https://www2.myjcom.jp/special/tv/thema/tabenomi/article/matsuo_kurashima/ 【食べ呑み番組 酒場対談 松尾貴史×倉嶋紀和子】より
居酒屋番組は数あれど、唯一離島の酒場だけを飲み歩く「離島酒場」で離島を巡る松尾貴史。
酒蔵を訪れて美酒の秘密を探り、その街の酒場を訪問する「にっぽん酒処めぐり」で酒の現場を歩く倉嶋紀和子。
プライベートでも酒を酌み交わす、酒好きの二人が
気の置けない酒場で番組の思い出や酒場への思いを語る。
松尾貴史
1960年5月11日生まれ。神戸市出身。 大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。俳優、タレント、コラムニスト、“折り顔”作家など、幅広い分野で活躍。下北沢のカレー店「般゜若」(パンニャ)店主。
著書に『人は違和感が9割』(毎日新聞出版社)などがある。
倉嶋紀和子
熊本県生まれ。お茶の水女子大学大学院を経て出版社に入社。三度の飯より大好きな酒の本をつくりたいと酒場雑誌『古典酒場』を創刊し、編集長を務める。著書に『Tokyoぐびぐびばくばく口福日記』(新講社)。主な出演番組:CS旅チャンネル「にっぽん酒処めぐり」、テレビ東京「二軒目どうする?」。SSI認定 きき酒師。令和4年度酒サムライ叙任。球磨焼酎案内人。古典酒場部主宰。
初飲みは立石。居酒屋を7軒はしごした二人
松尾お、もう燗がきてますね。では、これからの酒飲み会の皆さんのご発展を祈りまして、乾杯!
倉嶋(笑)乾杯〜!よろしくお願いします。
松尾いやぁ〜、うまい。
倉嶋松尾さんと初めてお会いしたのは、立石のディープな酒場でしたよね。浦風親方の紹介で。そこから3〜5軒くらいはしごしましたかね。
松尾いや7軒ですよ(笑)。僕の新記録でしたから。もう大量飲酒者です。酒を嗜む(たしなむ)程度ではなく、窘められる(たしなめられる)程度です(笑)。
倉嶋(笑)格別に楽しい時間でしたね。
インタビュアー「離島酒場」でも松尾さんは自然体でお酒を楽しんでいらっしゃいますね。
松尾最初この番組のお話があった時、なかなか行く機会がない離島に行ってお酒もおいしくいただけるなんて、まるでバカンスじゃないかと思いました(笑)。
今まで仕事で訪れていたのは、ほとんどが大規模に整備された場所でしょ。離島はそうではない部分もあって、計算外のことが多々ある。それがすごくわくわくするんですよね。下校時の子どもたちが「こんにちは!」って声をかけてくれるし、のびのびしてる。
古き良き日本の原風景のようなものを感じながらその地で飲む酒はうまいです。
倉嶋いいお話ですね〜。私も番組のお話をいただいた時すごくうれしくて。その土地で造られたお酒をその土地で飲めるという、しかも全国各地に行かせてもらえるのはすごく贅沢なことだなと。地元の人が自分の土地をどう愛しているのかが伝わってくるんですよね。
松尾酒がその地で造られるというのは歴史的な必然や条件があるからですもんね。
そこに触れられるっていうのはいい機会ですし、ありがたいことです。
いい酒場にはいい出会いがある
倉嶋番組で酒米を作っている農家の方たちと話す機会があったんですが、皆さんわーっと寄ってきて、「うちの米はこんなでね」って話してくださるその情熱がいいなあと。あの米粒からこんなに芳醇な一杯が造られてるって尊いことだなと体感しますね。
松尾酒場での人との出会いもありがたいです。1軒目の居酒屋さんで「あともう1軒行くとしたらおすすめありますか?」と聞いてすすめられたスナックが1軒目の居酒屋店主のお姉さんの店とか(笑)。
倉嶋私にとってはお酒を酌み交わしたお父さんから「この後、一緒にスナック行く?」って言葉が何よりの褒め言葉。その土地の人になれたような気にさせてくれるんです。
松尾スナックに誘われることも喜びですね。受け入れられているという実感が。
倉嶋酒場での出会いは本当に一期一会だなと思います。私には「いい酒場で出会う人はいい人」っていう勝手な思い込みがあるので(笑)。出会った人にすすめられたお店は絶対自分は好みだと思うし、一緒に次行きませんかって誘っちゃう。今まで自分だったら行かないところにも行けるんですよね。いいご縁をいただけて自分にとって酒場は宝物のような場所だなって思います。
松尾いい酒場には世界観が共通する人が集まるんですよ。だから引き寄せ合うんでしょうね。鉄道模型の店に鉄っちゃんが集まるみたいな(笑)。やっぱりそこにいる“人”なんですよね。立地とかじゃなくて、そこに集う人間が“場”を作ってるんです。
テレビの前で楽しく盃を傾けながら見てほしい
松尾「離島酒場」という番組が始まってからどのくらい経つか、知ってる人は誰もいません(笑)。最近、新作がないじゃないか、というお声もいただいておりますが、ぜひ放送をご覧になる際には、画面の前で一緒に盃を傾けてるような…そういう気持ちになっていただけるとうれしいです。
倉嶋「にっぽん酒処めぐり」では、私も酒の現場について視聴者の皆さんと同じくらいの興味と好奇心を持ってお邪魔して、いろいろ勉強させていただいています。「お酒って楽しく飲めれば本当にそれが一番幸せになるんだな」と思いながらいつも飲んでおりますので、皆さんにも番組を見て「お酒って楽しいものだ」と思ってもらえるとうれしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AC1qXo18ebU&t=1s
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