵哲学研究所所長の芳村思風さん、関ジャニ∞の村上信五さんによる鼎談です。80代、70代の先達と30代の人気アイドルとの忘年の交わり。それは一冊の本が結んだ縁でした。念願の初対面を果たした3人の語り合いは、終始感動の連続で興味は尽きません。

今回の鼎談では下記の内容が掲載されています。

*         *            *           

「一冊の本が結んだ奇妙な縁」

「本を閉じ、目を閉じ、天を仰いだ箇所」

「こうしてジャニーズ人生がスタートした」

「感性に長けた人ジャニー喜多川との思い出」

「不遇のアイドル時代を支えたもの」

「44年前の12月4日すべてはそこから始まった」

「感性論哲学が生まれた驚きの背景」

「本音と実感を鍛え『紛れもない私』を生きる」

「世界的プロゴルファー青木功が掴んだ『前後際断』」

「コロナ禍の時代をどう生きるか」

「『もしも塾』の公演を萩で行った理由」

「人間の命が最も輝く瞬間とは」

「徹底的な『集中』そして『狂』であれ」

 本題に入る前に、かつて筑波大学名誉教授村上和雄先生が、折に触れ口にされていたお言葉をご紹介しましょう。

「行動を選択する際、正しいかどうかで選ぶのではなく、ワクワクするか、自分が楽しいと思えるかどうかで行動を選ぶ、

 その行動に利他の思いがあり、全身全霊で実現に向かえば宇宙のサポートが入り、思いもかけないことが起きるのだ」

 正しいといわれていることをするのではない、自分が本当にワクワクできて、心からやりたいと思えることを実践していくことが人生の可能性を大きく広げるのだ、

 行徳先生、芳村先生のお二人とたいへん親しかった村上先生のこのお言葉には、両先生が広められた感性論哲学の真髄が込められていると私は感じます。

 感じとる心(感性)より、考え判断する心(理性)が優先されがちなこの社会に、感性論哲学は一石を投じました。

 その波紋はじわじわ広がっており、私も大きな影響を受けた一人です。

 昨日学士会館で行われたこのご講演会には、渋沢栄一翁の御孫、鮫島純子先生もご参加の予定でした。

 しかし、残念ながら、先月百歳で他界されたため、鮫島先生に黙祷と感謝を捧げながら、和真音さんのシンギングリンの美しい音色で会が始まりました。

 まずは、ビデオ登場となった鮫島先生が、生と死を繋ぐ波動について、ことに、身体を持った人生では、高い波動を持つ方と交流し学べることのありがたさについて話されました。

 そして、どんな困難が起ころうとも、それは自らの課題を解決するチャンス、その山を超えたところに明るい未来がある、だから全ては大丈夫、とのお言葉に勇気をもらえる方も多いことでしょう。

 続いて芳村先生が、愛と平和について語られ、最後に行徳先生が、今に集中し、今を懸命に生きることが未来を拓く、と力説されました。

 長くならないよう注意しながら、お二人のお話のごく一部を簡単にご紹介させていただきますと、

芳村先生

 ・・・人類はまだ感性が未熟であり、対立するもの同士争っているのが現実である、

 対立が進めば戦争にもつながる、人類が核兵器を作る能力を持ってしまった以上、平和実現のために核なき世界を目指すことは虚妄な議論だ、

 核をなくそうとするのではなく、どうしたら戦争のない世界を作ることができるのかを話し合わなければならない。

 みんなとうまくやっていきたいというのが心の奥底に秘める本音、その本音をうまく実現させていくのが思考や理性の本来のあり方である、

 そもそもこの宇宙は、光と影、男と女、波動と物質など裏表の対存在からなる、人間も短所と長所が半分づつだ、

 この中で、お互いの違いを認め合い、愛を持ってうまく補い合い、仲良く学んでいく態度が、平和を実現していくのだ・・・

行徳先生

 ・・・現代は大変な時代、大きく変わっていく時代だ、先の見えないこの時代を生き抜くにはどうしたらよいか、

 福沢諭吉翁は「盲目社会に対するは獣勇なかるべからず」との言葉を残した、

 人間は時計に縛られ、明日の心配をしがちだが、東日本大震災を考えればわかるように明日など保証されてないのだ、

 動物は時計など持ってない、獣勇をもって未来の憂いにとらわれることなく、今を懸命に生きることが明日を拓くのだ、

 未来があるのは、今を懸命に生きた人間へのご褒美だ・・・

 胸に響くお二人の大切なお話が一区切りついたときに、行徳先生のお嬢様で主催者の野村美香さんからいきなり、今日のお話の感想、そして霊性と感性についての意見を求められました。

 打ち合わせなし、想定外でビックリの成り行きでしたが、ふっと息を吐いて間をとったあと、まずは、昨年7月のイベント「霊性と現代社会」に鮫島先生を特別ゲストにお招きしたときのことをお話しました。

 イベントの最後に鮫島先生は、しっかりとした立ち姿で生と死についての私見を述べられたあと、会の要点をしっかり見抜かれ、「死が怖くないことをしっかりと皆に伝えてください」との一言で簡潔に会を締められたのです。

 鮫島先生の明晰な判断力と的確な発言力には、会場の誰もが畏れいるばかりでした。

 そのエピソードをご紹介したあと、村上和雄先生のお言葉と感性論哲学について語らせていただきました。

 そして「霊性と感性について」という野村さんの問いかけには、感性とは、霊性を感じとれる心ではないか、とお答えしました。

 自分にもまだよくわかっていないところであり、明確な考えがあったわけではありませんが、直感的に浮かんできたまさに感性の言葉でした。

 この先も考え続けていかなければならない大切な課題を与えていただけたようです。

 それにしても、感性のまま制限時間関係なく盛り上がる講師お二人の話をコントロールし、見事に仕切られた野村美香さんの司会は実にあっぱれでした😊👏

 次回は4月、行徳哲夫男先生と円覚寺派管長、横田南嶺氏の対談だそうです。さて、どんな話が飛び出すのでしょうか✨


https://www.chichi.co.jp/web/yoshimura_2_20200904/ 【【第2回/芳村思風氏に聞く】なぜ、「いまこそ、感性は力」なのか?】より

5月18日放送のテレビ番組「関ジャニ∞クロニクルF」で関ジャニ∞の村上信五さん、大倉忠義さんがそれぞれ“人生で最も影響を受けた本”として『いまこそ、感性は力』『人間の格【新装改訂版】』を紹介されました。放送直後から注文が殺到し即日で完売、緊急増刷を行うなど大きな反響を呼んだ本書。著者である芳村思風先生の生の声を聞いてみたいというお声をいただき、このたび全4回にわたるWEB限定インタビューをお届けいたします。第2回となる今回のテーマは「なぜ、『いまこそ、感性は力』なのか?」。ぜひご一読ください。

◎来年、仕事でも人生でも絶対に飛躍したいあなたへ――心を高め、新しい自分をつくる〝人間学〟の学びを新年から毎月お手元に。1年12冊の『致知』ご購読・詳細はこちら。各界リーダーからの推薦コメントはこちら

いま、私たちに必要な「感性の力」

(新型コロナウイルスの感染拡大を受け、人々の心の中に大きな不安が広がっているいま、私たちに最も求められるのはどんな力でしょうか?)

私はいつの時代にも、人間にとって最も大切なのは感性の力だと思うのですが、その感性の力としていま、一番大事なことは、「何に問題を感じるか」「どういう問題を感じ取るか」というところではないでしょうか。

問題を感じることがなかったら何かを考えることもないですよね。「感性」が受け止めた問題に対し、「理性」がどう関わって考え、答えを出すかというのは、そのあとの問題なんです。自分自身が問題を感じなかったら、そもそもの問題自体が存在しない、ということになり、何も考えないまま状況に流されていってしまうわけです。考えることも大事ですが、その前にまず問題そのものを感じるところから、すべては始まるのではないでしょうか。

(考える事より、感じることが必要なのですね)

また、欲求、欲望、興味、関心……これらはいずれも感性から湧いてくるものです。そういった内側から湧いてくるものがない限り、人は行動しないんです。欲求も好奇心も湧いてこないとすれば、言われたことは何でもするけど、言われなければ何をしていいのか分からないという人間になってしまいます。

いま我々が直面している混迷の時代には何かしら行動を起こし、問題を打開、打破していく行動力がものすごく求められます。そのためには、まず「何に問題を感じるか」という感性の力が不可欠ということになってくるわけです。

この世の中でたった一つ信じられるもの

(なるほど、感性の力がなぜ、いまの時代に求められるかがよく理解できました)

いまの時代、政治も経済も混迷していますね。改ざん、隠蔽、デマという言葉が飛び交うだけでなく、詐欺があったり、不要な忖度をして、してはならないことに手を染めてしまったり、相手を誹謗中傷したり……。人間として醜く、悲しい思いが蔓延しているように思えてなりません。

何一つ信じることができないような世の中で、ただ一つ信じられるものは何なのか――。それは自分自身の命から湧いてくる「本音と実感」だけだと思うのです。

(ああ。本音と実感……)

自分の中から湧いてくる本音と実感こそは、自分の命から湧いてくるものだから、そこに嘘はない。自分の本音と実感に命を懸ける生き方が、いま必要なのではないかと。自分以外のものに目を奪われたり、自分以外のものに頼ったりし過ぎると、振り回されたり、騙されたりして結果的に自分自身を見失ってしまいます。そうならないためには、自分を強く信じるしかありません。

(自分を強く信じるにはどうすればよいでしょうか?)

それは、信じるに足る自己をつくる、要するに「自信」をつくること以外にありません。自分を裏切らず、騙さず、自分の実感を信じて生きていく――そういう意味で自らの「本音と実感」をありのままで放置するのではなく、ますます素晴らしいものに成長させていくことが必要。いろいろな人の話を聞いたり、本を読んだり……。

理性的な「こうしなければならない」ということにこだわるよりは、自分の命から湧いてくる「これこそ本物」「これこそ本当」と信じることができるものに、自分の人生を懸けていく。そういう覚悟と気概がいまこそ求められる時代ではないかと考えています。

新型コロナウイルスが私たちに伝えるメッセージ

(これからは私たちの「感性の力」が、より試される時代となるのですね)

新型コロナウイルスの流行によって、先行きの不透明な状況が続くいま、不安を感じている方は多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスは人類にとって、「解決することができなかった」では許されない、どうしても乗り越えなければならない大難と言えます。と同時に、人類に対して、何か大きな意味をもって現れた問題なのではないか、とも感じています。

(一体、どんな意味をもって、現れてきたと考えるべきなのでしょうか?)

この大難を乗り越えさせることで、新型コロナウイルスは人類をどう成長させようとしているのか、一体私たちに何を期待しているのか――。そう考えたとき、私の中に一つの答えが浮かんできました。

それは、これまでの人類の生き方であった、競争し、対立し、争って成長していくという醜い生き方の段階から、人類を脱却させようとしているのではないか、ということです。

全人類が、助け合い、教え合い、学び合い、愛によって成長し、物事に立ち向かっていくならば、どんな問題でも乗り越えられるぞ、というメッセージを我々に伝えようとしているのではないかと思うんですね。

(ああ、愛によって試練を乗り越えていく……)

いまこそ、対立型の時代から愛の時代へ、原理的大転換を成し遂げていかねばならん時なのです。しかし、政治家をはじめ、世界の指導者はそういうことを自覚せずにいます。例えばいま、中国とアメリカは対立関係にありますね。お互いの国を責め合ったり、責任のなすり合いをしたり……そういうことをやっている間は、新型コロナウイルスは人類をますます苦しめると思います。

もし、新型コロナウイルスの問題が解決したとしても、人類が未だ、対立、競争、勝ち負けに固執し、醜い生き方をしておったとしたら、新型コロナウイルスよりもさらに大きな問題が私たちに降りかかってくるのではないでしょうか。

人類が愛に目覚め、愛によって問題を解決しようとしたとき、また、どんな問題でも心を一つにすれば乗り越えられるという、確かな自信を掴んだときに初めて、新型コロナウイルスは本当の意味で、収束に向かうのではないでしょうか。新型コロナウイルスだけでなく、日々起きる様々な事象も、皆が助け合い、愛によって生きていく文明をつくるために、私たちへ向けられた「メッセージ」であると思うのです。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000