Facebook草場一壽 (Kazuhisa Kusaba OFFICIAL) さん投稿記事 気づきのヒント
幸福。別の言葉にすると・・・平安、平和、調和、平静、落ち着き、安泰・・・。素のときには多くの人がこんな言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。言葉はそれぞれですが、口に出すと安らぎを覚えるものばかりです。
「権力」とか「権威」などは思い浮かびません。これらは口に出すと、安らぎよりも緊張や闘争心を覚えます。
いつからか、どこからか。錯覚というか幻というか。幸福が権力とか「権威」というものにすり替わっていたようです。この緊張感の中では、息苦しいですね。
社会は複雑になり、混乱を極め、人の精神活動も巻き込まれているようですが、実はそれも錯覚ではないかと思います。苦しみを味わい、突き詰めたところでは、やはり原点というか素のところに戻ります。
現代の常識や かくあるべきという束縛で、人生までもいたずらに複雑化させる必要はないのですね。
その「錯覚」「幻想」に近づけないことで生まれる苦痛は、たとえば、足りない、出来ない、遅れている、劣っている・・・。自己嫌悪や他人への憎悪もそこから生じてきます。本来、ないはずの「問題」ですが、幻想によってあらわれてきますね。
実際は、自分のありかたというよりも、「問題」のほうに「問題」があります。
人は、遅かれ早かれ、優しさや思いやりというものを学ぶようにできています。それまでは、いろんな現象が降りかかります。みな、優しさや思いやりに到達するまでの気づきのヒントと言えでしょう。
「利他」という言葉をあちこちで見かける現在。大きな規模で気づきのヒントが与えられているような気がします。時代の進化のためでしょうか。
一指李承憲@ILCHIjp
自然は私たちの師匠です。最も近くにあり、いつどこでも会うことができる万人の師匠です。私たちは自然から人生の知恵や道理を学びます。春夏秋冬の循環の中で自然の理を悟り、輝く太陽の中にすべてを公平に照らす大きな愛を見いだし、新芽や若葉の萌え出ずる新緑の中に生命の驚異を感じます。
https://vision9uest.com/20161023haiku-hike_report/ 【【ゆるハイク開催報告】吟行句会で見えたもの・17音から広がる世界観】より
10月23日日曜日、Vision Quest初の「ゆるハイク」で秋晴れの一日を堪能しました。
人が集まってお互いの句を読み選び合うことを、「句会」といい、どこかへ出かけて俳句を作ることを、「吟行」と呼ぶそうです。
今回は東逗子・神武寺をゆるくハイキングした後、東逗子の#910(ここのつ島)で句会を行う「吟行句会」にチャレンジしました。
東逗子駅に集合したメンバーで自己紹介と海芋さんからの簡単なレクチャーを受け、神武寺に向かう道へ折れた瞬間に迎えてくれたのは、秋の季語でもある「紫式部(別名:式部の実)」
鮮やかな紫色が道路脇から目を引きます。
ゆっくり歩くと、普段の急ぎ足では気付かない様な草花、風の動き、木々の光に気付けるようになるものです。
「秋」そして「秋に繋がるもの」を探しながらゆっくり散策。歩きながら、季語を教えて頂いたり。あとで俳句に作る時の材料として写真を撮ったりメモを取ったり。同時にみんなで他愛も無いおしゃべりに花も咲かせたり。通り過ぎる老夫婦と挨拶を交わしたり。
足元の銀杏を踏まない様に注意しながら歩いたり。六地蔵の表情がそれぞれ違う事に気付いたり。季節を味わい、言葉に現す事は、季節と言葉の両方を愛すること。
この瞬間に感じていること、見ているもの、幸せ感や心が安らぐ風景を、17音に留めようとすること。
巷で最近言われている「マインドフルネス」も、日本人が昔から紡いできた言葉の17音の中に、こんなにも身近に存在している事に、改めて気付かされます。
短くも充実したハイキング時間を過ごした後は、910に戻って句を作ることにチャレンジなのですが、神武寺からの戻り道途中、海芋さんに「さぁ、910に着いたらすぐに句を作りますからね。今からみなさん、ご自分である程度心の中で作り始めてくださいね!」と言われ、みな、急に慌てたりしてw
海芋さん曰く、俳句で大事な事は「作った句を他の誰かに読んでもらう事」だそうです。
自分が作った句に独りよがりに満足するのではなく、他者の目を通すことで、初めて句が完成するとのこと。
なるほど。
ただ、句を投句する場は、新聞・雑誌の俳句欄、テレビの俳句番組などいろいろあるようですが、句会という場はゲーム感覚も楽しめて思った以上にハードルが低く面白いと感じました。
句会では、句を作り(今回は2句ずつ作りました)、皆の俳句を1枚にまとめ(未記名デス)、人に読んで選んでもらい、そして、自分が選んだ句についての感想などを伝え合います。
「自分の句を皆に披露するなんてとんでもない!!!」とビビっておりましたが、とても和気あいあいと楽しい雰囲気で進み、同じ所を歩き、同じ風景を見ていたはずなのに何一つ同じ句がない、ということにも驚きです。
決まりごとや文法の知識よりも、まずは「座」を共有するということが俳句を楽しむ第一歩と海芋さんがおっしゃっておられた通りの場となりました。
以下、参加された方のコメントですが、みなさんの感性がより一層豊かになっている事を感じます。
・日本語の美しさや深さを感じる事と触れる事に豊かさを感じます。日常に彩りを与えますね。明日からも続けていきます。また句会に参加したいです。
・句会では、自分が言葉に表せなかったことを皆様が句にしてくださったような、そんな嬉しい気持ち。
・秋の草花、見るもの、聞くもの、秋に繋がるもの探し。その後の時間を区切っての俳句作り。そして皆様への披講、選評、名乗りと緊張しましたが、たくさんの気づきがありました。
・句会の企画と構想が改めて素敵だなぁと終わってみて思いました。皆での散策とお食事と句会は感性あふれる時間でした。
・俳句に対するハードルが下がったと同時に理解が深まり、俳句の楽しさが少しわかりました。季節の折にふれて開催して頂けると嬉しいです。
・とても楽しかった!皆で同じ場所、同じ時間を共有したのに感じる事や切り取るものが違っていろんな気づきがあった。
・場を共有する、読まれて初めて完結する、互いに鑑賞を深め合う、俳句の知らなかった面をいろいろ知り、経験することができて嬉しかったです。生活の中の視点も変わりそうです。
また、今回は、母娘参加が3組。つまり、3人の現役高校生も参加していたのですが、彼女達らしい感性で風景を見たり、一人で佇んだりしながら、何かを感じ留めようとしている様子が折々に見られたのが印象的でした。
以下、彼女達の感想からの抜粋ですが、純粋で素直で真っすぐなコメントが素敵です。
・同世代の人に囲まれるだけじゃなくて、年上の方と同じ時間と空間を共有できて刺激された。
・俳句を詠む事は思ったより楽しい、こだわろうと思えば一句にいくらでもこだわれる所が好き。季語だけ読んでいても楽しい、若い人でも楽しめるんだと新たに気付いた。吟行では、皆で歩いても自分が全く気付かない事に、他の人がたくさん気付いて教えてくれたのが楽しかった。まとめると、参加をとても迷っていたのですが、天気もよいしせっかくだからと参加して本当に良かったなと思いました。
・学校で俳句・短歌の句会を行う機会も多いですが、初対面の方々と選び合い共感したりするのはとても新鮮でした。同じ景色を見ていてもそれぞれが詠む内容、視点が違ったのも面白かったです。また自分の句を添削して頂いたのは初めてでとても勉強になりました。
さて。この会を終えて新しい動きが起こりました。
自分で句を作って終わるのではなく、共に詠み合うことをこれからも大事にするために、参加されたメンバーが参加できるFacebookグループも生まることになりました。
その名も「ゆるハイク談話室」
そもそも、今回参加されたメンバー数人が、会の後も日常的に俳句作りを楽しまれ、メンバー内で投句し始めたのがキッカケで立ち上がりました。言わば、「ゆるハイク・アフターレクチャー」の様な場ですが、句を作ってグループに上げたら、海芋さんがお時間のある時に添削をしてくださいます。メンバーは、そこへ訪れたい時に訪れて、俳句を作ったら投句をし、ゆるくおしゃべりしつつ自分のペースで何かを感じ合う場所になるといいかと。
日々を丁寧に過ごす事、ちいさな幸せに目を留める事、自分の気持ちに向き合う事、これらはすべて、豊かな人生を過ごすために必要な事。
この小さな積み重ねが人生の幸せに繋がり、叶えたいVisionを実現する事にも繋がると思います。
「ゆるハイク」は、今後もゆるく定期開催する事になりましたので、是非、ご興味のある方は次の会にお越し下さい。
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