https://waherb.info/kyoukai 【和ハーブとは?】 より
「和ハーブ」から
日本がかおる、日本がみえる「和ハーブ」それは“にほんのたからもの”江戸時代以前より
日本人ならではの健やかさと暮らし文化を支えてきた日本のハーブ(有用植物)のこと。
足元のあたりまえのなかに宝物を見つける、懐かしけれど、全く新しいカルチャーです。
~はじめに~
近代産業が興る以前、植物はもっと身近で頼もしい存在でした。
日本の自然と巡る季節のなかで植物たちが語りかける声を生活を糧に変えていった先人たちがいました。植物と人々の知恵は、決して手放してはいけない日本の宝物。
貴重な和ハーブの知恵と文化が100年先の未来の日本人へと確かに受け継がれていきますように。(和ハーブ検定公式テキスト『和ハーブ にほんのたからもの』より抜粋)
🌿和ハーブクイズ🌿
~知っていますか、この和ハーブ~
「垣根を通して隣家へ入り込む」と言われるほど、生命力がたくましいと言われる和ハーブは?
動物に「踏まれる」ことで強くなる(生存競争に勝つ)和ハーブは?
『世界の侵略的外来種ワースト100』にも選ばれ、日本では山菜としても親しまれている和ハーブは?
他にも、身近なあれも和ハーブ、これも和ハーブなんです!
私たちの生活のあしもとにある“たからもの”のこと、もっと知ってみませんか?
(クイズの答えは、ページ最下部にて!)
和ハーブを知ること
日本の森にはとっておきのたからものがある 日本の村には 語り継がれるべき たからものがある みんなの体と心を守ってきた かけがえのない知恵 和ハーブを知ることは
日本人の過去と未来に出会うこと
この先もずっと わたしたちの命を 繋いでいってくれるみんなのたからもの
--人から人へ、過去から未来へ。
「和ハーブ」は私たちの足元の宝物--
一般社団法人和ハーブ協会は、「日本の有用植物文化の継承と創生」をミッションに
健康/産業/自然環境の3領域から持続可能な社会をつくる多彩な活動を進めています。
日本各地の風土に育つ有用植物と、人びとの間で受け継がれてきた暮らしの技術や、地域ならではの文化、日本人ならではの心。そうした《宝の知恵》と本来の自然環境を次世代へ繋ぐために、「和ハーブ」を学び、新しいライフスタイルを創生し豊かさをシェアする活動を行っています。
🌿和ハーブクイズの答え🌿
●「垣根を通して隣家へ入り込む」ほど、生命力がたくましいと言われる和ハーブは?
⇒カキドオシ
漢字でそのまま、「垣」を「通」す、カキドオシと覚えてみましょう。生薬名を「連銭草」。銭が連なっているようにも見える縁起のいい響きです。
「チドメグサ」や「ツボクサ」に葉の形が似ますが、葉を揉むとミントやバジルを合わせたような香りがすることがポイント!サラダやパスタに刻んでも美味しいですよ。
●動物に「踏まれる」ことで強くなる(生存競争に勝つ)和ハーブは?
⇒オオバコ
果実は水分を吸収するとゼリー状になる特徴があり、天然接着剤の役目をします。
動物に踏まれると、それが出て足裏につき、遠くに運ばれることで種子が散布され繁殖します。人や動物が通るような場所にわざわざ生えている、というのも注目ポイントです!
●『世界の侵略的外来種ワースト100』にも選ばれ、日本では山菜としても親しまれている和ハーブは?⇒イタドリ
19世紀にイギリスに輸出された後、その繁殖力から在来種を脅かすほどに。
その生命力はコンクリートやアスファルトを突き破るほど強靭です。日本では山菜としても有名で、そのままかじると強い酸味があるため、アク抜きをして調理をするのが一般的です。
https://www.e-cha.co.jp/contents/japanese-herb/ 【和ハーブとは?古くから日本人の心や体を支えてきた野草】より
近年「和ハーブ」に注目が集まっています。和ハーブは、日本人の暮らしに根付く身近な存在です。この記事では、和ハーブの基本的な知識と具体的な使い方についてご紹介します。
和ハーブとは?
ハーブは香草とも書き、古くから食用、薬用、香り付け、染め物などとして活用されてきました。日本人にも馴染み深いハーブは、ハーブティーにも使われるミントやローズマリーです。日本原産のハーブは「和ハーブ」と呼び、代表的なものだとしそやよもぎ、生姜が挙げられます。
一般社団法人和ハーブ協会では、日本原産かつ、江戸時代より前に自生していた有用植物を「和ハーブ」と定義しています。
「身土不二」と「一物全体」の考え方
和ハーブを理解するときに大切な考え方があります。それが「身土不二」と「一物全体」です。
身土不二
「身土不二」は「自分が生まれ育った場所で育ったものを食べる」という考え方です。
例えば、寒い国では体を温めるためにジャガイモを食べたり、暑い国では体を冷やすバナナやトマトなどを食べます。
土地と季節に合った食材を食べることで、気候や風土に順応し、調子を整えることができます。
最近よく耳にする地産地消という考え方も、「その土地で育て、その土地で消費する」ということなので、本質の部分では近いです。
一物全体
「一物全体」は「食材を丸ごと食べる」という考え方です。
茎や葉、根、皮などを捨てずに丸ごと食べて、食材の生命力をそのまま取り入れます。
海外では「ホールフード(Whole Food)」という言葉で浸透しています。
この雑草も?和ハーブの種類
代表的な和ハーブを7種類ピックアップします。
それぞれの歴史、どのように使われているかまとめました。
1.しそ(紫蘇)
シソ科・シソ属の植物で、「大葉」とも呼ばれます。梅干しの着色に使われていることで有名です。乾燥した葉っぱは、ソヨウ(紫蘇葉)という生薬で販売されています。
2.よもぎ
生命力が強くどんな環境でも育つよもぎはキク科の植物です。よもぎは草餅やお灸のもぐさなどに使われます。昔は魔除けとして、よもぎの葉を軒先に吊るしていました。
3.クロモジ(黒文字)
クスノキ科のクロモジは山に自生する木です。若い枝は高級楊枝の材料にも。
非常に良い芳香を放つため、かつては石けん、香料などに使われました。
現在でも、アロマオイルやエッセンシャルオイルの原料として使われます。
4.どくだみ
昔は、之布岐(シブキ)と呼ばれていましたが、「毒を止める」という意味を持つ「毒を矯める」が変化し、「毒矯み(どくだみ)」になったと言われています。
乾燥させたものは、十薬(じゅうやく)という名前で生薬として販売されています。
5.スギナ
スギナは「ツクシ」の葉っぱの部分です。生命力と繁殖力がとても強く、駆除に手を焼く人も。現在は「スギナ茶」として親しまれています。
ミネラルの宝庫と呼ばれるスギナ茶について。気になる味や作り方も
6.カキドオシ
シソ科の植物であるカキドオシは、山菜やお茶として親しまれています。生薬として「レンセンソウ」や「カントリソウ」という別名もあります。
7.ウラジロガシ(裏白樫)
ウラジロガシは10m以上に成長するブナ科の木です。
数が少なく、国の天然記念物に指定されている木々もあります。
四国の徳島地方では、昔から民間薬として使われていました。
和ハーブをもっと身近に感じる使い方
和ハーブは様々な使い方ができます。
今回は4つの使い方で、和ハーブを生活に取り入れる方法を紹介します。
1.入浴剤
入浴剤の和ハーブとして最も親しみがあるのは「ゆず湯」です。
端午の節句では伝統の菖蒲を切って浮かべた「菖蒲湯」や、よもぎの煮出し汁を入れた「よもぎ湯」なども有名です。
2.香り付け
和ハーブは、特に和の料理と相性バツグン。
クロモジ(黒文字)は、木くずや乾燥させた葉っぱをティーパックにつめて、お肉と一緒に煮込んだり、またカレーの隠し味にもおすすめ。
3.お茶・ドリンク
和ハーブを煮出したり、水出ししたりすれば、お茶として飲むこともできます。
複数の和ハーブをブレンドして作れば、栄養をまるごと摂取できるからオトクです。
4.香り袋
和ハーブを「サシェ」という小袋に入れて、自然な香りを楽しむ方法です。
ヒノキや白檀、沈香といった「香木」の歴史は平安時代にまで遡り、仏教の儀式で使われたり貴族が香りを楽しんだりしていました。
枕や靴箱などに置くのがおすすめ。
まとめ
今回は日本の伝統的な「和ハーブ」を紹介しました。
ハーブと聞くと扱いが難しく感じますが、日本では昔から庶民に親しまれていた身近な存在です。
今回お伝えした方法で、和ハーブを料理、香料として使ってみては?
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