相互依存の生命システム

Facebook清水 友邦さん投稿記事

4億2千万年前、地球の歴史のなかで、初めて海から陸に上がったのがコケです。

コケの森に降った雨は直接地面に落ちることはありません。

雨は葉に受け止められ、小枝を伝わって枝が合流するたびに小川となって幹に流れます。

雨水は樹皮や葉についている昆虫の糞、微生物の死骸を洗い流して幹を伝わり根元に流れ落ち養分となります。

コケは雨水の流れを遅くします。

ミズゴケは優れた抗菌性と保水性を持っていたので赤ちゃんのおしめ、女性の生理ナプキンとしても使われたことがありました。

倒木に生えたコケに種子が落ちると、虫にも食べられない、カビなどにも侵されないので無事に発芽して成長するということがわかっています。

コケは分解しにくく、ヨーロッパの湿地帯にあるペースト状の泥炭(ピート)は、ミズゴケが何千,何万という年月を経て作られたものです。

泥炭の寿命はきわめて長く、何千年分もの炭素を蓄積する役目を果たしています。

ヨーロッパの泥炭地から遺体が発見されて、殺人事件の被害者と思われたことがありましたが、この遺体は約2,400年前のものでした。泥炭のおかげで腐敗しなかった遺体に傷みは無く胃の中からは最後に食べたものまで発見されています。

コケは保温性があり寒さから守るのに役立ちます。

北欧ラップランドのサーミはコケの毛布で寝ていました。

1991年にアルプス氷河の溶けた雪の下からミイラ化して発見された5200年前の古代人アイスマンのブーツにはコケが一杯つまっていました。

コケは高温に弱く直射日光が強く当たりすぎると、乾燥して死んでしまいます。

逆に暗くても駄目で、日光がまったく当たらないと、光合成できなくなって死んでしまいます。

木漏れ日があたる森林でコケはよく育ちます。コケには地面から水を吸い上げる根がありません。コケは細胞単位で空気の出し入れをおこなっているので大気汚染に強く影響を受けやすいのです。

汚染物質に耐性を持つコケもあれば弱いコケもあります。

汚染物質に弱い苔は減少するのでコケの生育分布状態で大気汚染濃度を調べる清浄度指数が考案されています。

日本は約1800種のコケ植物が自生していますが200種以上が絶滅の危機に瀕しているといわれています。

汚染物質の濃度が高い都市部はたとえコケに覆われていても汚染に弱いコケの種数は少なくなっているのです。

かつてコケ類は花の咲かない隠花植物(いんかしょくぶつ)と呼ばれ下等植物とみなされていました。

コケは極めて保水力が高く自分の重さの20倍もの水を蓄えることができます。

コケに流れた水はコケとコケの間の空間に貯蔵されます。

コケはスポンジの様に保水力がきわめて高く、密生して水分の蒸発を防いでいます。

群生したコケが地表を覆っている森は1ヘクタールあたり5万リットル(50トン)の水を蓄えることができるといわれています。

コケの森を伐採して大雨が降れば、たちまち洪水に見舞われてしまいます。

普段は美しく流れる清らかな水の流れですが女神をいったん怒らせてしまうと濁流となって人々に襲いかかりました。

日本に住む人々は昔から水の女神に対する畏敬の念を持っていました。

私たちの惑星は相互依存の生命システムで成り立っています。

あらゆる存在はすべてつながりあっています。


Facebook草場一壽 (Kazuhisa Kusaba OFFICIAL)さん投稿記事

こんなにたしかに

9月は月見る月ですが、日本は、月を愛でることを風雅と考えますね。

月が雲間に隠れて姿を現さないのを無月と言いますが、見えない月にも名前をつけるくらいです。名月の夜に雨が降れば、雨月。こちらも見えない月です。

人間というものは「意味」というものを求めるものですが、理性で答えを出せないものに焦がれたり、患わされたりしてしまうようです。理性に先行するものがあるということでしょう。人間の生理(リズム)とも言えそうです。

あらゆるものが私の一部であるという感覚。そして、私があらゆるものの一部であるという確かな感覚。

その確かさを、詩人はこんなふうに記しています。

こんなに たしかに(まど・みちお)

ここは宇宙の どのへんなのか         いまは時間の どのへんなのか

鉱物たち はてしなく大らかで         植物たち かぎりなくみずみずしくて

動物たち いつもまっ正直で          この数えきれないまぶしい物物物の中の

ひとにぎりの人間 ぼくたち          こいびとたち 美しく

父母たち やさしく              友だちみんな たのもしく

たべもの みんな おいしく          やらずにおれない素晴しいこと

山ほど あって                生かされている!

自分で 生きているかのように         こんなに たしかに!


Facebook西尾仁さん投稿記事「生きるのも日常、死んでいくのも日常」

人は必ず死ぬというのに。長生きを叶える技術ばかりが進歩して なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。

死を疎むことなく、死を焦ることもなく、ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。

人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く『塵』になりたい。

それが、私の最後の欲なのです。

樹木希林

コズミックホリステック医療・現代靈氣

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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