Facebookさん竹元 久了投稿記事 🔵瞑眩(メンゲン)せざれば病は癒えず ❗
~身体の毒出しを阻害しているのは現代医学~
人間の身体には自然治癒力が備わっており、本当に必要な治療とは、発熱などの体内の毒出し反応をサポートすることです。
しかし、現代医学では、回復過程である毒出し反応を“病気”と捉えて阻害することもしばしばです。
様々な“薬”の使用がその典型です。
たとえば、がん治療に抗がん剤を用いると、体内の白血球は、がん細胞を弱らせるリンパ球よりも、“抗がん剤の毒”を排出する単球(マクロファージ)の増殖を優先して、身を守ろうとするのです。
「自然治癒力を発揮する(≒自然の摂理に則る)」という判断軸への転換が、本当に必要とされている医療をもたらすのだと思います。
『瞑眩は毒を出して体を治す反応だ』
◆高熱は急激に治癒力を上げる最強の反応
「瞑眩(メンゲン)せざれば病は癒えず」これは江戸時代の名医・後藤艮山が残した言葉であり、私の座右の銘の一つです。
一般に好転反応と呼ばれることの多い瞑眩は、血流が回復する際に生じる、毒だし反応を示します。体内にたまった毒が排泄される過程にでは、多かれ少なかれ発熱、湿疹などの不快な症状を伴います。しかし、そこを乗り越え、体が浄化されないと、持ち前の治癒力(免疫力)を発揮できません。瞑眩が起こらなければ、病気は治らないのです。
体は、毒出しを助ける治療を求めています。しかし、体に備わる治癒力を軽視してきた現代医学には、瞑眩という概念はありません。そこで、湿疹や発熱などの瞑眩を悪者として不要な治療をくり返し、逆に体の毒を増やして、治るはずの病気を治らなくしているわけです。
今、私たちに必要なのは、こうした過剰な医療からの自律です。生きる力がある限り、体は瞑眩を起こして治ろうとします。たとえ抗ガン剤で体が痛めつけられても、体は懸命に瞑眩を起こし、治ろうとするのです。
それを証明してくれたのが、発熱をくり返しながら、自らの力で治癒力を回復させたTさん(当時55歳・男性)でした。Tさんは大腸ガンが再発し、2012年1月に摘出手術を受けました。その際、肝転移が発覚し、3~10月にかけて、抗ガン剤治療を3クール受けています。
Tさんの記録によると、最初に38度を超える発熱が見られたのは、その3クール目の抗ガン剤投与が終了した4日後でした。それから1週間後、Tさんは帯状疱疹を発症(これも瞑眩です)。皮疹が生じた3日目の朝にも再度、38度を超える発熱が起こっています。
そして、11月15日に、今度は39度を超える発熱がありました。その発熱が治まり、21日にTさんは当院を受診されたのです。
この日、測定した血液検査の結果を見て、私は我が目を疑いました。3度目の発熱が起こる以前の11月8日には18%・1404個だったリンパ球が、たった2週間で35%・2555個に急増していたからです。(基準値は35~41%・1800~2500個)。高熱は、これほど急激に治癒力を回復させる力をもった、最強の瞑眩反応でもあるわけです。
◆危機的状況に陥ると単球を増やして防御
さらに、抗がん剤投与中のTさんの白血球データも、治癒力の仕組みを理解するうえで、大変興味深いものでした。
白血球は、主にリンパ球、顆粒球、単球(マクロファージ)で構成されています。ガン細胞の排除は、リンパ球の役割です。しかし、抗がん剤の毒を排泄できずに危機的状況に陥ると、体はリンパ球を犠牲にしてでも、毒の掃除屋となる単球をふやして、身を守ろうとするのです。
Tさんの場合、その現象が顕著だったのが3クール目の抗ガン剤治療の最中でした。その影響で白血球数が2500個にへると、3か月前は5%・310個だった単球が、30%・750個に急増(基準値は5%・250個以上)。一方、リンパ球は1116個から950個に減りました。
しかし、抗ガン剤の投与が終わると、Tさんの単球は徐々に減り、リンパ球が増加。その際、単球数は300個以上を維持することで、病気はよりよく治るようです。発熱でリンパ球が2500個を超えた時のTさんの単球も、365個と理想的な数値でした。
引用
https://hagino-naika.com/ufaqs/%E4%B8%80%E5%BA%A6%E6%82%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B2%BB%E3%82%8B%E3%81%A8%E8%81%9E%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8C%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/ 【一度悪くなってから治ると聞きますが本当ですか?】より
一度悪くなってから治ると聞きますが本当ですか?
麻疹(はしか)の時、皮疹が出るのを抑えるのではなく、出るのを助けてあげた方が結局早くよくなったり、風邪の時も、熱を下げるのではなくて、熱を上げた方が早くよくなります。こういう考え方は漢方では常識です。このような場合とは違い、医師にも予想外の症状変化が起きて驚いたが、それがきっかけとなって、長く続いた病気が治った、というような話を瞑眩(めんげん;症例411、447、548、552参照)と呼んでいます。瞑眩か副作用かの判断は、患者さんにとっては大変難しいので、医師に直接ご相談下さい。
最初の例とも二番目の例とも違うような悪化は、単に薬が効いていないか、かえって薬のために悪くしてしまっただけ、と考えるべきだと思います。
一般に、一度悪くならないと良くならない、などということは、ありません。
瞑眩について
漢方薬が著効を示す直前にみられる特殊な生体反応と定義されます。
たとえば、病状の一時的増悪の見られることが多いようですが、鼻出血、多量の鼻汁、嘔吐、下痢、不正性器出血、帯下、下血など、粘膜面からの急激な分泌亢進あるいは出血が起こったり、湿疹、じんま疹などの皮膚症状が起こったりすることもあるようです。
通常、服用開始後、数日以内に見られ、その後、病状の急速な改善をみることから、副作用と鑑別できるとされています。
青山稲木クリニック院長の稲木一元先生は、次のように述べられています。
実地臨床において、本当の瞑眩は比較的まれで、予測困難な現象であり、起こった時点では瞑眩か副作用かの鑑別は困難です。
経過をみて、短期間で急速に改善した場合に、はじめて瞑眩だったと判断できるのであり、起こった時点では副作用と区別できません。これは困ったことです。私自身は、瞑眩であれ副作用であれ、患者さんから異常な症状の訴えがあった時点で服用中止を指示します。
まず安全策をとるわけです。そしてその症状がその漢方薬の副作用として報告されている事例に合致するかを検討して、副作用であれば必要な処置を行います。逆に、副作用報告に合致せず、しかも不快感のない症状であった場合には、患者さんと相談して同意があれば、もう一度同じ薬を服用してもらうこともあります。
再投与は、まず少量(1/3~1/2程度)かつ短期間(数日から一週間以内)としています。これで問題がなければ漸増して、経過を観察し効果を判定します。ただし、少しでもアレルギーが疑われる場合には再投与は行いません。なお、瞑眩を好転反応と称して、薬の服用後に出た不快な反応を、「もっと飲めばなおる」とし、患者さんが不快な反応に耐えられずに中止すると、「十分に飲まなかったから治らなかった」とする輩(やから)があります。論外というべきでしょう。
http://www.smile-group.jp/kenko/howto/ 【漢方とは】より
漢方薬とは
漢方治療では病気やバランスの崩れている臓器だけをみるのではなく、身体全体・心身全ての状態をみて根本的な原因を治していきます。
検査では異常が見られなくても体調が思わしくない、良くなってもまた繰り返してしまう症状などは生体バランスを考えた漢方薬をお勧めします。
同じような症状でも原因は人それぞれ違います。長年の生活習慣・ストレスなどにより体内に余計なもの(病邪)がたまっていたり、五臓が本来の働きをしていないため体内に気・血・津液などの不足の状態が起こっていることが原因だったりします。原因が異なれば、治療方法も変わってきます。
漢方薬は様々な原因に対応できる、オーダーメイドなお薬です。
しかし、漢方薬は万能の薬ではありません。間違った使い方をすると副作用が起こります。
漢方薬は一般的に空腹時に服用するのが効果的ですが、胃腸が弱い方には胃もたれ、吐き気、下痢などの胃腸障害が起こる事があります。食後に服用すればそれを避ける事ができます。それでも体質に合わなければ内容を見直す必要があります。
漢方薬の多くには「甘草」が含まれています。これを大量・長期に服用すると「低カリウム血症」という、血圧上昇、全身倦怠感、浮腫みなどが起こる事があります。通常1日2g以下では副作用が生じる事はありませんが、数種類を飲み合わせると量が増えてしまい、副作用が起こりやすくなります。
漢方薬は西洋薬と同じように体質に合わないとアレルギー、湿疹、肝機能障害などが起こる事があります。例えば配合生薬に「桂皮・桂枝」があります。これはシナモン・ニッキになります。これらにアレルギーがある方は服用を避けましょう。また、インターフェロン治療中の方は漢方薬を併用すると間質性肺炎が起こりやすくなります。このようなお薬を使用中の方は必ずお知らせください。
私たちは漢方薬で安心、安全に、心身共に笑顔になって頂けるお手伝いをさせていただきます。
【好転反応(めんげん)】
漢方薬を服用して、だるさ、頭痛、発熱、症状がひどくなったりする事があります。一見、副作用のようですが、治療の過程で起こる「一過性の悪化」の場合もあります。治る頃には症状も良くなっています。この鑑別は難しいので自己判断せず、気になる事があればいつでもご連絡ください。
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