https://w.shiawasehp.net/diary/200812/05.html 【常識・知識からの解放】より
『人間としての成功』(松下幸之助)より、
物事に行き詰まったとき、そこでダメだと引き返さないで、いま一度、自分の考えや自分をとらえている常識や既存の知識というようなものにとらわれず、素直に物事を見直すとき、そこに思いもかけなかった新しい解決法が生まれてくるということがあるのではないでしょうか。
私どもをとりまいている常識、知識というものは、想像以上に根強いものです。
しかし私どもは、時には、そのような考えから解放され、純粋な疑問、純粋な考え、思いつき、というものをもっと大切にすることが必要でしょう。
自分にとって重大なことで行き詰まったとき、安易に「ダメだ」とあきらめないほうがいいのでしょう。
「ダメだ」と引き返してしまうのは、その先の悪い事態を怖れているからかもしれません。最悪の事態を受け入れる考えができれば、まだ先に進めるはずです。
一時的に悪い事態になったとしても、その先の先を考えることで「なんとかなる」と思えることもあるでしょう。
「ダメだ」と考えてしまうのは、「これしかない」と思い込んでいるからかもしれません。
「道は一つではない」「他に方法があるはずだ」などと考えることができれば、いろんな所を探し回りながら考えたり、人に相談したり、まだ何か工夫できることもあるでしょう。
「ダメだ」と考えそうになった時には、「本当? 絶対?」と自分の否定的な考えを疑ってみれば、「絶対にダメかどうかはわからない」と思い直せることもあるでしょう。
自分がとらわられている思い込みに気づき、素直な心で考え直してみれば、何か思いつくこともあるでしょう。
困難な事態になっても、簡単にあきらめずに、さらによく考える工夫ができるようになれたらいいのではないでしょうか。
https://w.shiawasehp.net/diary/200809/11.html 【最悪の事態を受け入れる】より
『道は開ける』(デール・カーネギー)より、
もし悩みの種を抱えているならば、ウィリス・H・キャリアの公式を使って、三つのことをやってみるべきだ。
1.「起こりうる最悪の事態はとは何か」と自問すること。
2.やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。
3.それから落ち着いて最悪状況を好転させるよう努力すること。
悩みがいつまでも続くのは悪い事態を怖れているからかもしれません。
現在の悪い状況がずっと続くのではないか、さらに悪い状況になるのではないか、解決しようと行動すると次の悪い事態を引き起こすのではないか、・・・。
悪い事態をただ怖れていては、何も変わらずに、苦悩が続くことになってしまいます。
悪い事態になっても「しかたがない」「その時はその時」などと覚悟することができれば、それだけで少しは心が落ち着きます。
さらに、そういう悪い状況になったら「こうしよう」「こうすればいい」のような対策を考えられれば、さらに心は落ち着くでしょう。
悪い状況(先)のことを想像してただ怖れるのではなく、その先、つまり先の先を考えることで、将来を好転させる手段が見つかれば、もう怖れなくてすむのです。
もっと先を考えれば、「すべてのことはいい経験」と考えられるのではないでしょうか。
それに、悪い状況が永遠に続くことはないはずです。どんなことも「なるようになる」でしょう。あなたが過去にすごく悩み苦しんだことも「なるようになった」のではないでしょうか。
もし考えうる最悪の事態を受け入れる覚悟ができ、その時その時に一所懸命努力する自分を信じることができれば、何も恐れることなく自分が考える道を歩いていけるようになれるのではないでしょうか。
https://w.shiawasehp.net/mondai/6saki.html 【先の先を考える】より
一つの答えを選んだ時に、その先がどうなるかは誰もが考えるでしょう。
先を考える時にいちばんよくないのは、先の悪い状況や結果だけを想像して恐れてしまうことです。それでは、その答えはいつまでたっても選べません。悲観的な人はどんな答えを見つけても悪い結果を恐れてしまい、何もできなくなってしまいます。
まず、うまくいった時のことを考えるのが重要です。
うまくいった時の魅力がなければ、その答えには価値がありません。
うまくいった時のことを想い浮かべることで、ワクワク/ドキドキ/ホッとする/ラクになれるなどの幸せ(の予感)を感じられることが、それを実践する力になるのです。
夢や目標をもったら、その実現を想い続けることが大事なのです。問題解決の目標があるのなら、「この問題がこういうふうに解決したらいいな」と想えば、それを力ときっかけにして、その方法を考えることもできるでしょう。
そして、目標達成の先にある大きな幸せを想像できれば、なおいいでしょう。
うまくいかない時のことを考える場合には、その先を考えることが大事です。
うまくいかなくても、その次の手があるはずです。
うまくいかなかった経験を活かして、その対策を見つければ、それは一歩前進です。
一つのミスや失敗は、潔い謝り方が好感を与えたり、そのあとにどうカバーするかで名誉挽回できたり、返って信頼を得られることもあります。
また、悪い結果を事前に受け入れることができれば、もうそれほど恐れなくてすみます。「その時はその時」「そこからベストを尽くせばいい」「(長い目で見れば)いい経験になる」「なるようになる」などと考えられればいいのです。
もし、思いつく最悪の結果を受け入れることができれば、勇気をだして決断できるでしょう。
考えられる問題やトラブルについて、その対策、もしくは受け入れる覚悟ができれば、いろんな選択が可能になるでしょう。
将棋や囲碁では初心者に「三手先を読む」ことを教えます。
「自分がこうすれば(一手)、相手がこうする・こうなる(二手)、その時にはこうすればいい(三手)」と考えられればいいのです。
三手めが見つかれば、相手の二手めは恐れるに足りません。
プロ棋士は何百手も先を読むこともあるのでしょうが、生きる上での問題はとりあえず三手ずつ(先の先を)考えていけばいいのではないかと思います。
先の不幸を想って恐れるだけでなく、先の幸せ(+先の先の幸せ)も考え、先の不幸&その先の幸せを考えられるようになれば、もっと幸せになる考え方ができるようになるでしょう。
https://thinking.shiawasehp.net/0mitiwa.html 【「道は一つではない」】より
不幸になりやすい人の中には、完全主義のような人が多いと思います。現実には思い通りにならないことがたくさんあります。それを受け入れることができない人は、不幸に陥りやすいように思います。
(1)平坦で一直線の道なんてない
生きていく中では様々な問題が起こります。障害物を越えなくてはいけなかったり、時には回り道をしなければならないこともあります。自分の理想通りにはいかないのです。
「そんなことわかっいる」
他人事や自分の身に起きていない時には、そう言えます。
でも、人は不幸になります。(そういうことが)あるのはわかっていた、となかなか思えないのです。
「こういうこともある」「しょうがない」「まぁ、いいか」「ハオハオ」などと、言えれば少しはラクになれるのです。
(2)道は一本ではない
ひとつのことがダメだとすべてがダメだ、と考えてしまう人がいます。仕事・勉強・恋愛・人間関係などの一つでつまずくと、自分は(百%)不幸だと思ってしまう人がいます。
一つのことがダメでも、他のことが必ずあるはずです。一事が万事と思い込まず、将来を損なうことだけはやめましょう。
「今は××だけど、いずれ○○」「ここは××だけど、○○もある」
こんなふうに考えられたら、と思います。
(3)荷物がない人はいない
人は誰でも何かしら問題を抱えて生きています。人には見せないようにしているのです。問題がないと言う人は、問題をイヤなもの・不幸なものととらえていないのではないかと思います。
「いっさい荷物を持ちたくない」と思う人は、持たなくてはならない荷物が重くてつらいでしょう。「必要な荷物は持つのが当り前」と思う人は、荷物のことなど忘れて楽しみながら歩くことが可能になるでしょう。
「道は一つではない」という考え方は一般的ではないと思います。ここで本当に言いたかったのは、「あきらめないで」かもしれません。自分を、自分の将来を、自分の人生を。
現実が同じとして、絶望して生きるのと、希望を持って生きるのでは、どっちが幸せでしょうか?
希望が持てないのは、自分の幸せになる能力が足りないからです。まずは、希望を持って生きることが一つの幸せになる方法であることを知ることです。あとは、「ハオハオ、ホープホープ、ハウハウ」のような幸せになる考え方を身につけましょう。
人が生きていくためには、しなやかさや柔軟性も大切だと思います。「道は一つしかない」のような考え方の人は、一つのことがうまくいかないと、壊れてしまうことがあります。
「幸せの道は一つではない」「幸せになる方法はたくさんある」
https://w.shiawasehp.net/mondai/5mawaru.html 【いろんな所を探し回りながら考える】より
いろんな答えを探すためには、自分の頭の中だけで考えるのではなく、いろんな所を探し回りながら考えるのがいいでしょう。
『くよくよしない考え方』では、やりたいことを探すヒントの一つとして「探す方法を考える」ということを書きましたが、同様の探し方ができます。
本の中で探す。
自分の抱えている悩みや問題に関することを書いた本が、探せばきっとあると思います。人生相談が書かれた本も探せばいっぱいあります。私は20冊ぐらいは持っています。著者も、作家/精神科医/教育者/法律家/宗教家/占い師などいろんな人が書いた本があります。新聞の人生相談が本になっているものもあります。
図書館や書店に行ってそういう本を見つけて、パラパラめくりながら、自分の問題を考えてみると、何か思いつくことがあるかもしれません。
ネット上を探す。
自分の問題のキーワードを検索して探し回れば、何かヒントが見つかるかもしれません。少なくとも自分と同じ悩みを抱えた人や同じ思いをしている人がたくさんいることがわかるでしょう。
人生相談サイト(たとえば、悩み相談所)の過去の相談(ログ)を探せば、自分と同じ悩みの相談が見つかり、いいアドバイスに出会える可能性もあります。
もちろん、このHPで考えるヒントを探すのもいい方法です。
ただし、あくまでも「ヒント」を探すのです。答えを探そうとしてもピッタリの答えはなかなか見つからないでしょう。
「こういう考え方(方法)もあるんだ」「ここの部分だけは参考になる」「この考え方は応用できるかも」「これは違うな。こんなことはやめよう」「私ならこう考える」などと考えられれば、十分ヒントになっていると思います。
いろんな所を探し回りながらいろいろ考えてみれば、自分なりの答えが見つかる可能性も高くなるでしょう。
https://w.shiawasehp.net/mondai/5soudan.html 【人に相談する】より
いろんな答えを探すのに有効なのは、人に相談する方法でしょう。
自分以外の人の考えを聞いてみれば、自分に足りなかった考えが見つかりやすいのです。
自分と同じような問題を経験した人はたくさんいるはずです。経験者に聞いてみれば的を射たアドバイスが聞けるかもしれません。誰かに話を聞いてもらうだけでも心が落ちついたり、自分の考えが整理できたりすることもあります。人に相談する効果には、問題解決のヒントを得るほかに“心の癒し”もあります。
専門的なことは専門家に相談するのがいちばんです。心身の病気のことは医者に、行政(制度や手続きなど)に関することは役所などの窓口に、法律的なことは弁護士に、などです。
人に相談する方法には、直接会う以外にも、電話やメールやネット上のHPで相談する方法もあります。
たとえば、電話相談窓口ならセコムの生活情報・ヘルプデスクなどで調べることができます。
いろんな人の意見が聞けるということでは、ネット上の人生相談サイト(たとえば、「悩み相談所」)に相談を書き込むのも一つの手段です。ただし、いろんな参加者がいるので傷つくような言葉が返ってくる可能性もあります。「いい言葉は好!好! 悪い言葉はハオハオ」の心構えで利用すればいいと思います。
人に相談したくても、身近にいい相談相手がいない人も多いのではないでしょうか。そういう人も電話相談やネット上の人生相談サイトなら相談できます。
親身になって話を聞いてくれる人が身近にいる人は、それだけでも幸せだと思ったほうがいいでしょう。
人に相談する時には、あくまでも自分で考えるヒントを得るためと考え、人の意見はどんな内容でもありがたく聞き、あとで自分でよく考えてみるという形をとったほうがいいでしょう。相談にのってくれた人への感謝も忘れずに。
https://thinking.shiawasehp.net/0utagau.html 【「本当? 絶対?」】より
自分の考えを疑ってみる
「人から悪く思われているに違いない」「悪い成り行きになるに違いない」「自分はダメ(に違いない)」などと、ふと考えて、不安になったり気もちが暗くなってしまうことがあると思います。
自分のふとした(特にイヤな気もちになる)考えには、不確かな不幸になる考え方が多いのです。不確かなものをそのまま信じてイヤな思いをするのはバカらしいのではないでしょうか。
おすすめしたい考え方は、「本当? 絶対?」です。
イヤな気もちになった時に考えていたことを「本当?」と一度疑ってみるといいのです。
「あの人は自分のことをこう思ってる(に違いない、以下略)」「きっと嫌われている」「これをすると相手にこう思われる」・・・「本当?」。
人の心はいくら考えても自分にはわかりません。それをわかったつもりになって、その上信じこんで、勝手にイヤな気もちになるのはおかしいと思いませんか?
「きっとうまくいかない」「悪いことが起きるに違いない」「できないに決まっている」・・・「本当?」。
将来のことは確かにはわかりません。将来のよくないことを考えたら、誰だって暗い気もちになってしまいます。少なくとも「絶対にそうなる」と言いきることはできないのではないでしょうか。
「自分は××だ」「何をやってもうまくいったことがない」「自分にはいつだって悪いことばかり起こる」・・・「本当?」。
そういう部分もある、そういうこともある、そういう時もある、・・・ってことじゃない?
イヤな気もちになる考えは「本当?」と疑ってみる価値はあると思います。少しでも疑わしい気がしたら、「絶対?」と念を押してみるといいでしょう。「本当? 絶対?」に、「絶対に本当」と言いきれるのなら、信じてもいいのかもしれません。
自分の頭の中だけで考えた、自分にははっきりとはわからないことや絶対とは言えないことを無条件に信じて、くよくよするのはどうかと思います。
「本当?(絶対?)」と自問して、「わからない」「絶対とは言えない」ということに対しては、「そうじゃないかもしれない」と考えられるだけでも、気もちが少しはラクになるでしょう。
https://w.shiawasehp.net/diary/200611/07.html 【しあわせ日記】より
11月7日(火) 融通無碍の働きのある心
『素直な心になるために』(松下幸之助)より、
素直な心というものは、自由自在に見方、考え方を変え、よりよく対処していくことのできる融通無碍の働きのある心である。
素直な心がない場合には、目先の利害にとらわれて物事を判断し行動しがちで、将来の発展を損なう場合が少なくない。
素直な心になれば、現状にとらわれることなく、日に新たなものを生み出していくことができるようになる。
よりよくしていくためには、変えていくことも必要でしょう。
同じことをただ繰り返していては、将来の発展は期待できません。
見方・考え方・やり方などを変えることには、うまくいかないリスクや不安もあるでしょうが、いいと思ったことは、勇気を出して変えてみたほうが、長い目で見て、自分のためにいいのではないでしょうか。
新しいことをする際には、新鮮さや、ワクワク・ドキドキや、やりがいなどを感じられることもあるでしょう。
また、進歩・向上・成長などを感じられる喜びもあります。
新たな経験ができることを楽しみとしてチャレンジできるようになれたらいいのではないでしょうか。
幸せになるのに終点はない、と思います。
生涯、少しずつ進歩・成長していけたら、一番幸せなのかもしれません。
そのためには、「幸せに(暮らせるように)なろう」「自分を育てていこう」のような人生目標をもって、素直な心で自分の考え方・やり方・生き方などをよりよく変えられるように、工夫と努力を続けていくことが大事なのだと思います。
https://thinking.shiawasehp.net/0kangaenaosu.html 【考え直す】より
「考え方を変える」と言っても、考えることがガラっと変わるわけではありません。
まずは、「考えを途中で変える」「考え直す」と考えたほうがわかりやすいと思います。
「考え直す」第一のチャンスは、イヤな気もちになった時です。
イヤな気もちになった時には、「不幸になる考え方をしているからではないか?」と自問し(私の場合、答えはいつもYES)、ひとまず今の考えをストップできればいいのです。
続いて、(少しでも幸せ向きの気もちになれる)「幸せになる考え方は?」と幸せになる考え方を心がければいいのです。
最初に思いついた一つの考えだけが自分の考えではありません。
別の考えを探し、比べることで、自分にとって好ましい考えを選ぶことも可能なのです。
ふだん無意識の時には、今までの考え方の習性に従って考えています。いつも無意識の考えに身を任せていては考え方を変えることはできません。
「幸せになる考え方をしよう」と意識すれば、考え方を変えることはできます。
はじめは「今の幸せになる考え方は?」と考えます。自分の好きな/得意な幸せになる考え方のレパートリーが増えてくれば、すぐに思いつくようになれます。
自分の考えをいい方向に考え直せる習慣がつけば、必ず幸せになっていけると思います。
考え直しを繰り返し、幸せになる考え方が身についてくれば、自然にそういう考え方ができるようになれるでしょう。
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