https://www.youtube.com/watch?v=1r2kdetc3U4
https://www.inarizushi.org/inari-history 【いなり寿司の歴史】より
いなり寿司の歴史は、古く江戸時代にまで遡ります。
江戸時代末期に、江戸時代後期の三都(江戸・京都・大阪)の風俗、事物を説明した一種の類書として書かれた『守貞謾稿』に初めていなり寿司が登場しました。当時から安価で美味しく、庶民に愛される味で、手軽な食べ物として人気を博しました。
また嘉永5年(1852年)発行の「近江商買狂歌合」には、いなり寿司を売る商人の姿が描かれており、ざるや木桶、木箱、カゴを前後に取り付けた天秤棒を振り担いで売る「振売(ふりうり)」というスタイルで売られていました。その後、幕末になると店舗でいなり寿司を売る店も現れ、大いに繁盛したと言われています。
振売(ふりうり)の様子
※元画像は国立国会図書館デジタルライブラリー
そもそも、いなり寿司がなぜ「いなり寿司」と呼ばれるようになったのか、明確な由来は未だ分かっていません。いなり寿司研究の第一人者で、清水すしミュージアム名誉館長の日比野光敏氏によると、稲荷神社の主神は「宇迦之御魂神(うかのみたま)」という五穀豊穣の神様で、別名を「御饌津神(みけつのかみ)」と言いました。そこに狐の古い呼び方である「けつ」が重なり「三狐神」と解されるようになり、そこから宇迦之御魂の使いは狐とされ、稲荷と狐の関係が生まれたと言われています。
また、狐自体も穀物を食べるネズミを捕食することや、尾の形や色が実った稲穂に似ているところから、古く平安時代から動物を神の使いとする信仰の対象であり、そこに稲荷信仰が習合し、江戸時代になって稲荷神が商売繁盛の神ともてはやされるようになり、今日へと続く信仰が生まれたと考えられています。
稲荷信仰の総本宮である京都の「伏見稲荷大社」には、稲荷の由来として次のような物語があります。
奈良時代の「山城国風土記逸文伊奈利社条」によると、「秦氏の祖先である伊呂具秦公(いろぐのはたのきみ)が自らの豊かさを奢り、餅を的にして弓を射ようとしたところ、その餅が白い鳥に化して山頂へ飛び去り、そこに稲が生ったので(伊弥奈利生ひき)、それが社の名となった」とあります。
その山は、元々伊奈利山と呼ばれており、この由来から「稲生」、「稲荷」へと転じたと考えられています。
いまなお学術的な研究が続いている稲荷神社といなり寿司。諸説ありますが、稲荷神社が庶民の厚い信仰の対象であり、いなり寿司も多くの人々に愛され、食されてきたことには変わりません。
私たち全日本いなり寿司協会では、生活に根付いた文化と風習を尊重し、現代を生きる多くの人たちにいなり寿司の魅力を伝えてまいります。
https://www.inarizushi.org/hatsu-uma-inari 【2月11日は初午いなりの日】より
「初午いなりの日(はつうまいなりのひ)」とは、毎年2月最初の「午の日」のこと。全日本いなり寿司協会では、2月11日を「初午いなりの日」として、(一社)日本記念日協会へ正式に記念日登録し、関係各位のご協力のもとその普及に努めております。
【2月11日は初午いなりの日】という文言は、当協会の許可なくどなたでもご自由にご使用できます。普及活動にご協力のほど宜しくお願い致します。
全日本いなり寿司協会公式「初午いなりの日」ロゴマーク誕生
どなたでもご自由にダウンロードできます!(画像を右クリック→保存)
一括ダウンロードは<こちら>※ダウンロードページへリンクします
2月最初の午の日、稲荷神社では「初午(はつうま)」という大祭が行われます。
また、初午の日は1年で最も運気が高まる日と言われており、その日に合わせて、稲荷神社のお使いである狐の大好物「お揚げ」を、いなり寿司として食べることで、商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達・病気平癒など、様々な幸を願うのが「初午いなり」です。
「願いの数だけいなり寿司を食べると良い」「いなりの3文字に倣い、命の<い>、名を成すの<な>、利益を上げるの<り>として、3つのいなり寿司を食べると良い」など、各地で様々な縁起に基づいた習わしとして、いなり寿司を食べる風習があります。
地域の文化や風習に根付いたいなり寿司を、様々な願いを込めて、2月11日の初午の日に食べる。日々の健康や実りに感謝し、改めて家族や皆の幸せを願う初午いなり。私たちも、単なるいなり寿司を食べるという習慣だけでなく、その礎には感謝と祈りがあるということも、心を込めてお伝えしていきたいと考えております。
初午いなりのポスター
和食文化国民会議より
【初午いなりの日記念イベント&前夜祭!!!】
2018年2月11日の日中と夜、2月11日が「初午いなりの日」と制定されてから初めての大型イベントが盛大に開催されました!
日中は我らがみすずコーポレーション様が主催・協賛にもち吉様という「初午いなりの日記念プレイベント」が東京スカイツリーのソラマチ広場で開催されました。
高さ634mという世界一高いタワーの足元で開催されたこのイベント、協会からは最初に衛藤代表理事が登壇。いなり寿司普及への思いを丁寧にお伝えさせていただきました。
一日PRアンバサダーに就任したスペシャルゲストに人気お笑いコンビTAが登場!さすがのトークで会場を湧かせ、見事にイベントを盛り上げてくれました。
その後はみすずコーポレーション様から3種類1000パックのいなり寿司と、もち吉様からはみすずコーポレーションのお揚げを使った熱々の美味しい「いなりあげもち」の配布が行われ、観客の皆様は長蛇の列を成してのいなり寿司の実食。
さらに午後からのステージには我らがいなり王子が登場、MC大村アナとの絶妙なトークでこれまたいなり寿司の魅力を伝えていただきました。
大盛況のソラマチ広場を後にして、夜には会場を六本木へ移動。
いよいよ全日本いなり寿司協会主催の「初午いなりの日 前夜祭」イベントの開幕です!
今回はイベント主旨をご理解くださり快くご協賛くださった3社のいなり寿司が無料でいただけるというスペシャルな内容、会場となる六本木ベースキャンプ様も今日のために名物のおでんとサラダをご用意いただき、迎える体制は万全!
協会会員である「いなリッチ」の方限定ご招待で開演時刻を迎えるころには、すでに会場はいなリッチの皆様のいなり愛でムンムン。
MCヤスケンのオープニングを宣言でいよいよ前夜祭の開幕です!
代表理事ご挨拶、協賛企業様ご紹介や、ソラマチ広場イベントの映像などのあと、ついにいなり寿司の実食タイム!
今回は「粋か、粋じゃないか」の強いこだわりで絶対的な人気をもつ「呼じろう」さん、このところ新店の出展勢いが止まらない確かな名店「豆狸」さん、敏腕美人広報(女王?)さんが愛を込めてお届けする初の協会公認コラボいなりの「焼肉寿司」さんの3社様が出展。
参加したいなリッチの皆様は、職人さんが目の前で手作りしていくいなり寿司をお皿に取り、目で、香りで、味わい、いなり寿司の魅力を堪能していました。
いなり寿司の実食タイムのあとは、パワースポット案内人下川友子さんのスペシャルなトークショー。今年は戊戌だから、変化の出方が極端、自分の気に合った神社参りと楽しい気分が運気アップのコツとのお話をいただきました。
その後はいなり王子とセクシー料理研究家の中村奈津子さんのトークセッション、家庭でのいなり寿司の楽しみ方や成婚率が高いご自身の料理教室ネタなど、笑いいっぱいでお話しいただきました。
そして最後はDJ BRUSH&DJ AYANOによる昭和歌謡DJタイム!!昭和率90%のいなリッチ(平成いなリッチも)たちが狂喜乱舞するニクいナンバーでダンスタイムは大盛り上がりなり!大盛況で絶対的イベントは幕を閉じたのでした。
ご協賛各社様、関係各位の皆様、本当にありがとうございました。
全日本いなり寿司協会は、2月11日の初午いなりの日を今後も大いに盛り上げ、美味しさと旬と文化を包んだ魅惑のお包み、いなり寿司のさらなる普及に全力を尽くしてまいります。
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