国際ダークスカイ・ウィーク

https://www.jiji.com/jc/article?k=20230406005797&g=bw 【国際ダークスカイ・ウィーク、世界中で活動を開催】より

アリゾナ州ツーソン--(BUSINESS WIRE)-- (ビジネスワイヤ) -- 国際ダークスカイ協会 (ダークスカイ) は、星に満ちた漆黒の空の持つ効用を思い起こし、そして光害による人類、野生動物、エコシステムへのマイナスの影響を減らすための方法の周知のため、4月15日~22日にかけて「国際ダークスカイ・ウィーク」への参加を呼び掛けています。

アメリカのツーソンからトルコまで、同イベントに関する情報はidsw.darksky.orgでご覧いただけます。同イベントは、ダークスカイに共鳴する提唱者、代表者、支部、およびダークスカイロケーションにより開催され、ナイトウォーク、 天体写真撮影レッスン、スターパーティー、声明の発信、そして人類、野生動物、エコシステムにとってダークスカイが持つメリットについての特別展示が行われます。

「国際ダークスカイ・ウィークは、自然の星空の持つ価値と美しさを発見するための素晴らしい機会となります」 とダークスカイ協会事務局長のラスキン・ハートレー氏は述べています。「夜の暗がりのありのままの姿とつながり、光害が増えるにつれリスクにさらされるものが何かを知り、この傾向を食い止めるためにできることを知るのに絶好の期間になるでしょう。」

光害について人口の照明光源が世界中で毎年9.6%の勢いで増え続ける中、野生動物とエコシステムは脅かされ、人類の健康はむしろ悪影響を受け、エネルギーが過剰に消費され、地球温暖化は促進し、星空、惑星、銀河が見えなくなっています。しかしハートレー氏は、一人一人の個人およびコミュニティが責任ある屋外照明の実践に取り組むことで、すぐに効果が見られる解決策を実行できるとしています。

ダークスカイの提唱者として活動するには、idsw.darksky.orgをご確認ください。

国際ダークスカイ・ウィークについて

毎年、ダークスカイは4月に国際ダークスカイ・ウィークを開催し、夜の闇を愛でるかたわら光害のもたらす負の影響および解決策の認知を高める活動を行っています。高校生であったジェニファー・バーロウにより2003年に立ち上げられた国際ダークスカイ・ウィークは、世界規模のイベントになりました。

国際ダークスカイ協会について

国際ダークスカイ協会(ダークスカイ)は、世界中での光害問題への取り組みにおけるけん引役的存在の団体です。アウトリーチ、提唱、保全活動を通して、夜間環境を取り戻し、光害による有害な影響からコミュニティを守っています。1988年より、ダークスカイは人々が責任ある屋外照明のメリットを享受しながら、漆黒の星空を愛でることができるウィン・ウィンの関係の構築を進めてきました。当協会の活動の成果は6大陸57か国におよび、会員、ボランティアの提唱者、世界中のダークスカイロケーションが自然の夜間環境の保全に取り組んでいます。

(以下略)

https://idatokyo.org/partnership/ 【Partnership The Zoological Lighting Institute™

ZLI-logo】より

The Zoological Lighting Institute™ は、動物福祉および野生動物保全活動の支援を目的とするアメリカ合衆国で認定された非営利団体です。特に光および照明に関する課題に重点的に取り組んでいます。光生物学と光多様性といった極めて重要な科学研究への支援の他、開かれた議論の場を模索しています。

星明かりから日光まで、自然光の多様性は生息地の多様性を作り上げています。動物の生態は生息域の多様性によって決まり、それが悪化した場合には、さまざまな影響が懸念されます。ZLIでは奨学金制度を用いて光多様性に関する研究をサポートする他、普及啓発映像の制作や各種キャンペーンを通じて、光多様性と生態系の関係性の普及に努めています。

NPO法人日本ウミガメ協議会付属 黒島研究所

沖縄県八重山諸島の黒島にある小さな研究所です。1975年に設立された日本で最も歴史のある海洋生物の研究所の一つです。主としてウミガメの調査研究を行っています。さらに、常設展示室を設け、水族館・博物館的な役割も担っています。人工光はウミガメ保護に関して深刻な問題です。砂浜に街灯があると、その光を避けてウミガメが上陸します。母ガメは産卵場所を選べなくなり、卵のふ化に適さない場所で産卵しなければいけません。最も影響を受けるのは、砂から出てきた子ガメです。子ガメは正の走行性があるため、街灯があると光に誘引されて陸に向かい海へいけません。最悪の場合は道路に出てしまい車に潰されるケースもあります。星空が綺麗な砂浜はウミガメにとっても好ましい環境です。私たちが残したいものは、国際ダークスカイ協会が目指すものと共通すると考えています。


http://ci-japan.blogspot.com/2019/03/blog-post.html 【生物多様性はなぜ大切なのか?】より

本ブログは、CI本部ブログ「Human Nature」のWhy is biodiversity important?を日本向けに和訳編集したものです。

ケニア、マラ保護地域のゾウ (© Jon McCormack) By ジュリー・シャウ

コミュニケーションディレクター

クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金

※2020年5月22日に加筆修正

「人類は野生動物の絶滅を食い止めなければならない、さもなければ、人類が絶滅の危機に瀕するだろう」- 国連のメッセージ

そして、100万種もの動植物が絶滅の危機に瀕している現在、このリスクは未だかつてないほど高まっている、と専門家は話します。

「生物多様性は地球上にある生命の総称です。今、種の絶滅は、地球全体の安定性を損なうほど危機的な状況です。」生物多様性ホットスポット保全の国際基金、クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)事務局長、オリヴィエ・ラングランは言います。 「しかし、政府や企業、市民グループ、そして地域社会が協力して取り組めば、この危機を食い止めることができると、私たちは信じています。」

生物多様性は、人類にとってどれほど重要なのでしょうか?

なぜ、地球の安定に生物多様性が必要なのでしょうか?

以下に5つの理由を紹介します。

1.野生生物は、人類の生活基盤である自然生態系を支える一つ一つ

1980年代に、保全学者のポール・R博士.とアン・エールリッヒ博士は、種と生態系の関係は、鋲と飛行機のウイングのようなものだと明言しました。つまり、一つを失っても大災害 にはならないかもしれないが、それぞれの損失が深刻な問題の可能性を高めていくということです。

アマゾンの奥地でも、北京のような大都市でも、人間は淡水や受粉、土壌の肥沃度、安定した大気、食糧や医療など、自然生態系が提供する生態系サービスに依存しています。生物多様性の喪失によって惑星が弱体化してしまうと、増え続ける人口の需要に反して、生態系サービスを産みだす力はどんどん低くなります。

その一例が、世界最大の砂漠の湖であるケニアのトゥルカナ湖です。鳥たちやナイルワニ、カバなど、さまざまな野生生物の生息地であり、そして約30万人の食糧と収入の源でもあります。 乱獲、周期的な干ばつ、降雨パターンの変化、上流の開発による水の転用などのため、湖は大きな圧力を受けています。こうした環境の変化は生物多様性の喪失、漁業収量の低下、および人間の生活を支える自然機能の低下につながります。 保全手段が適切に実行されなければ、さらに多くの生態系が同様の運命になるかもしれません。

2. 生物多様性が豊かな生態系システムを保つことが人間の健康につながる

病気の発生と自然の劣化は密接につながっていることを研究は明らかにしています。

新たに発生したウイルス性疾患の70%は、動物から人間に広がったものです。世界的な野生動物の取引と開発事業が熱帯林へと拡大していくにつれ、人間は野生動物や彼らが持っている可能性のある病気によりさらされているのです。たとえば、COVID-19パンデミックは中国武漢市の家畜・家禽および海鮮市場が発生源である可能性があります。このことからも私たちが自分自身を守るために自然を守る必要があるということがわかります。

詳しくはこちら 新型コロナウイルスのようなパンデミックを防ぐためには、「自然を大切にすること」

森林破壊も気候崩壊を加速していて、病原菌を抱えている蚊のような生物が行動範囲を広げ、今まで感染することが無かった人々にまで病気を拡大する原因にもなっています。

COVID-19によって病気によるダメージが人間の健康だけでなく、世界経済にまで及ぶということを私たちは目の当たりにしました。地球の生態系システムの生物多様性を守る事によって、世界各国は人々の生活と経済を守りながらも、将来のパンデミックを防ぐことができるのです。

3. 生物多様性は、気候変動対策の重要な要素

地球温暖化を2℃以下に抑えるために、自然は解決策全体の30%以上を提供します。 そして、生物多様性は気候変動対策全体の中で重要な部分を占めます。

地球規模の温室効果ガス排出量のうち、森林生態系の破壊は、人間によって引き起こされる排出量の11パーセントを占めています。森林を維持回復することで、これらの温室効果ガスが大気中に放出されるのを防ぐことができます。 木々や植物はまた、自らの組織に炭素を貯蔵するので、植物を保護することがさらに必要になります。

例えばマングローブのようないくつかの自然生態系は、炭素を保有し、それを大気から遠ざけることに特に優れているという点で、気候変動に貢献します。 森林や湿地の生態系は、気候変動によって引き起こされる極端な暴風雨や洪水に対して、大きな緩衝剤となります。

これらの生態系は非常に複雑です。つまり、生態系のすべての部分が適切に配置されていれば、最もうまく機能し、気候の変化に対してより回復力があります。つまり、生物多様性も損なわれていないということです。

ラングラン事務局長は、「比較的小規模な投資で、気候変動に対応する強力な手段として、生物多様性の高い森林やその他の生態系を保全し、修復することができます。同時に、暴風雨や洪水、その他の影響にも地域コミュニティが対処できるようになるのです。」と言います。

4.生物多様性には、経済効果もある

世界経済の少なくとも40パーセント、貧困層のニーズの80パーセントが生物資源から生まれています。

生物多様性の喪失が、現在のペースで続くとすれば、食品、商業林業、エコツーリズムの各産業は、年間3,380億ドルの価値を失う可能性があります。

一方で、「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」イニシアチブでは、天然資源への投資により、世界で持続可能なビジネスチャンスは2050年までの間に2兆から6兆米ドルの価値があると見積もっています。

何百万もの人々が、日常生活を送る上で自然や種に依存しています。 食料や燃料、医薬品、その他の天然素材から作られた製品を自分たちの生活に利用し、そして収入源にもなっている、発展途上国のコミュニティに特に当てはまります。 自然観光も多くの人々にとって重要な収入源です。

5. 生物多様性は、文化やアイデンティティと密接につながっている

種は、多くの場合、宗教的、文化的、そして国家的アイデンティティにとって不可欠なものです。 すべての主要な宗教には自然の要素が含まれており、231の種が142か国で国のシンボルとして正式に使用されています。 しかし残念なことに、これらの3分の1以上は、絶滅の危機にあります。例えば、ハクトウワシとアメリカバイソンは米国の象徴として、その役割のために保護された成功事例です。公園やその他の保護地域などの生態系も観光客にリフレッシュの機会と知識資源を提供し、生物多様性は芸術家やデザイナーたちにインスピレーションを与え続けています。

◆クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金

日本政府、世界銀行、地球環境ファシリティ、フランス開発庁、欧州委員会、コンサべーション・インターナショナルが共同で出資・運営する、生物多様性ホットスポット保全に特化された国際基金

投稿時刻 1st March 2019、投稿者 CIジャパン さん

ラベル: コミュニティー、環境保全、生態系、自然 、生物多様性ホットスポット、文化、生態系サービス

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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