https://chameleonarms221.hatenablog.com/entry/13993582 【ツバキ『錦魚葉椿』『柊葉椿』】より
さて…椿の葉は花形と同様に変化が多く、中には観葉植物と見まごうほどに美しいものもあるのです。
'''一般的には花に雲状斑の入る品種は多少の差はあるものの、葉に黄緑色の斑が不規則に入ることが多く、また斑(ふ)の入り方が大きいほど、花の雲状斑も大きいことが多いようです。
百合葉 百合のように細い葉をした椿で『百合椿』と呼ばれる品種がその代表。以前に別ブログで記事アップした『孔雀椿』(←記事)など、いくつかがこのタイプに属します。
鋸葉 葉の外縁部に鋸の歯のようなギザギザがあるもので、歯の大きさや深さの差はありますが、ほとんどの椿は鋸葉です。椿の品種はこの歯形で特定することも多いです。
金魚葉 コチラが今回の記事のツバキ。葉の先端が金魚の尻尾のように3 裂するものです。以前にも投稿捨てますが『錦魚葉椿』(←記事)の1種以外には見ることはできません。
錦葉 葉に美しい斑のはいる種類です。花だけで無く、観葉植物のように鑑賞価値が高い品種。代表は『錦葉黒椿』。『覆輪一休』と言う品種、は葉縁に沿って黄緑色の斑が入ります。
それでは、先ずはコチラ。
キンギョバツバキ 錦魚葉椿
葉の主脈が帯化現象を起こして、2~5頭に分岐して見た目が金魚の尾のようになっているツバキです。
花が咲くのは3~4月で、一重の桃紅花をつけます。
植木屋であった増田金太(増田繁亭金太郎)の『草木奇品家雅見1827(文政10年)』には、「その葉金魚のごとし、。実に不思議の珍産なり」と記されているそうです。
桃紅色で一重の筒~平開咲き。筒しべで、中輪です。
錦魚葉は実生の中から生まれやすく 赤一重が一般的ですが、「赤八重」「白一重」「白八重」「白牡丹咲き」の他にも、絞りや斑入りもあるらしいです。まだ見たことは無いですね~。白一重にも、輪芯のものや侘芯の品種もあるらしい。(略)
http://shizensanpo.seesaa.net/article/373373150.html 【帯化植物(奇形植物)を見つけました。カラスウリ、ユリ、タンポポ、オニタビラコ、ブタナ。原因は色々あるようです。】より
おかしな形の植物を見つけました。植物が奇形した奇形植物です。この奇形は植物の帯化現象と呼ばれています。帯化の場合の奇形は遺伝的なものではなく1時的なものになります。見つけた植物はカラスウリです。蔓が太くなり不規則に曲がっています。まるで青い小さな蛇か何かがぶら下がっているようにも見えてしまいます。植物の奇形、帯化について調べてみました。帯化、他に石化とも呼ばれています。これは本来小さな成長点が、「線」状に変化して幅の広い帯状の形に変化したものを帯化と呼びます。自然に帯化してしまう植物の確率は100万分の1だそうです。この帯化現象には1時的なものと永続的なものがあり、永続的なものは帯化品になります。帯化品の有名なものに、遺伝的に固定されたケイトウがあります。そのため種を蒔けば同じ形の種として固定された形の植物として成長していきます。その他、ユリも帯化が起きやすい植物として知られているようです。厳密には帯化の原因はまだはっきりとは良く分かっていないそうですが、帯化は分裂組織の突然変異、遺伝的な原因、細菌、ダニ、昆虫によるようです。遺伝子の変異の原因には、放射線、放射性物質、リン酸トリス、電磁波が原因としてあげられています。また受粉量も関係していて、植物により影響を受けるものもあります。イチゴは受粉が完全に行われないと、表面の粒の揃わない形の悪いものになります。このことを知らなかったので、以前に種から育てたプランターで栽培したベランダのイチゴは、形の悪いものばかりの収穫となってしまいました。このことは後から調べて分かりました。どうやらこれは、ミツバチによる理想的な受粉が出来なかったことが原因になっていたようです。紹介する帯化植物はカラスウリ、ユリ、タンポポ、オニタビラコ、ブタナの5種類になりました。虫こぶ(ゴール)による帯化等は当ブロブで別に紹介しています。ブタナの帯化を追加しました。
帯化カラスウリ1.jpg帯化カラスウリ2.jpg帯化カラスウリ3.jpg
今回発見したこのカラスウリは、自然公園の中なので科学物質の影響はないと思います。近くに電波塔、送電線もありません。調べてみて分ったのですが、ウリウロコタマバエという昆虫に寄生されたことにより植物が変異してしまうもので、カラスウリクキフクレフシと呼ばれる虫こぶ(ゴール)になります。茎が太くなってヘビを思わせる形に変形してしまいます。このカラスウリの虫こぶ(カラスウリクキフクレフシ)はカラスウリに多く発生していて、普通に見ることができる種類になります。このように昆虫による寄生(虫コブ等による変異)も植物の異常(奇形)の原因になります。調べてみると他にも昆虫により起こる帯化植物(虫コブ)の種類は多くあり、様々な植物で見ることができます。数年前には他の公園でタンポポの帯化も見ていますが、タンポポの帯化は稀にあるそうです。花の下から伸びる茎が、異常に太くて気持悪かったことを良く覚えています。写真が見つかったので追加しました。ユリは帯化しやすい植物で知られています。変異も起こりやすく沢山の蕾をつけるユリが知られています。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。 帯化ユリ1.jpg帯化ユリ2.jpg帯化ユリ3.jpg 帯化しているユリを見つけました。この3枚の写真は同じものです。上、沢山の花を咲かせています。中、茎を見ると帯化していることが分ります。下、角度を変えてみてみると、茎が細く見えます。茎全部が太いわけではありません。茎が扁平に変形しています。このユリは茎の幅が広がることで沢山の蕾をつけることができたのかもしれません。注意して植物を見ると他にも帯化しているものがあるのかもしれません。花をたくさんつけたユリは綺麗でした。種類はシンテッポウユリのようです。撮影地、神奈川県横浜市。
★シンテッポウユリ ユリ科の園芸品種で長野県で作られた種類。テッポウユリ(日本在来種)とタカサゴユリ(台湾原産)との交配で作られた園芸品種です。葉が細く花が白い特徴があります。交配が進んでいくとタカサゴユリの特徴が出てくるようです。草丈は50~100センチ。野外に逃げ出して繁殖しています。種からの繁殖力が強く要注意植物に指定されています。逃げ出したものが本州、四国、九州で生育しています。
タンポポ帯化2.jpgタンポポ退化1.jpg
タンポポは良く知られている普通に見ることができる植物です。写真はタンポポが帯化したものです。奇形タンポポです。過去の写真のストックの中から出てきました。あらためて見てもインパクトがあります。この2枚は同じものです。下は帯化部分の拡大になります。帯化していることが非常に分りやすい写真だと思います。近くにあるタンポポは正常でした。このタンポポの株だけが帯化していました。タンポポの帯化は稀にあるというものの、見たのはまだこの写真の1回だけです。帯化なので1時的な奇形になります。このタンポポの種を蒔いたり自然に風で運ばれたりして発芽しても、このような奇妙な姿のタンポポが増えることはありません。撮影地、神奈川県大和市泉の森。新たに帯化タンポポを見つけましたので写真を追加しました。
帯化タンポポ南本宿第三公園2.JPG帯化タンポポ南本宿第三公園3.JPG帯化タンポポ南本宿第三公園1.JPG
帯化した奇形タンポポです。上の3枚は同じ株のタンポポです。帯化した茎の幅は26~30ミリあり、花は6個ほど並んで付いています。2枚目、500円玉と比較して見ました。3枚目、タンポポの綿毛が広がった状態です。綿毛が広がると花が2個付いて咲いているような感じ(ふくらみ)になりました。帯化した茎の長さはさらに伸びましたが、幅はあまり変わらないで伸びあがりました。茎の長さは約26センチありました。近くに電波塔などはありません。竹が生えていた部分を公園にした場所のようで、化学物質の影響も考えられないので、突然変異による帯化(奇形)だと思います。タンポポの種類は在来種のニホンタンポポとセイヨウタンポポの交配雑種のようです。タンポポは雑種が進んでいて、野外の80%ほどが雑種であったという研究者の報告があります。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿第3公園。タンポポの帯化(奇形)はニホンタンポポ、セイヨウタンポポの両方で見ることができます。
タンポポ帯化・大池H14B.JPGタンポポ帯化・大池H17B.JPG
写真を追加しました。上2枚もタンポポの帯化(奇形)です。際立つ茎の肥大や幅のある極端な扁平状にはなっていませんが、正常な茎より幅は広くなっています(茎の形状は正常な円柱状にはなっていません)上は2014年撮影のタンポポでニホンタンポポです。蕾3個がつながって横に幅広くつぶれた形になっています。下は2017年3月撮影のセイヨウタンポポで3個の花が固まって付いています。上とは蕾の形が違っていて1個の蕾は他の2個より弱く見えますが、3個の蕾が1本の茎についていました。2枚とも撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。やはりタンポポは帯化が起こりやすい植物のようです。
帯化タンポポ4.JPG
帯化タンポポの4種目です。また発見しました。茎が太いタイプです。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿第3公園。以前見つけた帯化タンポポとは、かなり離れた場所で見つけました。やはりタンポポの帯化は見つけやすいようです。
タンポポ帯化1第三.JPGタンポポ帯化2第三.JPG
上、タンポポの帯化の別パターンです。初めて見るタイプです。茎の根際から二股に分かれていて、上部の花の付け根でまたつながっています。下は同じ株から出ていた普通に良くあるタイプの帯化です。神奈川県横浜市。南本宿第三公園。
まだ他に帯化植物を発見したら追加していきたいと思います。カラスウリの昆虫による帯化はその後数回発見できました。カラスウリの昆虫による帯化は珍しいものではなかったようです。昆虫による帯化では、木の葉などに寄生してできる虫こぶ(ゴール)があり、こちらは時々見かけることができます。例を出しますとアブラムシによるサクラの葉の帯化があり、色も赤くなるためよく目立つことから、ご覧になったことがある方もいると思います。ゴール(虫こぶ)については昆虫によるものを中心に別に調べて記事を書いてありますので、興味がおありでしたらそちらもご覧ください。
オニタビラコの帯化を見つけました。オニタビラコの名前は聞きなれない方もいると思いますが、どこにでもある植物で珍しい種類ではありません。このオニタビラコの帯化はオニタビラコ浮腫病と言われる、浮腫病菌の感染が原因で起こる植物の病気で、オニタビラコには珍しくない帯化になるそうです。この病気を起こす菌は、Protomyces inouyei と呼ばれています。症状は花茎が不規則に曲がり、膨れて太くなります。花茎の上部ほど肥大が目立つ特徴があります。オニタビラコを調べてみました。
★オニタビラコ キク科。1年草または越年草。高さ20センチ~1メートル。群生または散生、単独で生えていることもあります。分布は北海道、本州、四国、九州。荒地、畑、あぜ道、公園、道端などで見ることができます。花期は4~10月。南の温かい地方では1年中咲いているところを見ることができるようです。花の色は黄色で多数花が付きます。根生葉はロゼット状でそこから茎が伸びて花が咲きます。葉には羽根状の切れ込みがあり、傷つけると白い乳液を出します。葉、茎には細かい毛が生えていることも特徴になります。
オニタビラコ1.jpgオニタビラコ2.jpg
オニタビラコの帯化です。上は石の上に置いて撮影しました。茎の部分からところどころ太くなったり、ねじれていたりしています。下、別の個体です。花の付け根の茎の部分が膨れ上がっています。この帯化はオニタビラコ浮腫病と呼ばれる菌類の感染で起こる帯化になります。特徴は花茎の上部が肥大する傾向があることです。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。同日、この公園内で他の場所2か所(発見場所は全部で3か所になります)でもオニタビラコの帯化を見つけました。オニタビラコ浮腫病はオニタビラコには普通に発生するそうです。下の写真はブタナの帯化です。見つけましので追加しました。
ブタナ帯化1.JPGブタナ帯化2.JPGブタナ帯化3.JPGブタナ帯化4.JPGブタナ花.JPG
上から4枚までがブタナの帯化です。1枚目、ヘビのようにくねって見えます。2枚目、横から見ると花の付け根が特に帯化して幅が広くなっています。右側に細く突き出て見える茎が通常の太さの茎です。比較して見てください。3枚目、花が横に並んで付いていることが分かります。4枚目、1円玉と茎の比較です。5枚目は正常な花と茎になります。
ブタナ帯化花.JPG
ブタナの帯化。花の部分を写しました。キク科なのでブタナも帯化を起こしやすいようです。神奈川県横浜市、こども自然公園。
★ブタナ 別名タンポポモドキ。キク科の多年草でヨーロッパ原産の帰化植物。花期は5~9月。花茎は高さ30~60センチ程になり立ち上がります。枝分かれしないか1~4本の枝を出してタンポポに似た花を咲かせます。葉はロゼット状で裏には毛が生えています。日本では1933年に北海道札幌市で初めて発見され手から全国に広がっていきました。分布は日本全国で、道路脇、空き地、草地、農耕地などで見られる雑草です。繁殖力、適応力、耐寒性が高く、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。ブタナの名前の由来は、豚が好きな草であることからきているそうです。ブタナは当ブログ「5月の道端で見かけた美しい外来種の草花。アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、ブタナ、ニワゼキショウ。」で紹介しています。
また新しい帯化植物を見つけたら追加したいと思います。虫こぶ(ゴール)については見つけた物を順次紹介しています。よろしかったらそちらもご覧ください。
https://nazology.net/archives/62610 【植物のエラー”帯化”とは? モンスター花が生まれる現象】より
モンスターみたい…/Credit:Donna Rainey , twitter
植物は帯化(たいか)によって、ユニークな姿へと変身する
帯化は細胞分裂の異常によって生じ、帯のように広がったり複数の花びらが生えたりする
どんな植物にも一定の「規則」が存在します。植物たちはその規則に沿って成長するため、種類ごとに同じ形状を保っているものです。
しかし、その「規則」を超えたユニークな植物が誕生することもあります。
北アイルランドのDonna Raineyさん(@donnarainey4)はユニークなアザミを自身のTwitterに投稿し、ネット上で話題になりました。
この現象は「帯化(たいか)」と呼ばれており、時に奇妙な形状のモンスターが生み出され、また時には驚くほど美しく神秘的な芸術が誕生するのです。
世界に1つだけの植物!帯化とは?
「帯化」とは、植物の茎の一部にエラーが生じ、帯のように平らになる現象のことです。
帯化した茎は先端に向けて帯状に広がっていくため、その広がりに合わせて花びらや葉が増えていきます。
そのため外見は通常の状態とは大きく異なり、複数の植物が一体化したように見えます。
現在、帯化が確認されている植物は800種にも及び、キク科、アブラナ科、多肉植物などに多く見られます。
また、エンドウやジャガイモ、イチゴ、トウモロコシなどの農作物でも発見されているようです。
帯化した植物はその果実も変形してしまうため、商品価値が下がってしまうことも。
しかし、観賞用の植物などはそのユニークな見た目から、逆に付加価値が付くことさえあります。
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