新型コロナウイルス感染症と子ども

https://kyoto-hokenkai.or.jp/kadono/?p=2003 【コロナ禍の今こそ大切な、子どもの遊び】より

新型コロナウイルス感染症と子ども(その1)

 私達大人は、家庭内でも仕事でもそして子育てでも、例年とかなり異なる生活をする必要があり、緊張をしいられています。そして、子ども達もまた、変化を充分に理解できないまま、緊張状態の中にいて、さらに、言葉ではうまく表現できないため、不安などを伝えられず、心身の変調をきたしやすいことが想像できます。

 今月に入り、長いお休みの後の登校や登園が始まり、環境の変化などで、しんどさが身体に現れている子ども達を、外来で見かけるようになりました。

 私達、子どものまわりにいる大人は、子どもの小さなサインを見逃さないで、焦らずに、まず本人の気持ちや不安を聴き取り、安心感を与えてあげてほしいと思います。

 ご家庭で、そして、幼稚園・保育園で、学校や学童などで、身体的・精神的に気になる子どもさんがおられましたら、どうぞ受診や連絡をしてください。一緒に解決できたらと思います。

 今回は、国際(子どもの)遊び(の権利保障)学会(IPA=International Play Association)という団体が作った、危機的状況における子どもの遊び 子どものくらしに関わる人のためのガイド をご紹介します。

このガイドブックでは、「破壊的な遊び・はちゃめちゃ遊び」の捉え方や「つらいテーマを表現する子ども達の遊び」についても触れています。

ご興味のある方は、少し長いですが、読んでみてください。


https://kyoto-hokenkai.or.jp/kadono/?p=2005  【新型コロナウイルス感染と川崎病について】より

新型コロナウイルス感染症と子ども(その2)

 川崎病は乳児期後半から1歳に罹患率のピークがある乳幼児に多い発熱、発疹などを主な症状とする心臓の筋肉と全身の中小動脈、特に心臓の筋肉を養う冠状動脈に炎症を起こす病気で、無治療だと2~3割に冠状動脈瘤を合併します。何らかの感染症が引き金になって起こる異常な免疫反応が病気の本態と考えられていますが、まだ詳しくはわかっていません。2018年には全国で17,364名の子どもたちが川崎病にかかり過去最高を記録しました。1967年に先日95歳でお亡くなりになられた川崎富作先生が世界で初めて報告されたので、世界中どこでもKawasaki Diseaseです。

 ご記憶の方も多いと思いますが、少し前、欧米で川崎病と症状が似た病気の子どもが増えていて新型コロナウイルス感染との関連が指摘されているというニユースがありました。フランスでは関連している可能性が非常に高いとされているようです。私の外来でもこの間、最近川崎病にかかった子どもたちの親御さんからこの件についての相談を受けることが数件ありました。

 この件について日本川崎病学会によりアンケート調査が行われ、5月7日声明が出されました。

 調査の結果、京都を含む18都道府県、32施設で今年2~4月219名以上の川崎病患児の治療が行われ、患児の数や重症の患児数はどの施設でも例年の同時期と比べて減少または変化がなく、この中で新型コロナウイルス感染を疑う患児はいなかったということです。またこれらの施設で27名の新型コロナウイルス感染の患児の診療が行われ、全例が軽症または無症状で川崎病を疑う患児はいなかったとのことです。

 川崎病は東アジアに多く、欧米では比較的少ない人種間で罹患率に差のある病気です。お隣の韓国では発熱のある子ども全員に新型コロナウイルスのPCR検査が行われていて、川崎病患児でPCR陽性例は一例もなかったそうです。

 また、現在欧米で報告されている川崎病に似た病気の子どもは小中学生くらいの年齢層に多く、年齢層にも違いがあるようです。

 川崎病にかかって今まさに治療を受けている、あるいは最近川崎病にかかって追跡を受けている子どもたちの親御さんがいらっしゃいましたら、どうか新型コロナウイルス感染との関連などご不安になられることなく、これからも治療、追跡を受け続けるようになさって下さい。

 もし何かお聞きになりたいことがありましたらお気軽に診療所の私の外来までお越し下さい。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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