https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/kodomo/details/post-340.php 【クリスマスローズのこと】より
花木園のクリスマスローズがいよいよ本格的に咲き出しました。あっすみません。クリスマスローズではなくて、ハルザキクリスマスローズでした。日本で一般的にクリスマスローズとして認知されているこの種類、欧米ではキリスト教の四旬節(レント)の頃咲くので「レンテンローズ」とよび、本家クリスマスローズであるヘレボルス・ニゲルと区別します。植物的には、ヘレボルス・オリエンタリスまたは、オリエンタリス種を親とするオリエンタリス・ハイブリッドとよばれる園芸品種群を指します。ニゲル種は通称の示す通り、レンテンローズより早く、暖かい地域ではクリスマスの頃から咲きだします。今後は「レンテンローズ」または「ハルザキクリスマスローズ」とよんで、まわりの人に差を着けちゃいましょう!
なかなか見応えのある花木園のハルザキクリスマスローズ(写真はほんの一部)。イギリスのどこかの庭園のような景色です。年々立派な株になってきています。
ピンクの花を咲かせるハルザキクリスマスローズ。原種のオリエンタリスも見た目は園芸品種とパッと見は変わりない感じがします。(ただし当園に原種は植栽していません。)原種は3つの亜種に分けられていて、ピンクの花色はそのうちのひとつ、亜種アブチャシクスの血の影響です。
この花には細かい紅い点がちりばめられています。オリエンタリス・ハイブリッドによく見られるものですが、これは亜種のグッタトゥスの血によるものです。白と紅のコントラストが美しいです。
清楚な純白の花。意外と純白の花は交配品種には少ないのですが、原種のオリエンタリス(亜種オリエンタリス)はこのような白い花です。
こちらは薬草園にある大株。クリスマスローズの仲間は日本の蒸し暑さに弱いものが多いですが、オリエンタリスの系統は、当薬草園のような酷暑になる場所でもこんなに立派に育ってくれます。本当に健気で可愛い子達です。
https://lapis2.exblog.jp/14988204/ 【レントに咲く花 レンテンローズ Part 1.】より
レントに咲く花 レンテンローズ
昨冬の厳しい寒さ以来、丈夫なはずのレンテンローズ(もしくはヘレボルス・オリエンタリスとそのハイブリッド)は、今年ももう一つ元気がありません。八重のものなどは、ほとんど開花しないまま、今頃になってようやく葉っぱだけを持ち上げているものもあります。
この冬は比較的暖冬だったというのに、どうしたことでしょうね。植物たちも、あまりにも変化の多い天候についていけないのかもしれません。
レンテンローズの原産地はギリシャやトルコなので、それほど寒さに強くないせいもあるかもしれません。ヘレボルス・オリエンタリスとハイブリッドは、こちらではレンテンローズと呼ばれることが多いですが、それはキリスト教のレントの頃に花を咲かせるためです。
レント(四旬節)とは、イースター(復活祭)までの、日曜を除く40日間を指しますが、ちょうどこの時期(2月下旬~4月)に咲くレンテンローズは、キリスト教徒ならずとも、春を待つ人々の心に明るい季節の再来を告げてくれる花でもあると思います。
学名 Helleborus orientalis, 英名 Hellebore 、Lenten rose
和名 クリスマスローズ、ハルザキクリスマスローズ
[追記]
日本では、レンテンローズも含めて、ヘレボルス属すべてを「クリスマスローズ」と呼び、その名が一般に定着しているようですが、混乱を招く原因でもあり、改めてほしいものだとずっと思っています。
イギリスの場合は、総称としてはラテン名のHelleborusか、それに当たる英名のHellebore(ヘレボア)を使うことが多いようです。
ヘレボルスについては、原種のことなど書きたいことはたくさんありますが、それはまたいつか。。。
https://lapis2.exblog.jp/14988395/#goog_rewarded 【レントに咲く花 レンテンローズ Part 2.】より
引き続き、レンテンローズをもう少し。
私は、ヘレボルスは好きではありますが、日本でのような熱狂的クリローファンではなく、
ましてやコレクターでもありませんので、庭にヘレボルスはかなりあるものの、Ashwood Nurseries 由来のものもあるものの、熱狂的な人たちから見るとなんてことはないものばかりです。種取りや交配をして増やすこともなければ、株分けも殆どしませんし、狭い庭ですので、これ以上増えては困るので、こぼれダネで育った苗は鉢上げをして花友にもらわれて行ったり、コーヒーモーニングでチャリティに出すくらいなものです。
どちらかというと、地味な原種系のヘレボルスの方が好みですが、それはまた、いつか。。。
[追記]
Coffee Morning というのは、
チャリティのために寄付金を集めようとする時に、友人たちと集まって、お茶とお菓子を楽しみながら、自分にできるものを持ち寄って、それを安い値段で売って、売上金を寄付するというものです。手芸の得意な人は作った作品を出品し、ケーキ作りの得意な人はケーキを焼いて出します。私の場合は、種まきして育てた苗や、増えすぎた花を株分けして、ポットで育てて出すことが多いですね。
https://blog.goo.ne.jp/zan51113/e/23cb81fd7bcae9cd5a01895c63ce5f53 【レントに咲くレンテンローズ】より
この前の水曜日から、キリスト教会では受難節(レント)と呼ばれる季節に入った。
十字架にかかったキリストのことを思い巡らしながら、復活祭(イースター)に向かう。
昨年、クリスマスローズと思っていた花が、レンテンローズというらしいと知った。
なんでこんな時期にクリスマスかと思っていた…。けど、レントの季節に咲くからそう呼ばれるらしい。お恥ずかしい…
教会の庭に、いつの間にかレンテンローズが咲いていた。木の陰にいるので、気づきにくいけどちゃんと咲いている。この花、少しうつむき加減で弱弱しく見えるけど、のぞき込むと、実はなかなか派手な花。一見弱々しく見えるキリストの十字架が、派手な救いを生み出すことと、なんか似ている。少し無理やりではあるが…
https://bakerhouse221b.blog.fc2.com/blog-entry-5089.html 【レントとバラ色の主日と復活祭】より
東日本大震災からもう12年ですね。これに関しては、いずれラグビー関連で書きたいと思います。
さてキリスト教では、現在レントの真っ最中です。クリスマス前のアドベント同様、復活祭前にはレントという節制の時期が来ることになっています。尚同じくキリスト教で重要な祭日であるペンテコステは、復活祭から50日後です。
ところでこのレントですが、折り返しの日曜日を喜びの主日とかバラ色の主日と呼びます。このバラ色というのは、カトリックなどの司祭がバラ色の祭服を身に着けることにちなんだとされています。今年は3月19日です。尚バラ色の祭服を司祭が身に着けるのは、アドベント期間中の第3日曜日も同じです。
その他にもこの日は、イギリスでは母の日となっています。普通アメリカ、もちろん日本でも母の日は5月の第2日曜日ですが、イギリスは今でもこの日が母の日で、シムネルケーキと呼ばれる、ドライフルーツを入れて焼き、丸めたマジパンでデコレーションを施したケーキを食べる習慣があります。
この後レントの期間は進み、2023年の場合は4月の2日から受難週(聖週間)に入ります。この時期の節制が一番重視されると言われています。
またこの受難週最初の日はパーム・サンデー(棕櫚の主日)ですが、イエス・キリストがエルサレムに入城する際に、棕櫚の葉を敷いたことに由来します。棕櫚の葉を信徒に分け与える教会もあります。
そして4月9日に復活祭、イースター・サンデーを迎えます。復活祭は春分の日の後の、初めての満月の次の日曜と決められています。数日前が満月でしたが、その次にまた満月が上れば、復活祭近しと言うわけです。
復活祭と言えば『ピーナツ』で、スヌーピーがイースター・エッグを隠して回る場面を思い出します。またこの頃、バーバリアンズ(ラグビーの選抜チームの一種、決まったグラウンドとクラブハウスを持たない)のイースターツアーが行われます。『イースター・パレード』などという映画もありますね。
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